オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするレッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月 弘一、以下:レッドハット)は本日、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長 本間 洋、以下:NTTデータ)が、レッドハットのオープンソーステクノロジーを活用してデジタル・トランスフォーメーションに取り組み、コンテナ/Kubernetesを活用したパイロットプロジェクトで成果を得たことを発表しました。NTTデータのデジタル・トランスフォーメーション基盤となるOpenCanvasには、レッドハットのRed Hat OpenStack Platform、Red Hat OpenShift、Red Hat Ansible Automation Platformが採用されています。レッドハットは、NTTデータのデジタル・トランスフォーメーション推進とクラウドサービス基盤としてOpenCanvasを利用する顧客企業のモダナイゼーション要件への対応に向け、NTTデータを支援していきます。
Red Hat OpenShiftを活用した初めてのコンテナ化プロジェクトでは、ミッションクリティカルなシステムであったにもかかわらず現場から肯定的な評価を得ることができ、その効果を実感しました。
Red Hat OpenShiftは、業界で最も包括的なエンタープライズKubernetesプラットフォームです。今回のプロジェクトでは、NTTデータの金融機関向けASPサービスDENTRANSをコンテナ化し、OpenCanvasに移行しました。コンテナイメージを開発環境へ配布、ビルド、テストし、本番環境へのデプロイまでを自動化することで開発生産性が向上したと評価を得ました。DENTRANSは、本年7月より本格稼働を開始する予定です。レッドハットは、DENTRANSに続くアプリケーションのOpenCanvas上への移行においても引き続き協力し、サービス提供基盤の標準化とシステム運用のさらなる自動化を実現していきます。
レッドハットは、一貫してオープンで柔軟なインフラ環境の構築を実現するオープン・ハイブリッドクラウドを推進しています。その考え方と技術は、クラウド基盤のデジタル・トランスフォーメーションを推進していくうえで、ベンダーロックインを回避するオープン性や透明性、オープンソースを基盤とした革新的な技術を重要視するNTTデータの強い賛同を得ました。また、レッドハットはエンタープライズレベルで幅広い領域の包括的なソリューションを提供しており、レッドハットのハイブリッドクラウドテクノロジーを採用するための主要な推進力である既存システムとのよりシームレスな連携を実現します。今回、NTTデータが採用したレッドハットのソリューション群は、OpenCanvasの品質強化と価格競争力強化にも貢献しています。特にRed Hat Ansible Automation Platformの自動化によりサービス品質を向上したうえで、導入対象の運用コスト削減につながりました。
OpenCanvasは、当初金融機関向けのクラウドサービスであったことから、信頼性やセキュリティ機能、SLA (Service Level Agreement)の高さが特長です。また、多くの国内銀行や地方公共団体とのサービス接続があり、他のクラウドサービスとの差別化要因となっています。OpenCanvasが金融・証券を皮切りに、次いでこうした特長や差別性が特に有効な業種に対して幅広く展開されるにあたり、レッドハットは技術と人材の両面で支援していきます。
今後、モダナイゼーションの対象となる顧客案件が増えるにつれて、コンテナを活用することで、開発やクラウドリフト&シフトはより効率的になり、オープンAPIでイノベーションを組み合わせ、サービスの差別化を図っていく取り組みとの互換性は高まります。レッドハットはRed Hat OpenShiftを基盤に、従来プロジェクトごとに実施してきたハードウェアの調達や運用設計、技術検証などをクラウド上に集約、イノベーションを実現し競争力の強化を支援していきます。また、SI中心からサービス型へとビジネスの転換を図っていく企業に対して、レッドハットは顧客企業のデジタル・トランスフォーメーション支援やITモダナイゼーション、アジャイル開発や革新的な新しいサービスの構築において協力していきます。
サポートコメント
株式会社NTTデータ 第四金融事業本部 e-ビジネス事業部 第四開発統括部 統括部長 エグゼクティブITアーキテクト 鈴江 明博氏
「今回、Red Hat OpenShiftを活用した初めてのコンテナ化プロジェクトでは、ミッションクリティカルなシステムであったにもかかわらず現場から肯定的な評価を得ることができ、その効果を実感しました。将来的には、全社で共有できるようイノベーションをOpenCanvas上に展開、エコシステムを構築し、スケールメリットや価格競争力をも発揮していきたいと考えています。さらに開発環境としての強化を図りアジャイルな案件に取り組んでいく意向です。ここでも高い技術と世界有数の実績を有するレッドハットとの協業を一層強化していきます。」
レッドハット株式会社 常務執行役員 パートナー・アライアンス営業統括本部長 金古 毅
「NTTデータ様は、レッドハットの認定クラウド&サービスプロバイダーとして、また、昨年12月に発足したRed Hat OpenShift Managed Practice Programへもご賛同いただき、これまで数年にわたりビジネス協業を推進してまいりました。今後はさらにエンドユーザー企業がクラウドネイティブ技術を活用してデジタル・トランスフォーメーションを推進できるよう、OpenCanvasを通じたソリューション展開を技術と人材の両面で支援していきます。」
関連リンク
- Red Hat OpenStack Platform について、
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- Red Hat Ansible Automation Platform について
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- Red Hat OpenShift Managed Practice Program について
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