それぞれの物理ハードウェアデバイス用に複数の論理ネットワークデバイスが作成できます。例えば、システム内にひとつだけイーサネットカードがある場合 (eth0)、別のニックネームと別の設定オプションで論理ネットワークデバイスを作成し、それをすべて eth0 に関連付けることができます。
論理ネットワークデバイスはデバイスエイリアスとは異なります。同一物理デバイスに関連する論理ネットワークデバイスは、別々のプロファイルで存在する必要があり、同時に起動することはできません。デバイスエイリアスも同じ物理ハードウェアデバイスに関連しますが、同一物理ハードウェアデバイスに属する複数のデバイスエイリアスは同時に起動することが可能です。デバイスエイリアスの作成に関する詳細は、 項3.11. 「デバイスエイリアス」 を参照してください。
プロファイル は、異なるネットワーク用に複数の設定セットを作成するのに使用されます。設定セットは論理デバイスだけでなくホストや DNS の設定も含むことができます。プロファイルを設定した後は、 ネットワーク管理ツール を使用して、複数のプロファイルを切替えることができます。
デフォルトでは、 共通 と呼ばれるプロファイルがひとつだけあります。新規のプロファイルを作成するには、プルダウンメニューから プロファイル => 新規 を選択し、そのプロファイル用に独自の名前を入力します。
メインウィンドウの下部にあるステータスバーで表示されるように、新規のプロファイルを修正しています。
すでに一覧にある既存デバイスをクリックして、 コピー ボタンをクリックして既存のデバイスを論理ネットワークデバイスにコピーします。 新規 ボタンを使用すると、正しくないネットワークエイリアスが作成されます。論理デバイスのプロパティを変更するには、そのデバイスを一覧から選択して 編集 をクリックします。例えば、簡単な判別の為に eth0_office など、ニックネームをわかりやすい名前に変更することができます。
デバイスの一覧の中に、 プロファイル とラベルの付いたチェックボックスの列があります。それぞれのプロファイル用に、デバイスに対しチェックを入れたり外したりすることができます。チェックのあるデバイスのみが現在選択中のプロファイルに含まれます。例えば、 Office と呼ばれるプロファイルに eth0_office と言う名前の論理デバイスを作成して、そのプロファイルが選択された場合にその論理デバイスを起動したい場合、 eth0 デバイスのチェックをはずし、 eth0_office デバイスにチェックを入れます。
例えば、 図 3.16. 「オフィスプロファイル」 では、 eth0_office の論理デバイスを持つ Office と呼ばれるプロファイルを示しています。 DHCP を使用して最初のイーサネットカードを起動するよう設定されています。
図 3.17. 「ホームプロファイル」 に表示してあるように、 ホーム プロファイルは eth0_home 論理デバイスを起動することに注意して下さい。これは eth0 と関連付けられています。
また、 eth0 を オフィス プロファイルでのみ起動するよう設定して、 ppp (モデム) デバイスを ホーム プロファイルでのみ起動するよう設定することもできます。もうひとつの例としては、 共通 プロファイルで eth0 を起動して、旅行中に使用するために アウェイ プロファイルで ppp デバイスを起動するよう設定することもできます。
起動時にプロファイルを起動するには、ブートローダ設定ファイルを編集して netprofile=<profilename> オプションを含むようにします。例えば、システムが GRUB をブートローダとして使用して /boot/grub/grub.conf に次が含まれている場合:
title Red Hat Enterprise Linux (2.6.9-5.EL) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.9-5.EL ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet initrd /initrd-2.6.9-5.EL.img
次のように変更します (ここで <profilename> はブート時に起動されるべきプロファイル名です):
title Red Hat Enterprise Linux (2.6.9-5.EL) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.9-5.EL ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 \ netprofile=<profilename> \ rhgb quiet initrd /initrd-2.6.9-5.EL.img
システムがブートした後にプロファイルを切り替えるには、 Applications (the main menu on the panel) =>システムツール > ネットワークデバイスのコントロール の順で進み (または、 system-control-network コマンドを入力)、プロファイルを選択して起動します。デフォルトの 共通 インターフェース以外にもプロファイルが存在する場合にのみ、プロファイルの起動セクションが ネットワークデバイスのコントロール インターフェース内に表示されます。
代わりに、次のコマンドを実行してプロファイルを有効にできます (<profilename> にプロファイル名を置き換える)。
system-config-network-cmd --profile <profilename> --activate