[ノースカロライナ州ラーレー2015年12月15日(現地時間)発表] 米国報道発表資料抄訳
オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(NYSE:RHT、以下Red Hat)は、エンタープライズITおよび開発チームをターゲットにした新しいクラウドベースのサービス、OpenShift Dedicatedの提供開始を発表しました。OpenShift Dedicatedには、最近リリースされたOpenShift Enterprise 3.1に含まれているDockerコンテナおよびKubernetesオーケストレーションテクノロジーが含まれ、個々の開発者がRed Hatのサポートが付いた共有パブリッククラウドでのアプリケーション構築、立上げ、ホスティングを行うためのRed Hat製品であるOpenShift Onlineを基盤としています。
最近のIDC MarketScapeレポート(1)によると、Red Hatはクラウドアプリケーションプラットフォーム分野の主要企業になっています。2011年11月の発表以来、OpenShift Online上で作成されたアプリケーションの数とOpenShift Onlineを使用する開発者の数が大幅に増加しています。OpenShift Dedicatedの提供開始によって、Red HatのPaaS製品であるOpenShiftに第3の消費モデルが誕生します。
- OpenShift Enterprise:自社で選択したオンプレミスハードウェアまたは認定クラウドプロバイダー上でOpenShiftインスタンスのデプロイと管理を行うことを希望する組織向けに設計された製品です。
- OpenShift Online:Amazon Web Services(AWS)上にホスティングされたマルチテナント環境でのオンデマンド消費を使用して、パブリッククラウド内のサービスとしてOpenShiftにアクセスすることを希望する個々の開発者またはチーム向けの製品です。
- OpenShift Dedicated:AWS上で動作するOpenShiftインスタンスのデプロイ、管理、およびサポートにRed Hatのテクノロジーを使用することを希望するエンタープライズIT組織向けの最新製品です。
アプリケーション分野のお客様の多くは、アプリケーションの構築と隔離の手順に対する制御を強めたいと考えていますが、多くの場合、システム管理と運用管理の作業をすべて独力で行うことは望んでいません。システム管理サポートを必要とする他のパブリッククラウド製品とは異なり、Red Hatはサービスプロバイダーとしての役割を果たし、OpenShift Dedicatedの管理と業界トップクラスのサポートの提供によって、タイムツーバリューの短縮に貢献し、貴重な時間とリソースをお客様のために解放します。
OpenShift Dedicatedの基本パッケージには、隔離されたシングルテナントと、100GBのSSDベース永続ストレージ、48TBのネットワークiops、およびコンテナベースのアプリケーションをデプロイするための9つのノードからなるリソースプールが含まれます。システム管理およびセキュリティ制御によって、個々のお客様が自社のクラウド環境をカスタマイズし、VPNおよびAmazon Virtual Private Cloud(VPC)機能を使用して、より安全にアクセスできます。また、OpenShift Dedicatedを使用すると、OpenShift上で開発/デプロイされるアプリケーションから、Red Hat JBoss Middlewareのコンテナに最適化されたサービス、統合、およびビジネスプロセス機能へのアクセスも可能になります。
提供開始時期
OpenShift Dedicatedは、すべてのAWSホスティングリージョンのRed Hatユーザーに対して、全世界で提供開始されます。AWSの東京リージョンでの提供は、本日より開始します。その他のパブリッククラウドに対するサポートは、今後提供される予定です。
サポートコメント
Red Hat OpenShift担当バイスプレジデント Ashesh Badani
「OpenShiftの製品ポートフォリオの拡充を続け、パブリッククラウドでOpenShiftを実行するユーザーにも新しいサポートを拡張し、オープンソースアプリケーションプラットフォームが持つ力をクラウドコンピューティングのより多くの層に展開できることを嬉しく思います。新たにOpenShift Dedicatedにサインオンするユーザーは、彼らがOpenShift Enterpriseに期待するものと同じ、Red Hatによるサポート、ミドルウェアサービス、およびコンテナ機能の強力な組合せを、パブリッククラウド向けに最適化された形で体験できます。」
IDC Platform as a Serviceリサーチマネージャ Larry Carvalho氏
「Red Hatは、ハイブリッドクラウド向けソリューションのポートフォリオを発展させ続けています。OpenShift Dedicatedはそれをさらに促進し、コンテナアプリケーションプラットフォームに使用するパブリッククラウド内のホステッド製品の選択肢を顧客に提供します。これによって真のマルチクラウドサービスがエンドユーザーに提供され、それぞれのニーズに最適な環境でOpenShiftを使うことができます。」
Codenvy CEO Tyler Jewell氏
「Codenvyは、ビルドとデバッグが可能なオンデマンドのOpenShift開発者ワークスペースを提供する予定です。これによって、同一の開発環境と実運用環境が即座に開発者に提供されることになります。OpenShift Dedicatedは、当社の統合エンジニアリングに使用する、大規模な、構成の自由度を備えたOpenShiftクラウドを立ち上げるための、システム管理、サポート、およびテクノロジーを提供してくれました。Red Hatのテクノロジーおよびマネージドサービスチームは対応が良く俊敏で、当社のエンジニアは自社IPに専念し、Red HatがOpenShiftを担当してくれた結果、我々はこの新しいテクノロジーを3か月以内で構築し出荷することができました。」
ミネソタ州 ソリューションアーキテクト Dean Peterson氏
「我々はOpenShift Dedicatedの早期アクセスプログラムに参加しましたが、自分たちのクラスタへのアクセスが迅速に提供され、独自プラットフォームの構築で悩む必要はありませんでした。Red Hatが優れたホスティング体験と予防的サポートを提供してくれたので、我々はアプリケーションの構築に専念することができました。」
Villamedia 共同設立者/技術責任者 Sebastian Villa氏
「当社のお客様のウェブアプリケーションの多くはオンデマンドでの変更を必要としますが、OpenShiftチームとOpenShift Dedicatedは、そのための反復的構築モデルの作成を可能にしてくれました。我々はこの新しいテクノロジーを使って、ウェブアプリケーションをより大規模なホスティング環境に移行する作業を開始しました。この環境では、すべてを一ヵ所からデプロイできるとともに、信頼に足る、サポート付きのパートナーによってウェブサイトが管理されているという安心感が得られます。」
(1)IDC MarketScape:「Worldwide Public Deployment-Centric Cloud Application Platform 2015 Vendor Assessment」、2015年11月、Larry Carvalho、Maureen Fleming、Al Hilwa、Robert P. Mahowald
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オープン ソース ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるクラウド、Linux、ミドルウェア、ストレージおよび仮想化テクノロジーを提供、さらに サポート、トレーニング、コンサルティングサービスも提供しています。Red Hatは、企業、パートナーおよびオープンソース・コミュニティのグローバル・ネットワークの中核として、成長のためにリソースを解放し、ITの将来に向けた革新的なテクノロジーの創出を支援しています。詳細につきましては、http://www.redhat.com をご覧ください。
レッドハット株式会社について レッドハット株式会社は、米国ノースカロライナ州ラーレーに本社をおく、エンタープライズLinuxの世界的なディストリビューションRed Hat, Inc.の日本法人です。オープンソースを基盤として、組込み系からエンタープライズサーバまで対応する普遍的なプラットフォームとサービスを提供しています。
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