[ノースカロライナ州ローリー - 2023年9月19日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下、Red Hat)は本日、インテルとの協業で設計した新しい産業用エッジプラットフォームを発表しました。これは、産業用制御装置の構築と操作について、最新のアプローチを提供するものです。このプラットフォームは、工場現場に提供される標準的な IT テクノロジーとリアルタイムのデータインサイトによって、メーカーの業務、拡張、革新の方法を変革することで、産業用制御システム (ICS) ベンダー、システムインテグレーター (SI)、メーカーがこれまでマニュアルで行っていた産業オートメーション作業を自動化します。 自動化タスクには、システム開発、導入と管理、サイバーセキュリティ・リスクの低減、工場の俊敏性を向上するための処方的かつ予測的メインテナンスの改善、決定論的なワークロードと非決定論的なワークロードの共存、ターンアラウンドタイムの短縮が含まれます。
スマートファクトリー、つまりソフトウェア・デファインド・ファクトリーは、メーカーの技術革新をスピードアップさせる上で重要な役割を果たしています。 マッキンゼーのレポートによると、「スマート・マニュファクチャリングは、2025 年までに最大 3 兆 7,000 億ドルの価値を生み出し、あらゆる分野の成長、イノベーション、競争力を促進する可能性がある」 とのことです。ITとOTの間の障壁を取り除くことで、メーカーは新機能とのコラボレーションを実現することができます。また、需要に応じて拡張できる柔軟性とインテリジェンスを確保できるため、業務の強化および高速化を積極的に行うことが可能です。
産業用エッジプラットフォームは、リアルタイムの製造現場制御や人工知能/機械学習 (AI/ML) から完全なIT管理能力に至るまで、総合的なソリューションを提供することを目的としており、データグラビティまたはedge-to-cloudスタイルのアーキテクチャに対するお客様の選択肢を広げ、設備全体の効率(OEE)を改善します。この取り組みを継続的にサポートするために、Red Hatとインテルは、Fedora Project やCentOS Streamなどのアップストリーム Linux コミュニティでの連携を皮切りに、インテルベースのプラットフォームおよび産業向けインテル® エッジ・コントロール (インテル ECI)を、現在および将来のバージョンのRed Hat Enterprise Linuxに統合する取り組みを行っています。この取り組みでは、これらのコントロールとプラットフォームを Red Hat Device Edge (早期アクセス)、Red Hat Ansible Automation Platform、およびRed Hat OpenShiftにまで拡張します。 今回のコラボレーションによって、組織は次のようなメリットを享受することができます。
- シリコンからソフトウェアまで完全に統合されたリアルタイム機能で、予測可能なパフォーマンスを実現する産業オートメーションをサポート
- 高度な管理とネットワークの自動化で、リソースを大量に使用することなくシステムの展開と管理を実行し、オープンスタンダードベースのツールを使用して産業ネットワークの作成と管理を簡素化
- よりポータブルでスケーラブルな制御を可能にして適応性を最大化する、ソフトウェア・デファインド・プラットフォームのアプローチによるスケーラビリティと柔軟性
- プラットフォームに組み込まれた高可用性と冗長性の属性で、中断のない業務を実現
- AI ワークロードを制御ワークロードの隣で実行する機能でAI ワークロードの統合を簡素化することで、ハードウェアの複雑さを解消し、AI が製品品質、システム稼働時間、メンテナンスのニーズなどを容易に改善
- 自動化されたパッチ適用とアップデート、イミュータブルOSプレーン、および強化された実稼働テスト済みコンポーネントに基づいて構築されたプラットフォームでヒューマンエラーの要素を排除することにより、サイバーセキュリティを強化
このプラットフォームを支えるために、Red Hat はインテルと協力して、より低いレイテンシーとジッターの低減を実現するリアルタイムカーネルを提供し、アプリケーションをより安心して繰り返し実行できるよう支援します。この新しい産業用エッジプラットフォームは、数千人におよぶ世界中の開発者によって推進されるオープンスタンダードとコミュニティ主導のイノベーションに基づいて構築され、他のハードウェアやソフトウェアコンポーネントとの統合をさらに簡素化するのに役立ちます。 また、コアコードの透明性、明確なロードマップとリリースサイクルによって、新しいリリースの提供時期やそれに付随する機能を推測する必要がなくなります。 業界をリードするRed Hatのエンタープライズ開発者サポートは、トップクラスの開発者ツールチェーンで IT チームを支援し、導入モデルやインテグレーターを問わず導入の一貫性を高め、最新の開発者ツールに関する推測や選択の迷いを取り除きます。
稼働中のソフトウェア・デファインド・ファクトリー
製造業のイノベーションは、数十年にわたり、従来の産業制御の限界とサイロ化された組織構造によって妨げられてきました。 この新しいプラットフォームによって、企業は産業オートメーション用の使いやすく信頼性の高いソリューションに簡単にコンポーネントを統合できる、オープンエッジプラットフォームのメリットを得ることができます。 ABBやシュナイダーエレクトリック、CODESYSなどの業界大手は、最新の産業制御を構築するために、新たな産業エッジプラットフォームを導入しています。
サポートコメント
Red Hat In-Vehicle Operating Systemおよびエッジ担当バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー フランシス・チョウ
「従来の IT インフラストラクチャの変革から、ソフトウェア・デファインド・ビークルによる産業エッジ全体にわたるスケーラブルなデジタルソリューションの提供まで、Red Hat には業界全体の最新化だけでなくイノベーションの推進においても実績があります。 現在、Red Hat はインテルとの新しいエッジプラットフォームを使用して、世界中の製造工場に同じレベルの変革をもたらすことを目指しています。 IT テクノロジーと運用テクノロジーの融合を支援することで、次の産業革命がより早く、迅速に到来し、オープンソースソフトウェアを基盤として構築されることを信じています。」
インテル コーポレーション ネットワーク&エッジ事業本部 副社長 兼 政府・産業向けソリューション事業部長 クリスティン・ボールズ氏
「インテルとRed Hatは長年にわたり、さまざまな業界を変革し、サポートするために協力してきました。 cloud-to-edgeのアプリケーションプラットフォーム提供における Red Hat の専門知識と、産業用ハードウェアおよびソフトウェアを含むedge-to-cloudのコンピューティングプラットフォームにおけるインテルの強みを組み合わせることで、現在の製造業における回復力、柔軟性、信頼性に関する要件を満たす、ソフトウェア・デファインド機能と変革を提供します。」
その他のリソース
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エンタープライズ向けオープンソースソフトウェア・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるLinux、ハイブリッドクラウド、コンテナ、Kubernetesなどのテクノロジーを提供しています。お客様の新規および既存のITアプリケーションの統合、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、業界をリードする当社のオペレーティング・システムによる標準化、および複雑な環境の自動化/セキュリティ確保/管理をお手伝いします。受賞歴を誇るサポート、トレーニング、およびコンサルティング・サービスにより、Red Hatはフォーチュン500企業に対する信頼すべきアドバイザリーとなっています。クラウドプロバイダー、システムインテグレーター、アプリケーションベンダー、お客様、およびオープンソース・コミュニティの戦略的パートナーとして、デジタルの未来に備えるための準備を支援します。
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