エグゼクティブ・リーダーシップ・チーム

Paul Cormier (ポール・コーミア)

社長 兼 CEO

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Paul Cormier (ポール・コーミア) は、2020 年 4 月に Red Hat の社長兼 CEO に指名されました。 それ以前は、製品 & テクノロジーのプレジデントを務め、Red Hat の製品およびサービスのポートフォリオの大きな戦略転換と拡大を推進していました。

Red Hat には、2001 年 5 月、エンジニアリングのエグゼクティブバイスプレジデントとして入社しました。以来、エンタープライズ・テクノロジーにおける彼のリーダーシップと経験は、オープンソース・ソフトウェアの商用ビジネスモデルの開拓に活かされ、情熱あふれるコミュニティが担っていたオープンソースのイノベーションは、データセンターからクラウドに至るまで幅広く導入されるまでになりました。

Cormier の功績には、2002 年、自由にダウンロード可能でボックス化された Red Hat® Linux® のビジネスモデルをエンタープライズ・サブスクリプションモデルに置き換えたことが挙げられます。この優れた取り組みにより、オープンソースのライセンス要件を満たし、オープンソースの自由の原則を維持しながら、長期的で持続可能なビジネスモデルを創出できるようになりました。Red Hat Enterprise Linux® の製品発表と併せてこれを実現したことにより、オープンソース・ソフトウェアの道筋が変わり、Red Hat は、年間収益 5,000 万ドルの消費者ベースの企業から、オープンソースをベースとした、年間収益が 30 億ドルを超える世界最大規模のソフトウェア企業としてエンタープライズ・テクノロジーの主力を担う存在になりました。 

Cormier のリーダーシップのもと、Red Hat の製品ポートフォリオは Linux のルーツをはるかに超えて、IT 業界を破壊的に変革するオープンソース・イノベーションをベースとした、先進的で充実したエンタープライズ IT スタックにまで拡大しました。2012 年、Red Hat はオープンソース・ソフトウェア企業としては業界で初めて 10 億ドルを超える収益を達成しました。2019 年、IBM が Red Hat を 340 億ドルで買収しましたが、これは今のところソフトウェア業界で最大の買収です。 

Cormier は、従来のオンプレミスハードウェアを複数のクラウドに拡張できる単一のオープン・ハイブリッドクラウド・プラットフォームに関する先駆的なビジョンでも高い評価を得ています。それは、先進的なエンタープライズ IT に必要な選択、柔軟性、アジリティ、一貫性の提供を支援するものです。このビジョンの一環で、彼は多くの主要なテクノロジー企業との戦略的パートナーシップの構築にも尽力しており、その結果、さまざまなテクノロジーがハイブリッド・エンタープライズ IT 環境と複数のクラウドにわたって機能しています。

Red Hat 入社までに培った豊富な経験として、Cormier は BindView Development Corp. で R&D 部門のシニアバイスプレジデントを務め、会社が市場でリーダー的地位を獲得するのに貢献しました。BindView へは、1999 年に同社が Netect Internet Software Co. を買収した流れで入社しました。1998 年に R&D 部門のバイスプレジデント兼 CTO として Netect に入社しており、1996 年から 1998 年までは、Web ポータルとインターネットサービス企業の AltaVista Internet Software (旧 Digital’s Internet Software グループ) のエンジニアリング、インターネットセキュリティおよびコラボレーション製品部門のディレクターを務め、その後、ソフトウェア製品開発およびインターネットセキュリティ製品部門のシニアディレクターを務めました。

Cormier は 20 年以上にわたって上場企業のセクション 16 の役員を務め、現在は IT 管理ソフトウェアプロバイダーの Solarwinds, Inc. とデータソフトウェア企業の Hortonworks の取締役を務めています。彼は Hortonworks の取締役会の初代のメンバーであり、2018 年の Cloudera との合併の推進に尽力しました。