Red Hat は本日、Red Hat Ansible Automation Platform 2.7 をリリースしました。これは以前のリリースをベースに構築されており、プラットフォームエンジニアリングのアプローチで自動化を実現し、さまざまなチーム間での導入を加速させ、AI 駆動型の自動化に向けて IT 運用を備える上で役立ちます。  

ここでは、最新リリースの内容を紹介します。 

プラットフォームエンジニアリングの強化と開発者の生産性向上 

Ansible Automation Platform 2.6 でリリースされた self-service automation portal により、ITOps チームは、自動化のエキスパートではないユーザーでも自動化ジョブの実行に簡単にアクセスできるようになります。これにより、IT 運用チームはガバナンスと制御を犠牲にすることなく、より多くのドメインに自動化を迅速に拡張できます。Ansible Automation Platform 2.7 では、IT 運用チームは Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 または 10、および次の新機能を備えた Red Hat OpenShift Operator を介して、self-service automation portal をデプロイできるようになりました。 

execution environment builder 

自動化ポータルには、execution environment builder が含まれ、これによりコマンドラインの専門知識が必要とされる手動の非効率的なプロセスが不要になります。このプロセスは、ポータル上で視覚的な手順ごとのワークフローで確認できるようになりました。 

self-service automation portal は、実行環境の構築プロセスを単純化するだけでなく、組織全体で一貫性を確保し、環境ドリフトにつながることが多い手動による構成を不要にします。自動化開発者は、事前定義されたテンプレートから選択するか、またはカスタムテンプレートを作成し、必要な Ansible Content Collections を選択してダウンロードするか、Git リポジトリにプッシュできます。 

execution environment builder を試用する

Alt text: Visual execution environment builder

execution environment builder

一元化されたコンテンツ検出 

自動化ポータル内では、複数の自動化コンテンツソース (Private Automation Hub と Git リポジトリ) を継続的かつ自動的に同期し、集約することもできます。この機能により、実行環境の構築プロセスが単純化され、組み込みのロールベースのアクセスおよび認証の統合を活用したガバナンスが可能になります。プラットフォームチームは、どのコンテンツをどのチームに提供するかを完全に制御できるようになります。 詳細はこちらをご覧ください。 

Ansible 開発ワークスペース

Ansible 開発ワークスペースは、すべてが事前構成済みで、Red Hat のベストプラクティスが組み込まれた、より安全なブラウザーベースの開発環境をチームに提供します。自動化開発者は、フレームワーク内で自動化コンテンツをより安全かつ効率的に作成し、テストし、デプロイできます。管理者に対しては、ワークスペースは一元管理、一貫したポリシー適用、ガバナンスを提供します。これは、とくにセキュリティが厳重に管理されている環境や規制の厳しい環境において大きな価値があります。

より多くのモデルの統合が可能な automation coding assistant

automation coding assistant (旧称 Red Hat Ansible Lightspeed) は、モデルのサポートを IBM watsonx Code Assistant にとどまらず Red Hat AI と Google Gemini を含むように拡張しました。 詳細はこちらをご覧ください。 

自動化の導入とガバナンスを加速

Ansible Automation Platform 2.7 では、Red Hat の製品チームとエンジニアリングチームは導入の容易さと価値実現までの時間に優先的に取り組み、ユーザーがより迅速に自動化を開始して、価値実現までの時間を短縮できるよう取り組んでいます。 

HashiCorp Vault とのネイティブ OIDC 統合

Red Hat は ID 管理へのアプローチをモダナイズし、ゼロトラスト環境での自動化をサポートできるようにしました。Ansible Automation Platform が、HashiCorp Vault のネイティブ OIDC ID プロバイダーとして機能するようになり、自動化ジョブが長期的なサービスアカウントではなく、短期間のジョブ固有のトークンを使用して認証できるようになりました。各トークンのスコープは特定のジョブ、ユーザー、および組織に設定され、トークンは実行後に自動的に無効にされます。プラットフォーム管理者にとって、この機能により、個別の認証情報のライフサイクルを管理する運用上の負担が軽減されます。コンプライアンスチームにとって、この機能はすべてのシークレットへのアクセスを特定の自動化実行に結び付ける、明確な監査証跡を可能にします。

