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2020 Women in Open Source Award

栄誉。称賛。鼓舞。

オープンソースは未来を形作るテクノロジーです。いまこそオープンソース運動に貢献している女性たちを表彰し、新世代の女性たちが活動に参加するよう働きかける時です。

概要

Red Hat が 2020 Women in Open Source Award の受賞者を表彰

2020 Women in Open Source Award にご応募いただき、ありがとうございます。審査員は 2 名の受賞者と 8 名の最終候補者の、合計 10 名を選定しました。栄えある受賞者と最終候補者、そしてそのオープンソースへの貢献内容を詳しくご紹介します。

2020 受賞者と最終候補者

Megan Byrd-Sanicki 氏と Netha Hussain 氏が受賞

Google でオープンソースプログラムオフィスのリサーチ & オペレーション担当マネージャーを務める Megan Byrd-Sanicki 氏と、イェーテボリ大学臨床神経科学博士号候補の Netha Hussain 氏が、2020 Women in Open Source Award を受賞しました。

Megan Byrd-Sanicki 氏

2020 Community Award 受賞者

自分が必要とするリーダーになる。リーダーが不在のとき、各自が自分でその空席を埋めることができます。他者をリードする、コミュニティをリードする、自分自身をリードするなど、オープンソースへのコントリビューターは誰もがリーダーです。許可が与えられるのを待つのではなく、自分の力を発揮してください。

Megan は、持続可能で盛況なオープンソース・コミュニティを作り上げてきたリーダーシップが認められ、2020 Community Award を受賞しました。Drupal Association のエグゼクティブ・ディレクターとして、収益モデルの開発、メンターシップ・プログラムの導入、多様なスキルセットや経歴を持つコントリビューターのための包括的な環境の促進により、コミュニティを強化し、持続性を向上させました。Google オープンソース・プログラムオフィスのリサーチ & オペレーション担当マネージャーとして、そして Open Source Initiative の理事として、Megan は個々のコミュニティで得た教訓を広くオープンソース・コミュニティに伝達し、コミュニティと企業とのパートナーシップを強化しました。Megan は、オープンソースの取り組みにおいて、コントリビューターの健康に配慮していることでも評価されています。彼女は現在、Covid Act Now (COVID-19 データモデリング・プロジェクト)、および FOSS Responders (オープンソース・コミュニティを一元的にサポートする取り組み) に参加しています。

Netha Hussain 氏

2020 Academic Award 受賞者

自分を信じ、自分にはやりたいことをするためのスキルと才能があると自覚しましょう。情熱に従って、やりたいことをしてください。先が見えない状況になったとしても、常に前を向いて進みましょう。常に学び続けてください。新しいことを学び続けるのです。そうすれば、得意分野でも人としても、成長することができます。

Netha は、自身の医療知識をオープンに公開し、Wikipedia での女性に関連するトピック数や女性による貢献を増加させたとして、2020 Academic Award を受賞しました。Netha は医師であり、イェーテボリ大学の臨床神経科学博士号候補者です。脳卒中を起こした患者に仮想現実テクノロジーを使用する研究に携わっています。Netha は、Wikipedia、Wikidata、Wikimedia Commons に、数千件もの医療や女性に関するトピックを、英語とマラヤーラム語で作成しています。女性や LGBTQ+ コミュニティ向けの Wikipedia アウトリーチイベントをインドで主催し、Mozilla プロジェクトと TED スピーチをマラヤーラム語に翻訳した経歴があります。知識を共有することでソリューションに貢献する彼女は、現在、Wikipedia での COVID-19 に関する記事の作成と公開に注力しています。

受賞者と最終候補者の紹介

Community Award

  • Megan Byrd-Sanicki 氏

    Megan Byrd-Sanicki 氏
    Google オープンソース・プログラムオフィス リサーチ & オペレーション担当マネージャー

    オープンソースのコントリビューター歴:10 年

    プロジェクトまたはコミュニティ: Drupal、Open Source Initiative、Go、Linux Foundation、SustainOSS、Covid Act Now、FOSS Responders

    コントリビューションの概要:
    Megan は、より良い世界を作りたいという自分の価値観と一致していることから、オープンソースの取り組みに協力するようになりました。Megan は非常に思いやりのある人物で、人々が個人レベルで、あるいはビジネスレベルで持てる力をすべて出し切れるように支援したいと心から願っています。オープンソースは彼女にとって、持続可能な仕事を生み出すことで大勢の人々の生活に変化を起こし、私たち全員を結びつけるより良いシステムを構築するツールを世に出すための手段です。オープンソースを選ぶことで、テクノロジー業界を前進させ、世界を改善できると彼女は考えています。

    Megan が Drupal Association のエグゼクティブ・ディレクターとして働いていることは、Drupal コミュニティの強さの主な理由です。Megan は、コミュニティメンバーの総意に基づいて設定されたコミュニティの原則に沿って、収益モデルを定義する活動をサポートしました。持続的なコントリビューション、コントリビューターの成長、グローバルなトレーニングプログラムを通じた雇用機会、メンターシッププログラム、就職説明会、Drupal を使用する企業によるプレゼンテーション付きの CxO Day に尽力しました。Megan は、Google や Microsoft などの主要なオープンソースオフィスと Drupal のパートナーシップを確立しました。

    Megan は業界のベストプラクティスに合うように Drupal の行動規範を改訂し、Drupal プロジェクトでの多様性とインクルージョンを促進させました。成功に至ったオープンソースソフトウェアについては、コード作成以外で貢献したコントリビューターについても高く評価しています。コードスプリントに参加しているときも、コミュニティと連携して作業を行っているときも、Megan からは周囲への配慮の厚さが感じられるほか、コミュニティメンバーがソフトウェア、ドキュメント、サポートなどのオープンソースへのコントリビューションを続けられるよう確固とした基盤を提供することですべてのコミュニティメンバーをサポートしたい、という気概が見て取れます。

    Google オープンソース・プログラムオフィスのリサーチ & オペレーション担当マネージャーとして、Megan は Google 社全体でリソースと教訓を集約し、それを業界内で公開することで、Google のオープンソース・コミュニティ内での存在感と、オープンソースの持続可能性を強化する取り組みへのコミットメントを強化しています。Megan は Open Source Initiative の理事も務めています。この団体は、オープンソースにおいて、当組織が世界中のプロジェクトや企業に提供するリーダーシップの強化を目的としています。GoLinux Foundation の取り組みや、SustainOSS などのオープンソース・コミュニティでも Megan は影響力を発揮しています。SustainOSS では、リーダーシップサミットを開催し、持続可能性の取り組みに助言し、コミュニティと企業の強力なパートナーシップの構築をサポートしました。Megan はテクノロジーとオープンソースにおける女性のリーダーシップ育成に着手し、より多くの女性がオープンソースでのキャリアを成功させられるよう、サポートと仲間を見つけられる環境作りに寄与しました。

