お客様事例

レディング大学、気候研究システムを確立

レディング大学の気象学部では、気象、気候、および地球観察の科学研究プロジェクトで使用するデータを管理するために、高度な信頼性、可用性、拡張性を備えたファイルシステムを必要としていました。Red Hat® Storage Server を導入した同学部では、現在、最高レベルのサービスとサポートに支えられたエンタープライズクラスの製品により、これまで維持および管理業務に費やしてきた時間を短縮し、より多くの時間を IT 部門における貴重な研究に確保できるようになりました。

お客様の契約年度

2013

バークシア、レディング (英国)

教育業界

目標

学部の HPC システムを拡張性の高い NAS システムに移行して、エンタープライズクラスのサービスとサポートを実現する。

ソフトウェア

ハードウェア

  • レディング大学の既存のアーキテクチャー

ストレージ管理を適切に行わないと多額の損失が発生するような民間企業など、他の組織が Red Hat Storage Server を活用しているという事実が採用の決め手となりました。

英国 レディング大学 気象学部 高性能計算マネージャー Dan Bretherton 氏

研究者が必要とするテラバイト単位の貴重な科学データの整理

レディング大学気象学部は 60 名の大学院生と 200 名を超える研究者で構成され、大気、海洋、気候科学の重要な研究に取り組んでいます。ここで行われる研究は、気候変動と環境への影響を理解する上で重要です。

多くの場合、彼らのような科学者は、複雑なシミュレーションモデルを作成するために、HPC (高性能計算) システムを利用します。このシステムは、気候パターンが時間、日、週、月、年といった単位でどのように推移するかなどの結果を高い精度で予測するのに役立ちます。

科学者が処理するデータ量は膨大

膨大な計算処理が必要な場合、研究者は英国の複数の研究委員会およびヨーロッパ中期気象予報センターが供給するスーパーコンピュータおよび HPC のサービスを利用します。科学者は、このように外部で作成されたデータを処理しなければなりません。この処理には、学部が所有および運用するローカルの HPC クラスターが使用され、HPC マネージャーの Dan Bretherton 氏がこれを管理しています。

パフォーマンスとセキュリティの確保はマネージャーの責任

Bretherton 氏は次のように述べています。「優先課題は、気象学部が数百テラバイトの研究データを効率的かつ安全に格納することに加え、計算クラスターが増える状況にあっても、I/O 負荷を適切に管理し、優れたパフォーマンスを維持することです」

何年もの間、Bretherton 氏はネットワークアタッチトストレージ (NAS) 向けのオープンソースでスケールアウトファイルシステムである GlusterFS を使用してきました。これにより、さまざまな科学者およびプロジェクトから寄せられる大量の研究データを整理/管理していました。

しかし、学部内の HPC クラスターの増加および GlusterFS の管理維持に要する時間の増加に伴い、この従来の方法を続けることが困難になってきていました。

研究者はサービスとサポートに裏打ちされたストレージソリューションを入手

気象学部には、エンタープライズクラスのサービスとサポートに支えられたスケールアウト NAS 製品が必要でした。検討した結果、Bretherton 氏が選んだのは、Red Hat® Storage Server でした。これは 2011 年 Red Hat が買収した GlusterFS のサポートバージョンです。

経験に基づく自信

Bretherton 氏は次のように述べています。「Red Hat との話し合いにより、これまで課題となっていたスケールアウト NAS の管理に関する問題が解決するという確証を得ることができたのです。それこそ私が求めていた回答でしたストレージ管理を適切に行わないと多額の損失が発生するような民間企業を含めた他の組織が Red Hat Storage Server を採用している事実が決め手となりました。また、GlusterFS については操作や運用面で経験があり、有用な製品であることは理解していましたが、アカデミックなデータ集約型の HPC 環境に合わせて製品を調整するために Red Hat から必要なサポートが得られるという点も大きなメリットでした」

Bretherton 氏によれば、2013 年春に行った Red Hat Storage Server の実装は問題なく完了したとのことでした。それ以来、製品は順調に運用されており、新しいユーザーやデータを追加しても何も問題は起きていないそうです。

Red Hat Storage により研究データを安全に拡大

現在、レディング大学気象学部では、約 200 テラバイト (TB) の研究データを管理するために、Red Hat Storage Server を使用しています。新たに 2 台の大型サーバーが追加され、クラスターの容量は約 300TB まで増加しています。

Bretherton 氏は、現在、学部が保有する従来型のスタンドアローンサーバーから、新しい製品にデータを徐々に追加しているところです。これらをすべて合わせると、学部全体でホストしているデータは 1 ペタバイトを超える計算になります。「Red Hat Storage Server が今後も問題なく動作し続ければ、いずれは複数のサーバーに分散しているデータをすべて集約して一元管理することになるでしょう」と、同氏は述べています。

組織、可用性が向上

Bretherton 氏は、Red Hat Storage Server のグローバル名前空間を使用して、データを研究グループ別またはプロジェクト別に分類し、シンプルかつ一貫性のある方法で整理し、さらに、必要に応じてより多くのストレージ容量をボリュームに配分できるようになりました。

気象学部にとってもう 1 つの大きなメリットは高可用性です。Bretherton 氏は次のように述べています。「メンテナンスのためにサーバーを停止する場合でも、特定のデータセットの使用を停止する必要はありません。レプリケーション機能により、すべてのファイルは 2 台の個別サーバーに存在しています。したがって、1 つのサーバーを一定期間停止してもユーザー側にまったく影響はありません」

時間とコストの節約

Bretherton 氏にとってスケールアウト NAS アプローチの魅力の 1 つは、学部内の HPC クラスターを常に最新の状態に維持できることでした。つまり、クラスター全体をシャットダウンすることなく、耐用年数が経過しそうな古いサーバーを廃棄し、必要に応じて新しいサーバーと交換できるのです。

同時に、サーバーをクラスターの一部として使用する場合、サーバーの寿命が延長されます。さらに、ストレージ容量に伴い稼働率が向上するため、レディング大学ではハードウェアの投資に対して最大限の効果を得ることができます。

マネージャーの作業負荷が軽減

また、Red Hat Storage Server は、Bretherton 氏の作業時間の短縮にも大きく貢献しました。Bretherton 氏は次のように述べています。「この製品を実装するまでは、学部の GlusterFS の管理と保守に自分の時間を最大で 50 % も割いていました。今ではそれが 15 % ほどになり、おかげで、他の仕事に使える時間が増え、以前よりも管理が楽になりました」

Red Hat により需要の増加に対応

気象学部が大きくなれば、それに伴い Red Hat Storage Server の使用量も増加します。レディング大学の Academic Investment Project では、最近、気候および環境科学の分野で 28 名の教員が新たに任命され、それに伴い 15 名の新しい教員が気象学部に就任することになりました。

Bretherton 氏は次のように述べています。「新しいスタッフが就任するということは、つまり新しい研究グループ、新しいデータセット、そして新しいストレージ要件が発生するということです。私たちのストレージインフラストラクチャは十分に安定しており、今後新たに増加する需要に適切に対応できます」

詳細はこちら