Alt text: OIDC identity authentication with HashiCorp Vault

HashiCorp Vault を使用した OIDC ID 認証

自動化ダッシュボードの統合

自動化ダッシュボードでは、自動化が組織にもたらす価値を簡単に監視、追跡、レポートできます。自動化ダッシュボードのレポートは単独のユーティリティとしても利用できますが、現在はプラットフォーム内で直接表示できます (現在はテクノロジープレビューで提供されており、2026 年後半に一般公開が予定されています)。これにより、個別のユーティリティ間でコンテキストを切り替える必要がなくなり、ジョブの成功率、コスト削減、ROI などを監視し、測定するための最適化されたビューが提供されます。 

自動化インテリジェント・アシスタントへの独自のナレッジの持ち込み

自動化インテリジェント・アシスタント (旧称:Ansible Lightspeed intelligent assistant) は、生成 AI の検索拡張生成 (RAG) パイプラインを使用して Red Hat ドキュメントやその他の信頼できるリソースに接続し、プラットフォームのトラブルシューティング、オンボーディング、日常的な管理を迅速化します。インテリジェント・アシスタントは、「独自のナレッジの持ち込み (Bring your own knowledge)」機能 (テクノロジープレビュー) をサポートします。これにより、組織の内部ポリシーや手順をモデルの RAG パイプラインに注入し、具体的な内部基準やベストプラクティスを反映した、より関連性が高く信頼性の高い回答を得ることができます。

AI 駆動型の自動化の実現

自動化と AI は競合する概念ではなく、互いに補完し合うものです。実際、長年にわたって自動化してきた既存の Playbook とワークフローは、AIOps のユースケースやエージェント駆動型の自動化におけるガバナンスとして機能させることができます。Ansible Automation Platform 2.7 により、Red Hat は AI と自動化を緊密に連携させ、プラットフォームと IT 運用の両方の管理方法を単純化できるよう支援します。  

Ansible Automation Platform 用の MCP サーバー

Red Hat の新しい MCP サーバー (テクノロジープレビュー) により、AI がプラットフォームと直接対話できるようになり、自動化資産の管理とトラブルシューティングの方法が強化されます。自然言語のプロンプトを使用して、ジョブのクエリ、ファクトの収集、さらには自動化ワークフローの起動を行えます。このイノベーションにより、管理のエクスペリエンスが手動の API 呼び出しや UI 操作から、会話型のエージェント駆動モデルへと移行し、全体的な運用効率が向上します。 ドキュメントを読む

AIOps ソリューションガイド

Red Hat の最新の AIOps ワークフロー用のソリューションガイドは、IBM Instana、ServiceNow、Splunk などの一般的な可観測性プラットフォームのソリューションを使用して、完全な AIOps ワークフローを実装するための段階的な専門知識を提供します。エキスパートが作成した実践的なガイダンスに従うことで、これらのプラットフォームからのインサイトやインテリジェンスに基づいて行動し、信頼性の高い自動修復を大規模に実行できます。

その他の拡張機能 

先月の Red Hat Summit では、Red Hat はまもなく利用可能になるいくつかの新機能を発表しました。とくに Red Hat の automation orchestratorこのページは、英語でご利用いただけます (日本語 ではご利用いただけません) は、イベント検出、AI 推論、決定論的な実行を、監査可能な単一パイプラインを備えた統合管理プレーンで接続します。Red Hat は、これをすべての自動化ユーザー用に意図的に構築しました。プラットフォームエンジニアにはビジュアルワークフローデザイナーが提供され、自動化開発者には API と MCP サーバーが用意されており、AIOps チームはエージェントを直接接続することができます。詳細については、Red Hat の Web ページをご覧いただき、この機能に関する最新情報の配信登録を行ってください。

automation orchestrator のデモをお試しください

その他の特長:

  • Windows、Splunk、Cisco などを対象とした新たな Red Hat Ansible Certified Content Collections  
  • Event-Driven Ansible:実行中のルールブックイベントの永続性、プロジェクトの同期など 

自動化のさらなる進化についての詳細はこちらをご確認ください。 

リソース

ビジネス自動化のための 5 つのステップ

この e ブックでは、お客様がエンタープライズ対応自動化を導入してチームの統合、プロセスの標準化、IT の変革を実現するのを Red Hat サービスがどのように支援できるかをご紹介します。

執筆者紹介

Tricia McConnell is Principal Product Marketing Manager, Red Hat Ansible Automation Platform. She brings more than twenty years of experience marketing technical solutions to enterprise IT audiences. 

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