RH254

Red Hat システム管理 Ⅲ: Data Center Services for Red Hat Enterprise Linux 7

概要

コースの説明

Linux システムの管理能力を強化し、RHCE 認定試験に備えます。

Red Hat® システム管理 Ⅲ: Data Center Services for Red Hat Enterprise Linux 7 (RH254) は、RHCSA® または同等のスキルを保有し、エンタープライズレベルの Linux システムの管理能力を強化したい、熟練した Linux® システム管理者を対象としています。

このコースは Red Hat® Enterprise Linux 7 に基づいています。

このコースでは、稼働中のネットワークサーバーのデプロイと管理、ドメインネームサービス (DNS) のキャッシュ、MariaDB、Apache HTTPD、Postfix SMTP Null クライアント、ネットワーク・ファイル・システム (NFS) によるネットワークファイル共有、サーバー・メッセージ・ブロック (SMB)、iSCSI イニシエータおよびターゲット、高度なネットワークと firewalld 設定、さらにはシステムの自動化、設定、トラブルシューティングのための bash シェルスクリプトの使用方法を主に扱います。すでに RHCSA 認定を取得している受講者は、講義と実践ラボを通じて、RHCE 認定試験 (EX300) の対象であるスキルをすべて習得できます。

注:このコースは、RHCSA のタスクの内容をすべて網羅するものではありません。RHCSA スキルの見直しが必要な方は、RHCSA 速習コース (RH199) を受講することをお勧めします。

コース対象者

このコースは、スクリプトを使用したエンタープライズ・レベルの自動化技術、ネットワークサービスのデプロイと保護の方法、Red Hat Enterprise Linux のその他の主要なセキュリティ機能の管理方法を学習したいと考えている経験豊富な Linux 管理者を対象としています。このコースを受講する前に、RHCSA を取得するか、同等のスキルを身につけておく必要があります。

受講の前提条件

  • RHCSA 認定または同等の経験
  • RHCSA をまだ取得していない受講希望者は、必要なスキルと知識があるかどうかをオンラインのスキルチェックテストで確認できます

学習内容

学習内容

サービスとデーモンの制御
systemctl を使用したサービスおよび起動プロセスの管理方法を確認します。
IPv6 ネットワークの管理
Red Hat Enterprise Linux システム上の基本的な IPv6 ネットワークを設定し、トラブルシューティングします。
リンク・アグリゲーションとブリッジの設定
ボンディング、チーミング、ローカル・ソフトウェア・ブリッジなどの高度なネットワーク・インタフェース機能を設定し、トラブルシューティングします。
ネットワークポートのセキュリティの制御
SELinux および firewalld の高度なフィルタリング手法を使用してネットワークサービスへのアクセスを許可/拒否します。
サーバーの DNS の管理
システムへの正確な DNS レコードの設定と検証、およびセキュアな DNS キャッシュを設定します。
E メール配信の設定
システムから送信するすべての E メールの SMTP ゲートウェイへのリレーによる配信を一元化します。
ブロックベース・ストレージの配備
ネットワーク化された iSCSI ブロックデバイスをリモートディスクとして提供し、使用します。
ファイルベース・ストレージの配備
NFS エクスポートと SMB ファイル共有を特定のシステムとユーザーに提供します。
MariaDB データベースの設定
プログラムやデータベース管理者が使用するための MariaDB SQL データベースを設定します。
Apache HTTPD Web サービスの設定
トランスポート・レイヤー・セキュリティ (TLS) 対応の Web サイトや仮想ホストを提供するための Apache HTTPD を設定します。
bash スクリプトの作成
bash を使用して簡単なシェルスクリプトを作成します。
bash の条件分岐と制御構造
bash 条件文や制御構造を使用して、より洗練されたシェルコマンドやスクリプトを作成します。
シェル環境の設定
bash の起動をカスタマイズして、環境変数、bash エイリアス、bash 関数を使用します。
理解度の確認
このコースで学習したスキルを実際に使用します。

成果

組織にとっての効果

このコースの目的は、管理のための高度なタスクやテクニックを紹介し、インフラストラクチャのパフォーマンス向上、システムの使用率とセキュリティの向上、システム障害への対応力強化のために必要なスキルを習得することです。これを受講すると、インフラストラクチャのセキュリティが強化され、インフラストラクチャ・サービスのコスト削減、IT インフラストラクチャの堅牢性向上、オープンソース・テクノロジーのデプロイの迅速化、インフラストラクチャ・サービスや製品の品質向上につながります。

このコースはお客様にメリットをもたらすことを意図して作られていますが、個々の会社やインフラストラクチャの特徴は異なるため、実際に得られる利点には差異が生じることがあります。

個人にとっての効果

このコースを受講すると、専任の Linux システムエンジニアまたはコンサルタントとして必要な主要タスクを実行できるようになります。このコースでは、Enterprise Linux の高度な管理トピックについて紹介します。その中には、サービスとデーモンの管理、ネットワークの設定とトラブルシューティング、NFS および SAMBA ファイルサーバー設定、Apache HTTP Web サーバー管理、MariaDB SQL データベースの設定、Postfix SMTP の設定、DNS のトラブルシューティング、および bash スクリプティングが含まれます。

以下のスキルを習得できます。

  • サービスとデーモンの制御
  • ネットワークの管理
  • リンク・アグリゲーション、ブリッジ、チーミング、ボンディングの設定
  • ファイアウォールによるフィルターの設定
  • SELinux を使用したネットワークサービスへのアクセスの許可/拒否
  • DNS サーバーの管理
  • SMTP E メール配信の設定
  • iSCSI ブロックストレージの提供
  • NFS および SAMBA ファイルベースのストレージの設定
  • MariaDB SQL データベースの設定
  • TLS 対応の仮想化ホストによる Apache HTTPD の設定
  • 簡単な bash 自動化スクリプトの作成

推奨される次の試験またはコース

Red Hat ラーニングサブスクリプションをご利用いただくと、このコースを受講できるほか、オンラインの学習リソースをオンデマンドで無制限に通年利用できます。