お客様事例

Novamedia、Web サイトのデプロイ時間を数日から数分に短縮

Novamedia は、チャリティ宝くじを運営して何百もの慈善団体を支援しています。以前はデプロイに時間がかかり、新しい宝くじ Web サイトの立ち上げが遅れていたため、最新情報を取得できない宝くじ購入者から不満の声が寄せられていました。この問題を解決するため Novamedia は、Red Hat® Fuse をベースとしたアプリケーションプログラミングインターフェース (API) を使用して、テクノロジープラットフォームを利用できるようにしました。今では、IT 部門が API を使用して宝くじサイトに情報をアップロードできるため、購入者は、タイムリーで正確なステータス情報を確認することが可能になりました。新しいサイトの立ち上げに要する時間は、以前の数日から数分に短縮され、より短時間で資金を調達できるようになりました。

お客様の契約年度

2002 年

オランダ、アムステルダム

チャリティ業界

目標

宝くじ Web サイトのデプロイ時間を短縮し、情報の正確性を向上させる。

ハードウェア

  • EMC VNX シリーズ統合ストレージ
  • Dell PowerEdge R710 ラックサーバー
  • Brocade MLX シリーズルーター

他のベンダーも検討しましたが、Red Hat のサービスをはじめ、コンサルタントやアーキテクトのレベルが非常に高いと感じました。当社と Red Hat との関係は、パートナーシップへと発展し、独自のソリューションを見つけるのに役立ちました。

Novamedia IT アドバイザー兼先行管理担当ディレクター Dharminder Debisarun 氏

サイトのデプロイメントをよりスピーディに

宝くじは資金調達方法として認可されていますが、宝くじ運営に関する専門知識を持ち合わせていない慈善団体がほとんどです。そこで、Novamedia が役に立ちます。慈善団体専門のマーケティング機関である同社は、チャリティ宝くじを 5 つ運営しており、その拠点をオランダに 3 つ、英国、スウェーデンにそれぞれ 1 つ構えています。過去 25 年間にわたり、この宝くじによって、世界中の何百という慈善団体に 61 億ユーロを超える資金を調達してきました。

しかし、ビジネスの成功には問題がつきものです。資金調達の需要の高まりを受け、Novamedia は年間で 120 を超える Web サイトを立ち上げていましたが、そのほとんどの公開期間はわずか数週間でした。Web サイトの公開に徐々に時間がかかるようになり、宝くじの収益の獲得も遅れるようになりました。

古いデータ

更新が必要なサイトの情報量が管理できないほど多くなったため、古い情報が掲載されたままになり、ユーザーエクスペリエンスを低下させることになりました。たとえば、宝くじでは、当選金を公平に分配し、不正行為を防止するために、購入者の郵便番号を利用しています。また、郵便番号ごとに購入者の数が決められています。郵便番号に紐づけられた申し込み数に関する Web サイトの情報が不正確で、実際は上限数に達している場合、お客様が宝くじを購入できないというケースもでてきます。そのため、宝くじのサポートラインに不満の声が多数寄せられることになります。

Novamedia の IT チームは、こうした問題を解決するには、宝くじ運営組織の IT 部門と緊密に連携するしかないと気付きましたが、Novamedia の既存のプラットフォームアーキテクチャーでは、同社のファイアウォール外の人物にアクセス権を付与することは困難でした。

統合とサポート

Novamedia は、大量のデータセットを統合し、モバイルプラットフォームをはじめとした幅広いデバイスをサポートできる API を必要としていました。利用できるオプションを徹底的に分析した結果 Novamedia は、パブリック API のプラットフォームとして Red Hat JBoss Fuse を選択しました。また、過去に Red Hat サービスの導入で成功を収めた経験もこの決定を後押ししました。

JBoss Fuse ソフトウェアのインストールと設定を管理したのは、Red Hat パートナーである Trivento です。この実装には 2 つの Java プログラミング API が含まれていました。それは、XML Web サービス用の JAX-WS と REST (Representational State Transfer) Web サービス用の JAX-RS です。

Red Hat、Novamedia の情報セキュリティパートナーである B-Able、そして宝くじ運営組織の IT チームが連携して、英国の宝くじで開始される展開プランを策定しました。このプランは最終的に、その他 4 つの宝くじに加えて、慎重に吟味されたサードパーティにも適用される予定です。

スピードと正確性の大幅な向上

Novamedia の IT アドバイザー兼先行管理担当ディレクターである Dharminder Debisarun 氏によると、常にリアルタイムでサーバーからデータが直接アップロードされるようになったため、英国の宝くじ Web サイトで古い宝くじの情報が表示されることはなくなったとのことです。さらに、使用できなくなった郵便番号がある場合は、該当の参加者に直ちに通知することで、顧客満足度の向上を目指しています。

英国の宝くじの IT チームが Novamedia とより簡単に連携できるようになったため、新しい Web サイトは、数日ではなく数分でデプロイされています。ほとんどの宝くじ Web サイトの公開期間がたった数週間であることを考えると、市場投入までの時間が大幅に短縮されたことになります。Red Hat JBoss を使用した新しいプラットフォームもまた、全体的なパフォーマンスを向上させています。「現在では、以前よりも多くのワークロードに対応できるようになりました。以前は、1 時間に対応可能な取引は 20,000 件でしたが、現在はこの倍の量に対応できます」と Debisarun 氏は述べます。

オープンソースの新たな支持者

Red Hat ソリューションは、単に Novamedia の当面の問題を解決しただけでなく、IT マネージャーをオープンソースの支持者へと変えるきっかけを作りました。その理由は簡単です。オープンソースソフトウェアは、大幅にコストを削減し、柔軟性とパフォーマンスを向上させるからです。

オープンソースに移行したことで、Novamedia は近いうちに、今まで使用していた Oracle を、Red Hat Enterprise Linux で稼働する PostgreSQL に置き換える予定です。英国のソリューションがすべてのテストに合格したあかつきには、オランダとスウェーデンの宝くじも後に続いて、オープンソースに完全に移行されます。

最終的に重要なのは、テクノロジーではなく人なのです。「より多くのチャネルを使用することで、顧客の対象層を拡大して宝くじの販売を促進し、寄付金を増やすことができます」と Debisarun 氏は言います。「結局のところ、それが私たちの活動の目的ですからね」