[ノースカロライナ州ローリー - 2024年1月16日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下、Red Hat)は本日、オープンソースのCNCF(Cloud Native Computing Foundation)プロジェクトであるBackstage に基づいた、エンタープライズグレードの内部開発者向けプラットフォーム (IDP)、Red Hat Developer Hubの一般提供を発表しました。セルフサービスポータル、標準化されたソフトウェアテンプレート、動的プラグイン管理、組織内でのロールベースアクセス制御(RBAC)、およびプレミアムサポートを備えたRed Hat Developer Hubは、DevOps のボトルネックを克服し、複雑さ、標準化の欠如、認知負荷などの問題に対処するためのツールと機能を組織に提供します。
Red Hatは、開発者に対する献身的なサポートを、Backstageのようなコミュニティでの仕事を通して何年にもわたって示してくれています。私たちはRed Hat Developer Hubの実施が今後、フルサポートでの企業グレードのプロジェクトの配布というニーズを満たすと信じています。
Red Hat Developer Hubにより、チームはより一貫性があり標準化されたパイプラインを使用して、どのようなプラットフォームでも開発とデプロイメントを加速できます。Developer Hubは、オープン・ハイブリッドクラウド全体での運用の標準化を検討している組織向けに、人工知能 (AI) やクラウドネイティブのアプリケーションアーキテクチャなどのイノベーションを実現するRed Hat OpenShiftと完全に統合されています。
複雑さを制御し、アプリケーション開発を加速、拡張
市場分析機関のIDCによれば、デジタルビジネスの時代がすでに到来しています。同社の予測では、「市場の需要を背景に、デジタルビジネスモデルを成長させ、デジタル機能を強化することが組織にとっては必須であり、2024年のデジタルテクノロジーへの投資は、経済全体の7倍の成長率に上る」とみられています。1
デジタルファーストの経済においてビジネスの展開と競争のペースが速くなっていることで、デジタル製品、サービス、エクスペリエンスを通じて新たな価値を生み出さなければならないプレッシャーが高まっています。この約束を実現するために、企業のIT部門は負担を背負ってきており、ITの複雑性の急激な高まりと開発ツールチェーンの標準化欠如の結果として、膨大な技術的負債、スキルギャップ、アーキテクチャ上の制約、セキュリティリスクに直面しています。
統合ポータルと標準化されたソフトウェアテンプレートで、ソフトウェアのオンボーディング・デリバリーまでの時間を短縮
Red Hat Developer Hubは、この課題にセルフサービスポータルで対処します。さまざまなコンソールへのアクセス、統合されたソフトウェアカタログ、同じレポジトリ内の最新版ドキュメントを含む、開発者に必要な全ての情報1つにまとめます。チームでの管理が容易になるだけでなく、新規のチームメンバーもツールやプロセスを学びながら必要なものを簡単に見つけられるようになり、生産性向上までの時間を短縮できます。
標準化されたソフトウェアテンプレートは、開発とデリバリープロセスを遅らせる可能性のある補助的なタスクおよびテクノロジーの詳細を抽象化することで、アプリケーションと開発者のオンボーディングをさらに合理化します。クリック1つで、プラットフォームエンジニアリングチームからのベストプラクティスや事前設計されたコンポーネントなど、開発者は必要なものを全て手に入れることができ、その上自動で構築され、すぐに使用できるため、アプリケーション作成や配信をすぐに開始できるのです。
テクノロジープラグインを使用して開発環境をカスタマイズ、拡張
Red Hat Developer Hubの機能にはBackstageプロジェクトと同じプラグインアーキテクチャが搭載されているため、ユーザーが新しい機能を自分たちの開発ツールチェーンに統合できます。Red Hat Developer Hubの動的プラグイン管理機能により、ユーザーは迅速かつ簡単にプラグインのインストール、アップデート、削除ができます。ソースコードを変更したり、基本的なBacksrage環境を再構築したり、再デプロイしたりといったダウンタイムを考える必要はありません。
Red Hatはこれまでに、数多くのテクノロジープラグインをユーザーのフィードバックを基に構築し、またそれを、Backstageコミュニティに還元してきました。これらのプラグインは、Red Hat Developer Hubでの使用がサポートされ、検証されており、潜在的な互換性リスクと運用上の問題を軽減しています。加えてRed Hat Developer Hubはコミュニティプラグインを実行、対応する機能を完全に備えているため、組織は環境に対応するための一層優れたコントロールと柔軟性を得ることができます。
Backstage向けRed Hatプラグイン の詳細、またはBackstage コミュニティプラグインのフルカタログを見る
セキュリティのシフトレフトで、開発ライフサイクルのレジリエンスを向上
ソフトウェアセキュリティとは、単にコードだけの問題ではありません。その影響は人、プロセス、ツールにも及びます。ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通して信頼と透明性を構築するには、これらの各方面にわたるセキュリティ対策の導入を最初から優先する必要があります。
Red Hat Developer Hubは、ロールベースのアクセス制御 (RBAC) を用いてユーザー管理を簡素化および標準化します。このサービスは新しいプラグインを経由して本日から利用が可能です。このRBACプラグインを使用すると、管理者とプロジェクトリーダーがチーム内での役割に基づいて、ポータルへのユーザーアクセスを管理できるようになります。このプラグインは組織の認証プロバイダーに接続し、カスタムワークストリームロールにマッピングできるため、ユーザーはソフトウェアカタログと関連データに対する適切な権限を取得できます。
