お客様事例

Rancore Technologies、堅牢なプラットフォームを構築し、4G 通信によるイノベーションを実現

Rancore Technologies は Red Hat と提携し、Red Hat® JBoss® Enterprise Application Platform と Red Hat Enterprise Linux® を使用して、Intel Xeon プロセッサーベースの HP サーバーで稼働する、ミッションクリティカルなサービスデリバリプラットフォームを構築しました。

お客様の契約年度

2011

ムンバイ (インド)

電気通信業界

目標

モバイルネットワークにおいて、音声、動画、テキスト、テレビデータの同時送信を行うために 4G 通信テクノロジーを導入する。

ハードウェア

  • Intel Xeon プロセッサーベースの HP サーバー (HP ProLiant DL380 G7 サーバー) と ATCA シャーシ

Red Hat とのパートナーシップは、堅牢性、拡張性、パフォーマンス、柔軟性、そしてコスト効率に優れたテクノロジープラットフォームをもたらし、将来の通信革命を推進する可能性を秘めています。

Aayush Bhatnagar, manager Software Development, Rancore Technologies

野心的なプロジェクトが最先端のテクノロジーを生み出す

通信テクノロジーでは、モバイルネットワークにおいて、4G 規格が音声、動画、テキスト、テレビデータの同時送信を担っています。Rancore Technologies は、4G 規格がまだ初期段階のときに、4G 通信サービス向けのサービス提供プラットフォームを手がける野心的なプロジェクトを立ち上げました。

Rancore のソフトウェア開発担当マネージャー、Aayush Bhatnagar 氏は次のように述べています。「このプロジェクトは史上最大の 4G 導入環境で世界最大の通信市場であるインドがターゲットでした」

競争力の高いプラットフォームの構築

このプロジェクトの最大の課題は、Rancore が最先端のまったく新しいテクノロジーに取り組んでいるという事実でした。このため、競争力を維持するために変化し続ける規格や要件に対応できる柔軟性を備えたプラットフォームを構築する必要がありました。

さらに、サービス分野でも、プロジェクト実装で考慮すべき新たなビジネス要件が存在しました。プラットフォーム開発では、非常に強力な「概念を現実にする」能力が必要でした。

オープンインターフェースの必要性

「このような状況では、スピーディーなシステム統合と迅速な市場投入を可能にする、標準ベースのオープンインターフェースを提供する必要がありました」と Aayush 氏は述べています。

つまり、他のサードパーティ製品やベンダーをシンプルかつ容易に統合するために、プラットフォームをオープンアーキテクチャーで構築する必要がありました。さらに、ソリューションには、プラットフォームのシームレスな運用とメンテナンスを可能にする、機能豊富な GUI も必要でした。

オープンテクノロジーで目標を達成

Rancore は、柔軟性、スケーラビリティ、有用性、パフォーマンス、将来への対応能力を実現したいと考えていました。そこで、オープンソーステクノロジーをベースとする 4G 通信アプリケーション向けの基盤としてサービスデリバリプラットフォーム (SDP) の構築を決定し、信頼できるテクノロジーパートナーとして Red Hat を選びました。

Red Hat のオープンソースソリューションは、まさに理想的でした。Rancore のプロジェクト条件を満たすのはもちろん、オープンソースコミュニティにより技術革新を迅速に推進でき、プロプライエタリ製品によるロックインも回避できます。

技術要件を満たす Red Hat JBoss

Rancore は同様の製品をいくつか試し、広範な技術評価を経て Red Hat JBoss ソリューションを選択しました。プロジェクトの初期段階から、Rancore は Red Hat JBoss Enterprise Application Platform を SDP 実装の基本製品として利用しました。Red Hat JBoss Enterprise Application Platform によって、J2EE の機能と通信を組み合わせて独自の機能を実現し、ビジネスの問題と課題を解決することができました。

Aayush 氏は次のように述べています。「たとえば、Sun の GlassFish/SailFin は、プロジェクトの開始時点ではマルチプロトコルに対応していませんでした。当社はアプリケーション用にマルチプロトコルとマルチインターフェースのサポートを必要としていました。また、Oracle OCCAS Server は、操作の習得が困難でした」

さらに、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform では、Red Hat JBoss Operations Network を一元的に使用することで、すべての製品を監視することができました。これは、OCCAS や GlassFish では得られないメリットです。

Rancore は Red Hat によって包括的なソリューションを獲得

現在、カスタマーポータル、管理サービスポータル、通信サービス、インスタントメッセーングサービスなど、SDP のすべての要素が Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 上にデプロイされています。Rancore は、標準の Red Hat JBoss Enterprise Application Platform スタック機能を利用しました。Red Hat JBoss キャッシュを利用してレプリケーション、ACID プロパティのトランザクション、クラスタリングによるスケールアウトを実現し、Red Hat JBoss RichFaces を利用して GUI を提供しています。こうした機能によって、堅牢で完全なソリューションを構築しました。サードパーティシステムとの統合は、Web サービス (SOAP) を使用して実現しています。

第 1 段階で SDP デプロイをスケールアウトし、1,000 万規模の加入者に対応することになります。オープンソース MySQL データベースはデータベースサーバーとして使用されます。SDP スタック全体は、HP サーバー上で稼働する Red Hat Enterprise Linux 5 で最終的に運用し、スケールメリットを達成します。

全体として、Red Hat 製品スイートのパフォーマンスと柔軟性により、プロジェクトは大きな成功を収めています。概念からスタートしたプロジェクトは、設計、開発を経て QA を実施し、最終的に導入できる状態まで完成しました。

Rancore、通信業界で高い競争力を獲得

Rancore の小規模な専任エンジニアチームは、Red Hat のオープンソースソリューションを使用して多大な成果を上げ、大幅なコスト削減を達成しました。競争力を確立できた背景には、Rancore が社内 IMS ソリューションプロバイダーであるという事実もあります。Red Hat JBoss Enterprise Application Platform をサービスレイヤーの基盤にしたことで、新たなサービスの展開時にさらなる競争力を発揮できるようになりました。

Aayush 氏は次のように語っています。「JBoss Enterprise Framework の再利用可能なコンポーネントは非常に有用で、サービスを迅速かつ容易に本番環境に移行することができました」

耐障害性が高く、拡張性に優れ、高スループットなプラットフォームを低コストで運用することで、Rancore は通信業界で高い競争力を確保できました。

プロジェクトを 5 億人規模の加入者にまで拡張可能

このプロジェクトにより、Rancore は、オープンソーステクノロジーを利用して 4G 規格をベースとする SDP を構築したインド初の通信会社になりました。これは、オープンソーステクノロジーで導入された通信業界で最大規模のプロジェクトであり、現在は 1,000 万人規模の加入者数ですが、近い将来には 5 億人規模にまで拡大します。Aayush 氏は次のように述べています。「SDP プロジェクトは、オープンソーステクノロジーを適切に使用することで、低コストかつ高スループットで、ミッションクリティカルかつ耐障害性の高いシステムを構築できることを明確に示しました」

パフォーマンスを損なうことなくコストを削減

全体として、Red Hat は Rancore にエンタープライズクラスのソリューションを提供し、パフォーマンス、拡張性、柔軟性、セキュリティなどの重要な要素を損なうことなく、ミッションクリティカルな SDP を低コストで導入できるように支援しました。

Aayush 氏は次のように述べています。「Red Hat とのパートナーシップは、堅牢性、拡張性、パフォーマンス、柔軟性、コスト効率に優れたテクノロジープラットフォームをもたらし、将来の通信革命を推進する可能性を秘めています」

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