Red Hat Enterprise Linux for Workstations
組織には、アーティスト、医師、科学者、エンジニアなどの開発者やパワーユーザーがワークステーションの管理ではなく自分のタスクに集中できるように、容易にサポートできるハイエンドのワークステーションが必要です。
Red Hat® Enterprise Linux® は、システムの監視と制御やデータ分析が行われるエッジデバイスからデータセンター、ワークステーションに至るまで、組織のポートフォリオ全体をサポートします。Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、より強力なハードウェアで作業する高度な Linux ユーザー向けに設計されており、高性能のグラフィックス、アニメーション、科学計算に最適化されています。ワークステーションのユーザーが必要とするすべての機能とアプリケーションに加えて、プロビジョニングと管理のための開発ツールが含まれています。
高パフォーマンス
アニメーション、視覚効果、研究、設計、エンジニアリング、科学向けのワークロードを実行するためには、プロフェッショナルグレードのワークステーション・プラットフォームが必要です。Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、アニメーション、コンピュータ支援設計/コンピュータ支援エンジニアリング (CAD/CAE)、科学研究などの高性能でグラフィックスを多用するワークロードに最適化されたオペレーティングシステムです。また、ホストする仮想マシン (VM) は 1 台か 4 台を選択できます。
Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、医療用画像処理、航空管制、ネットワーク運用や電力運用、フライトシミュレーターなど、グラフィックスが重視される組み込みのユースケースに最適です。また、高性能計算 (HPC) クラスタまたはスーパーコンピュータにデプロイできる、グラフィックス・プロセッシング・ユニット (GPU) を集中的に使用するワークロード用のフロントエンド・モデリング・システムまたはインタフェースとしても使用できます。
Red Hat Enterprise Linux for Workstations には、リスクを軽減しデータを保護するために、インターネット経由でのプライベート通信の安全性を確保する Cisco IPsec クライアント互換性、スマートカードのサポート、暗号化されたディスク (Linux Unified Key Setup)、デスクトップ・アプリケーション環境を安全にロックダウンするための SELinux が含まれています。
Red Hat Enterprise Linux for Workstations on AWS は、AWS Marketplace (GRID ドライバー (GPU ベースのインスタンス用 Red Hat Enterprise Linux for Workstations 8.6) および TESLA ドライバー (GPU ベースのインスタンス用 Red Hat Enterprise Linux for Workstations 8.6)) でも提供されており、セキュリティコンポーネントの機能が強化された高性能のリモートディスプレイプロトコル NICE DCV で配信されます。
ハードウェアとソフトウェアのサポート
多くの業界のパワーユーザーはハイエンドグラフィックスを開発する必要があり、プロフェッショナルグレードのグラフィックスカードのサポートを必要としています。Red Hat はハードウェアの製造元と提携して、これらのプロフェッショナルが求めるハードウェアとの互換性を確保し、サポートを提供します。また、Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、描画タブレット、高解像度モニター、セキュリティデバイスなどの一般的なワークステーション・アクセサリーもサポートします。Maya や AutoCAD などのプロフェッショナルグレードのアニメーション・ソフトウェアや設計ソフトウェア、視覚化用のカスタムパッケージもサポートされています。
長期ライフサイクルサポート
Red Hat Enterprise Linux for Workstations のライフサイクルは 10 年であり、世界有数の商用 Linux ベンダーが提供するパッチ、重要なアップデート、サポートを受けながら、組織が投資しているハードウェアから最大限のメリットを享受できます。サポートには、インストール、使用方法、問題診断、バグ修正の支援のほか、アプリケーションのアーキテクチャ、設計、開発、プロトタイピングに関するアドバイスが含まれます。
デプロイの柔軟性
Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、ベアメタル環境だけでなく、仮想化されたリモートアクセス環境でも使用できます。エンドユーザーが VM ベースのワークステーションを使えるようにするために、リモートアクセスまたは仮想デスクトップ・インフラストラクチャ (VDI) テクノロジーを使用するプライベートクラウド環境での仮想化デプロイメントで使用できます。
プロビジョニングおよび管理向けの開発ツールのサポート
Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、使用と保守を容易にするために、Red Hat Smart Management やソフトウェア開発スタックなど、プロビジョニングと管理のための開発ツールを提供します。
Red Hat Enterprise Linux for Workstations には Red Hat Insights が含まれます。これは、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションに含まれる主要な管理サービスです。環境をプロアクティブに分析し、セキュリティ、パフォーマンス、可用性、および安定性における潜在的なリスクを特定し、修復ガイダンスを提供します。システム管理者は、エージェントを開始するだけで、これらの領域での潜在的な問題に関する日次レポートを取得できます。Red Hat Insights はシステム管理者に、ハイエンドのワークステーションにおけるダウンタイムなどの問題を最小限に抑えるために必要な情報を提供します。
キーポイント
Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、アニメーション、設計、エンジニアリング、科学研究などの高性能でグラフィックスを多用するワークロードに最適化されています。専門性の高いワークステーション・ユーザーが必要とする機能とアプリケーションに加えて、一元化されたプロビジョニングと管理を実現するツールをサポートしており、ユーザーは組織に価値を付加するタスクに集中できます。
主なメリット:
- グラフィックスを多用するワークロードに対応できる高パフォーマンス
- 製造元とのパートナーシップを通じたハードウェアとソフトウェアのサポート、一般的なワークステーション・アクセサリーのサポート
- インストール、使用方法、問題診断、バグ修正の支援を含む長期ライフサイクルサポート
- デプロイの柔軟性により、ベアメタル環境だけでなく、仮想化されたリモートアクセス環境でも使用可能
- Red Hat Smart Management など、プロビジョニングと管理のための開発ツールのサポート