レッドハット、NECへRed Hat Ceph StorageをOEM提供開始

東京 -

レッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月 弘一、以下:レッドハット)は本日、同社のSoftware Defined Storage (SDS)であるRed Hat Ceph Storageを、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表:執行役員社長 兼 CEO 新野 隆、略称:NEC)にOEM提供開始したことを発表します。
OEM提供されるRed Hat Ceph Storageは、Red Hat OpenStack Platformと組み合わせたクラウドソリューションに採用される予定です。第1弾としてNECの統合型クラウド構築基盤「Cloud Platform for IaaS」に採用されます。

近年、クラウド環境で培われたテクノロジーを活用し、企業・団体における情報システムをプライベートクラウド基盤上に構築する流れが顕在化しています。また、そのデジタル・ビジネス・イノベーションを加速するためには、柔軟かつ最適なインフラ環境の構築と運用を実現する必要があります。Red Hat Ceph Storageは、ブロックアクセスとオブジェクトアクセスの双方を単一のストレージクラスターで管理でき、柔軟でスケールアウト可能なテクノロジーです。Red Hat Ceph StorageとRed Hat OpenStack Platformとの組み合わせは、従来型のストレージでは実現できなかった、ストレージとコンピューティングの高度な融合とシンプルなシステムの維持管理を可能とします。

またレッドハットは、Red Hat Ceph Storageの提供にあたり、数多くのクラウドサービス企業により磨かれた先進的なテクノロジーを製品へ反映し、数多くの利用者での実践を踏まえ安定した製品の形でお客様へ提供しております。それにより、情報システム基盤上での基幹システムの構築・運用に対する品質面での不安や、技術ノウハウの不足などによる実装やメンテナンスコストの増大といった重要な課題を解決します。

レッドハットとNECは、2003年よりRed Hat Enterprise LinuxのOEM協業を開始しており、強いパートナーシップのもと国内におけるRed Hat Enterprise Linuxビジネスを推進しております。さらにRed Hat OpenStack Platformの提供に関しては、2014年5月の同製品日本市場投入当初から販売パートナー契約のもと、OEM提供を開始しております。

今回、レッドハットはNECに、Red Hat Ceph StorageのOEM提供を開始しました。OEM提供する Red Hat Ceph Storage は、Red Hat OpenStack Platformとともに統合型クラウド構築基盤「Cloud Platform for IaaS」に採用され、2016年9月末に出荷開始される予定です。レッドハットとNECは、今後も両社での共同テスト、検証、リファレンスアーキテクチャの選定、その他多数の作業を通して、OSS環境、およびクラウドシステム領域において、さらに連携を強化していく予定です。

 

サポートコメント

レッドハット株式会社 代表取締役社長 望月 弘一

「今回、本格導入が活発化しているクラウド時代にふさわしいスケーラブルな分散ストレージプラットフォームである、Red Hat Ceph Storageを、NEC様のCloud Platform for IaaSにご採用頂いたのは無上の喜びです。Red Hat Ceph StorageはRed Hat OpenStack Platformと緊密に統合し、従来のブロックストレージデバイスとまったく同じように機能しながらもハードウェアの柔軟性と優れたスケーラビリティを持つ高度なブロックストレージ機能を備えている他、レッドハットの卓越した技術を持つエンジニアが、NEC様の技術者と緊密に連携しながら、お客様の保有データの確実な保護をご提供してまいります。」

 

日本電気株式会社 ITプラットフォーム事業部 事業部長 西村 知泰氏

「NECでは統合型クラウド構築基盤「Cloud Platform for IaaS」に、Red Hat OpenStack PlatformとRed Hat Ceph Storageを採用します。NECはレッドハット様とともに、Red Hat Enterprise Linux、OpenStack等のOEMサポート提供を通して、技術サポート協業フレームワークを構築・強化してまいりました。今回、このフレームワークをCeph Storageまで適用拡大することにより、OpenStackとCeph Storageを組合せたクラウドインフラの運用性・信頼性を大幅に向上できるものと確信しております。」

 

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