弥生、オープンソースのサービス連携基盤Red Hat JBoss Fuseを活用した API化でシステムの柔軟性・拡張性を向上

東京 -

オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするレッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月 弘一、以下:レッドハット)は本日、弥生株式会社(本社 東京都千代田区、代表取締役社長:岡本 浩一郎、以下:弥生)のサービス連携基盤に、Red Hat JBoss Fuseが採用されたことを発表しました。

弥生は、主に中小企業や個人事業主向けの会計ソフトにおいて長年に渡りトップシェアを誇る「弥生会計」、「やよいの青色申告」をはじめとする業務ソフトウェア製品を開発・販売しており、全国にのべ140万社以上の登録ユーザーを有しています。

同社では、会計事務所向けの従来型のデスクトップアプリケーションと、法人を中心に最近利用者数が急速に増加しているクラウドアプリケーションとのシームレスなシステム間連携が、サービス向上において課題となっていました。また、特に大きなシェアを持つデスクトップアプリケーションのシステム間連携や市場ニーズを受けた迅速な機能拡張、また、クラウドアプリケーションの開発強化や保守性向上の面において、APIの整備によるマイクロサービスアーキテクチャへのシフトが急務となっていました。

続々と新たなWEBサービスやそれに付随するAPIが登場する昨今の動向を受け、開発速度が早く、新しい機能がスピーディーに実装されるオープンソースソフトウェアでのシステム構築が望ましいと考えました。同社は、Enterprise Integration Patterns(EIP)の実装と、異なるシステム間ですぐに使えるコネクタを提供するオープンソースの統合ツールキットであるApache Camelの導入を検討したものの、本番環境での使用においては障害時対応の面において不安がありました。

そこで、実運用レベルでのサポート実績があり安心して活用できる、また要件に応じた高度なカスタマイズが可能な Red Hat JBoss Fuseに着目し、導入を決定しました。Red Hat JBoss Fuseは、Apache Camelなどのいくつかのオープンソーステクノロジを単一のディストリビューションにまとめた軽量で柔軟性の高い統合プラットフォームで、オンプレミスやクラウドなどのエンタープライズ全体に渡り、アプリケーション、データ、デバイスを迅速に統合できます。

Red Hat JBoss Fuseの導入により、デスクトップアプリケーションとクラウドアプリケーションの透過的なデータ連携が実現し、ユーザーの利便性が高まっただけでなく、開発サイドにおいても今後の迅速な機能拡張を実現する土台作りが実現しました。

Red Hat JBoss Fuseであれば、ソフトウェア・ハードウェア要件など基本的な動作環境はすでにレッドハットが検証済みであり、エンジニアの検証作業の労力を減らし開発に集中することができました。このため実際には、作業期間が2ヶ月程度で本番稼動を実現しました。

現在、レジアプリケーション、経費精算アプリケーションや見積・請求書サービスアプリケーションをはじめとした外部サービスと弥生製品との連動が可能な、「YAYOI  SMART CONNECT」の基盤部分のAPIにおいてもRed Hat JBoss Fuse の導入拡大を検討しており、また、将来さらに広がりをみせる様々な外部サービスとの連携実現に向けた、APIゲートウェイへの採用も検討しています。

 

サポートコメント

弥生株式会社 開発本部 本部長 安河内 崇氏

「Red Hat JBoss Fuseの導入によるアプリケーション間のシームレスなサービス連携の実現により、お客様の利便性が向上しただけでなく、今後の迅速なサービス開発・実装を実現する基盤構築の第一歩となりました。今後さらにクラウドアプリケーションのサービスを拡充し、外部サービスとの連携も踏まえたビジネスモデルを考える上で、今回のRed Hat JBoss Fuse導入は、まさに未来に向けた投資だと考えています。」

 

レッドハット株式会社 代表取締役社長 望月 弘一

「今回、弥生様のFinTech構想の基盤となるサービス連携の仕組みにRed Hat JBoss Fuseを採用いただき大変嬉しく思います。ユーザーの利便性向上に加え、API化によりシステムの柔軟性・拡張性が高まり、開発サイドにおいても迅速な機能拡張を可能とする土台作りが実現しました。今後、外部サービスとの連携実現に向けたAPIゲートウェイとしての採用や適応範囲の拡張においても、引き続きご支援できることを楽しみにしております。」

 

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