    Megan は人々をオープンソースにつなげることに情熱と、経験、知識、知性、スキルを注ぎました。彼女はこれらすべての要素を使い、コミュニティと企業に持続可能性と安定性を、参加者全員に向上できる機会をもたらす方法を見いだしています。

    今後達成したい目標:
    Megan は Google、Open Source Initiative、Sustain OSS との取り組みを通じて、オープンソースの持続可能性や、オープンソース・コラボレーションの原則を導入する企業のサポートを続けていく予定です。Megan が重視する持続可能性は、コントリビューターが燃え尽きてしまう原因となる取り組みや習慣が支持されがちな環境で大いに必要とされる修正策です。持続可能性の財務面では、インフラストラクチャを所有して維持し、長期的にコントリビューターやユーザーを育成するには、プロジェクトで収益を上げる必要があります。Megan のリーダーシップと助言を活かせば、強力で持続的なオープンソース・プロジェクトが増えることでしょう。

    Megan が見せる人々の健康への配慮は、COVID-19 によって生じた新たな課題に対処する活動を通しても見られました。彼女が参加する Covid Act Now では、COVID-19 の感染拡大が米国の医療機関の対応能力にどのように影響するかについてリアルタイムのデータモデリングを行っています。また、FOSS Responders では、物理的なイベントのキャンセルを余儀なくされ、仮想モードに移行したオープンソース・コミュニティを一元的にサポートする取り組みを行っています。

  • Hong Phuc Dang 氏

    Hong Phuc Dang 氏
    FOSSASIA 創立者

    オープンソースのコントリビューター歴:13 年

    プロジェクトまたはコミュニティ: FOSSASIA、Open Source Initiative、Eventyay、SUSI.AI、Pocket Science Lab

    コントリビューションの概要:
    母国であるベトナムにおいてオープンソースが教育とスキルの迅速な開発に役立つ様子を目の当たりにしたことが、Hong Phuc 氏がこの取り組みに身を投じるきっかけになりました。2009 年に、オープンテクノロジーと知識の共有、そしてグローバルなつながりを促進することによって人々の生活の改善を目指すコミュニティとして、FOSSASIA を共同創立しました。とりわけ、Free and Open Source Software (FOSS) 運動に参加するアジア出身の開発者が増えることを望んでいました。それ以来、FOSSASIA はアジア最大級のオープンソース・コミュニティの 1 つとなりました。2019 年には、Hong Phuc 氏は Open Source Initiative の理事に選出されました。

    Hong Phuc 氏は、多数のオープンソース・プロジェクトの開発と維持に積極的にあたっています。この中には、オープンソースの音声支援フレームワーク SUSI.AI、小型化された FOSS ハードウェアおよびソフトウェアラボである Pocket Science Lab、オープンソース・イベントソリューション Eventyay が含まれます。Hong Phuc 氏は、FOSSASIA 傘下の数千名の新規開発者をトレーニングする、多数のコーディングプログラムに、これらのプロジェクトが参加するよう支援しています。

    彼女は毎年 FOSSASIA OpenTechSummit をシンガポールで開催しており、オープンソース・コントリビューターが世界中から集まるこのイベントでは、知識共有やコラボレーションを通じて、洋の東西を超えたつながりを創り出しています。彼女はまた、中国で OpenTechSummit、ベトナムで Science Hackathons、インドで Jugaadfest などのイベントを開催しています。さらに、Hong Phuc 氏は Codeheat を始めとする教育向けオンライン・コーディング・コンテストを企画管理し、毎年 1,000 名を超える学生がオープンソースの世界に足を踏み入れています。

    Hong Phuc 氏は自動車業界からファッションテクノロジー企業まで、広範囲に及ぶ企業の支援も行い、企業内や企業間でのコラボレーションをオープン化することで、効率性を向上する作業モデルの普及を図っています。彼女の目標は、彼女が学んだことをできるだけ多くの人々に伝えて、世界中にオープンソース・コラボレーションのモデルを広めることです。Hong Phuc 氏は Chaos Communication Congress、FOSDEM、Open Source Summit、OpenTechSummit Europe などの会議で講演を行っています。教育現場でオープンソースツールを活用する方法を高校の教師にレクチャーし、アジア各地でオープンソースの交流会を開き、UN の持続可能な開発目標に向けた UNESCO ハッカソンを主催しています。

    オープンソースは Hong Phuc 氏の人生を変えるような経験でした。彼女はベトナムのメコンデルタにある小さな街で育ち、オープンソースがなければ今のような生活は想像できません。オープンソースが彼女にもたらしたものは、学習し、成長し、自立し、世界全体を体験し、多くの人々とつながる機会でした。自由に手を加えることができるオープンソースなら、言語、人種、宗教、性別、経歴、スキルによらず、国境を越えた共有とコラボレーションが可能だと彼女は考えています。

    今後達成したい目標:
    シンガポールでの FOSSASIA Summit 2020 の開催中、移動制限のために多くの人々が対面形式では参加できなくなり、Hong Phuc 氏とチームは、オンサイトイベントとオンラインイベントを混在させて実行することになりました。FOSS とのコラボレーションによりイベント全体を実施する方法について学ぶべきこと、改善すべきことが山積みであることがわかりました。

    来年 Hong Phuc 氏はさらに多くのオンラインイベントを開催する予定です。具体的には、COVID-19 の危機的状況を解決する実際的なソリューションに共に取り組む人々のワークショップを予定しています。この危機的状況では、人工呼吸器などの医療機器、不織布マスク、医薬品、オンライン教材、学校向けのオープンデジタルツールが地域社会で不足しています。グローバルなサプライチェーンは途切れ、市場は必要なものを供給できません。価格は急騰しています。

    Hong Phuc 氏はこの状況から、一元化された生産パイプラインはもはや頼りにならず、どこにでもデプロイできるソリューションと、ローカルで製造できる製品が必要だと考えました。オープンソースソフトウェア、オープンハードウェア、オープンサイエンスで、コード、図面、知識を世界中で共有できるようにすれば、これを実現できます。Hong Phuc 氏は、「オープン」を社会の既定とするパラダイムシフトを起こして、どのような経歴であってもあらゆる人々がその一員となれるよう、情熱を注いでいきたいと考えています。

    Hong Phuc 氏は自分の経歴を紹介し、より多くの女性や多様な経歴を持つ人々に FOSS に参加して欲しいと願っています。さらに夏には、FOSS のサポートを受けながら複数の企業とともに、開発者コーディングプログラムを実施する予定です。

