Red Hat OpenShiftの最新リリースで革新性と安定性を融合

生成AIを使用した新機能でプラットフォームセキュリティに重点を置き開発者の生産性と効率性が向上

東京 -

[ソルトレイクシティ-KUBECON + CLOUDNATIVECON NA - 2024年11月12日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下、Red Hat)は本日、Kubernetesを搭載した業界をリードするハイブリッドクラウド・アプリケーション・プラットフォームである、 Red Hat OpenShiftの新機能と機能強化、およびRed Hat OpenShift Lightspeedのテクノロジープレビューを発表しました。Red Hat OpenShift 4.17で提供される新機能によって、厳格なセキュリティとコンプライアンス要件について妥協することなく、ハイブリッドクラウド全体のイノベーションを加速させることができます。

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Red Hat OpenShiftを導入したことで、開発プロセスが合理化され、IT チームの効率が向上し、高品質なアプリケーションを迅速に提供できるようになりました。さらに、OpenShift に組み込まれたセキュリティ機能とRed Hat Advanced Cluster Security の使用を組み合わせることで、厳しいセキュリティとコンプライアンス要件を満たしていることへの安心感を得ることができました。

Kristaps Kulis(クリスタプス・クリス)氏

SIA Tet ソリューションアーキテクト

AI対応アプリケーションやエッジアプリケーションは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるうえで最優先事項になっています。そのため、企業はこれらのアプリケーションに対するニーズを満たすために、新しいインフラストラクチャや環境に統合しています。このような広範囲かつ異なる環境においては、複雑性が高まるだけでなく、セキュリティやコンプライアンス上のリスクの増大につながる可能性があります。Red Hat OpenShiftの最新の機能強化は、複雑さを解消して、ボトルネックを制限するセキュリティ機能を組み込みながら、アプリケーション開発をさらに簡素化するように設計されています。さらに、OpenShift Lightspeedのテクノロジープレビューによって、企業は統合された生成 AI (gen AI) を使用して、スキルレベルに関係なくチームの生産性を向上させることができます。

統合されたgen AIで生産性が向上

Red Hat OpenShift Lightspeedは、Red Hat OpenShiftに仮想アシスタントを提供します。これによって、チームは簡単な文章で技術的な質問を行い、詳細な回答を受け取ることできるため、OpenShiftの学習や作業方法を改善させることができます。

英語の自然言語インターフェースを使用して、ユーザーは仮想アシスタントに OpenShift関連の質問をすることができます。Red Hatの広範なプラットフォーム知識を活用することで、トラブルシューティングやクラスタリソースの調査を支援します。これによって、ユーザーの生産性と効率性を高めると同時に、ITチームがより大規模なイノベーションを推進できるようにします。OpenShift Lightspeedのテクノロジープレビュー・リリースでは、モデルプロバイダとしてRed Hat OpenShift AIRed Hat Enterprise Linux AIのサポートが追加されたため、企業は基盤となるLLMのソースとしてRed Hat を使用できるようになりました。

仮想マシンとコンテナ全体で合理化されたエクスペリエンス

組織がIT環境に新しいインテリジェントなワークロードを追加する場合、仮想マシン(VM)を含む従来のアプリケーションがインフラストラクチャの重要な部分として残り続けることがよくあります。VMとコンテナを同じツールで管理し、一貫したエクスペリエンスを実現する統合ソリューションを持つことは、運用を合理化するうえで不可欠です。

Red Hat OpenShift 4.17は、Red Hat OpenShift Virtualizationに重要な機能強化をもたらし、仮想化ワークロードの管理を改善します。主な機能には、利用可能な物理メモリよりも多くの仮想マシンを実行できるようにすることでワークロード密度を高める、安全なメモリのオーバーサブスクリプションの改善があります。また、クラスタのアップグレードやワークロード需要の変更時にリソースの最適化と安定性を確保する、動的なワークロードのリバランス機能の改善も含まれています。そして、ストレージライブマイグレーションがテクノロジープレビューとして導入され、VMの実行中にストレージデバイスとストレージクラス間でデータを中断なく移動できるようになりました。今回のリリースでは、テクノロジープレビューとして、仮想化専用の管理コンソールエクスペリエンスも導入されており、仮想化に関連する機能、アドオン、プラグインに限定されたOpenShiftクラスタの管理にフォーカスしたビューが提供されるため、管理者の効率性が向上します。

