Red Hat、Event-Driven AnsibleでIT自動化を加速

常時稼働の自動化により、サービスのレジリエンシーを向上させ、日常的なITリクエストに一貫性を持たせることで、チームは保守よりもビジネス価値の向上に専念

東京 -

[マサチューセッツ州ボストン-RED HAT SUMMIT- 2023年5月23日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.は本日、ハイブリッドクラウド全体の信頼できる戦略として、組織が自動化を有効にする方法を拡大するスケーラブルでレジリエントなソリューション、Event-Driven Ansibleの一般提供を発表しました。Red Hat Ansible Automation Platform2.4の一部として提供されるEvent-Driven Ansibleにより、既存のIT投資の価値を企業全体に拡大し、ITチームがモダンなIT環境に必要なサービス品質や応答時間を損なうことなく、より革新的になることができます。

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Red Hatとの協業により、高度な可観測性ソリューション、IT自動化における極めて高い柔軟性、ITによるビジネス価値の向上により、お客様がROIを実現できるよう支援することができます。

Nick Thompson氏

World Wide Technology オートメーション・プラクティス部門プリンシパル・ソリューション・アーキテクト

Red Hatから委託を受けたS&P Global Market Intelligence傘下の451 Researchの調査によると、イベント駆動型の自動化プラットフォームは「ITインフラストラクチャのエラーや劣化に関連するリスクを軽減し、希少なITリソースを節約し、ハイブリッドITアーキテクチャの投資収益率(ROI)を向上させます。これにより、[IT専門家]は、論理の構築、アプリケーション品質の向上、ミッションクリティカルなアプリケーションのデプロイメントの加速に専念できます。」さらに、「イベント駆動型テクノロジーにより、企業は変化、リスク、または機会を迅速に感知して対応し、最終的にデジタルビジネス業務において新たな競争優位性を創出することができます。」1

Event-Driven Ansibleは、インフラストラクチャやアプリケーションの可観測性ツールとエンタープライズ・グレードのAnsible自動化をシームレスに接続します。そのため、Event-Driven Ansibleは、サードパーティツールからイベントを受信すると、次のステップを決定して自動的にアクションを実行します。これにより、ITチームは、応答しないシステムプロセスや不正なアクセス要求などの状況に対して、自動応答を開始するためのルールを事前に決定し、定義することができます。条件が満たされ、イベントがトリガーされると、Ansible Playbookまたは直接実行モジュールを介して望ましいアクションを自動的に実行し、複数のイベントを連鎖させてより複雑な自動化アクションにすることも可能です。

Event-Driven Ansibleは、動的なクラウドネイティブの状態の管理から、システム停止やセキュリティ・アラートなどの潜在的なサービス中断の自動修復まで、IT管理機能全体でより一貫した対応を可能にします。また、パスワードのリセット、コンピュートやストレージの調整、サービスチケットの補強、構成ドリフトへの対応、特定の変更があった場合のバックアップの実行など、手作業でエラーが発生しやすい、大量のルーチンタスクの負担を軽減することができます。これにより、既存のスタッフが他の優先事項に集中できるだけでなく、新しいチームメンバーが信頼できる情報にアクセスして使用できるように既存の知識を体系化し、常時稼働しているツールで雇用の課題を軽減することができます。

業界をリードするAnsible Automation Platformの一部として、お客様はEvent-Driven Ansibleを使用して、ハイブリッドクラウド全体のDay 0、Day 1、Day 2運用の自動化をより迅速に開始できます。これにより、従来のハードウェアやネットワーク・インフラストラクチャからクラウドやエッジ環境まで、あらゆる環境において手動と自動の両方の自動化を単一の自動化プラットフォームで実現することができます。Event-Driven Ansibleは、既存の組織の自動化の知識をこれらの新しいシナリオに拡張し、Ansible Rulebook内の使い慣れた自動化の概念に沿って、自動応答を促進します。

さらに、Event-Driven Ansibleは、Cisco ThousandEyes、CyberArk、Dynatrace、F5、IBM Instana、IBM Turbonomic、Palo Alto Networks、Zabbixなどのパートナーからのパッケージ・リソースにより、お客様がより迅速に開始できるように、すでに使用しているサードパーティの監視、可観測性、IT分析ツールからのイベントソースと統合し、さらなるパートナー統合も予定しています。Red Hatが開発した補足的なコンテンツは、Red Hat OpenShift、Red Hat Insights、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、ServiceNowで利用でき、一貫したエンド・ツー・エンドのクラウド自動化体験を提供します。Event-Driven Ansibleは、カスタム統合の開発にも対応しているため、お客様は、自作を含むお気に入りの監視ツールのイベントを統合することができます。Kyndryl、World Wide Technologyなどのシステムインテグレーターパートナーからの専門知識も提供され、お客様が開始するのを支援します。

Event-Driven Ansibleは、Ansible Automation Platform 2.4をご利用のお客様を対象に2023年6月に提供開始を予定しています。参加に興味のあるパートナーの方は、ansible-partners@redhat.comまでメールでお問い合わせください。

サポートコメント

Red Hat Ansible担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー  トーマス・アンダーソン
「Event-Driven Ansibleは、決して帰宅しないチームメンバーです。運用の最適化、デジタルサービスの提供、雇用の課題への対処、セキュリティ脅威の軽減など、お客様には常に革新的でなければ競合他社に遅れをとるというプレッシャーが根底にあります。これらの分野のいずれかに負担がかかると、予算、人員配置、ビジネス目標全体に波及することがよくあります。ITの対応を大幅に迅速化し、重要な優先事項から目をそらすノイズを排除し、満足度を向上させながら生産性を最適化することができるのです。イベント駆動型機能が追加されたことで、Ansible Automation Platformはさらに強力になり、単一のエンタープライズ・ソリューションとして、より幅広いIT自動化ニーズに対応することができます。」

IDC インテリジェントCloudOps部門バイスプレジデント Jevin Jensen氏
「Event-Driven Ansibleは、レジリエントで一貫したカスタマーエクスペリエンスを提供する必要があるデジタル企業に大きな変革をもたらし得るものです。また、インシデントに対してよりプロアクティブに対応する必要があるITエグゼクティブにとって、既存の可観測性ソリューションを補完するものとなります。Event-Driven Ansibleは、可観測性ソリューションや他の監視ソリューションをトリガーとして、問題を解決するためにリアルタイムで措置を講じることができます。」

World Wide Technology オートメーション・プラクティス部門プリンシパル・ソリューション・アーキテクト Nick Thompson氏
「Red Hatとの協業により、高度な可観測性ソリューション、IT自動化における極めて高い柔軟性、ITによるビジネス価値の向上により、お客様がROIを実現できるよう支援することができます。Event-Driven Ansibleにより、お客様はITニーズにこれまで以上に迅速に対応でき、必要なルーチンタスクから解放されるため、ビジネスの優位性を築くソリューションを提供できるようになります。」

1 S&P Global Market Intelligence傘下の451 Research、The impact of event-driven automation on IT operations(イベント駆動型の自動化がIT運用に与える影響)、2022年10月

その他のリソース

その他のリンク

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