お客様事例
ウェザーニューズ、標準化された API 管理プラットフォームを構築して気象情報サービスのニーズに対応
会社概要
- 業種:気象情報サービス
- 地域:APAC
- 本社:千葉県
- 企業規模:21 カ国の 32 拠点に 914 名の従業員
概要
大手気象情報サービス会社である株式会社ウェザーニューズは、データの収集、分析、処理によって気象関連のリスクに対応し、コンテンツを地方自治体、企業、個人に提供しています。同社は、アプリケーションおよびサービスの開発速度を向上させて、増大するニーズに対応したいと考え、標準化および中央管理が可能なアプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) を使用して各種システムを統合する方法を模索しました。その結果、Red Hat® 3scale API Management を導入して API の使用を拡大し、開発の効率化と、顧客サービス提供の迅速化を実現しました。
成功への道のり
課題:気象情報サービスのニーズに対応する
気象情報の増大するニーズに対応するため、ウェザーニューズはコンテンツ提供アプリケーションとサービスの開発を API を使って強化する必要がありました。パートナーである三菱総研 DCS とともに、ウェザーニューズは WRAP と呼ばれる一元化された開発プラットフォームの構築に着手し、カスタマイズされたシステムを開発しました。このシステムで、企業や地方自治体は顧客にとって便利なコンテンツを配信できます。ただし、効率的にデータを双方向に利用するには、WRAP に統一された管理が必要でした。「開発者とアプリケーションがすぐに API を活用できる、使いやすいメカニズムを作成する必要がありました」と、ウェザーニューズのサービスメニュー開発グループリーダー、福田 正樹氏は語ります。
お客様事例
ウェザーニューズ、Red Hat 3scale API Management を導入して気象情報 API の管理基盤を構築
ソリューション:オープンソース・プラットフォームを採用して API 管理を単純化
オープンソースやクラウド・コンピューティングの選択肢を含めて、いくつかのソリューションを検討した結果、ウェザーニューズは Red Hat 3scale API Management を WRAP の API 管理ソリューションとして使用することにしました。3scale API Management によって、データフロー制限のアクセス制御、認証およびライセンス管理、セキュリティおよびポリシー制御、開発ポータルなど、WRAP に重要な機能が追加されます。「オープンソースなら、ソフトウェアのソースコードが開示されているし、コミュニティにも情報と知識が豊富にあります」と福田氏は言います。「このように制限されずに情報にアクセスできる点が、オープンソース界のリーダーである Red Hat のエンタープライズ・テクノロジーを選んだ第一の理由です。」
ソフトウェアとサービス
結果:一元化された制御でデータと API の利用状況を改善
IT 機能を標準化していくと徐々に API の使用が増加し、一貫性が強化され、プラットフォームのボトルネックが解消されました。API 管理の一元化と標準化によって、ウェザーニューズは API のプロビジョニング時間を短縮でき、開発者の生産性が倍増し、人件費が削減されました。さらにウェザーニューズでは、ユーザー認証やライセンス発行など、機密データを保護する API 機能に対するセキュリティが強化されました。「小規模から簡単に開始できるのは、Red Hat 3scale API Management の大きなメリットです」と福田氏は言います。ライセンスのプロビジョニングはこれまで最大の問題でしたが、今ではアクセス制御によってすばやく確実に実施できるようになりました。このソリューションは当社が求める効率性を発揮してくれると感じています。」