さらに、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes(またはRed Hat OpenShift Platform Plusの一部として利用可能)は、複数のクラスタにまたがる仮想マシンを管理するための新機能を備えています。これには、VMの検索やフィルタリングの改善、そしてテクノロジープレビューでRed Hat Advanced Cluster Managementから直接VMを停止、起動、再起動、一時停止する機能が含まれています。そのため、VM管理者は、どのクラスタ上でホストされているかに関係なく、単一の管理インターフェイスでリソースを操作できるようになります。

イノベーションを妨げないセキュリティ

開発者がワークフローと全体的なアプリケーションイノベーションを加速させるにつれて、セキュリティとコンプライアンスの要件への対応が難しくなる場合があります。Red Hat OpenShift 4.17では、プラットフォームのセキュリティ体制を犠牲にすることなくイノベーションに集中できるように、新しいセキュリティ機能を導入しています。

テクノロジープレビューの新機能には、機密性の高いワークロードとデータを分離しておくためのネームスペースのネイティブなネットワーク分離、権限昇格攻撃から保護するポッド内のユーザーネームスペース、機密性の高いコンテナワークロードに認証サービスを提供して使用中のデータを保護する Confidential Compute Attestation Operatorなどがあります。

ご利用について

Red Hat OpenShift 4.17が一般提供されました。最新バージョンへのアップグレード方法など、詳細はこちらをご覧ください。また、Red Hat OpenShift Lightspeedがテクノロジープレビューとして利用可能になりました。Azure OpenAI、OpenAI、WatsonX.aiの既存のサブスクリプションをご利用の場合、または OpenShift AIまたはRed Hat Enterprise Linux AIのサブスクリプションをご利用の場合は、OpenShift Lightspeedをクラスタに迅速かつ簡単にインストールし、選択したモデルプロバイダにポイントすることができます。

サポートコメント

SIA Tet ソリューションアーキテクト Kristaps Kulis(クリスタプス・クリス)氏
「Red Hat OpenShiftを導入する前はKubernetesの標準環境を実行していましたが、限られたエンジニアリングリソースで管理するのは困難であり、新しい革新的なアプリケーションの提供に集中することができませんでした。Red Hat OpenShiftを導入したことで、開発プロセスが合理化され、IT チームの効率が向上し、高品質なアプリケーションを迅速に提供できるようになりました。さらに、OpenShift に組み込まれたセキュリティ機能とRed Hat Advanced Cluster Security の使用を組み合わせることで、厳しいセキュリティとコンプライアンス要件を満たしていることへの安心感を得ることができました」

Red Hat ハイブリッドクラウド・プラットフォーム担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Mike Barrett(マイク・バレット)
「Red Hatは、企業が現在のIT目標を達成するだけでなく、レガシー仮想化プラットフォームからの移行やインテリジェントなAI対応ワークロードの強化に至るまで、将来的なニーズに対応できるように、Red Hat OpenShiftに対し新機能と機能強化を継続的に組み込んでいます。先日、Red HatはGartner® Magic Quadrant™のクラウドアプリケーション・プラットフォーム1 部門でリーダーに選出されました。そのことからも、Red Hat OpenShiftによってあらゆるインフラストラクチャにわたってオープンソースプロジェクトを適切に組み合わせて、お客様の問題を解決する能力があることが証明されています」

1 2024 年11月4日Gartner「Magic Quadrant for Cloud Application Platforms」Tigran Egiazarov, Mukul Saha,Anne Thomas, Steve Schwent著

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  • レッドハット株式会社 広報担当 pr-jp@redhat.com TEL:03-4590-7472

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