Ansible Tower 入門

Red Hat Ansible Tower を評価したいとお考えの場合は、試用版に含まれるサポートの内容についても関心をお持ちかもしれません。この記事では、PoC や評価の実施時に利用できるサポートの内容に加え、エラーが発生した場合などに役立つ情報を紹介します。
Ansible の専門家によるサポート
Ansible Tower の試用版をダウンロードしてライセンスキーを要求した後、エラーに対処するためのガイドとして利用できるのは、ドキュメントや資料だけではありません。チームが Ansible を使える状態になり、評価や PoC 用インストールを開始する際には、自動化の実装に役立つ以下の豊富なリソースをご利用できます。
営業担当者:初日からお客様をサポートし、Ansible Engine と Ansible Tower がユーザーと環境にどのようなメリットをもたらすかを理解できるよう支援します。
Ansible 入門チーム:製品分野のエンジニアリング・チーム (通称、「Ansible 入門」チーム) が、Ansible Engine と Ansible Tower のインストール、設定、統合をお手伝いします。(※日本ではこの組織はありません)
ソリューション・アーキテクト:Ansible 自動化、Playbook の作成、またはコンサルテーションやスクリーン共有デモに関する理解を深め、プロジェクトを確実に成功できるよう支援します。
インストールに関する最も一般的な問題
ユーザーはさまざまな方法でエラーメッセージを処理しようとします。サポートを利用する前に、あらかじめ以下の質問への回答をご用意ください。
サポートされている OS およびバージョン (RHEL 7.2、Cent 7.2、または Ubuntu 16.04) を実行していますか?
現在サポートされている Ansible Tower 制御マシンのオペレーティング・システムは、以下のとおりです。
- Red Hat Enterprise Linux 7 64-bit CentOS 7 64-bit
- Ubuntu 16.04
- (Windows は制御マシンではサポートされていません)
Ansible Tower のどのバージョンをインストールしようとしていますか?
Red Hat では常に、最新の安定版リリースをインストールするようお勧めしています。
インベントリー・ファイルのパスワードに特殊文字を使用していますか?
DB 関連のインストールエラー (「データベースの移行中」など) が発生している場合は、PostgreSQL と RabbitMQ のパスワードに特殊文字が含まれていないかご確認ください。インストール中にこれらのパスワードフィールドに特殊文字が含まれていると、インストールが失敗します。これらはインストール後に変更することができます。
プロキシや、インターネット接続がないなど、ネットワーク上の制限はありますか?
プロキシが存在する場合は、公式ドキュメントを参照してプロキシサポートに関する情報を入手してください。オンラインリポジトリから Ansible Tower (およびその依存関係) をインストールしたくない場合、またはインストールできない場合は、付属のインストーラを使用してください (Red Hat Enterprise Linux リポジトリまたは Centos リポジトリへのアクセスが必要です)。
最小限のインストール OS、No X11、またはデスクトップ・パッケージを使用していますか?
スタンドアロン・サーバー、VM、またはクラウドインスタンスに Ansible Tower をインストールし、そのマシン上に (監視用またはログ記録用のソフトウェアの範囲を超えて) 他のアプリケーションを配置しないようにする必要があります。
ホストマシンにはどのバージョンの Python がインストールされていますか?
この記事の投稿時点では、Python 2 (バージョン 2.6 または 2.7) または Python 3 (バージョン 3.5 以降) がインストールされているマシンで Ansible を実行できます。
構成やサードパーティのセキュリティ・パッケージなどにより、root 制限がかかっていますか?
他のユーザーに su で切り替えられるように root 制限を解除し、インストール中にはすべてのサードパーティのセキュリティ対策を無効にします。
エラーに関する情報を詳細にご報告いただくと、直面する可能性のある問題に関して、より的確なアドバイスを提供することができます。インストール前に、Ansible Engine または Ansible Tower のいずれかの最小要件を満たしていることを確認してください。
初めての起動
Ansible Tower をここからダウンロードし、設定が完了しました。認証情報を作成し、プロジェクトを同期させ、Ansible Tower でインベントリーを編成しました。あとは実行ボタンをクリックするだけです。Ansible Tower は、最小限の投資で、組織やインフラストラクチャ内のさまざまなチームが Ansible の実行を制御できるよう支援します。
ハッピー・オートメーティング! (自動化で毎日を快適にしましょう!)