レッドハット、Red Hat OpenShift 新パートナープログラムを発表

Red Hat OpenShift Managed Practice Programを通じ、パートナー企業の技術者育成とビジネス機会拡大を支援

東京 -

レッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月 弘一、以下:レッドハット)は本日、業界で最も包括的なエンタープライズKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShift Container Platformのパートナー企業向けプログラム、「Red Hat OpenShift Managed Practice Program」を発表しました。当プログラムは、Red Hat OpenShiftのマネージドサービス(PaaS/SaaS)を提供するパートナー企業を対象とした支援プログラムで、技術者の育成による安定したサービス提供とRed Hat OpenShiftのビジネス機会拡大を目指すものです。本プログラムの参加パートナーは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、日本電気株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、株式会社野村総合研究所、株式会社 日立製作所、富士通株式会社です。

顧客ニーズの多様化・多角化が加速する中、ビジネスの変化へ迅速に対応し、高い可用性を提供するマネージドサービスの需要が急速に増加しています。こうした需要に応えるために、レッドハットが保守運用を行うフルマネージドサービスRed Hat OpenShift Dedicatedや、パブリッククラウドで共同管理されるOpenShiftオファリングである、Azure Red Hat OpenShiftをグローバル市場で提供してきました。今回発表する「Red Hat OpenShift Managed Practice Program」 では、Red Hat OpenShiftのマネージドサービスを展開するパートナー企業に対し、レッドハットが培ってきた運用ノウハウを共有し、お客様がコンテナを活用した継続的なビジネス展開を強化できることを目的としています。

具体的にはRed Hat OpenShift Dedicatedを実際に運用するレッドハット米国本社のSRE(Site Reliability Engineering)チームとのワークショップを半年ごとに米国・日本で実施し、マネージドサービスを提供するための様々な運用ノウハウ、技術情報やベストプラクティスをパートナー企業に共有します。また、パートナー企業は、サービスデリバリーチームと定期的なコミュニケーションを持つことができる他、OpenShift Commonsコミュニティを通じて、Red Hat OpenShiftに関するベストプラクティスを吸収することができます。

「Red Hat OpenShift Managed Practice Program」を展開するレッドハットの体制として、本プログラムの参加パートナー企業に対してチームをアサインします。チームには、各パートナー企業の担当営業や担当SA(Solution Architect)のほか、保守運用サービスを可能とするトレーニングを受けたスペシャリストである OpenShift Specialist Solution Architect、およびマーケティング担当者で構成されます。レッドハットとプログラムの参加パートナー企業は、イベントの共催やブランディングなど共同でマーケティング活動を展開し、国内市場においてRed Hat OpenShiftを訴求していきます。

Red Hat OpenShift Managed Practice Programへの参加要件は、以下の通りです。

  1. Red Hat OpenShift Practice Builder Programへの登録
  2. Red Hat OpenShiftを利用したマネージドサービスの提供
  3. Red Hat OpenShiftをベースとした中長期ビジネスプランの策定
  4. 提供サービスにおいてRed Hat OpenShift Container Platformを利用していることの公表
  5. Red Hat OpenShift Container Platform SREのアサイン


レッドハットでは当プログラムに先駆け、「Red Hat OpenShift Practice Builder Program」を推進しています。これは2018年6月に開始したアジア太平洋地域で展開するパートナープログラムで、クラウドネイティブなモダンアプリケーションを構築し、迅速かつ低コストで新サービスを展開できるようパートナー企業を支援するものです。国内では、現時点で伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、TIS株式会社、日商エレクトロニクス株式会社、日本電気株式会社、日本情報通信株式会社、株式会社 日立製作所、株式会社日立ソリューションズ、富士通株式会社が登録しています。

Red Hat OpenShiftは、業界で最も包括的なエンタープライズKubernetesプラットフォームで、グローバルでの多くの導入実績を誇ります。レッドハットは、「Red Hat OpenShift Managed Practice Program」および「Red Hat OpenShift Practice Builder Program」を通じて、国内におけるさらなるビジネスの拡大をパートナー企業とともに目指し、お客様の競争力向上やビジネス成長を支援してまいります。

 

サポートコメント
レッドハット株式会社 常務執行役員 パートナー・アライアンス営業統括本部長 金古 毅

「多くの企業にとってデジタル・トランスフォーメーションが重要な経営課題となり、ITを活用して新たなサービスを生み出す、既存のビジネスを変革するという機運が高まっています。企業は、ビジネスのゴールを支援するために、コンテナやKubernetesの技術を利用してIT、アプリケーション開発・運用を進化させています。Red Hat OpenShiftはすでにグローバルのエンタープライズ企業で多数の導入実績がありますが、今回新設したRed Hat OpenShift Managed Practice Programを通じて、その技術力や運用ノウハウをパートナー企業様へ提供することで、共にRed Hat OpenShiftの普及と国内市場におけるビジネスを加速してまいります。」