  • Anita Graser 氏

    Anita Graser 氏
    AIT Austrian Institute of Technology (ウィーン) 空間データサイエンティスト

    オープンソースのコントリビューター歴:12 年

    プロジェクトまたはコミュニティ:
    QGIS、OSGeo、MovingPandas

    コントリビューションの概要:
    ユーザーとして十分なオープンソースの経験を積んだ Anita は、関連するディスカッションフォーラムに参加すると、すぐに他のユーザーのサポートを始めました。QGIS、すなわちオープンソース地理情報システム初の開発者会議の 1 つに参加した彼女は、開発者コミュニティが非常にオープンで他者を受け入れてくれる環境であると知り、チュートリアル、プラグイン、マーケティング資料の定期的なコントリビューターとなりました。Anita は 2008 年から QGIS プロジェクトに貢献し、2013 年には QGIS プロジェクト運営委員会に参加し、QGIS に関する最初の著書『Learning QGIS 2.0』を執筆しました。2015 年から 2017 年まで、Anita は OSGeo 理事に選出されています。

    Anita は UNIGIS Salzburg で QGIS と Python のクラスを教えています。QGIS の Time Manager プラグインを開発中で、MovingPandas ライブラリを開始しました。これは移動データを処理するため、軌道データ構造と対応するメソッドを実装するものです。Anita は『Learning QGIS』の 4 つの版、『QGIS Map Design』の 2 つの版、『QGIS 2 Cookbook』など、QGIS について数冊の書籍を出版しました。科学や技術に関する会議など、数十の国際的イベントでは招待講演を行っています。Anita は、地理空間業界誌『xyHt』で、40 才未満のプロフェッショナル 40 名の 1 人に選定されています。

    今後達成したい目標:
    Anita は、プロジェクト運営委員会の一環として、QGIS で引き続きリーダーシップを発揮していくことを望んでいます。さらに、ユーザーと開発者のコミュニティの構築、MovingPandas の pyOpenScience への導入、QGIS への統合など、MovingPandas ライブラリの開発にも力を入れたいと考えています。

  • Ashley Nicolson 氏

    Ashley Nicolson 氏
    SalesAgility 製品およびコミュニティ統括責任者

    オープンソースのコントリビューター歴:5 年

    プロジェクトまたはコミュニティ:
    SuiteCRM、Scotland Open Source Users Meetups (SOSUM)、Ladies of Code

    コントリビューションの概要:
    Ashley は 2010 年、ソフトウェアエンジニアリングの最初の業務でオープンソースに接しました。すぐに彼女は「コミュニティ」と「企業」との間の格差を感じ取り、十分な注意がコミュニティに注がれていないことに気づきました。彼女は当初、この格差は業界では一般的であると誤解していました。開発に関するさまざまな職位を経験し、彼女はオープンソースが企業や開発者の成長に及ぼす影響を知りました。同時に、多くの場面でオープンソースの価値が十分に認められていないことにも気づきました。

    Ashley は現在、オープンソース SuiteCRM ソフトウェアを制作する SalesAgility の製品およびコミュニティの統括責任者です。企業のオープンソース・コミュニティの成長と開発において中心的な役割を果たし、SuiteCRM のコミュニティからの貢献は 2015 年から 2019 年の間に 750% 以上増加しました。現在、SalesAgility のコミュニティフォーラムでは約 49,000 名のメンバーが活動しています。

    Ashley は Scotland Open Source Users Meetups (SOSUM) の共同創立者で、メンバーは 100 名を超えています。SOSUM 交流会では Free and Open Source Software (FOSS) に関連する人々が集まり、プロジェクトの発見、FOSS が業界に与える影響についての議論、健全なオープンソース・エコシステムを発展させる方法の模索を中心に活動します。SOSUM 交流会にはあらゆるスキルレベルの人々が参加でき、オープンソースのあらゆる分野について講演、ワークショップ、デモが行われます。オープンソースの分野での発表、オープンソースの倫理についてのディベート、オンラインコミュニティやプロジェクトのサポート方法および管理方法についての議論も行われます。

    Ashley はグラスゴーの Ladies of Code にも取り組んでおり、それにはデジタルスキルの学習に熱意を持つ 750 名以上の女性が関わっています。さらに、スコットランド内の学校と提携して、オープンソースについての教育活動を行っています。オープンソースの参加と技術について、100 名以上の小学生に教えてきました。

    Ashley にとってオープンソースは、コードとソフトウェアを配布するだけで、人々の熱意と献身による人間性を表現でき、それによってより良い世界を作るという考え方を意味します。

    今後達成したい目標:
    Ashley は、オープンソースをスコットランドのコンピュータ科学のカリキュラムに取り入れたいと考えています。これにより、コンピュータ科学を学ぶ女子学生と、価値あるオープンソースの体験者を増やし、教育におけるオープンソースの重要性を広めていきたいとしています。

    また、SOSUM 交流会を成熟、発展させ、オープンソース・コミュニティの意見を吸い上げることも目指しています。これには、開催を支援し、オープンソースの生活、仕事、業界および社会への効果に関するアイデアを募る議論を促進するための、定期的な企業後援が含まれます。

    最後に、彼女はスコットランドに健全で活発なオープンソース・コミュニティを確立し、オープンソースの導入、貢献、支持を促進したいと考えています。Ashley は目下、スコットランドの技術分野でオープンソースの認知度とインパクトを高めようとしています。また、オープンソースに関するさらなるワークショップ、会議、イベントを開催したいと思っています。

  • Lydia Pintscher 氏

    Lydia Pintscher 氏
    Wikimedia Deutschland Wikidata 担当プロダクトマネージャー

    オープンソースのコントリビューター歴:13 年

    プロジェクトまたはコミュニティ:
    KDE、Wikimedia、VideoLAN

    コントリビューションの概要:
    Lydia は世界規模のコミュニティと協力して何か大きなことを成し遂げる能力に惹かれて、Free and Open Source Software に参加しました。Lydia はKDEWikimedia という 2 つのオープンソースプロジェクトの変革に貢献しました。

    Lydia は 2006 年から KDE コミュニティに参加し、2011 年からは KDE e.V. の理事を務め、理事会長を経て現在は副会長の座に就いています。KDE e.V. の理事会長として、Lydia はコミュニティが一丸となれる具体的な目標を持つ新しいビジョンとミッションの開拓プロセスを指揮しました。このプロセスはコミュニティを変革し、KDE のように活動が長期にわたるプロジェクトを再び活性化させました。これは人々の予想を超えていました。

