[ソルトレイクシティ-KUBECON + CLOUDNATIVECON NA - 2024年11月12日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下、Red Hat)は本日、BackstageプロジェクトをベースとしたRed Hatのエンタープライズグレードの開発者ポータルである、Red Hat Developer Hubの新機能と機能強化を発表しました。この新機能は、すでにAI戦略を導入している企業でも、これからAIの可能性を理解しようとしている企業でも、より迅速かつ容易にAIのパワーを活用して、スマートなアプリケーションやサービスを顧客やエンドユーザーに提供できるよう設計されています。
AI 対応アプリケーションの開発において、開発者チームは新たなツールの管理、モデルの統合、データセキュリティなど、複雑な要素に対応する必要があります。Red Hat Developer Hub の最新の機能強化によって、組織が AI アプリケーション開発を迅速にスタートできるようにすると同時に、新しい開発パラダイムと既存のワークフローとの組み合わせがもたらす複雑さが軽減されます。
アプリケーション開発は本質的に複雑であり、ITチームは増え続けるツール、インフラストラクチャ、セキュリティの懸念事項などに対処する必要があります。また、アプリケーションに AI を統合する需要の高まりによって、複雑さがさらに増しています。Red Hat Developer Hub を利用することで、組織は統合されたオープンなプラットフォームによって複雑さを解消し、開発を合理化することができます。2024 年初頭の一般提供開始以来、Red Hat Developer Hub はお客様から高い支持を得ており、2 万人以上の開発者が採用しています。このような関心と採用の高まりによって、開発者の生産性とエクスペリエンスが組織にとって優先事項であることが証明されています。
Red Hat Developer Hub の最新の機能強化により、組織は AI 戦略を実現するために、より迅速かつ効率のよい動きが取れるようになります。Red Hat Developer Hub は、AI への取り組みを始めたばかりの組織にテンプレートとリソースを提供して、AI 開発イニシアチブのスタートを支援します。また、すでに AI プロジェクトを実行している組織に対しては、Developer Hub が取り組みを強化し、さまざまなツールやモデルを統合することでチーム間のアクセスを合理化します。
AI対応アプリをよりスピーディーに本番環境に導入
AIが急速に優先事項となっているにもかかわらず、開発者チームが直面するリソースの制約やスキルのギャップによって、組織の対応が進まないケースが多くみられます。こうした課題を解決し、AI 対応アプリケーションを構築する開発者のスキル を強化するために、Red Hat Developer Hub は AI に特化した新しいソフトウェアテンプレートを導入します。
これらの標準化されたソフトウェアテンプレートによって、AI 対応のサービスやコンポーネントを構築してデプロイするための、あらかじめ設計およびサポートされたアプローチを開発者に提供します。開発者は実装に使用するテクノロジーの詳細をすべて学習する必要はありません。テンプレートが、開発および提供プロセスを遅らせる可能性のあるセットアップタスクや詳細を抽象化することで、開発者の認知負荷を軽減します。さらに、組織は特定のビジネスニーズに合わせて既存のテンプレートをカスタマイズまたは拡張したり、アプリケーション用に独自の大規模言語モデル (LLM) を導入したりすることができます。Red Hat Developer Hub と Red Hat OpenShift の統合によって、組織は簡単にアプリケーションをプラットフォームにデプロイすることもできます。
Red Hat Developer Hubには、組織が一般的なAIのユースケースに対応するアプリケーションの開発を始めるための、5 つの新しいテンプレートが用意されています。新しいテンプレートには次のものがあります。
- 音声からテキストへのアプリケーション:ユーザーが音声ファイルをアップロードして文字起こしができる、AI 対応の音声文字起こしアプリケーション。
- チャットボットアプリケーション:AIが生成した応答で返信するボットを作成するLLM対応チャットアプリケーション。
- コード生成アプリケーション:コードに関連するクエリを支援する専用ボット用のLLM対応コード生成アプリケーション。
- オブジェクト検出アプリケーション:開発者が画像をアップロードすると、画像内のオブジェクトを識別して場所を特定。
- 検索拡張生成(RAG)チャットボットアプリケーション:開発者が関連情報を含むファイルを埋め込むことで、モデルがより正確な応答を提供。
AIアセットをより一貫性のある合理的な方法で管理
組織内の AI アセットが飛躍的に増加する中、開発者がより迅速に作業できるようにするには、これらの重要なアセットを特定、管理、アクセスするための中央リソースを確保することが最も重要になります。Red Hat Developer Hub のソフトウェアカタログによって、開発者とプラットフォームエンジニアは、組織の AI アセット、LLM、モデルサーバー、関連 API などの詳細を記録して共有することができます。さらに、Red Hat Developer Hub TechDocs プラグインを通じて、プラットフォームエンジニアはアセットに関する重要な情報を整理し、モデルサービスへのアクセス方法や特定のモデルに影響する使用制限など、開発者が直面する一般的な質問に回答できるようになります。
AIアセットを保管するためにソフトウェアカタログを利用することで、組織はリソースを統合し、承認されたモデルとモデルサーバーを整理しながら、アクセスと使用の制限を実施できます。また、AI開発者が、特定の社内アプリケーションやサービスに関連するモデルをより簡単に使用する方法も提供します。
ご利用について
Red Hat Developer Hub は、最新の AI 拡張機能を提供しています。
サポートコメント
Red Hat 開発者ツール担当シニアディレクター Balaji Sivasubramanian(バラジ・シヴァスブラマニアン)
「AI 対応アプリケーションの開発において、開発者チームは新たなツールの管理、モデルの統合、データセキュリティなど、複雑な要素に対応する必要があります。Red Hat Developer Hub の最新の機能強化によって、組織が AI アプリケーション開発を迅速にスタートできるようにすると同時に、新しい開発パラダイムと既存のワークフローとの組み合わせがもたらす複雑さが軽減されます。さらに、Red Hat Developer Hub ソフトウェアカタログを使用することで、チームは AI ツールやリソースの管理を合理化して、チーム間のアクセシビリティと使いやすさを向上させることができます」
その他のリソース
- Red Hat Developer Hub の詳細
- AIテンプレートの詳細
- AIアセットのカタログ化についての詳細
- Red Hat KubeCon + CloudNativeCon North America 2024 Newsroomでその他のニュースを探す
- AIのランドスケープを把握: エグゼクティブのための入門書をダウンロードする
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