[ノースカロライナ州ローリー – KubeCon + CloudNativeCon NAバーチャル – 2020年11月17日(現地時間)発表] アメリカ報道資料
OpenCanvasの基盤として採用したRed Hat OpenShiftは、AWSやAzure、オンプレミスサービスとも組み合わせて活用することができ、OpenCanvasを活用するお客様のIT環境の柔軟性を高め、さらにサービス提供を増やすことができました。
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.は本日、業界をリードするエンタープライズ向けKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShiftの新しい機能を発表しました。開発者の効率を高めるためのOpenShift Serverlessのアップデートからアーキテクチャ全体に及ぶサポートの拡充まで、Red Hat OpenShiftはRed Hatの専門知識と本番環境に対応したオープンソースへの取り組みに支えられ、ハイブリッドクラウド全体で企業のイノベーションを加速させます。
フォレスター社**によれば、「今後5年間で、クラウドネイティブな技術は、コンテナプラットフォームが利用できるところならどこでも構築、実行できるエンタープライズ向けの分散型ソフトウェア新時代の到来を告げるでしょう。これによって、同じクラウドネイティブの技術を大企業もデジタルネイティブも利用できるようになるため、大企業がデジタルネイティブでの競争に打ち勝つことができます。」Red Hatの2020年版「エンタープライズ向けオープンソースの現状」レポートではさらに、回答者の63パーセントがハイブリッド・インフラストラクチャを導入しており、まだ導入していないと回答した企業も半数以上が今後2年以内に導入を予定しているとして、ハイブリッドクラウドに対する需要があることを示しています。
Red Hatは、Kubernetesを、ベアメタルサーバー、仮想環境、プライベートおよびパブリッククラウド環境におよぶ、使いやすいツールやサービスを備えた共通のプラットフォームを提供する、ハイブリッドクラウド・コンピューティングの土台であると考えています。Red Hat Enterprise Linux内の、世界をリードするエンタープライズ向けLinuxプラットフォームの信頼性が高く実績のあるバックボーン上に構築されているRed Hat OpenShiftは、業界や地域を越えたハイブリッドクラウド・コンピューティングのユースケースのために、パワフルでスケーラブルなKubernetesの土台を提供します。
(ハイブリッド)クラウドスケールのために構築されたアプリケーション
従来のアプリケーション開発ツールや技術は、特にコンテナ化されたデプロイメント・モデルによって開発者とIT運用者との区別が曖昧な場合には、クラウドネイティブな世界の要求を満たすのに苦労することがあります。Red Hat OpenShiftはクラウドネイティブ・アプリケーションの推進を目指す開発者エクスペリエンスを形成するために、次の内容を追加しています。
- Red Hat OpenShift Serverless 1.11による最新アップデートでは、Knativeイベントのフルサポートが提供されました。これによって、コンテナ化されたアプリケーションがリソースを過不足なく、必要な分だけ消費することが可能となります。
- Red HatでのQuarkusの構築。Quarkusは、Red Hatが全面的にサポートしているKubernetesネイティブなJavaスタックです。Red Hat OpenShiftサブスクリプションひとつで、お客様はQuarkusをすべて利用できるようになりました。これによって、開発者はミッションクリティカルなJavaアプリケーションを、Red Hatのエンタープライズ向けのサポートがあるKubernetes上で、再利用できるようになりました。
現在、そして未来に向けたハイブリッドクラウド対応
今日の組織によるハイブリッドクラウドに対するニーズが、明日のニーズと同じであるとは限りません。特にグローバル社会の動的な状態によって、サービスの提供、規模、そしてその構成に早急な変化が求められるからです。
Red Hat OpenShift 4.6に対するさらなるアップデートは、企業が次のような課題に対応できるように設計されています。
- スペース上の制約がある環境でも処理能力を発揮できるリモートワーカーノードを用いた、パワフルで新しいエッジ・コンピューティング機能。これにより、IT組織は集中型の制御や管理を維持しながらリモートでのスケーリングが可能となります。
- AWS GovCloudやAzure Government Cloudの可用性、拡充されたOpenSCAPのサポート等を含む、公共セクター向けのKubernetesのデプロイメントのための重要な機能。
Red Hat OpenShiftではさらに、前回リリースされたOpenShift Virtualizationの機能を改良し、設定に基づいたワンクリックやテンプレートベースでの仮想マシン(VM)の作成や、Microsoft Windowsベースのワークロードを実行するVMに対するパフォーマンスやスケールの最適化を追加しました。
ハイブリッドクラウド全体にわたって、さらにOpenShiftをサポートするのが、Red Hat OpenShift Ansible Content Collectionです。Red Hat Ansible Automation PlatformのCertified Contentとして提供されるコレクションは、組織がAnsibleのIT自動化技術を用いてOpenShiftを管理し拡張するのに役立ちます。
複数のアーキテクチャや複数のクラウドにまたがるイノベーション
オープン・ハイブリッドクラウド戦略は、単一のアーキテクチャやクラウドプロバイダーに依存するものではありません。それどころか、これらのデプロイメントでは企業の変革をサポートするために、世界で最も良いものを取り込むことを重視することがよくあります。これはすなわち、オンプレミスで複数のハードウェア・プロバイダーを使用すること、特定のサービスのための複数のクラウドに頼ること、あるいはそのいずれかを組み合わせることを意味します。Red Hat OpenShiftは技術的な構成にかかわらず、オープン・ハイブリッドクラウド全体でIT組織をサポートするように設計されています。
Red Hat OpenShiftは、x86、IBM Z、IBM LinuxONE、IBM Power Systems、IBM Storage等、さまざまな従来型の企業向けハードウェアでサポートされています。実運用対応可能なソリューションの複数アーキテクチャでの提供に関するRed Hatの数十年来の専門知識に基づく、これらの新たにサポートされた構成の追加によって、エンタープライズ向けKubernetesの力と保証を維持しながら、企業が自社のハイブリッドクラウドのデプロイメントに最も適したハードウェアの組み合わせを選択する能力が高まります。
