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Red Hat ブログ

今日のハイブリッドという現実に対する選択肢の拡大:Red HatとMicrosoft

2001年5月に私がRed Hatに入社した当時、「オープン」と「クローズド」の間には極めて大きな隔たりがありました。Red Hatは、エンタープライズテクノロジーのギャップを埋めるべく、長期間、安定したライフサイクルを持つ、よりセキュアで信頼性の高いオープンソースオペレーティングプラットフォームとして、Red Hat Enterprise Linuxを発表しました。その後の数年間に、WindowsとRed Hat Enterprise Linuxの2つのオペレーティングシステムが、データセンターの主力として台頭しました(1*)。市場は「Red Hat派」と「Microsoft派」に分かれました。プロプライエタリのソフトウェア企業がオープンソースを受け入れるというのは、多くの人にとって想像しがたい考えでした。

それ以来のエンタープライズITを表現するのに、大きく進化したという程度ではまったく足りません。世界各地のお客様やパートナーと一緒に仕事をする機会がありますが、今ほどこの業界で起きている変化に興奮したことはありません。こうした変化とともに、新しい考え方、新しいチャンス、そして新しい課題が出現しています。

現在のCIOは、従来のベアメタル(物理)、仮想、プライベートクラウド、パブリッククラウドという、4種類の環境について考える必要があります。以前お話したように、今やこれらの間の壁が崩壊して4つの環境の収束化が進んでいるため、CIOやIT責任者はそれらを相互動作させ、1つのものとして使用し、セキュリティを確保し、管理する方法について再考を求められています。Red Hatは常にお客様の声に耳を傾けており、これらの課題の解決に協力して欲しいという明確なニーズを感じています。

Red HatとMicrosoftは、どちらもこの新しいハイブリッドクラウドという現実の主要プレイヤーです。今日、かつて「Red Hat派」や「Microsoft派」だったところが、両社のソリューションを含む異種混合環境になっているケースが驚くほど増えています。Red Hatはお客様やパートナーから、一貫したAPI、フレームワーク、管理、およびプラットフォームで、両社のソリューションが一緒に動作するようになって欲しいという声を聞いていました。彼らは、Microsoft Azure上でRed Hat製品を使えるだけでなく、OpenShift、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host、およびRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platformを含む、Red Hat Enterprise Linuxを使用したインフラストラクチャ上で.NETアプリケーションを構築できるようにすることも求めていました。

マイクロサービスアーキテクチャに移行するお客様が増えると、一貫性のあるエンタープライズプラットフォームとAPIによって、物理、仮想、およびプライベートクラウド/パブリッククラウドに渡る認定アプリケーション/コンテナの可搬性を確保することの重要性も、それだけ増すと思います。お客様は、Windowsコンテナ用にMicrosoft Windowsを、そして共通の.NETフレームワークで統一された認定Red Hat Enterprise Linuxコンテナ用に Red Hat Enterprise Linux Atomic HostとOpenShiftを選択できることを望むでしょう。

お客様がこれらのハイブリッドクラウドの課題を解決するために役立つ本日のRed HatとMicrosoftの新しいパートナーシップの発表は、エンタープライズソフトウェアの歴史に残る重要な節目です。本日の発表は、Red HatとMicrosoftの初めての協業ではありませんが、これまでよりはるかに深い協業であり、ハイブリッドクラウドデプロイメントの選択肢を拡大するために協業する我々と同じ興奮を、お客様、ISV、そして開発者のすべてが感じてくれることを期待します。

本日の発表がオープンソースコミュニティにとってどのような意味を持つかについても触れておかなければなりません。24年以上前、Linus Torvaldsが「ただ楽しむために」Linuxの開発を始めたときには、彼自身もLinuxとオープンソースがこれほど大きく世界を変えることになるとは思わなかったはずです。しかし現実はそうなりました。今日、コミュニティ主導のオープンソース革新が至る所に存在し、クラウドコンピューティングやモバイルからIoTやビッグデータまで、テクノロジーの様相をすっかり変化させました。10年前には想像もしなかったような多くの企業が、今ではオープンソースのコントリビュータになっていたり、オープンソースを導入したりしています。これは、オープンソースコミュニティと消費者の両方にとって素晴らしいことです。協力関係の拡大は、常に良いことだからです。

(1*) IDC, Worldwide Linux Client and Server Operating Environments 2014-2018 Forecast and 2013 Vendor Shares. Doc #253012. December 2014. http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=253012