    Lydia は 2013 年以来 Wikidata のプロダクトマネージャーを務めています。Wikidata は構造化されたデータの知識ベースで、世界最大級の共同プロジェクトである Wikipedia に大量の変更内容を送っています。Lydia はこの不確かな状況で Wikimedia コミュニティを支援し、Wikidata を今日もプロジェクトとして存続させています。Wikidata は Wikimedia 以外でも使用されます。たとえば、Google のナレッジグラフや Siri が質問に回答するときに使用されます。

    Lydia は KDE や Wikimedia に貢献した以外にも、VideoLAN などの他のコミュニティとの密接な関係を維持し、ガバナンスのニーズをサポートしています。彼女は、著名な Free and Open Source Software コントリビューターが駆け出しのときに知っていたかったと思うような知識を共有する知識集である Open Advice の編集者です。

    今後達成したい目標:
    Lydia は、私たち全員が毎日使用するテクノロジーに信頼できるオープンなソフトウェアとデータを利用できるように、数千人に及ぶ Wikidata の編集者や KDE のコントリビューターのサポートを続けていきます。

Academic Award

  • Netha Hussain 氏

    Netha Hussain 氏
    イェーテボリ大学 臨床神経科学博士号候補者、2020 年卒業見込み

    オープンソースのコントリビューター歴:10 年

    プロジェクトまたはコミュニティ:
    Wikimedia、Mozilla、TED

    コントリビューションの概要:
    Netha は 2010 年、医学部 1 年生のときに、Wikipedia への寄稿を始めました。誰もが貢献できて、コラボレーションによって百科事典を作るという考え方に、興味をそそられたのです。編集作業や医療に関する新しい記事の執筆を始めた彼女は、オープンソースの考え方にすっかり取り付かれました。いくつかのコミュニティがオープンソースの原理を中心に運営されているのを知り、コミュニティの構築、資金調達、計画策定に参加しました。雑誌記事、ブログ投稿、動画の字幕、マップの作成、コードや図など、Netha のすべての作業はオープンにアクセスでき、そのほとんどは CC0 または CC-BY ライセンスの下で共有されています。

    Netha は医師であり、イェーテボリ大学の臨床神経科学博士号候補者です。脳卒中を起こした患者に仮想現実テクノロジーを使用する研究に携わっています。博士課程の研究の一環として、動作分析のコードを作成しています。彼女は自由に閲覧できる 3 本の雑誌記事を発表しています。

    Wikipedia で、医療や女性に関する記事を英語とマラヤーラム語で執筆しています (300 件の新記事と 13,000 件の編集)。Wikidata へのデータ (120,000 件の編集) や Wikimedia Commons への画像 (9,000 件の新規画像と 22,000 件の編集) の提供にも貢献しています。現在 Netha は医療画像を Wikipedia に提供するプロジェクトに関わっています。Netha は TED Talks のマラヤーラム語の言語マネージャーで、マラヤーラム語の字幕を作成しています。Mozilla プロジェクトのマラヤーラム語への翻訳も担当しました。

    女性や LGBTQ+ コミュニティ向けの Wikipedia アウトリーチイベントを主催しています。また、オープンなテクノロジーおよび文化における女性のための AdaCamp Bangalore アンカンファレンスの開催を支援しました。Wikimedia、Mozilla、医療カンファレンス、TED カンファレンスで、数件の講演やワークショップを実施しています。

    今後達成したい目標:
    Netha は、2020 年 5 月に博士号論文が受理される予定で、脳卒中を起こした患者の評価とリハビリを行いながら、仮想現実テクノロジーおよび動作分析の分野で研究を継続していきます。低コストのオープンソースデバイスを病院に導入することで、テクノロジーと臨床医療のギャップを解消したいと思っています。

    Netha は Wikipedia へのボランティア活動を続け、高品質の画像とコンテンツを医療関連の記事に取り入れる予定です。知識を共有することでソリューションに貢献する彼女は、現在、COVID-19 に関する記事の作成と公開に注力しています。2020 年、Netha はインド人女性の Wikipedia への参加に関連する記事を公開しようとしています。彼女は共同作業者とともにすでにデータ収集を完了し、知見の一部を公開しています。彼女は引き続き、Wikimedia およびオープンソースに関連するアウトリーチイベントをインドとスウェーデンで開催していきます。その間も、自身のコーディングやスウェーデン語のスキルを向上させていきます。

  • ​Atibhi Agrawal 氏

    Atibhi Agrawal 氏
    International Institute of Information Technology (バンガロール) 電子通信工学統合修士課程、2021 年卒業見込み

    オープンソースのコントリビューター歴:4 年

    プロジェクトまたはコミュニティ:
    If-me.org、Public Labs、OpenGenus Foundation、Fluentd

    コントリビューションの概要:
    Atibhi は、Google Summer of Code に参加した友人の経験談を聞いて、オープンソースに興味を持ちました。有意義な貢献をして、数百万もの人々に使ってもらえるコードを作成できるという事実に心を動かされました。オープンソースへの貢献を始めてみると、重要な社会的および環境上の問題に取り組む組織が多数あることに気づきました。そこで、これらの組織に参加するという思いが一層強くなりました。

    2018 年、Atibhi は Rails Girls Summer of Code に選ばれ、if-me.org の開発に貢献しました。これは、メンタルヘルスに関連する経験を共有するコミュニティを育成するアプリケーションです。その後彼女は Public Labs で Google Code-in および Google Summer of Code のメンター、OpenGenus Foundation では GirlSript Summer of Code のメンターになりました。今では、Cloud Native Computing Foundation のインターンで、クロスプラットフォームのオープンソースデータ収集ソフトウェア・プロジェクトである Fluentd プロジェクトに貢献しています。彼女は、あまり取り上げられないグループの人々がテクノロジーに関わり、継続的に取り組めるようになることを望んでいます。Sheryl Sandberg の Lean In Circles イニシアチブに触発され、彼女は大学で Lean In チャプターを開始しました。これを通じて、他の女性のメンタリングに参加し、講演やワークショップによって経験を共有し、女性がオープンソース・プログラムに参加するよう促しています。

    今後達成したい目標:
    オープンソース、テクノロジー、その他の STEM 分野で活躍する女性を増やしたいと思っています。Atibhi は、オープンソースは大学に在籍中に業界の経験を積む格好の手段だと考えていますが、学生はそのことを知りません。彼女はオープンソースやオープンソースが持つチャンスについて、イベント、ブログ投稿、その他のプロモーションを通じて認識を広めようとしています。

  • Muskan Khedia 氏

    Muskan Khedia 氏
    College Of Engineering and Technology (ブバネーシュワル) コンピュータ科学学士課程、2021 年卒業見込み

