最新バージョンのRed Hat OpenShift Container Platformがハイブリッドクラウド環境間のインフラストラクチャとサービスに参入

エンタープライズKubernetesプラットフォームにより、Amazon Web Services上およびオンプレミスで利用可能な多様なサービスからアプリケーションを作成して、運用上の課題を容易にし、 ハイブリッドクラウドのイノベーションを加速することが可能に

東京 -

[ノースカロライナ州ローリー - 2017年11月16日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(NYSE:RHT、以下Red Hat)は、本日、Red Hatのエンタープライズ向けKubernetesコンテナアプリケーションプラットフォームの最新バージョンであるRed Hat OpenShift Container Platform 3.7の提供を開始しました。アプリケーションの複雑さやクラウドの非互換性の問題が出てきていますが、Red Hat OpenShift Container Platform 3.7によってIT部門は、データセンターからパブリッククラウドに至るまでのサービスを利用するアプリケーションを構築・管理することができます。業界で最も包括的なエンタープライズKubernetesプラットフォームの最新版には、Amazon Web Services (AWS) Service Brokerとのネイティブな統合が含まれ、これにより、ビジネスの発展を促進するための安定したオープンスタンダードの基盤を提供しながら、開発者はAWSとオンプレミスのリソース間でサービスを結びつけて最新のアプリケーションを作成することができます。

クラウドネイティブなエンタープライズアプリケーションは、データセンターや多様なパブリッククラウドを含む様々なロケーションからサービスを利用することができます。また、451リサーチによると、クラウド戦略を実施するエンタープライズの60%以上が2つ(またはそれ以上)の異なるクラウド環境、つまりオンプレミスプライベートクラウド、ホストプライベートクラウド、マルチパブリッククラウドを利用しています。デジタルトランスフォーメーションのために構築された最新のアプリケーションは、疎結合のコンポーネントとマイクロサービスのメッシュの大きさに依存しており、このことでクラウドプロバイダー間の一貫性が大きな課題になりますが、Red Hat OpenShift Container Platform 3.7の活用により、対応が可能になります。

Red Hat OpenShift Container Platformは、単一のプラットフォーム上で開発者とIT部門の結びつきを強固にし、ハイブリッドクラウドインフラストラクチャ間でアプリケーションの一貫した構築・デプロイ・管理を可能にします。これにより、より短い開発サイクルかつ高い効率で最新および従来型のアプリケーションを提供することができ、企業は大きな価値を得ることができます。プラットフォームは、Red Hat Enterprise LinuxとKubernetesを含むオープンソースのイノベーションおよび業界標準で構築されており、世界中の多くの企業から信頼されています。

ハイブリッドクラウドアプリケーションの活用

最新のアプリケーションは、オンプレミスまたはクラウドのリソースからの異なるサービスやコンポーネントに依存しているため、これらを一貫して効果的にまとめられることは、ビジネスイノベーションの促進にとって重要です。Red Hat OpenShift Container Platform 3.7は、このニーズにOpenShift Service Catalogで応えることができます。IT部門は、多種多様なサービスがどこで実行されているかということに関係なく、OpenShiftプラットフォーム上で動いているすべてのアプリケーションを接続可能にします。

OpenShift Service Catalogによって、システム管理者が新しいサービスをエンドユーザーに提供するためのより安全で一貫性のある方法を提供すると共に、ユーザーがアプリケーションサービスを検索、提供し、OpenShiftアプリケーションにバインドすることを支援します。これによって、開発チームは、サービスの作成や利用について注力する必要がなくなり、ソーシングサービスよりもビジネスに価値をもたらすアプリケーション構築に重点を置くことができます。

Red Hat OpenShift Container Platform 3.7にはOpenShift Template Brokerが同梱されますが、これによりOpenShiftを利用するアプリケーション開発者はさまざまなOpenShift Templateを見つけることができるようになります。OpenShift Templateは、特定のパラメータ内で実行可能なOpenShiftオブジェクトのリストであり、これによってIT部門は、マイクロサービスで構成される再利用可能な複合アプリケーションを簡単にデプロイできるようになります。

