Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes
Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes とは
Red Hat® Advanced Cluster Management for Kubernetes は、セキュリティポリシーを組み込んだ単一のコンソールでクラスタとアプリケーションを制御し、コンプライアンスへの準拠と一貫性の維持を実現します。アプリケーションをデプロイして複数のクラスタを管理し、複数のクラスタへポリシーを広範囲に適用することで、Red Hat OpenShift® の価値を拡大します。Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes は、Red Hat OpenShift Platform Plus に含まれています。
仮想化に特化したソリューションをお探しの場合は、仮想化環境を大規模に管理できる Red Hat Advanced Cluster Management for Virtualization をご検討ください。これは Red Hat OpenShift Virtualization Engine とのみ連携して動作し、多様な仮想マシン環境全体で一貫したパフォーマンスとコンプライアンスをサポートします。
特長とメリット
機能
Red Hat OpenShift 上で実行される Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes にはマルチクラスタ管理を統一する機能が含まれており、ポリシーベースのガバナンスを実現し、アプリケーション・ライフサイクル管理を延長します。
統一されたマルチクラスタ管理
- 複数のプライベートクラウドおよびパブリッククラウド上で、Kubernetes クラスタを一元的に作成、アップデート、削除
- ドメイン全体で任意の Kubernetes リソースを検索、特定、変更
- フェデレーションドメイン上で問題をすばやくトラブルシューティングして解決
- クラスタの作成や更新の際には、Red Hat Ansible® Automation Platform の統合により、クラウド定義のストレージの構成、静的 IP アドレス、ネットワーク・コンポーネント (ファイアウォールやロードバランサーなど) の更新などのタスクを自動化
ポリシーベースのガバナンス、リスク、コンプライアンス
- セキュリティ、アプリケーション、インフラストラクチャにポリシーを一元的に設定して適用
- アプリケーションとクラスタの設定の詳細な監査をすばやく視覚化
- 定義された基準に対するコンプライアンス体制を即座に把握
- Red Hat Ansible Automation Platform の統合により、ポリシー違反の修正を自動化し、分析用にクラスタに関する監査情報を収集
高度なアプリケーション・ライフサイクル管理
- ポリシーに基づいてクラスタ上にアプリケーションを定義、デプロイ
- アプリケーション・トポロジーに関連付けられたサービスエンドポイントと Pod を、すべての依存関係とともにすばやく表示
- チャネルとサブスクリプション定義に基づいて、特定のクラスタにアプリケーションを自動的にデプロイ
- アプリケーションのデプロイや更新の際には、Red Hat Ansible Automation Platform の統合により、ネットワークやデータベースなどの構成を自動化
健全性と最適化のためのマルチクラスタの可観測性
- 長期データを保存する機能を備えた、追加設定なしのマルチクラスタ・ダッシュボードを使用して、マルチクラスタの健全性と最適化の概要を把握
- 個々のクラスタ、または集約されたマルチクラスタレベルで、ソート、フィルタリング、ディープスキャンを容易に実行
- クラスタメトリクスのビューを集約
- Dynamic Search および Visual Web Terminal 機能を使用して、トラブルシューティングを迅速化
Submariner によるマルチクラスタ・ネットワーク
- Submariner によるクロスクラスタのネットワーク・インフラストラクチャで、直接および暗号化された通信を提供する
- マルチクラスタ環境で、Submariner で接続された Kubernetes クラスタに DNS サービスディスカバリーを使用する
- マイクロサービスベースのアプリケーション・ネットワークフローを一律に管理および監視し、動作の分析、制御、トラブルシューティングを行う
Submariner によるマルチクラスタ・ネットワークの詳細をご覧ください
Red Hat Advanced Cluster Management +
Red Hat Ansible Automation Platform
Ansible Automation Platform と Red Hat Advanced Cluster Management を併用すると、自動化による OpenShift 環境の運用化に役立ちます。Event-Driven Ansible を使用することで、次のことが可能になります。
- コンテナ化された複数の環境をマルチクラウドおよびハイブリッドクラウド環境上で広範囲に管理します。
- 主なライフサイクルイベントの前後に Ansible Playbook を呼び出します。
- Day 0、Day 1、アプリケーションのデプロイおよび更新時、その他の重要な時点で、自動化されたアクションを実行します。
Red Hat Advanced Cluster Management for Virtualization
Advanced Cluster Management for Kubernetes は仮想環境とコンテナ化された環境の両方を大規模に管理しますが、Advanced Cluster Management for Virtualization は仮想環境のみを管理します。OpenShift Virtualization Engine とのみ連携し、一貫性とコンプライアンスを保ちながらライフサイクル全体にわたって仮想マシンを管理するための一元化されたプラットフォームを提供します。Advanced Cluster Management for Virtualization は、Ansible Automation Platform と統合して日常的なタスクを自動化し、手動のワークロードを軽減して運用効率を向上させます。
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