    オープンソースのコントリビューター歴:3 年

    プロジェクトまたはコミュニティ:
    Mifos Initiative、Jarvis

    コントリビューションの概要:
    Muskan は、プログラマーおよびメンターとして、Web、モバイル、デスクトップアプリケーション、Web ベースの拡張機能のオープンソース・プロジェクトに貢献しています。Mifos Initiative、Apache Software Foundation、Zulip、Coding Blocks などの組織や、大学での Zairza 技術クラブで、プロジェクトへの貢献活動を行いました。Mifos Initiative では Google Code-in の学生を指導し、Zairza に参加する他の学生を指導しました。Muskan は GirlScript Summer of Code の Jarvis パーソナル・アシスタント・プロジェクトの管理者に選ばれ、世界中から集まった学生をプロジェクトで指導しました。

    コミュニティとのコラボレーション、アイデアの共有、ディスカッションへの参加という経験から、Muskan はオープンソースに積極的に関与するようになりました。彼女はオープンソースのおかげで、全体的な成長と人道的なプロジェクトが実現したと思っています。たとえば、Mifos Initiative に貢献することで、さまざまな国の貧困に対処できます。

    今後達成したい目標:
    今後 Muskan は、スケーラブルなコンテナ化アプリケーションをKubernetes にデプロイして構築する方法と、Docker コンテナイメージを構築する方法を学習する予定です。Elasticsearch や Prometheus などのオープンソース・プロジェクトに貢献することを希望しており、また、Google Summer of Code に参加して、Mifos Initiative の中心メンバーとして認められるチャンスを掴みたいと思っています。

  • Niharika Shrivastava 氏

    Niharika Shrivastava 氏
    Indian Institute of Information Technology (イラーハーバード) 情報テクノロジー学士課程、2020 年卒業見込み

    オープンソースのコントリビューター歴:3 年

    プロジェクトまたはコミュニティ:
    Fedora、Mozilla

    コントリビューションの概要:
    NiharikaFedora Project の Outreachy インターンを経験し、Modularity で国際化 (I10N) の統合を担当しました。これにより Fedora パッケージを世界中のさまざまな言語で読めるようになりました。彼女はさらに Flock to Fedora カンファレンスに出席し、自分の大学で最初の Fedora Women’s Day を開催し、Fedora Project 向け Google Code-in で学生を指導しました。Niharika は Linux Foundation Diversity Scholarship を 2 回獲得し、Open Source Summit で講演を行いました。Mozilla コミュニティメンバーの指導の下、W3C ReSpec に貢献し、仕様書作成の標準化における積極的な貢献に対して Mozilla スワッグキットを W3C から授与されました。Niharika は、GirlScript Summer of Code および大学での 1 カ月にわたるオープンソースイベント OpenCode について、コード貢献、品質保証、単体テストおよび文書化を他の学生に指導しました。Hack in The North ハッカソンや Prototype ハッカソン、および大学の開発者向け年次カンファレンス Pragma のチーム編成に携わっていました。彼女のチームは、オープンソースソフトウェアだけを使用して、Dr. Reddy's Laboratories 向けにインテリジェントな R&D 検索および進行管理システムを構築し、Smart Indian Hackathon で勝利を収めました。

    Niharika は従来のステレオタイプを壊そうとしています。彼女は大学の Student's Technical Society での技術分野で女性初のコーディネーターになり、 Blockchain コーディネーターの任に就きました。これが、大学内でリーダーを目指す女性を勇気づけました。Niharika は、Women Techmakers と共同で、多様性を重視した多くのオープンソースイベントを開催しました。これは、オープンソースならあらゆる障壁を越えて誰もが参加できるという彼女の信念によるものです。自身が積極的に活動するだけでなく他の人々にも参加を促し、「あらゆる人のための技術」という考えを浸透させ、男女間の格差のないイノベーションを促進させようとしています。

    今後達成したい目標:
    Niharika は Singapore University of Technology and Design で マルチクラス交通管理に取り組んでいます。OpenStreetMap をベースとして、自動運転車の調整と渋滞管理を行う低コストのソリューションを構築するチームに加わっています。このテーマに関する研究論文を発表して作業内容をオープンソース化し、他の人々が貢献して開発を進められるようにする予定です。

  • Saumya Singh 氏

    Saumya Singh 氏
    Chaudhary Brahm Prakash Government Engineering College (ニューデリー) 情報技術学士課程、2021 年卒業見込み

    オープンソースのコントリビューター歴:3 年

    プロジェクトまたはコミュニティ:
    Fitofy India、BarView、Systers by AnitaB.org、Mifos Initiative

    コントリビューションの概要:
    Saumya は Android のフルスタック開発者です。彼女は Fitofy India を立ち上げました。これは健康と体調のためのオープンソース Android アプリケーションで、IIT Kharagpur による CS Ed week of Kharagpur Open Source Society の会期中に公開しました。データを棒グラフで表すオープンソース Android アプリケーションである BarView については、GirlScript Summer of Code メンターを務めています。Saumya は Systers を利用した Mentorship System の Google Code-in メンターを務めました。これは技術分野の女性がキャリア開発において相互に意見交換できるように引き合わせる Android アプリケーションです。また、Mifos Initiative では Apache Fineract CN 上に構築されたバンキング・アプリケーションである Mifos Mobile CN の Google Code-in メンターでもありました。Saumya は Smart India Hackathon、Delhi Police Hackathon、Connect With Google Social Challenge の優勝者で、Women Who Code Delhi の中心メンバーです。

    今後達成したい目標:
    Saumya は、STEM や起業に携わる女性を増やそうと、アプリケーションやプラットフォームに関するさまざまなアイデアを模索しています。たとえば、STEM の女性を応援する Android アプリケーションである wooSTEM 上の AnitaB.org コミュニティの Systers とのコラボレーションを望んでいます。このアプリケーションは楽しめる参加型 STEM アクティビティ、奨学金に関する情報、そして刺激を与えてくれます。参加するユーザーには、追加のコンテンツへのアクセス、コミュニティ・ワークショップ、コミュニティのブロガーやチューターになるなどの成長の機会というメリットがあります。Saumya には他にも、母親たちや自宅からビジネスを経営したい人など、起業に関心を持つ女性を支援し、リーンスタートアップの考え方を育成するプラットフォーム STARTUP4ALL などのアイデアがあります。

受賞プロセス

オープンソースへの女性の貢献を表彰

オープンソース・プロジェクトやオープンソース・コミュニティで、以下のような重要な貢献を果たした女性を発掘しています。

  • コードおよびプログラミング
  • 品質保証およびバグのトリアージ
  • オープンハードウェア
  • システム管理およびインフラストラクチャ
  • 設計、アートワーク、ユーザーエクスペリエンス、マーケティング
  • ドキュメント作成、チュートリアル、その他の普及活動
  • 翻訳および国際化
  • オープンコンテンツ
  • コミュニティ支援およびコミュニティ管理
  • 知的財産保護および法改正
  • オープンソース方法論

