Red Hatとサムスン、サービス・プロバイダー向けに Kubernetesベースのネットワーキングによる5G導入促進で提携

Red Hat OpenShift上で構築されたサムスンの5Gネットワーク・ソリューションは、競争力のある5Gアプリケーションおよびユースケースの実現に向けて サービス・プロバイダーを支援

東京 -

[ノースカロライナ州ローリー– 2020年9月28日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

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この厳しさを増す世界の5G市場、とりわけクラウドネイティブ分野でサービス・プロバイダーの競争力維持を支援するために、Red Hatと提携できることをうれしく思います。

Wonil Roh

Samsung Electronics ネットワークビジネス担当 シニアバイスプレジデント兼製品戦略責任者

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc. (NYSE:RHT、以下Red Hat)は本日、業界で最も包括的なエンタープライズKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShift上で構築された5Gネットワーク・ソリューションを提供するためにサムスンと提携することを発表しました。Red Hatは、5Gコア、エッジ・コンピューティング、IoT、機械学習など、さまざまなユースケースで5Gの実現に向けてサービス・プロバイダーを支援します。

通信サービス・プロバイダーが自社環境向けに強化された一貫性のある水平的なクラウドネイティブ・プラットフォームを導入することは重要です。こうした通信クラウドでは、複数のユースケースに同一のインフラストラクチャを使用し、管理および運用コストを削減することが可能です。Red HatがACG Researchに委託した調査レポートによると、オープンな水平的プラットフォームでは、互換性のない仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)の垂直統合型デプロイと比べて、総所有コスト(TCO)を最大30%削減することができます。こうした水平的アプローチを採用することで、お客様はより広い選択肢と優れたサービスにアクセスできます。

今回の提携では、Red Hat OpenShift、Red Hat OpenStack PlatformRed Hat Enterprise LinuxRed Hat Ansible Automation PlatformRed Hat OpenShift Container Storageなど、Red Hatの実績あるハイブリッドクラウドポートフォリオを利用します。さらに、サムスンの5G vRAN、vCore、MEC、管理および分析を利用して、顧客体験にプラスの影響を及ぼす可能性があるエッジ・コンピューティングなど、5Gベースのユースケースの拡大に向けてサービス・プロバイダーを支援します。

 

5G RANにおける次の仮想化の波

このソリューションによって、サービス・プロバイダーはエッジの経済性とvRANの利点を活かすことができます。Red Hatが委託したACGの調査レポートでは、一般的な水平的インフラストラクチャを5Gコアとエッジ・コンピューティングの両方で使用することにより、事業者は自社のインフラストラクチャ全体にわたって、コアの水平的設計で得られるTCO上の利点をさらに拡大できることが明らかとなっています。さらに、水平的クラウドをvRAN拠点にデプロイすることにより、事業者は、位置認識に基づく新しいアプリケーションやサービス、待ち時間の短縮、および分散型クラウドで達成可能なスケーラビリティーを実現することができます。

 

サムスンの5GソリューションにRed Hat OpenShiftを活用

コンテナ化ネットワーク機能(CNF)と仮想ネットワーク機能(VNF)は、現代の通信事業者に変革への道筋を提供し、サービスの柔軟性向上と、新しいサービスを迅速に提供するためのメカニズムをもたらします。サムスンはRed Hatのベンダー検証済みVNF認証を取得しており、完全なCNF 認証の取得も予定しています。これはRed Hat OpenShift上のミッションクリティカルなネットワーク機能に対する最高の基準であり、クリティカルなワークロードを運用するCNFベンダーが現在、Red Hat OpenShift上で本稼働するクラウドネイティブな将来に向けて自社のアプリケーションを有効に準備できることを証明するものです。お客様は、認証済みソリューションによって5Gおよびエッジ・コンピューティングの全機能を迅速に実現することができます。

 

サポートコメント

Samsung Electronics ネットワークビジネス担当シニアバイスプレジデント兼製品戦略責任者 Won Il Roh氏

「この厳しさを増す世界の5G市場、とりわけクラウドネイティブ分野でサービス・プロバイダーの競争力維持を支援するために、Red Hatと提携できることをうれしく思います。このパートナーシップを通じて、サムスンの5GソリューションはRed Hatのクラウドネイティブ・ソリューションとの統合により、効率性の高い信頼できるネットワーク体験をお客様に提供します。」

 

Red Hat シニアバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO) クリス・ライト

「サービス・プロバイダーが5Gネットワークの構築を進める中、業界横断的なイノベーションの次の波に向けて基盤が形成されつつあります。企業に対するエッジ・コンピューティング・ソリューションの支援から、人工知能および機械学習アプリケーションの導入実現まで、Red Hatはこれらのサービスが実績あるクラウドネイティブなインフラストラクチャ上で構築されることを期待しています。このKubernetesベースのソリューションの提供に向けて、サムスンとの提携に大いに期待しています。当社は、サービス・プロバイダーとその顧客があらゆる業界の企業にわたって複雑で競争力のあるユースケースに注力できるように支援していきます。」

 

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