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Ansible とは

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Ansible® は、プロビジョニング構成管理アプリケーションのデプロイメントオーケストレーション、その他多くの IT プロセスを自動化する、オープンソースの IT 自動化ツールです。他の単純な管理ツールと違い、Ansible のユーザー (システム管理者、開発者、アーキテクトなど) は、ソフトウェアのインストール、日常的に行うタスクの自動化、インフラストラクチャのプロビジョニング、セキュリティとコンプライアンスの向上、システムへのパッチ適用、組織全体での自動化の共有に、Ansible の自動化を使用できます。

Ansible と Red Hat Ansible Automation Platform の違いは何ですか? 

Ansible は、自動化の対象に接続し、これまで手動で行われていた手順を実行するプログラムをプッシュすることによって機能します。これらのプログラムは、エンドポイントの接続性、インタフェース、コマンドの期待される具体的な動きに基づいて作成された、Ansible モジュールを利用します。次に、Ansible はこれらのモジュールを実行して (デフォルトで標準 SSH を使用)、終了時に削除します (必要な場合)。

サーバー、デーモン、データベースなどの追加は不要です。通常は、お気に入りのターミナルプログラム、テキストエディター、バージョン管理システムを使用して、コンテンツへの変更を追跡します。

アプリケーションをインストールして構成する前に、まずインフラストラクチャ (サーバーやクラウドエンドポイントなど) を準備する必要があります。数百台や数千台にも及ぶサーバーを手動でプロビジョニングするのは現実的ではありません。それが、IT をすばやく確実にスケーリングしたいと考える企業に Ansible Playbook が好まれる理由です。数百台や数千台にも及ぶサーバーを手動でプロビジョニングするのは、もはや現実的ではありません。Ansible Playbook を使うと、1 つのインスタンスを構築したら、即座に同じインスタンスを使用したり、同じインフラストラクチャのパラメーターや詳細が採用された任意の数のサーバーを使用したりできます。環境がプロビジョニングされると、構成できるようになります。これは IT 運用ライフサイクルの一環として Ansible が得意とする作業です。

Ansible は IT のルーティンタスクを自動化する、最もシンプルなソリューションです。Ansible は必要最小限に設計されており、一貫性、セキュリティ、および優れた信頼性を重視するとともに、管理者、開発者、IT マネージャーが容易に習得できるようになっています。

Ansible はインフラストラクチャのシンプルなデータ記述 (人間が読める形式と機械で解析できる形式の両方) を使用し、チームの誰もが各構成タスクの意味を理解できるようにします。

Ansible を使用すると、1 つの共通フレームワークから、多層アプリケーションをすべて、安定かつ一貫してデプロイできます。必要なサービスを構成できるだけでなく、共通のシステムからアプリケーション・アーティファクトをプッシュすることもできます。

システムを自動化するためにカスタムコードを作成しなくても、新メンバーでも一読して理解できるようなシンプルなタスク説明を書くだけで済むようになりました。このため、初期コストを節約できるだけでなく、長期的な変化にも対応しやすくなります。

Ansible Playbook は自動化タスクのブループリントであり、人手を介さずに複雑な IT 処理を実行します。Ansible Playbook は人間が読み取れる YAML 形式で作成され、ホストセット、ホスト群、またはある区分のホストで実行されます。これらが組み合わさって Ansible インベントリーが構成されます。

Ansible は、テクノロジーの経験が豊富にあってもなくても、誰でも使用できる実にシンプルな自動化を提供します。Ansible のインストール方法の習得から始めて、モジュールと Playbook を理解し、それからアプリケーションのデプロイ、プロビジョニング、オーケストレーション、Ansible によるセキュリティ実装とネットワークの自動化の実装へと進めていきましょう。

Red Hat® Ansible Automation Platform は Red Hat がサブスクリプションベースで提供するエンタープライズ向け IT 自動化ソリューションで、自動化を大規模に構築し、デプロイし、管理するために必要なすべての機能が備わっています。Ansible Core を中心に構築されたフルサポート付きのプラットフォームで、一貫した Ansible エクスペリエンスを実現します。Ansible Automation Platform によって組織内のユーザーは、強力なエージェントレスのフレームワークを使用して自動化コンテンツを作成し、テストし、管理することができます。IT プロセスからハイブリッドクラウドエッジまで、エンドツーエンドの自動化ソリューションをデプロイするための、より安全で安定した、柔軟な基盤です。  

大規模な自動化には、時間、テクノロジー、人への投資が組み込まれたトップダウンの戦略が必要です。この投資を Ansible Automation Platform で最大限に活用し、自動化で加速化、オーケストレーション、イノベーションを実現し、各種のメリットを得ることができます。

自動化チームは、ビジネスが必要とする場面とタイミングで、信頼できる自動化をすばやく提供する必要があります。多くの組織では、このロールは特定の担当者やチームに限定されず、運用チームの一部のメンバーが複数のロールを担当することがあります。

  • 自動化アーキテクトは、IT プロセスと整合し、導入を効率化するために、すべてのチームで自動化のレベルを引き上げます。IT マネージャーとアーキテクトは、Automation services catalog で自動化ポリシーとガバナンスを管理し、Automation Analytics と Red Hat Insights for Ansible Automation Platform でスタック全体のリアルタイムレポートを取得しながら、自動化をより容易に全社的に拡大することができます。 
  • 自動化開発者は、Ansible Playbook、ロール、モジュールを作成します。開発者は、構築の自由度を失わず、多数のツールやフレームワークを維持するという運用上の負担がありません。実行環境は、自動化の構築とスケーリングに対する一貫した操作性を提供し、構築と管理を支援するための新しいツールが含まれています。100 を超える認定された Ansible Content Collections があり、事前構築済みの自動化コンテンツと、ほぼすべてのユースケースに対応するソリューションが提供されます。
  • 自動化管理者と運用チームは、自動化プラットフォームとフレームワークの安定的な運用を支えます。管理者と運用担当者は、Automation controllerAnsible Automation hub の強力なツールを利用でき、共通言語と、エンドポイントで広範にアクセスできるコマンドライン・インタフェース (CLI)、グラフィカル・ユーザー・インタフェース (GUI)、テキストベースのユーザー・インタフェース (TUI) の組み合わせを使用して、自動化プロジェクトの管理と共有をより効率的に実行できます。 

Red Hat では事前構成済みの Red Hat Ansible Automation Platform 環境でインタラクティブラボを提供しています。このラボを活用すれば、迅速な開発とデプロイから、運用とアナリティクスの単純化、一貫性のあるエンドツーエンドのユーザーエクスペリエンスに至るまで、ネットワークおよび IT プラクティスを効率的に作成、管理、拡張する方法を実験、演習、習得できます。

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Red Hat Ansible Automation Platform を使用して、IT 部門にとって最も面倒で時間のかかるプロセスの 1 つである移行を自動化することができます。

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Ansible の基本を学ぶ

Ansible の動作の概要を確認し、ソフトウェアのインストール、日常的に行うタスクの自動化、インフラストラクチャのプロビジョニング、セキュリティとコンプライアンスの向上、システムへのパッチ適用、組織全体での自動化の共有に、Ansible 自動化を使用する方法を習得します。

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Ansible Content Collections とは

Ansible Content Collections は、特定のトピック分野に関する Playbook、ロール、モジュール、プラグインを含めた Red Hat Ansible Automation Platform コンテンツの配布形式です。 

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