Red Hat Developer Hubは、Red Hat Trusted Software Supply Chainを補完し、また統合されています。これは、ビルド時にパイプラインのコンプライアンスを検証できる自動化された信頼チェーンを備え、またコード時には信頼できるコンテンツを厳選する、こだわりの強いフレームワークを提供するソフトウェアサプライチェーンのセキュリティソリューションです。これらのツールは、Red Hat Developer Hubポータルで使用される言語、フレームワーク、依存関係の出所と証明を提供し、プラットフォームエンジニアがセキュリティやコンプライアンスに必要なアップデートに今まで以上に迅速に対応できるようにします。
Red Hat Trusted Application Pipelines、Red Hat Trusted Profile Analyzer、およびRed Hat Trusted Artifact Signerは現在、テクノロジープレビューで利用可能です。一般公開は今四半期後半を予定しています。
ご利用について
Red Hat Developer Hubは現在フルサポートで一般利用が可能です。ご利用開始に関する詳細はこちらをご覧ください。 https://www.redhat.com/ja/technologies/cloud-computing/developer-hub
サポートコメント
Red Hat 開発者ツール製品管理担当シニアディレクター バラジ・シヴァスブラマニアン
「内部開発者向けプラットフォームは、ドメインの知識とベストプラクティスが標準化ツールやプロセスと交差する、ちょうど良い場所を示してくれます。結果的に生産性が向上し、市場投入までの時間を短縮し、開発へより効果的な道筋を見い出すという開発者エクスペリエンスを提供します。Red Hat Developer Hubは、企業組織がIDP導入を迅速に追跡し、柔軟で安全、かつ完全にサポートされた方法で企業全体にIDPを拡張できるようになります。」
IDC Cloud Platforms担当リサーチディレクター ララ・グレーデン氏
「知識の断片化、ツールやドキュメント全体にわたる標準化の欠如、途方に暮れるような複雑さは、どれもイノベーションを阻害し、企業組織が今のデジタルビジネスの必須事項におけるニーズを満たす障害になっています。プラットフォームエンジニアリングチームは、混乱に秩序をもたらすことができますが、カスタムポータルの構築と維持は、長期にわたって拡張するのが難しいことがあります。Red Hat Developer Hubは、こういったチームの重労働を軽減し、集合的なDevOpsの取り組みをサポートするツールを提供し、開発者がコード作成や企業組織の競争上の優位性の実現に集中できるようにしてくれます。」
Bundesrechenzentrum GmbH 製品マネジャー ロバート・バウアー氏
「開発者の効率性と生産性は、今日の私たちのビジネスには欠かせません。開発者が達成できることだけでなく、開発者がどのように取り組み、誰と協力するかのプラスの影響を与える技術の実装を意図的に取り組めば取り組むほど、将来的には競争し、市場課題に対応する準備が整います。Red Hatは、開発者に対する献身的なサポートを、Backstageのようなコミュニティでの仕事を通して何年にもわたって示してくれています。私たちはRed Hat Developer Hubの実施が今後、フルサポートでの企業グレードのプロジェクトの配布というニーズを満たすと信じています。」
1 IDC FutureScape: Worldwide Digital Business Strategies 2024 Predictions, Doc #US50120323、2023年10月
その他のリソース
その他のリンク
- レッドハット株式会社 について
- Red Hat newsroom について
- Red Hat blog を読む
- Red HatのTwitter をフォローする
- Red HatのFacebook に参加する
- Red HatのYouTube動画 を視聴する
- Red HatのLinkedIn をフォローする
- Red Hatについて
エンタープライズ向けオープンソースソフトウェア・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるLinux、ハイブリッドクラウド、コンテナ、Kubernetesなどのテクノロジーを提供しています。お客様の新規および既存のITアプリケーションの統合、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、業界をリードする当社のオペレーティング・システムによる標準化、および複雑な環境の自動化/セキュリティ確保/管理をお手伝いします。受賞歴を誇るサポート、トレーニング、およびコンサルティング・サービスにより、Red Hatはフォーチュン500企業に対する信頼すべきアドバイザリーとなっています。クラウドプロバイダー、システムインテグレーター、アプリケーションベンダー、お客様、およびオープンソース・コミュニティの戦略的パートナーとして、デジタルの未来に備えるための準備を支援します。
- 将来の見通しに関する声明
ここに記載されている過去の事実に関する情報および討議を除き、本プレスリリースに含まれる表現は、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)が定める定義の範囲内で「将来の見通しに関する声明」に相当する場合があります。将来の見通しに関する声明は、将来の事業および業績に関する当社の現時点での仮定に基づいています。これらの声明には、様々なリスク、不確実性、その他の要因が含まれており、実際の結果は、そうした将来の見通しに関する声明で示されたものと実質的に異なる場合があります。このプレスリリースに掲載されている将来の見通しに関する声明は、その発行日時点の当社の見解を示したものです。法令により義務付けられる場合を除き、当社は、将来の見通しに関する声明を更新または訂正する義務を一切負いません。
###
Red Hat、Red Hatのロゴ、およびOpenShiftは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。