Red Hat AI Factory with NVIDIA、新たなクラスの企業向け自律型エージェントのサポートを拡大

戦略的な共同開発により、インフラストラクチャ・レベルで強化されたセキュリティ、コンプライアンス、ライフサイクル管理のもと、パイロット段階から本番環境へ企業の移行を支援 ー 信頼性の高い常時稼働のAI運用を大規模に実現

東京 -

[ジョージア州アトランタ – RED HAT SUMMIT – 2026年5月12日(現地時間)発表]アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードする Red Hat は本日、NVIDIA と共同開発したソフトウェアプラットフォーム Red Hat AI Factory with NVIDIA における新たなマイルストーンを発表しました。これにより、AI および自律型で長期間稼働するエージェントの企業導入がさらに促進されます。今回の最新アップデートでは、すぐに導入可能なソリューションを通じて、常時稼働するエージェントのセキュリティ機能が強化され、組織が実験段階から本番環境への迅速かつ確実な移行を可能にします。Red Hat AI Enterprise の一貫性と統合された AI プラットフォーム機能に加え、NVIDIA AI Enterprise のオープンモデル、高度なツール、フレームワークを活用する本ソリューションは、本番環境向けのエージェント型 AI として、統一されたスケーラブルな基盤を提供します。

新しいクラスのエージェントに安全なランタイムを提供

OpenShell は、NVIDIA が立ち上げたオープンソース・プロジェクトであり、自律型 AI エージェント向けのサンドボックス型ランタイムを提供しています。これにより、企業はより強固なポリシー制御、より安全なツールの使用、および監査可能な運用の実現を可能にします。OpenShell は、エージェントの実行方法、アクセス可能なリソース、推論のルーティング先を管理します。OpenShell を活用することで、組織は自律型エージェントの動作を制御・監視するための、単一かつ統合されたポリシー層を獲得できます。

現在、インフラストラクチャ・レベルでの監視とポリシー管理を維持するために、OpenShell を Red Hat のフルスタック AI プラットフォームに統合する共同開発が進められています。また、OpenShell のアップストリームのオープンソース・プロジェクトへの主要な貢献者として、Red Hat はハイブリッドクラウド全体における自律型エージェントの管理方法の標準化を支援しています。

コンフィデンシャルコンテナによる AI の主権、セキュリティ、アーキテクチャ制御

ソフトウェア定義のガバナンスに加えて、Red Hat AI Factory with NVIDIA はコンフィデンシャル・コンピューティングによって信頼境界を拡張し、ハードウェアレベルでポリシーを適用します。これは、たとえ別のエージェントが侵害された場合でも、エージェントの実行時における侵害から保護するように設計されています。現在は、テクノロジープレビューとして提供されており、ユーザーは Red Hat OpenShift のサンドボックス・コンテナの一部として、NVIDIA コンフィデンシャル・コンピューティングを使用したコンフィデンシャルコンテナを実行できます。

このハードウェアによる保護は、SELinux、FIPS 準拠、および NVIDIA DOCA ベースのランタイム保護といった機能を統合した、ゼロトラスト・アーキテクチャによってさらに強化されています。Red Hat AI Factory with NVIDIA は、データセンターのコアからエッジに至るまで、このような制御を多層的に適用します。そのことにより、企業が高度に分散された環境において重要な資産を保護し、EU AI 法などの枠組みで導入された規制を含む、進化するセキュリティおよびガバナンスの指針に対応できるよう支援します。

統合ライフサイクル管理と Model-as-a-Service

Red Hat AI Factory with NVIDIA には、Red Hat AI 3.4 の幅広いイノベーションが組み込まれるようになりました。これには、Red Hat AI ゲートウェイを通じて提供される、ガバナンス機能を備えた新しい Model-as-a-Service(MaaS) が含まれており、開発者は標準的な OpenAI 互換インターフェースを通じて、NVIDIA Nemotron などの厳選されたモデルに効率よくアクセスできます。運用の監視をサポートするため、Red Hat AI Factory with NVIDIA には MLflow を搭載した本番環境対応のライフサイクル管理機能が統合されており、LLM 呼び出し、ツール実行、推論ステップのエンドツーエンドのトレースが可能になります。この統合フレームワークによって、開発のスピードと運用の安定性とのギャップが解消され、組織はエージェントがどのように結果に到達したかを監査できます。

