Red Hat は常に、テクノロジーにおける最も複雑な課題はオープンなコラボレーションによって最善の形で解決されると考えてきました。今週、Linux Foundation が発表したように、Red Hat は OCUDU (Open Centralized Unit / Distributed Unit) Ecosystem Foundation に一般メンバーとして正式に参加しました。
Linux Foundation の主導の下で立ち上げられた OCUDU は、携帯電話のネットワークの構築方法における重要な転換を象徴しています。5G、5G-Advanced、および 6G 向けのキャリアグレードのオープンソース・ソフトウェアスタックを構築することで、このプロジェクトは、Linux がデータセンターに対して行ったことを無線アクセスネットワーク (RAN) で実現することを目指しています。分離されたテクノロジー領域を打破し、RAN のイノベーションがオープンソース・イノベーションのペースで進む環境を醸成します。
なぜ OCUDU が Red Hat エコシステムと通信サービスプロバイダーにとって重要なのでしょうか。
業界が 6G や次世代のテクノロジーへと進化するにつれ、「AI ネイティブ」やソフトウェア定義 (software-defined) アーキテクチャへの需要はかつてないほど高まっています。OCUDU は、専門的なネットワークロジックを基盤となるハードウェアから分離するために業界が必要とする、透明性の高いモジュール式のブループリントを提供します。
サービスプロバイダーやエコシステムパートナーにとって、これは以下を意味します。
- ベンダーの多様性:オープンソースを通じた RAN スタックにおけるイノベーションの促進。
- ビジネスクリティカルなセキュリティ:RAN ソフトウェアの継続的な監査と迅速なパッチ適用を可能にします。
- 相互運用性:市販の汎用ハードウェア(COTS)上での 5G/5G-A/6G 機能の導入を効率化します。
基盤のエンジニアリング:OpenShift 上の OCUDU
垂直的なサイロを構築するのではなく、共通の通信クラウドにおける Red Hat の継続的なリーダーシップを拡張することに注力しています。レガシーの仮想マシン (VM) と最新のクラウドネイティブ・ネットワーク機能 (CNF) の両方に単一の統合された基盤を提供することで、サービスプロバイダーがインフラストラクチャの「島」を管理する代わりに、まとまりのあるネットワークの管理を開始できるよう支援します。OCUDU との取り組みにより、オープン RAN ワークロードがこの共通の通信プラットフォームのネイティブな一部となり、現在および将来にわたって必要とされる運用の健全性と一貫性を提供します。
現在までに、Red Hat はいくつかの主要なマイルストーンを達成しました。
- Red Hat OpenShift へのデプロイ:Red Hat OpenShift 4.21 上で OCUDU gNB (基地局) のデプロイに成功しました。
- テストの最適化:コアとなる OCUDU ソフトウェアスタックは、複雑なサードパーティ製のストレージやネットワークバインディングを必要とせずにデプロイできるため、サービスプロバイダーの本番環境へのパスを単純化します。
今後の展望:次のステップ
2026 年の残りの期間において、Red Hat はコミュニティパートナーと協力し、初期の取り組みを現場向けのキャリアグレードなデプロイ対応ソリューションへと変革することに重点を置いています。
- ライブのハードウェア検証:Red Hat は、無線ユニット (RU) エミュレーションの段階を超えて、フルスケールのハードウェアテストに進んでいます。通信ラボで Universal Software Radio Peripheral (USRP) 機器を使用することで、Red Hat は実際のデプロイメントで使用されるものと同じ物理インフラストラクチャ上で ocudu_stack のパフォーマンスを検証できます。
- コミュニティとのコラボレーション:Red Hat は SRS、National Spectrum Consortium、および Linux Foundation と緊密に連携し、OCUDU プロジェクトの基盤を形成する Red Hat OpenShift と SRS の Red Hat 認定ソフトウェアを使用して、キャリアグレードのソフトウェアの基盤に貢献しています。この動きは、より広範なエコシステムが標準化されたオープンソース RAN 基盤に貢献し、その基盤からメリットを得られるよう支援するものです。
「6G in Code」の時代が到来しました。ocudu_stack ソフトウェアスタックのパワーと Red Hat OpenShift の信頼性を組み合わせることで、Red Hat は、オープンで安全なコミュニティ主導のエコシステムにおいて、次世代のグローバルな接続性を確立します。
執筆者紹介
Steve Gordon is senior director of Product Management at Red Hat
Hanen Garcia is Global Telco Solutions Manager at Red Hat, with more than 20 years of experience in the telecommunications industry building network solutions and value-added services for large telecom operators. In his current role, he is driving solutions to support telecommunications service providers during their network transformation journey. Prior to joining Red Hat, he worked at Ericsson as an innovation specialist designing cutting-edge solutions for mobile networks. Garcia holds an M. Eng. in innovation management from the ÉTS in Canada and an M.Eng. in telecommunications from Polytech in France.
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