各賞の候補者の要件

  • Women in Open Source Academic Award:全日制大学に在籍する女性で、任意の課程で 12 時間以上の単位を取得していること
  • Women in Open Source Community Award:その他のすべての女性

最終候補者と受賞者を決定するオープンソースリーダー

  • エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフピープルオフィサー DeLisa Alexander (デリサ・アレキサンダー)
  • 製品マーケティング担当バイスプレジデント Margaret Dawson (マーガレット・ドーソン)
  • ソフトウェアエンジニアリング担当バイスプレジデント Denise Dumas (デニース・ドゥマス)
  • ソフトウェアエンジニアリング担当シニアマネージャー Paul Frields (ポール・フリールズ)
  • 製品管理担当シニアディレクター Clare Grant (クレア・グラント)
  • シニアプリンシパルソフトウェアエンジニア Vincent Batts (ビンセント・バッツ)
  • テクノロジー & コミュニティアウトリーチプログラムマネージャー Tom Callaway (トム・キャラウェイ)
  • シニアプリンシパルソフトウェアエンジニア Jessica Forrester (ジェシカ・フォレスター)
  • カスタマーエクスペリエンス & エンゲージメント担当プロジェクトマネージャー Priyanka Nag (プリヤンカ・ナグ)
  • シニアコミュニティリレーションズマネージャー Harish Pillay (ハリシュ・ピレイ)
  • Adafruit Industries, LLC 創立者兼リードエンジニア、2019 Women in Open Source Community Award 受賞者 Limor Fried 氏
  • OpenAPS 創立者、DIY Artificial Pancreas System 作成者、2018 Women in Open Source Community Award 受賞者 Dana Lewis 氏
  • Amazon テクニカルプログラム管理シニアマネージャー、Kids on Computers 理事長、2017 Women in Open Source Community Award 受賞者 Avni Fein 氏

過去の受賞者と最終候補者

オープンソースへの貢献においてこの注目すべき賞を受賞した女性を詳しく紹介します。

2019 受賞者

2019 年の受賞者と最終候補者は、創立者、起業家、オープンソース・プラクティスのリーダー、エンジニア、メンターです。その業績はオープンソース・ハードウェアからオープンソースの持続可能性およびサイバーセキュリティまで、広範囲に影響を及ぼしています。このような才気あふれる女性たちが世界を変えていく様子をご紹介します。

Limor Fried 氏

2019 Community Award 受賞者

エンジニアリングの世界はとても広く、多岐にわたっています。このことを子供たちに伝えたいと思いました。そして、あなたたちにもできるという考えを植え付けたいのです。あらゆるものにテクノロジーが使われているのだと。獣医学を学びたい、ガンの研究者になりたい、スケートボード作りで生計を立てたいなど、趣味や興味はさまざまですが、こうした物事はすべて、エンジニアになって組み立てることができます。

Limor はオープンソース・ハードウェア・コミュニティでのリーダーシップと支援活動が認められ、2019 Community Award を受賞しました。彼女は 2005 年、エレクトロニクスをオンラインで学習できる場を作ろうと、Adafruit という会社を設立しました。リードエンジニアとして、Limor はクリエイティブなチームと共同であらゆる年齢とスキルレベルを対象とした製品を開発しています。また、YouTube の番組 Ask an Engineer および Show and Tell を主催し、メンターとして活動し、IEEE Spectrum 誌の諮問委員会に参加しています。Limor は 2016 年 White House Champion of Change に指名され、2018 年には Forbes 誌の 「America’s Top 50 Women in Tech」に選ばれました。

Saloni Garg 氏

2019 Academic Award 受賞者

私は他の人々にオープンソースを広めたいと思います。オープンソースは、新しいテクノロジーを学び、世界に広がるコミュニティを形づくるための優れた手段だからです。若い学生に参加してもらうことが非常に重要で、現在使用されているテクノロジーに触れる機会が得られます。

Saloni は、コンピュータ科学の学士課程を学んでいるジャイプール (インド) の LNM Institute of Information Technology でのコミュニティ構築の取り組みに対して 2019 Academic Award を受賞しました。開発者のコミュニティを作り上げてアイデアを共有し、オープンソースの原則を実現しました。このプロジェクトで彼女は Mozilla Open Leader として認められています。また、大規模なオープンソース・コミュニティで、さまざまな多様性の取り組みにも積極的に参加しています。

2019 最終候補者の紹介

Community Award

Gabriela de Queiroz 氏
R-Ladies 創立者
Hong Phuc Dang 氏
FOSSASIA 創立者
Limor Fried 氏
Adafruit Industries, LLC 創立者兼リードエンジニア
Nithya Ruff 氏
Comcast Open Source Practice 統括責任者
Pia Mancini 氏
Open Collective CEO

Academic Award

​Alina Matyukhina 氏
University of New Brunswick 博士号候補者、Canadian Institute for Cybersecurity サイバーセキュリティ研究者
Kate Compton 氏
University of California Santa Cruz 博士号候補者
Mallory Gaspard 氏
Rensselaer Polytechnic Institute (RPI) 物理学および数学の学士号取得中
Sayantika Banik 氏
Sir M. Visvesvaraya Institute of Technology 学士号取得中

2018 受賞者

2018 年の受賞者と最終候補者は、主催者、メンター、プログラムマネージャー、エンジニア、代表取締役、バイスプレジデント、エグゼクティブ・ディレクターです。その業績はオープンソースの教育から Web リテラシーや学習テクノロジーまで、さまざまな分野に影響を及ぼしています。ここでは、才能ある女性たちが世界を変えている様子をご紹介します。

Dana Lewis 氏

2018 Community Award 受賞者

「これをすべきだろうか」から「これができるだろうか」という段階を経て、およそ 2 週間のうちに「できた」のです。誰もが予想していなかったスピードです。これは #WeAreNotWaiting の精神と助けたいという気持ちを持った人々のおかげです。

Dana は、1 型糖尿病を患う人々の画期的な治療方法を生み出す取り組みについて、2018 Women in Open Source Community Award を受賞しました。糖尿病治療用の機器が彼女にとって便利ではないことを不満に思った Dana は、前例のない Do-It-Yourself (DIY) 人工膵臓システムを作成しました。この取り組みは Open Artificial Pancreas System (OpenAPS) コミュニティに発展しました。これは糖尿病を患う人々が各自の必要性に適した機器を作れるようにする、Free and Open Source Software (FOSS) プロジェクトです。Dana はこのコミュニティで、ありとあらゆる役割を果たしました。