NVIDIA Blackwell および Vera Rubin のサポート強化

Red Hat Enterprise Linux for NVIDIA 26.01 の一般提供開始は、Red Hat の NVIDIA アーキテクチャに対する Day 0 サポートにおいて重要な一歩となります。最初のリリースでは NVIDIA Blackwell をサポートしていますが、両社はすでに、今後登場する NVIDIA Vera Rubin をサポートするための将来のリリースに向けた共同開発を進めています。また、Red Hat AI Factory with NVIDIA のお客様は、NVIDIA AI Enterprise の一部として提供されるようになった NVIDIA Run:ai を利用できるようになりました。

今回のリリースにより、Red Hat は Red Hat AI Factory with NVIDIA の基盤となるサポートを強化するとともに、Red Hat Enterprise Linux AI、Red Hat OpenShift AI、Red Hat AI Enterprise を含む Red Hat の AI ポートフォリオ全体へとその範囲を拡大し、ハイブリッドクラウド全体における最新の AI インフラストラクチャ上での迅速な開発を推進します。

エンタープライズ AI の導入を加速させるためのブループリント

価値実現までの時間を短縮するため、Red Hat と NVIDIA は、複雑な AI パターンの導入を簡素化する、検証済みかつ共同開発された NVIDIA AI Blueprints および AI quickstarts を提供しています。これらの検証済みブループリントは、統一された API モデルアクセスを提供する Model-as-a-Service、独自データに対する高速セマンティック推論を実現する Enterprise Research、NVIDIA NeMo Retriever と Red Hat のガバナンス制御を活用してエージェントに独自データへのアクセス機能を組み込む Enterprise RAG & RAFT などの、重要なユースケースにおいてチームをガイドします。プラットフォームの継続的なロードマップの一環として、現在、追加のブループリントを開発中です。

ご利用について

Red Hat AI Factory with NVIDIA のアップデートおよび Red Hat AI 3.4 は、今月下旬に提供開始される予定です。

お客様は、Red Hat Customer Portal で、最新の Red Hat Enterprise Linux for NVIDIA のドライバーおよび専用ビルドにアクセスできます。Red Hat AI Factory with NVIDIA のソフトウェアは、現在一般提供されています。

サポートコメント

Red Hat CTO 兼グローバルエンジニアリング シニアバイスプレジデント Chris Wright(クリス・ライト)

「AI を企業内での実験段階から産業の原動力へと進化させるには、ハイブリッドクラウド全体にわたる主権的で一貫性のある基盤が必要です。NVIDIA との戦略的な共同開発を通じて、Red Hat は、企業がエージェント型 AI を安心して拡張させるために必要な、アーキテクチャの制御とオープンソースのイノベーションを提供します。組織が自社のインテリジェンスを所有するための堅牢なゼロトラストの道筋を提供することで、さらに複雑化するグローバルな環境において、お客様が技術的な独立性を維持できるように支援します」

NVIDIA エンタープライズ AI プラットフォーム担当バイスプレジデント Justin Boitano(ジャスティン・ボイタノ)氏 

「エージェント型 AI は企業の業務を変革しつつあります。これから、あらゆる企業にとって、デジタルワーカーを大規模に構築、デプロイ、管理するための AI ファクトリーが必要不可欠となるでしょう。Red Hat と NVIDIA は共同で Red Hat AI Factory with NVIDIA を開発しており、NVIDIA OpenShell、NVIDIA コンフィデンシャル・コンピューティング、そして AI スタック全体を統合することで、最も要求の厳しいエージェント型 AI ワークロードを企業が安全に実行できるようにします」

Red Hat Summit

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レッドハット株式会社 広報担当 pr-jp@redhat.com TEL:03-4590-7472

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