Red Hat OpenShift Managed Practice Program 賛同企業 サポートコメント

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 流通事業グループ担当役員補佐 執行役員フィナンシャルサービス本部長 松丸 達也氏
「伊藤忠テクノソリューションズ(以下CTC)は、Red Hat OpenShift Managed Practice Programの発表を心より歓迎いたします。CTCでは迅速なアプリケーションの提供や高い信頼性を実現するソリューションとしてRed Hat OpenShift Container Platformを採用し、コンテナ導入・移行のコンサルからマルチクラウドのマネージドサービスを実現したサービスを展開しております。今回のプログラムへCTCが参画する事で、既に実績のあるコンテナサービスに加え、OpenShiftに対応したマルチクラウドのマネージドサービス「Managed MultiCloud Services(MMCS)」として、更に発展させると共に、運用品質の向上や効率化を実現する事で、お客様のマルチクラウド活用の課題解決に貢献して参ります。」

エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 取締役 ネットワーククラウド事業本部サービスプロバイダ部長 関 洋介氏
「NTTコムウェアではレッドハット社との協業のもと、クラウドネイティブなアプリケーション運用基盤『SmartCloud Duo』の提供を開始しました。本サービスでは、コンテナオーケストレーションプラットフォームとしてRed Hat OpenShiftを採用し、Webポータルから最小限の情報を入力するだけで、Red Hat OpenShift環境を即時に自動構築が可能なクラウドサービスとして展開しております。この度の、Red Hat OpenShift Managed Practice Program参加を通じて、NTTコムウェアではOpenShift技術者育成を拡大していくと共に、両社共同で各種プロモーション活動を展開することで、エンタープライズ領域でのコンテナ技術の普及を強力に推進し、ユーザー企業のデジタル・トランスフォーメーションに貢献してまいります。」

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 技術革新統括本部 システム技術本部長 冨安 寛氏
「NTTデータはコンテナ仮想化技術推進の取り組みとして、コンテナオーケストレーションに力を入れており、この度Red Hat OpenShift Practice Builder Programへ参画させていただきました。デジタル・トランスフォーメーションにおいては、オープン化の取り組みが欠かせません。弊社は数年来のパートナーであるレッドハット様との協業を通じて、Red Hat OpenShiftの普及や発展を促進するとともに、より安定したサービスの提供とお客様のデジタル・トランスフォーメーションに貢献してまいります。」

日本電気株式会社 デジタルビジネスプラットフォームユニット 執行役員 吉崎 敏文氏
「NEC は、NEC Cloud Solutions の強化の一環としてコンテナアプリケーションとその開発/活用プラットフォームの拡充を進めており、コンテナの配置・展開から運用までトータルにマネージドサービスとして提供してまいります。今回のレッドハット様のRed Hat OpenShift Managed Practice Programは当社のマネージドサービスについてキーになる取り組みと考えており、今後、レッドハット様との協業の下で、グローバルのベストプラクティスを日本のお客様に届けていきたいと考えております。」

日本アイ・ビー・エム株式会社 クラウド & コグニティブ・ソフトウエア事業本部 常務執行役員 伊藤 昇氏
「IBMは、Red Hat OpenShiftのManagedサービスとして、Red Hat OpenShift on IBM Cloudをグローバルで展開しており、また日本のデータセンターからも提供しています。なお、IBM Servicesとして日本国内の個々のお客様に、IBM Cloudのみならず、他のパブリック・クラウドやオンプレミス環境も含めてRed Hat OpenShiftのManagedサービスを提供しています。この二つのサービスをもってお客様の様々なご要望に対応し、お客様のデジタル・トランスフォーメーションの推進を支援してまいります。さらに、OpenShift Commonsコミュニティを通じて、Red Hat OpenShiftの日本市場における普及および、ビジネス機会の拡大に貢献してまいります。」

日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 業務執行役員 統括本部長 佐藤 久氏
「日本マイクロソフトは、レッドハット様のRed Hat OpenShift Managed Practice Program提供開始を心より歓迎いたします。マネージドサービスにおけるコンテナ基盤運用ノウハウの共有により、システムのモダナイゼーションを通じて多くのユーザー企業、団体様の生産性向上、事業発展に貢献すると期待しております。今後日本マイクロソフトとしてもOpenShift on Azure、及びAzure Red Hat OpenShiftを通じたレッドハット様との強力なパートナーシップにより、お客様のデジタル・トランスフォーメーションの推進に貢献してまいります。」

株式会社野村総合研究所 常務執行役員 マルチクラウドインテグレーション事業本部長 竹本 具城氏
「野村総合研究所は、レッドハット社のRed Hat OpenShift Managed Practice Programの発表を歓迎致します。エンタープライズ企業の多くは、継続的なイノベーション創出のためにクラウドを積極活用する一方で、既存のITシステムの安定的な維持・管理も重要な課題となっています。それらの混在環境を最適化するべく弊社ではマルチクラウドプラットフォームの実現に取り組んでおり、Red Hat OpenShiftの活用も行っております。本Programはレッドハット社のOpenShift Dedicated運用により培われた運用ノウハウが共有されるプログラムであり、顧客のデジタル・トランスフォーメーションをさらに加速させるものと大いに期待しております。弊社のシステム運用管理ソリューション『Senju Family 2020』もコンテナ監視に対応いたしました。より安定したマルチクラウドサービスの提供とお客様のデジタル・トランスフォーメーションに貢献してまいります。」

