Ansible自動化活用セミナー Session 1

Ansibleで実現するIT自動化
―レッドハットが考えるITオートメーション―

中村 誠

レッドハット株式会社
プロダクトソリューション本部
クラウドビジネスデベロップメントマネージャー
中村 誠

働き方改革に必須となる、自動化の実現

 経済産業省の調査では[1]、IT人材不足は2030年までに59万人に達すると予測されており、これを現在の人口のままで実現しようとすると、2016年時点で既に1人あたりの労働量は1.25(既に残業をしている状態)となっております。それが、2020年には1.33 (残業などで10%弱増加)、2030年には2の労働が必要になってくるということになります。こういった環境にある中で、働き方改革を実現するためには、自動化は必須と考えてよいでしょう。

 また、中には、自動化で仕事がなくなるという話も多くあげられますが、自動化の影響で新しく仕事が生まれるという調査報告も出されています。この調査では、自動化によって新たに人間と機械を結ぶ仕事が生み出されると報告されています。例えば、エンジニアの方々がAnsibleを使って、自動化を進めていくといった仕事は、まさしく人間と機械を結ぶ仕事であると考えられるのではないでしょうか。

IT人材の「不足規模」に関する推計結果

 自動化を困難にするのは、大きく3つ。例えば、特定のメンバーがスクリプトを書いて、その人しか管理できない仕事をしているといった状況。人事異動などで、スクリプトを改変できなくなる、いわば属人化という課題です。2つめは、組織の壁。例えばサーバー管理のチームと、ネットワークチームが、別々のツールを使い、別の管理手法を採用しているといった状況です。3つ目は、アドホックな改変です。統合管理ソフトを導入していても、新しい取り組みを行う度に、新たな開発が必要になり、ベンダーに支払うコストが発生することになります。

 こうした課題を解決するためには、特定のエンジニアの手作業をなくして自動化していくことが必要ですし、ある部署が開発したアプリケーションやツールを別の部署でも使えるようにすることも必要でしょう。また、すべての対象機器の制御が可能で、あらゆるユースケースに対応し、かつ同一の手法で自動化できることも重要になります。もちろん、企業で使うツールですから、企業や組織のポリシーに応じた権限管理もポイントになります。Ansibleは、こうした課題の解決に最適なソリューションです。

自動化浸透のためのプラットフォームとして

 レッドハットでは、Ansible Engineと、Ansible Towerを総称して、Ansible Automationとして展開しています。Ansibleは、PuppetやChefなど、他の構成管理ツールと比較しても、市場での認知が秀でて拡大しています。Ansibleにおいて拡張性の部分で大きな役割を担うモジュールが、直近3ヵ月で100ほど増えていることからも、多くのベンダーがモジュールをつくり、様々なユースケースに対応させるという流れが確立していることがわかるのではないでしょうか。手順書に代わるプレイブックを実行するAnsible EngineとAnsible Towerで、シンプルでパワフル、エージェントレスな運用管理を可能にしているのが、Ansible Automationが実現する世界です。公共団体から金融、クラウドプロバイダー、テレコム、流通系まで、様々な団体、企業へと導入先は拡大しています。

Ansibleとは

Ansibleによる自動化推進を、強力にサポート

 レッドハットでは、ほとんどすべての運用管理を手作業で行っている企業から、Ansibleなどのツールを使い始めた段階、さらにDevOpsやコンプライアンスを意識した段階まで、様々な段階の導入と活用を支援。Ansible Engineを使い、プレイブックを書いてその効果を試してみるレベル、Ansible Towerを使い、組織間の連携を検討しはじめるレベル、チームを横断した自動化を実現するといったDevOpsやCI/CDを意識したレベル、最後に、セキュリティまで含めた自動設定を目指すレベルまでの成熟化モデルを設定しています。

 また、レッドハットでは、Ansible以外にも、Linux、OpenStackス、Kubernetesを活用したコンテナ基盤であるOpenShift Container Platform、ハイブリッドクラウドのセルフサービスポータルであるCloudFormsなどを提供していますが、こうしたプラットフォームやアプリケーションのプロセスの自動化を実化するツールとして、Ansibleを位置づけています。オンプレミスからパブリック、OSやVMからコンテナ基盤まで、あらゆる領域を自動化していくことが可能です。とくに、レッドハットの製品に関しては、迅速にAnsibleに対応していくための体制づくりを進めています。

RED HAT の提供するソリューション

 さらに、どこがボトルネックかわからない、どこに無駄が生じているのかわからないといった場合でも、そのような課題を明確にするためのディスカバリーセッションを提供しています。、ディスカバリーセッションでは、お客様の現状のIT業務におけるプロセスを洗い出し、リードタイム、プロセスタイムがどこにかかっているか、Ansibleによりどのプロセスが改善できるか明確にすることが可能です。合わせて、Ansibleの導入に際した技術的なコンサルティングサービスも提供が可能です。

  ITの現場の働き方を変えるために、Ansibleの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

RED HATの自動化支援サービス

[1] IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf

Red Hat Ansible Automation

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