Zui Dighe 氏

2018 Academic Award 受賞者

まだ花開いていない可能性がたくさんあります。こうした可能性は新しいアイデアであったり異なる視点であったりしますが、それを取り入れるのがオープンソースの考え方です。それがこの賞の本質でもあります。

Zui は、データをオープンにして、特に医療分野を中心としてあらゆる人々がアクセスできるようにする取り組みにより、2018 Women in Open Source Academic Award を受賞しました。デューク大学で生体医用工学を専攻する彼女は、Sana という医療アプリケーションのモバイル開発キットでオープンソースを使い始めました。Sana を使って、Zui は低収入コミュニティ向けの、低コストの膣鏡検査機器で使用するアプリケーションを開発しました。これがきっかけとなり、オープンソースを開発途上国のコミュニティで活用しようという意欲が高まりました。Zui はデューク大学とカンパラ (ウガンダ) のマケレレ大学の学生チームに参加し、ワクチン用クーラーボックスを改造し、Arduino、Particle、Adafruit オープンソース・ライブラリを使用したイノベーションを取り入れました。彼女とデューク大学の同級生は、作業対象を持続可能なエネルギーへと広げました。この Arduino システムを適用してリモート領域の環境要因をモニターし、エネルギーの需要を確認するもので、Schneider Electric の国際コンペ 2018 Go Green in the City で第 3 位を獲得しました。Zui の取り組みではイノベーションとニーズをつなぎ合わせ、その過程で無限の可能性を追い求めていきます。

2018 最終候補者の紹介

Community Award

Dana Lewis 氏
OpenAPS 創立者、DIY Artificial Pancreas System 作成者
Rupa Dachere 氏
CodeChix 創立者、エグゼクティブ・ディレクター、代表取締役、会長
Beth “pidge” Flanagan 氏
OpenEmbedded/Yocto プロジェクト・コントリビューター、Togán Labs CTO
Karen Sandler 氏
Software Freedom Conservancy エグゼクティブ・ディレクター/サイボーグ弁護士
Katie McLaughlin 氏
Divio サイト信頼性エンジニア

Academic Award

​Ann Barcomb 氏
Free and Open Source Software コミュニティ、University of Limerick 博士号候補者
Emily Shannon 氏
デューク大学 生体医用工学学士号取得見込み
Jona Azizaj 氏
University of Tirana ビジネス情報学学士
Nikki Stevens 氏
アリゾナ州立大学 School for the Future of Innovation in Society、Human and Social Dimensions of Science and Technology 博士号取得見込み
Zui Dighe 氏
デューク大学 生体医用工学およびコンピュータ科学学士

2017 受賞者

2017 年の受賞者と最終候補者は、主催者、メンター、プログラムマネージャー、エンジニア、代表取締役、バイスプレジデント、エグゼクティブ・ディレクターです。その業績はオープンソースの教育から Web リテラシーや学習テクノロジーまで、さまざまな分野に影響を及ぼしています。このような才気あふれる女性たちが世界を変えていく様子をご紹介します。

Avni Khatri 氏

2017 Community Award 受賞者

子供たちがテクノロジーを活用し、これまで使えなかった教材を利用できるようにしようと、これらのラボの準備を手伝いました。子供たちが何ができるかを知り、その後自分の生活、家族の生活、コミュニティの生活の改善に役立てられることを願っています。

Avni は、テクノロジーを通じて自分の人生を変えていけるように子供たちを力づける取り組みが認められ、この年の Women in Open Source Community Award を受賞しました。Avni の夢は、すべての人々、特に子供たちが制限なく教育を受けられ、自分の人生を自分で切り開き、コミュニティを改善する能力を手に入れられるようにすることです。彼女はこのビジョンを実現するには Free and Open Source Software (FOSS) が役立つと目をつけ、非営利団体 Kids on Computers とともに、世界各地の教育が十分に受けられない地域にテクノロジーをもたらす活動を行いました。2010 年以降ボランティアとして、2012 年以降は組織の長として、Avni はメキシコ、インド、モロッコの僻地に赴き、Linux コンピュータ、FOSS アプリケーション、オフライン Wikipedia や Khan Academy などのオープンコンテンツを持つスクールラボを設置し、地元のボランティアがラボをサポートできるようにしました。彼女は先頃、新しいオープンソース・プラットフォーム For a Living を共同創立しました。これにより、学生たちは、仕事、興味、スキルセットに応じてプロフェッショナルにインタビューし、さまざまなキャリアについて学ぶことができます。

Jigyasa Grover 氏

2017 Academic Award 受賞者

人は他者を支えることで高みに登ると信じています。他の人がオープンソースのすばらしい世界に足を踏み入れるのを助けると、その人以外にも波及効果が生まれます。

Jigyasa はオープンソース・コミュニティへの貢献が認められ、この年の Women in Open Source Academic Award を受賞しました。大学に入ってまもなく、Jigyasa は競合アルゴリズム C/C++ プログラミング、Java、Python などを使い始め、これがオープンソースを利用するきっかけとなりました。彼女はオープンソースの Smalltalk IDE である Pharo に取り組むようになり、ついには 2015 年にリリースされた Pharo 4.0 に最も貢献したコントリビューターの 1 人になりました。その後、彼女は 2015 年と 2016 年の Google Summer of Code に参加し、National Research Council of Canada および Institut de recherche pour le développement (IRD) France の ESUG から研究の機会を与えられました。自分の成果や経験のブログへの公開、GitHub でのコード共有、コードラボやテクノロジー勉強会の開催、主なハッカソンでの女性チームの牽引、カンファレンスでの講演、メンターシッププログラムへの参加により、他の人々に関心を持ってもらおうと働きかけています。彼女は Women Who Code Delhi の理事で、GDG、Google WTM、WiSE、Systers IWiC に参加しています。

2017 最終候補者の紹介

Community Award

Amira Dhalla 氏
Mozilla Foundation Women and Web Literacy リーダー
Avni Khatri 氏
マサチューセッツ総合病院コンピュータ科学研究室知識学習テクノロジーグループ プログラムマネージャー
Heather Kirksey 氏
Linux Foundation NFV 担当バイスプレジデント
Jessie Frazelle 氏
Google ソフトウェアエンジニア
Karen Sandler 氏
Software Freedom Conservancy エグゼクティブ・ディレクター

