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Red HatはJavaの将来に全力で取り組んでいます。Javaは現在でもエンタープライズ・アプリケーション開発で最も人気のあるプログラミング言語ランタイムで、全世界の開発者の3分の2近くが自らを「Javaの中程度からヘビーユーザ」だと認識しています。Javaは過去18年間に渡り、TIOBEの格付けで常に3位以内のプログラミング言語に入ってきました。これまで以上に新しいプログラミング言語の選択肢が増え、アクセスが容易になっているにも関わらず、Javaは依然としてビジネスクリティカルなアプリケーション構築の事実上の標準と言っても過言ではありません。Red Hatでは、Java開発者が革新を続けるための新しい方法を提供することによって、Java開発者をサポートし続けることを目標にしています。

クラウドネイティブな将来に向けてJavaを推進するテクノロジーはいくつもありますが、最も有望なもののひとつが、KubernetesネイティブなJavaアプリケーションフレームワークであるQuarkusです。QuarkusはJavaをコンテナ環境向けに最適化することを目的として設計されており、その結果、開発者の生産性を大幅に高め、運用コストを低減することが可能で、コンテナ化されたワークロードの主要コンポーネントになることができました。新興テクノロジーであるにも関わらず、Quarkusはすでに重要な存在になっており、開発者の仕事のやり方を再定義しています。本日、Red HatはQuarkusがRed Hat OpenShiftに含まれることを発表しました。これは、現代的なクラウドネイティブ・アプリケーション開発へのJava導入の将来に向けた重要な一歩です。

Quarkus on Red Hat OpenShift

Quarkusはすでに完全サポートされおり、Red Hat Runtimesで利用可能ですが、今回Red Hat OpenShift上でQuarkusが提供されることを発表したことにより、OpenShiftユーザーでもQuarkusを標準機能として利用することが可能になりました。QuarkusはOpenShiftにネイティブに統合されており、これによって開発がさらに容易になります。これにより、使い慣れたツール、CodeReady WorkspacesなどのIDEを使用したクラスタ上でのリモート開発、およびマネージド・コンフィギュレーション、サーバーレス・ワークロードのデプロイメント、アプリケーション・ストレージ管理との統合を開発者に提供します。

Quarkusは、OpenShift上での開発とデプロイのための数種類のコンポーネントを含んでいます。

  • 新しいプロジェクトのコード生成、プロジェクトの依存関係の管理、リモート開発とデバッグ、OpenShiftへの簡単な1ステップのデプロイメントを可能にするQuarkus拡張機能。CodeReady Workspaces用のプラグインには、あらかじめ定義された開発者用ワークスペーススタック、設定プロパティの提案とコード補完、Quarkusの一般的なクラスタイプのスニペット、IDEから直接OpenShiftへのコード生成とデプロイメントなどを含む
  • ヘルスチェックの自動ワイヤリング、シークレットのマウント、および Prometheusなどのモニタリング・ツールによる簡単に消費するのためのメトリクス公開
  • コンテナ化されたQuarkusアプリケーションをOpenShift Serverlessワークロードとしての自動デプロイメント
  • ワンステップKnativeデプロイメント

また、汎用APIクライアントおよびKubernetesのConfigMapとSecretを使用する動的アプリケーション設定のサポートなど、Kubernetes APIとの統合も提供します。

Migration Toolkit for Applications

さらに、Spring BootアプリケーションをQuarkusとOpenShiftに移行するためのMigration Toolkit for Applicationsをアップデートしました。このツールは、コンサルタント、アーキテクト、および開発者が使用するもので、Javaコードまたはバイナリのレビューに役立ち、実証済みのルールに基づく、アプリケーションのモダナイズと移行のための広範な変換パスに対応します。

Migration Toolkit for Applicationsの最新バージョンでは、コンテナ化、OpenJDK、Linuxのルールと、特別に開発されテストされたルールが組み合わされており、OpenShift上のQuarkusにSpring Bootコードを導入して、ハイブリッドクラウドへの準備を整えるのに役立ちます。

Quarkusをさらに多くの開発者に提供できることを嬉しく思っています。詳細については、こちらをご覧ください。または、Quarkus on OpenShiftで開発を開始する方法をご覧ください。


執筆者紹介

Rich is the Senior Director of the Application Services Business Group at Red Hat. He has spent the last thirty years evangelizing, using and designing enterprise middleware and cloud services. He previously worked for Forte Software and Sun Microsystems and as an independent software developer and consultant building large distributed software systems for the space, transport, telecom and energy sectors.

He also served on the node.js Foundation Board of Directors and helped it transition from Benevolent dictator for life (BDFL) to an open, independent foundation. In his spare time he enjoys tinkering with new and emerging technology, running, cycling and anything that gets him outdoors.

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