2018年11月8日、国内最大級のOSSイベント「レッドハット・フォーラム東京2018」が東京・恵比寿にて開催されました。今回のテーマは「DEAS WORTH EXPLORING アイデアとオープンソースのちからで、ビジネスに変革を。」
企業課題が多様化し未来予測も困難になる中、企業だけでなく個人でさえも常に“変革”と直面しています。また、機械学習、自動化を始めとしたテクノロジーの進化にともない、働き方までも大きく変化しつつあリます。
今年のフォーラムでは、レッドハットが示すオープンソースの最新テクノロジーと、オープンソースウェイで、一人ひとりが持つ“知”の対話を通じて、イノベーションへとつなげていく場が多く創出されました。来場者数は約2500名を超え、約38のセッションやデモを実施。アイデアソンなど参加型企画も実施され、また、展示エリアでは協賛スポンサー企業19社によるソリューション紹介、ミニセッション、ハンズオントレーニングなどが実施されました。

General session
ゼネラルセッション
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GS01ビジネスキーノート
Digital transformation &
the open organization
デジタル変革とオープンな組織レッドハット
社長 兼 CEO
ジム・ホワイトハースト -
冒頭、ホワイトハーストは、「自分が話をする企業幹部はことごとく、デジタルトランスフォーメーション(DX)とそれがもたらすディスラプション(革新的破壊)について不安と期待の両方を抱いている」と語りました。実際、テクノロジーによるディスラプションは、ビジネス、市場、政府とさまざまな領域に及んでおり、企業にとってテクノロジーを変革の力の源泉としながらビジネスを遂行することは、もはや必須と言えるでしょう。
「こうしたディスラプションは、単なるビジネスやテクノロジーの話を超えており、21世紀の価値の創造にまつわる領域にまで達している。テクノロジーはその一部ではあるが、本質はもっともっと深いところにある。それこそがイノベーションなのだ」と力説しました。講演の最後には、「現在のIT業界は20年前のそれとは全く違うものへと変わった。かつてはサイロ化されていた業界だったが、レッドハットがその業界全体のディスラプションに大きく影響したと自負している。主要プレイヤーたちがことごとくオープンソースを取り入れてくれたことにも表れていると言えるだろう」と訴えました。
Breakout Session
ブレイクアウトセッション
IT自動化と運用管理
自動化は、企業のデジタル・トランスフォーメーション実現への道のりをサポートします。IT基盤だけでなく、ビジネスプロセスを通じた運用の管理、変更、適応にも自動化は不可欠です。IT基盤の構築からアプリケーション開発、環境メンテナンスに渡る先進の運用を通じてビジネス革新をどのように実現するか、レッドハットが提供するマネジメントソリューションについてRed Hat Ansible Automationを中心にご紹介しました。
クラウドネイティブ
アプリケーション基盤
アプリをより迅速に構築するには、適切なテクノロジーを、適切なプラットフォームや手法と組み合わせて使用する必要があります。レッドハット は、クラウドネイティブ・コンテナ開発プラットフォームである Red Hat OpenShift で、これらのテクノロジーの導入をサポートします。 既存のアプリケーションをモダナイズする手法、マイクロサービス化で競争力のあるサービスを素早くリリースする手法など多数の事例を交えてご紹介しました。
ハイブリッドクラウド基盤
デジタル・トランスフォーメーションの波が急激に押し寄せている今、企業ITインフラもその変革を迫られています。プライベートクラウドとパブリッククラウドを組み合わせるのは当たり前。抽象化と自動化を徹底的に行い、管理業務のスピードアップ、クラウドガバナンスの統制、リソース使用の適正化が必要です。ビジネス成長に貢献する、次世代ITインフラをいかに実現するのか、レッドハットソリューションをご紹介しました。