Hibernate と同時実行制御について最も重要な点は、容易に理解できることです。 Hibernate は新たなロックの振る舞いを追加しておらず、直接 JDBC コネクションと JTA リソースを使用します。 JDBC 、 ANSI 、およびデータベース管理システム(DBMS)のトランザクション分離の仕様を少し時間をかけて勉強することを強く推奨します。
Hibernate はメモリ内のオブジェクトをロックしません。アプリケーションは、データベーストランザクションの分離レベルで定義した振る舞いを期待できます。トランザクションスコープのキャッシュでもある Session のお陰で、識別子やクエリにより検索したエンティティはリピータブルリードになります(スカラー値を返すようなレポートクエリは違います)。
バージョニングによる自動的な楽観的同時実行制御に加えて、 SELECT FOR UPDATE 文を使用して、行を悲観的ロックするための(マイナーな) API も提供します。楽観的同時実行制御とこの API については、この章の後のほうで議論します。
データベーストランザクションや長い対話(conversation、ロングトランザクション)だけでなく、 Configuration、SessionFactory、および Session という粒度で Hibernate が行う同時実行制御の議論を始めます。