管理、あるいは自主管理された、AWS、Google Cloud、IBM CloudおよびMicrosoft Azure等のさまざまなメジャーなパブリッククラウド上のサービスに加えて、公共セクターのクラウド・コンピューティングのための追加機能を提供しているRed Hat OpenShiftもAWSやMicrosoft Azure Government Clouds上で利用できるようになりました。さらにOpenShiftの範囲をパブリッククラウドのドメインにまで拡張するのは、Azure Red Hat OpenShiftです。これは、MicrosoftとRed Hatの両方の専門知識に裏打ちされたMicrosoft Azure上で提供され、共同の管理、設計、サポートを受けています。同様のサービスは、Red HatとAmazonの共同の管理やサポートにより、AWSでも開始される予定です。
KubeConでのOpenShift
Red Hat OpenShiftがオープン・ハイブリッドクラウドのための基礎をどのように形成しているかについては、北米でバーチャル開催されるKubeconの一部として次のRed Hat OpenShift Commons Gatheringで確認することができます。Red HatのKubecon North America Virtualへの参加に関する詳細については、https://red.ht/KubeConNA2020をご確認ください。
サポートコメント
Red Hat クラウドプラットフォーム シニアバイスプレジデント Ashesh Badani
「Kubernetesを中心的に用いてハイブリッドクラウド戦略を構築するには、コンテナのオーケストレーションエンジン以上のものが必要となります。広範にわたるエンタープライズの変革には、たくさんのアプリケーションサービス、ハードウェアおよびパブリッククラウドのサポート、そしてサポートするパートナーの強力なエコシステムが必要なります。Red Hat OpenShiftは、Quarkusを用いた総合的な開発者向けの機能やOpenShift Serverless、データセンターからパブリッククラウドのネットワークエッジにいたる補助的な技術戦略まで、これらすべての機能をIT組織に提供します。真のデジタル・トランスフォーメーションには、構築や革新の土台となる共通のプラットフォームが必要であり、私たちはOpenShiftこそがそのプラットフォームであると考えています。」
Amadeus オンライン取引プラットフォーム部門ディレクター Luc Choubert氏
「旅行業界のお客様により良いサービスを提供するために、よりモダンな技術を目指す旅を続ける中で、私たちは複数のパブリッククラウドにわたって使用できる、持続可能なプラットフォームを求めていました。Red Hat OpenShiftでは、すべての有名なパブリッククラウド・プロバイダーだけでなく、当社のプライベートなデータセンター内でもアプリケーション側の変更なしで業務に不可欠なワークロードをデプロイすることができたので、ホスティングする場所を選択する際に融通が利きました。」
株式会社NTTデータ 技術革新統括本部 システム技術本部 生産技術部長 須田将史氏
「Red Hat OpenShift 最新バージョンの販売開始を歓迎いたします。私たちはデジタルトランスフォーメーションを実現するための基盤であるOpenCanvasクラウドサービス・プラットフォームを構築しました。すでに、金融向けミッションクリティカルなサービスの「DENTRANS」で利用しています。オープン・ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャに対するRed Hatのアプローチは私たちにとって重要でした。OpenCanvasの基盤として採用したRed Hat OpenShiftは、AWSやAzure、オンプレミスサービスとも組み合わせて活用することができ、OpenCanvasを活用するお客様のIT環境の柔軟性を高め、さらにサービス提供を増やすことができました。」
新韓銀行 ICT運用部門責任者 Gwang Joong Kim氏
「私たちは、クラウドネイティブなサービスを実装するための、しっかりとしたサポートとセキュリティを備えたプラットフォームを必要としていました。ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャの選択肢を検討した際、私たちはオープンソース・プラットフォームがAWSでデプロイを成功させる鍵になると考えました。オープンソースのリーダーであるRed Hatとの連携は、中核的な機能をより迅速に取得するのに役立つと思います。」
**Forrester Research, Inc.動向調査:クラウドネイティブな技術がソフトウェアの変革を促進、2020年8月21日(Trend: Cloud-Native Technologies Accelerate Software Innovation Everywhere, August 21, 2020)
関連リンク
- Red Hat OpenShift 4.6の最新機能について読む
- Quarkus and Red Hat OpenShiftについて学ぶ
- OpenShiftがエッジコンピューティングに関するRed Hatの戦略にどのようにマッチするかについての詳細を見る
- OpenShift Serverlessの最新状況を読む
- OpenShift Virtualizationの最新アップデートを読む
その他のリンク
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エンタープライズ向けオープンソースソフトウェア・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるLinux、ハイブリッドクラウド、コンテナ、Kubernetesなどのテクノロジーを提供しています。お客様の新規および既存のITアプリケーションの統合、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、業界をリードする当社のオペレーティング・システムによる標準化、および複雑な環境の自動化/セキュリティ確保/管理をお手伝いします。受賞歴を誇るサポート、トレーニング、およびコンサルティング・サービスにより、Red Hatはフォーチュン500企業に対する信頼すべきアドバイザリーとなっています。クラウドプロバイダー、システムインテグレーター、アプリケーションベンダー、お客様、およびオープンソース・コミュニティの戦略的パートナーとして、デジタルの未来に備えるための準備を支援します。
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