[ミシガン州デトロイト2022年10月25日(現地時間)発表]アメリカ報道発表資料抄訳
Lockheed MartinとRed Hatは本日、Lockheed Martinの軍用プラットフォームにおいてエッジの人工知能(AI)イノベーションを進化させるための協業を発表しました。新たに発表されたRed Hat Device Edgeの採用によって、Lockheed Martinは地理的制約のある環境でAIテクノロジーを適用し標準化することにより、米国の国家安全保障任務に対応できるようになります。
Red Hat Device Edgeを使って、Lockheed Martinは最先端の商用テクノロジーを他に先駆けて軍事機能に導入し、高度なソリューションを顧客に提供します。これらのAIテクノロジーを活用することで、国家安全保障の意思決定者たちは常に敵対者の先を行くことが可能になり、より安全で安心な世界を実現します。
Red Hat Device Edgeは、Red Hat OpenShiftのエッジ機能を元に構築された軽量Kubernetes オーケストレーション・ソリューションであるMicroShiftのエンタープライズ対応・サポート付きディストリビューションと、Red Hat Enterprise Linuxを元に構築され、エッジに最適化されたオペレーティングシステムを提供します。このRed Hatのエッジ・ポートフォリオの最新製品によって、ワークロード戦略の変化に合わせて組織のアーキテクチャを進化させることが可能になります。
両社は、Red Hat Device Edgeを使って、Stalker無人航空機システム(UAS)等の米国の軍用プラットフォームに、これらのシステムとこれまで大規模で複雑であった高度なソフトウェアを搭載します。この高度なソフトウェアにより、小型のプラットフォームで大規模なAIワークロードを処理できるようになることで、現場での能力が向上し、より迅速なデータに裏付けられた意思決定が可能になります。
最近行われたデモンストレーションで、Lockheed MartinがStalker UAS上でRed Hat Device Edgeを使用し、AIで強化されたセンシング技術によってJoint All-Domain Operations(統合全領域作戦)がどのように進化するかを実証しました。Stalkerは、搭載されたセンサーとAIを使って脅威環境にリアルタイムで適応しました。
Stalkerは、シミュレートされた軍事目標の検出を目的とする情報収集・警戒監視・偵察(ISR)任務で飛行していました。Stalkerが目標のエミッターを検出すると、プロジェクトのエンジニアがRed Hat Device Edgeを使ってStalkerのソフトウェアを飛行中にアップデートしました。新しいソフトウェアはRed Hat Device Edgeによってプラットフォーム上で管理され、アップデートされたAIベースのコンピュータ・ビジョン機能(自動目標認識機能と呼ばれるもの)をStalkerがデプロイすることを可能にしました。その結果、Stalkerは、軍事標的をより正確に分類することができ、より有用なISRデータを提供し、米軍の意思決定者の脅威環境の状況認識を強化しました。
次に来るものは?
Lockheed Martin、Red Hat、およびその他の業界の協業各社は、業界をリードするKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShiftを使用して、RANインテリジェント・コントローラ(RIC)によって5G.MIL®機能を強化し、復元性のある通信を米国防総省に提供します。
Lockheed Martinは、MicroShiftプロジェクトの主要コントリビューターのひとつで、遠隔地やアクセスしにくい環境下でのプロジェクトのエッジ機能の構築に協力しています。最良の商用テクノロジーを防衛産業に活用するというLockheed Martinの21st Century Securityビジョンの一環として、同社はRed Hat Device EdgeおよびエッジKubernetes機能を使用し、陸、海、空、宇宙、サイバーの全領域にわたる、より広範なアプリケーションの革新を続ける計画です。
サポートコメント
Lockheed Martin 人工知能担当バイスプレジデント Justin Taylor 氏
「Red Hat Device Edgeを使って、Lockheed Martinは最先端の商用テクノロジーを他に先駆けて軍事機能に導入し、高度なソリューションを顧客に提供します。これらのAIテクノロジーを活用することで、国家安全保障の意思決定者たちは常に敵対者の先を行くことが可能になり、より安全で安心な世界を実現します。」
Red Hat In-Vehicle Operating Systemおよびエッジ担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー フランシス・チョウ
「Lockheed Martinは、テクノロジーの一時代を定義付けることになるグローバルなイノベーションの最前線に立つ企業です。Red Hatの最新ソリューションであるRed Hat Device Edgeによって、両社が協力し、山間部や大気圏外など、遠く離れた環境における通信と人工知能のあり方を変えることができます。」
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