Academic Award

Aastha Vijay 氏
Cummins College of Engineering for Women (インド・マハーラーシュトラ、プネー) 在学中
Dawn Foster 氏
グリニッジ大学博士号候補者
Jigyasa Grover 氏
Delhi Technological University (旧 Delhi College of Engineering) 在学中
Nabanita De 氏
マサチューセッツ大学 (アマースト) 在学中
Safia Abdalla 氏
ノースウェスタン大学在学中

2016 受賞者

2016 Women in Open Source Award の受賞者と最終候補者は、エンジニア、開発者、コミュニティマネージャー、メンター、起業家、教育者、パイオニアです。CPU パワー管理からコミュニティやオープンソース教育での多様性アウトリーチまで、さまざまな分野で影響を与えています。このような才気あふれる女性たちが世界を変えていく様子をご紹介します。

2016 Community Award 受賞者

Jessica McKellar 氏

Jessica はオープンソース・コミュニティおよびテクノロジー業界でのインクルーシブな環境を強化しようという取り組みについて、Women in Open Source Community Award を受賞しました。Jessica は 2006 年にオープンソースに出会い、有意義な経験をしました。そこで、オープンソース・コミュニティが多くの新しいコントリビューターを受け入れるようになり、彼女の経験がそうであったように、最初の経験から良い印象が残るようにしたいと考えています。

年次 Python コミュニティイベントの PyCon の多様性アウトリーチ議長として、Jessica はテクノロジー分野の女性ネットワークに呼びかけて、PyCon での女性講演者の数を 2011 年の 1% から 2016 年の 40% にまで増やしました。Jessica は、2013 年 Python コミュニティでの多様性アウトリーチの活動が認められ、O'Reilly Open Source Award を受賞しました。彼女は、あまり取り上げられないグループがオープンソースに参加できるように支援するプログラム、Twisted and Python in Outreachy の参加者の調整も担当しました。彼女の指揮の下、Dropbox ではエンジニアリング分野の女性の活躍が増加しました。彼女は HBO のドラマ「シリコンバレー」のシニアテクニカルアドバイザーも務めています。

2016 Academic Award 受賞者

Preeti Murthy 氏

Preeti はオープンソース・コミュニティへの貢献により、2016 Women in Open Source Academic Award を受賞しました。Preeti は学部生として、学生にオープンソースを紹介するチームの一員でした。学士号を取得した後、Preeti は Linux カーネル開発者として 3 年間働き、コード、ドキュメント作成、チュートリアル、オープンコンテンツ、その他の広報活動に貢献しました。Preeti は CPU パワー管理の分野で、およそ 60 件のコミットとレビューを行っています。Outreachy インターンシッププログラムの共同メンターも進んで務めています。Preeti はカーネギーメロンで修士号の取得を目指し、彼女とチームは、近々オープンソース化しようとしている環境発電システム向けのプログラミング・ツールチェーンに取り組んでいます。

2016 最終候補者の紹介

Community Award

Heidi Ellis 氏
Western New England University コンピュータ科学および情報テクノロジー教授
Valerie Aurora 氏
Ada Initiative 共同創立者、Linux カーネル開発者
Carrie Anne Philbin 氏
Raspberry Pi Foundation 教育パイオニア
Julia Lawall 氏
Inria シニアリサーチ・サイエンティスト

Academic Award

Ankita Shukla 氏
Indian Institute of Technology (IIT) 在学中
Divya Upadhyay 氏
National Institute of Technology (インド・パトナ) 在学中
Lynnette Ng 氏
National University of Singapore 在学中
Dawn Foster 氏
グリニッジ大学博士号候補者

2015 年受賞者の紹介

初回の Women in Open Source Award の受賞者と最終候補者は、医療のオープンコンテンツや法改正から、多数のオープンソース・プロジェクトのコード作成まで、多彩なプロジェクトに貢献しています。このような才気あふれる女性たちが世界を変えていく様子をご紹介します。

2015 Community Award 受賞者

Sarah Sharp 氏

Sarah は、広報活動の改善とオープンソース・コミュニティへの女性の勧誘活動について、Community Award を受賞しました。Sarah は Outreachy (旧 Outreach Program for Women) の Linux® カーネルメンターのコーディネーションを担当し、活躍の場が少ないグループのオープンソースソフトウェア・プロジェクトへの参加を支援しました。カーネル開発者の中でも広報活動の改善に積極的な立場を取る Sarah のおかげで、オープンソース・コミュニティが一般生活に溶け込み、コラボレーションが進み、受け入れやすくなりました。Sarah は Linux USB 3.0 ホストコントローラー・ドライバーを作成し、メンテナンスを担当していました。Portland State Aerospace Society が構築した、オープンソースのアマチュアロケットのソフトウェアとハードウェアも開発しました。また、彼女の庭で自動散水システムを動かすオープンソースソフトウェアを作成しました。

2015 Academic Award 受賞者

Kesha Shah 氏

Kesha は全日制の学生で、情報通信テクノロジーを学びながら優れたコーディングおよびメンタリングの実績を上げ、Academic カテゴリで受賞しました。Google Summer of Code プログラムに何度か参加して、Shah は Anita Borg Institute の Systers、BRL-CAD、STEPcode という 3 つのオープンソース組織に貢献しました。Season Of KDE、Learn IT Girls!、Google Code-In でのメンタリングも担当し、世界中の大学入学前の学生が最初のオープンソースへのコントリビューションを開発できるよう支援しています。現在は、グジャラートで Women Who Code のディレクターを務めています。Shah は著名な Google Anita Borg Memorial Asia-Pacific Scholarship を受給しています。また、基本的なコンピュータおよびスマートフォンの技術を中年女性、具体的には地元の母親たちに教えたことで Anita Borg Pass It On を受賞しています。Shah は大勢の学生が最初のオープンソース開発のコントリビューションを指導し、その多くが定期的なコントリビューターになるよう方向性を示しました。

2015 最終候補者の紹介

Community Award

Shauna Gordon-McKeon 氏
OpenHatch プログラムディレクター
Elizabeth K. Joseph 氏
HP システムエンジニア
Deb Nicholson 氏
MediaGoblin コミュニティアウトリーチ・ディレクター
Karen Sandler 氏
Software Freedom Conservancy エグゼクティブ・ディレクター

Academic Award

Charul 氏
Indian Institute of Information Technology (イラーハーバード)
Sophia D’Antoine 氏
Rensselaer Polytechnic Institute 在学中
コンピュータ科学およびコンピュータシステム工学専攻、学士および修士
Emily Dunham 氏
Oregon State University
コンピュータ科学専攻
Netha Hussain 氏
Government Medical College、Kozhikode、University of Calicut
内科学および外科学学士号取得中

今年参加された皆様に感謝申し上げます


Women in Open Source Award の 2020 年の規則全文 [PDF] をダウンロード