株式会社 日立製作所 サービスプラットフォーム事業本部 副事業本部長 石井 武夫氏
「日立製作所は、この度のレッドハット社のRed Hat OpenShift Managed Practice Programの発表を歓迎致します。日立は従来から、Kubernetes等のOSSコミュニティにおいてレッドハット社と共同でソースコード開発に従事してきました。また、2019年10月に販売開始したRed Hat OpenShift Container Platformを、日立のクラウドサービスや関連ソリューションと連携させるなど、お客様のシステム投資効果やビジネスアジリティの向上につながる取り組みを推進していきます。今後も、レッドハット社製品の技術認定を取得するなど日立のコンテナ技術者の育成を進め、日立のサービスにおけるRed Hat OpenShiftの活用を拡充するなど、レッドハット社とともに、お客様の価値創造につながるビジネス機会を創出してまいります。」

富士通株式会社 理事 堀江 健志氏
「富士通は、レッドハット様のRed Hat OpenShift Managed Practice Programの発足を心より歓迎致します。富士通はレッドハット様との15年にわたる協業を通じてLinux、OpenStackを強化し、富士通製品と組み合わせたミッションクリティカル向けプラットフォームを提供してまいりました。さらにコンテナに協業範囲を広げてお客様のデジタル変革実現への取組みを進めており、2019年7月にコンテナ基盤サービス「FUJITSU Cloud Service for OSS コンテナアプリ開発・保守基盤利用サービス」の提供を開始しました。OpenShift Managed Practice Programがレッドハット様と富士通の協業ソリューションをより強化し、お客様のデジタル変革実現に貢献するものと確信しております。」

(企業名50音順)

Red Hat OpenShift Practice Builder Program 賛同企業 サポートコメント

TIS株式会社 IT基盤技術本部 本部長 常務執行役員 森 隆氏
「TISは、Red Hat OpenShift Practice Builder Programの推進を心より歓迎いたします。弊社は先進的アプリケーションデリバリー技術推進の取り組みとして、コンテナオーケストレーションにも力を入れております。主にこの分野はオープンソースソフトウェアが中心となっておりますが、弊社のお客様の多くのシステムでは、柔軟で多機能および高品質であることが求められます。Red Hat OpenShift Container Platformはお客様の要求に適した製品であり、Red Hat OpenShift Practice Builder Programに参画することで、弊社としてもお客様により良い提案を迅速にできるようになると確信しております。」

日商エレクトロニクス株式会社 執行役員 エンタープライズ事業本部長 中島 俊哉氏
「日商エレクトロニクスは、レッドハット様のRed Hat OpenShift Practice Builder Program推進によるRed Hat OpenShiftビジネスのパートナー向け支援強化を頂き、心より嬉しく思います。弊社ではSoR領域の既存アプリケーション群と新たにLaunchするSoE領域のアプリケーション群をつなぐ共通プラットフォームとして、Red Hat OpenShift Container Platformを採用しています。今後、金融機関を中心としたお客様が、Red Hat OpenShiftを活用したApplication Modernizationにより、ビジネス環境の変化に迅速に対応可能なサービス基盤を構築できると確信しています。またRed Hat OpenShift Practice Builder Programの参加により、レッドハット様のコンテナ導入に関する多大な知見でご支援頂き、お客様に対し最適なRed Hat OpenShift導入コンサルティングを進めることで、アプリケーション・インフラ両顧客基盤に対して弊社ソリューションのさらなる価値を提供できることを心強く思います。」

日本情報通信株式会社 バリューインテグレーション本部長 内藤 剛氏
「レッドハット社のRed Hat OpenShift Practice Builder ProgramによるRed Hat OpenShiftのエコシステムの推進を歓迎し、パートナーとして参加できます事を大変うれしく思います。当社は数年前からRed Hat OpenShiftの可能性に着目し、お客様と共に新しいデジタルプラットフォームの可能性を追求してきました。これまで培ったネットワーク、IaaS、ミドルウェア、アプリケーション開発、そしてマネージドサービスまでのフルスタックサービスが、Red Hat OpenShiftによってどのような変化と革新を生み出し、お客様のデジタル・トランスフォーメーションへ貢献出来るか注目しております。当社は単なる製品やサービスの提供のみならず、デジタル・トランスフォーメーションを実現するアジャイル開発へのご支援やお客様との協働を通じて、イノベーションを生みだすクラウドネイティブ環境の実現にレッドハット社と取り組んでまいります。」

(企業名50音順)


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本件に関するお問い合わせ

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