また、Red Hat OpenShift Container Platform 3.7には、OpenShift Serviceを定義するためにAnsibleを利用することによってOpenShift Service Catalogを通してサービスをプロビジョニングし管理するためのOpenShift Ansible Brokerが含まれています。OpenShift Ansible BrokerによってユーザーはOpenShiftプラットフォーム内外のサービスをプロビジョニングすることが可能となり、オンプレミスおよびクラウドのリソース間の様々なサービスやアプリケーションを必要とする複雑なワークフローを単純化および自動化することができます。

OpenShift Container PlatformにおけるService Catalog向けの製品サポートは、以下を含むRed Hatのハイブリッドクラウドテクノロジーの強力なポートフォリオの上に構築されます。

  • Red Hat OpenShift Application Runtimesクラウドネイティブなアプリケーションを構築・デプロイするための参入障壁を低くする、サポートされているランタイムのコレクション(現在ベータ版)。
  • Red Hat Container-Native Storage 3.6エンタープライズ向けのソフトウェアデファインドストレージソリューションであるRed Hat Gluster Storageから構築され、オンプレミスおよびクラウドの両方においてコンテナからストレージを提供可能にします。

AWS Serviceの統

当初、Red Hat Summit 2017で発表されましたが、現在、Red Hat OpenShift Container Platformから人気の高いAWSサービスへ直接アクセス可能です。この統合によって、AWSユーザーは、これらのサービスをOpenShiftから構成・デプロイすることができ、顧客のニーズに応えるエンタープライズレベルのサポートを単一の方法で行うことができます。

提供開始時にRed Hat OpenShift Container Platform 3.7を通してアクセス可能なAWSサービスには以下のようなものがあります。

  • Amazon Simple Queue Service (SQS)
  • Amazon Relational Database Services (RDS)
  • Amazon Route 53
  • Amazon Simple Storage Services (S3)
  • Amazon Simple Notification Service (SNS)
  • Amazon ElastiCache
  • Amazon Redshift
  • Amazon DynamoDB
  • Amazon Elastic MapReduce (EMR)

追加機能

Red Hat OpenShift Container Platform 3.7には、ユーザーエクスペリエンスの向上と、プラットフォームのセキュリティ強化機能が追加されています。これらの機能には以下のようなものがあります。

  • Network Policyは、現在Technology Previewの対応範囲外で通常サポートが提供され、プロジェクト管理者は、特定のOpenShiftのポッドのインバンドトラフィックにネットワークのルールやポリシーを適用することができます。
  • Prometheus(Tech Preview)は、OpenShiftプラットフォームで人気のある監視ソリューション(およびCNCFプロジェクト)を組み込み、Red Hat OpenShift Container Platform 3.7の監視とアラート用に導入されました。

 

サポートコメント

Red Hat OpenShift担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Ashesh Badani

「最新のクラウドネイティブアプリケーションは、明確なニーズとリソースを備えたモノリシックなスタックではないので、より効果的に最新のアプリケーションを取り入れるために、IT部門は、開発者がハイブリッドアーキテクチャに広がる重要なサービスやリソースを見つけ、効率良く提供や利用する方法を新たに認識する必要があります。Red Hat OpenShift Container Platform 3.7はService Catalogを通してサービスへのハイブリッドなアクセス方法を提供することによって、、開発者は実行している場所に関係なく、必要なサービスをより簡単に見つけてビジネス上重要なアプリケーションにバインドすることができます。AWSとの密接な統合が追加されることでクラウドネイティブな開発やデプロイメントがさらに合理化します。」

Amazon Web Services, Inc. Partner Solution Architecture担当ディレクター Matt Yanchyshyn

「当社はRed HatとのアライアンスやRed Hat OpenShiftにおける最初のAWS Service Brokerの一般向け提供に興奮しています。OpenShift内から様々なAWSサービスをシームレスに構成・デプロイすることができるため、私達の顧客はオンプレミスとクラウドの両方でAWSの急速なイノベーションによる恩恵を受けることができます。」

 

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