製品概要
既存のワークロードが進化し、デプロイメントの規模と複雑さが増す中で、セキュリティと運用上のリスクの管理は IT チームとセキュリティチームにとって重要な課題となっています。チームが成功するためには、新しい環境を迅速にデプロイし、システムを確実にスケーリングできるようにし、セキュリティとコンプライアンスの状況を十分に把握した上でシステムを運用する必要があります。
Red Hat Insights が Red Hat® Enterprise Linux® サブスクリプションで提供されるようになり、お客様には Red Hat の経験と技術的な知識を活用していただけるようになりました。このツールのみを使用して、ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャとオンプレミス・インフラストラクチャの両方で実行されている Red Hat Enterprise Linux を一貫性のある仕方で分析することができます。業務への影響が生じる前に、リスクの特定から優先順位付け、解決までを容易に実行することができます。ユーザーは問題を事前に検出し、構成を詳細に分析し、セキュリティとコンプライアンスの状況を可視化し、修復作業を行うことができます。Red Hat Insights を使用すると、内部ポリシーの定義と監視が可能になるだけでなく、システムをベースライン、履歴、およびその他のシステムと比較し、複雑さを管理し、トラブルシューティングを迅速化できます。Red Hat Insights は SaaS (Software-as-a-Service) オファリングとして提供され、継続的な分析により、必要なときに必要な場所で Red Hat の専門知識を提供します。
実際の措置に関しては、Red Hat は大規模な自動化と修復に役立つソリューションを提供します。ソリューションの一環として Red Hat Smart Management を追加すると、Insights 内で特定されたリスクをボタン 1 つで大規模に修復できるようになります。この機能は、クラウドおよびオンプレミスにデプロイされた Red Hat Enterprise Linux のリスクの解決をサポートします。Red Hat Ansible Automation Platform で Playbook をダウンロードし、オーケストレーションすることもできます。これらの製品を組み合わせることで、セキュリティ、コンプライアンス、および運用上のリスクの管理をサポートする先進的な統合ソリューションが実現し、ハイブリッド環境全体で修復が自動化されます。
メリット
Red Hat Enterprise Linux 環境に対するこのような深く幅広い分析を提供できるのは Red Hat だけです。この分析には、粒度の細かいリスク評価が含まれ、チームの対応が最も必要とされる場所を優先し、それに注力するのに役立ちます。チームが適切なツールと情報を利用できる状態にあると、運用効率とセキュリティの可視性が向上します。これにより、より価値の高いプロジェクトための時間を確保することができます。
特長 | メリット |
使いやすい SaaS モデルでセキュリティ、コンプライアンス、設定を継続的かつ詳細に分析 | • Red Hat インフラストラクチャの完全な分析を得て、運用への影響が生じる前に問題を解決できます。 • セキュリティ、コンプライアンス、パフォーマンス、可用性、および安定性に関する弱点を検出して、脅威を事前に把握できます。アプリケーションのパフォーマンスを最適化し、システムのアップタイムを最大化できます。 |
比較およびカスタムポリシー機能 | • Red Hat 環境のベースラインや履歴との比較、相互比較、および Red Hat 製品アドバイザリーとの比較によって適用性を判断できます。 • アラートを使用して内部要件を定義し、監視できます。 • トラブルシューティングにかかる時間を短縮し、分析主導型のプロセスによって複雑性と保守性を管理できるようにします。 |
クラウドおよびオンプレミスで実行される Red Hat Enterprise Linux 向けの単一の管理ツール | • オンプレミス (仮想およびベアメタル)、パブリッククラウド、またはプライベートクラウドにデプロイされる Red Hat Enterprise Linux ベースのアプリケーションの管理が単純化されます。 • 複雑なデプロイメントモデル内での円滑な運用を確保できるようにします。 |
状況に合わせて Red Hat Enterprise Linux をサポートする分析ルール | • より包括的で、より広範なアプリケーション環境に関連したリスク特定が行われるようにします。 • Red Hat Enterprise Linux とその上で実行されているワークロードに対する運用上の影響を回避できるようにします。 |
Red Hat の技術的なナレッジベースからの専門知識 | • 脅威と設定に関する問題を解決するためにお客様を支援してきた長年の経験に基づく Red Hat の専門知識を活用し、問題を迅速に解決できます。 • 問題をプロアクティブに解決することで、コストのかかるダウンタイムを回避できます。 |
Ansible Playbook による修復の自動化 | • 重大なリスクを含め、特定されたリスクを迅速に、かつコスト効率の高い方法で解決できます。 • 自動化された修復を活用でき、知見を行動に変換できます。 |
明確で、カスタマイズ可能な、手順が段階的に示された修復 | • わかりやすい問題解決の手順により、迷うことなく作業を進められます。 • 修復タスクの特定と優先付けを行い、迅速な応答が得られるようにこれらのタスクを単一または複数のシステムに割り当てることができます。 • カスタマイズされた検証済みのソリューションによってリスクを最小限に抑え、人員が不足している運用チームでもリスクに対応できるようにします。 |
迅速な作業の開始と実行の継続を可能にする組み込みのユーザビリティ機能 | • アプリケーション内の通知やフィードバックの共有を通じて、継続的な機能強化に関する最新情報を入手できます。 • 直感的に操作できるダッシュボードですぐに使用を開始でき、スキルのレベルを問わず Insights を定期的に継続して利用できます。 • 分析ルールを厳選したトピック領域を参照して、Insights がワークロードなどの特定の領域をどのようにサポートしているかを確認できます。 |
包括的なリスク評価 | • 確率リスク、問題の影響、および変更のリスクを組み合わせた総合的なリスク評価 (迅速な修正と計画的な修正の比較など) を使用して、最もリスク軽減に有効な問題にチームの時間を集中させることができます。 |
対応プラットフォーム
Red Hat Insights は、Red Hat Enterprise Linux 6.4 以降のバージョンについてのプロアクティブな分析機能と修復手順を提供します。
詳細の確認、または使用の開始にあたっては、 redhat.com/ja/technologies/management/insights をご覧ください。