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[ノースカロライナ州ローリー–RED HAT SUMMIT 2021年4月27日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
Red Hat OpenShift Platform Plusはすでに堅牢であったOpenShiftの機能をさらに拡張し、組織がハイブリッドクラウドモダンアプリケーション・ライフサイクルの全般にわたって、より安全で一貫性のあるアプリケーションのビルド、実行、管理を行うために必要な、セキュリティ、監視、ガバナンスを強化しています。
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは本日、ハイブリッドクラウド全体にわたるDevSecOpsの導入を支援する総合的なソリューションを提供するよう設計された業界トップクラスのエンタープライズ向けの新たなKubernetesプラットフォームとして、Red Hat OpenShift Platform Plusを発表しました。すぐに使える完全なKubernetesスタックを提供するRed Hat OpenShift Platform Plusには、OpenShiftの実行環境ならどこでも、ほぼすべてのアプリケーションをビルド、デプロイ、実行するために必要なものがすべて含まれています。
Kubernetesは最も急成長しているオープンソース・プロジェクトの一つですが、エンタープライズのニーズに真に対応するためには、管理や安全性の強化といった追加のコンポーネントが必要になります。Red Hat OpenShiftはエンタープライズ向けのKubernetesであり、世界中の様々な業界の組織から信頼を得ています。Red Hat OpenShiftには3つのタイプがあり、お客様は適切な機能レベルを選んで始められます。
Red Hat OpenShift Kubernetes EngineはRed Hat OpenShiftの基礎版であり、Red Hat Enterprise Linux CoreOSの基盤上でエンタープライズ向けKubernetesを提供してハイブリッドクラウド全体でより安全にコンテナを実行します。Red Hat OpenShift Container Platformは、開発・運用サービスのフルセットとアプリケーションの開発やモダナイゼーションのための高度な機能を追加します。
Red Hat OpenShift Platform PlusはOpenShift Container Platformの機能をベースとし、高度なセキュリティ機能、Day2運用管理機能およびグローバル・コンテナレジストリ等のソリューションの提供によって、これをさらに前進させるものとなっています。Red Hat OpenShift Platform Plusによって、オープン・ハイブリッドのどこに存在しようと、またソフトウェアのライフサイクルのどの時点にあろうと、組織はより一貫してセキュリティ機能の実装とアプリケーションの管理を行うことが可能となります。
Red Hat OpenShift Platform Plusは以下の機能によってOpenShiftを拡張しています。
- Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes:ソフトウェアのサプライチェーン、インフラストラクチャ、ワークロードのセキュリティ強化を支援
- Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes:ハイブリッドおよびマルチクラウド環境全体にわたってKubernetesクラスタのエンドツーエンドの視認性、管理および制御を確保
- Red Hat Quay:インフラストラクチャ全体にわたるパイプラインを一貫してビルドするために、グローバルかつスケーラブルでより安全性の高いコンテナレジストリを提供
パワフルな Kubernetesネイティブのセキュリティ機能
Red Hat OpenShift Platform PlusはRed Hat Advanced Cluster Security for Kubernetesを取り入れています。StackRoxテクノロジーから開発されたRed Hat Advanced Cluster Security for Kubernetesは、アプリケーションの全ライフサイクルを通じてインフラストラクチャとワークロードのセキュリティを強化するために組み込み型のKubernetesネイティブなセキュリティ機能を提供しています。
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetesは、Kubernetesの生来の制御を拡張、改良してプラットフォームそのものを超えて拡張することによって、クラウドネイティブなワークロードの安全性を確保する方法を変革しています。ユーザーは実行中のワークロードのセキュリティ上の問題や脅威を監視できる必要があります。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetesはシステムレベルの深いデータ収集・解析を行う他、アプリケーションのビルドからデプロイ、実行中にいたるまで適用、実施可能な、すぐに使えるセキュリティポリシーを60以上提供します。
Red Hat OpenShift Platform Plusはまた、宣言型セキュリティを開発者ツールやワークフローに組み入れてDevSecOpsの手法をセキュリティに応用することで、組織による「シフトレフト」を支援します。これにより、ビルド、CI/CDフェーズから本番運用まで、クラウドネイティブ・アプリケーションの耐用年数を通じて、ソフトウェアスタックに対するセキュリティが強化されます。
デフォルトでセキュリティを確保できるよう設計
Red Hat OpenShiftにはすでに、各Kubernetesクラスタに対して組み込み型のセキュリティ機能を提供する多くの機能が用意されており、Red Hat Enterprise Linuxを基に、セキュリティを重視して構築されています。しかしながら、組織は、業界や個別のアプリケーションごとに異なる、固有のセキュリティやコンプライアンス上の要件を満たさなければならないことがよくあります。Red Hat OpenShift Platform Plusはほとんどすべてのアプリケーションについて、あらゆる主だったセキュリティ上のニーズに対応するよう設計されており、すぐに使えるデフォルトの標準としてツール、機能、ポリシーによってセキュリティとコンプライアンスを拡張することで、保証を強化しています。
OpenShift Platform Plusは、ソフトウェア・サプライチェーンと実行中のワークロードを通じて一貫性を強化するために、インフラストラクチャ全体で機能する複数階層のセキュリティ機能、管理機能、オートメーションを提供しています。Red Hat OpenShift Platform PlusはRed Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesを組み込むことで、ユーザーがオンプレミスやクラウド・インフラストラクチャにまたがるマルチクラスタのKubernetes環境に対してセキュリティ、設定、コンプライアンス、ガバナンスに関する一貫性のある運用ポリシーを適用できるようにしています。
また、Red Hat Quayの追加により、Red Hat OpenShift Platform Plus はインフラストラクチャ全体にわたる一貫性のある有効なビルドパイプラインに対するセキュリティ機能を強化した、グローバルなコンテナレジストリを提供します。
提供開始時期
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetesはすぐに利用可能です。Red Hat OpenShift Platform Plusは2021年第2四半期に提供開始予定です。
サポートコメント
Red Hat クラウドプラットフォーム シニアバイスプレジデント アシェシュ・バダニ
「本番環境における Kubernetes とコンテナの使用規模の拡大に合わせて、成長と発展のためにこれらのデプロイを管理し安全性を確保するツールや戦略も必要となります。Red Hat OpenShift Platform Plusはすでに堅牢であったOpenShiftの機能をさらに拡張し、組織がハイブリッドクラウドモダンアプリケーション・ライフサイクルの全般にわたって、より安全で一貫性のあるアプリケーションのビルド、実行、管理を行うために必要な、セキュリティ、監視、ガバナンスを強化しています。」
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