Red Hat Advanced Cluster Management for Virtualization
製品概要
Red Hat® Advanced Cluster Management for Virtualization は、Red Hat OpenShift® Virtualization Engine クラスタにデプロイされた仮想マシン (VM) とそのクラスタ自体の管理を単純化する、一元化されたツールです。
OpenShift Virtualization Engine を導入している組織は、分散インフラストラクチャの管理、フリートインベントリーと健全性の把握、パフォーマンスの最適化、ガバナンスポリシーの遵守、運用コストの削減などのニーズを抱えていることがよくあります。Advanced Cluster Management for Virtualization は、複数の OpenShift Virtualization Engine クラスタにまたがる VM のプロビジョニング、監視、運用中止を一元管理するプラットフォームとなり、これらのニーズに対応します。
このソリューションは、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes のバージョンの一つです。Advanced Cluster Management for Virtualization のサブスクリプション・エンタイトルメントは、OpenShift Virtualization Engine クラスタと VM の管理のみを許可するものであり、VM 管理のみを目的とする組織向けです。
主なメリット
仮想化管理プロセスを効率化することで運用コストを削減
自動化されたポリシー適用とリアルタイム監視により運用上のリスクを最小限に抑制
確立されたガバナンスポリシーを遵守し、仮想化環境全体で一貫性を実現
地理的に分散したアプリケーションのパフォーマンスを最適化
特長とメリット
Advanced Cluster Management for Virtualization は、組織が仮想化環境について十分な情報に基づいた意思決定を行うために必要な一貫性とガバナンスを提供します。Advanced Cluster Management for Virtualization を使用すると、仮想化ワークロードおよびインフラストラクチャの全体像を把握して運用上のリスクを最小限に抑え、確立されたポリシーを遵守することができます。
また、Advanced Cluster Management for Virtualization は、リアルタイム監視、アラート、自動化されたポリシー適用を実現することで、運用の最適化を可能にします。その結果、管理者は時間のかかる手作業のタスクではなく、戦略的な取り組みに集中できるため、運用効率が向上します。Advanced Cluster Management for Virtualization によって、VM と OpenShift Virtualization Engine クラスタをデプロイし、管理することができます。
仮想化管理手法を変革することで、次のことを実現して大きな価値を引き出すことができます。
- 仮想化管理プロセスを効率化することで運用コストを削減
- 自動化されたポリシー適用とリアルタイム監視により運用上のリスクを最小限に抑制
- 確立されたガバナンスポリシーを遵守し、仮想化環境全体で一貫性を実現
- 地理的に分散したアプリケーションのパフォーマンスを最適化
フリートの健全性と最適化のためのマルチクラスタの可観測性
すぐに使える仮想マシン用マルチクラスタ・ダッシュボードによって、管理者のエクスペリエンスを迅速に向上させます。この一元管理ツールには長期にわたって履歴データが保存され、このツールを通じて、フリートの健全性と最適化の概要を把握できます。
表 1.特長とメリット
特長 | メリット |
一元化されたコンソールから VM を直接管理 | 管理者は、運用効率の向上とコンテキスト・スイッチングの削減によるメリットを得ることができます。 |
動的検索 | フリート内のすべての VM を表示して検索できるため、複雑性が軽減されます。 |
マルチクラスタの可観測性 (すぐに使えるダッシュボードなど) | 一元的に収集されたアラートから VM と仮想化インフラストラクチャの健全性を確認し、最適化計画を立てることができます。 |
VM 固有のアクション | Red Hat Advanced Cluster Management for Virtualization の高度な検索機能により、起動、停止、再起動、一時停止、一時停止解除、新規作成などの VM の管理を直感的に制御できます。 |
ApplicationSets でアプリケーションと VM を管理 | コードリポジトリから VM アプリケーションをデプロイすることで、大規模なデプロイが容易になり、管理を効率化できます。 |
| コントロールプレーンとデータプレーンを分離 | 単一の Red Hat OpenShift クラスタで複数のコントロールプレーンをホストすることで、コストを削減し、効率を向上します。 |
OpenShift Virtualization Engine のみを管理 | 必要な機能だけを購入できます。Advanced Cluster Management for Virtualization は、VM 管理機能に特化したサブスクリプションです。 |
リソース要件
- 3 ノード、6 vCPU、16GB RAM
Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes
コンテナ、VM、Kubernetes クラスタの管理が必要な場合、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes を導入すれば、Red Hat OpenShift やその他の CNCF (Cloud Native Computing Foundation) 準拠の Kubernetes プラットフォームを管理できます。 アプリケーションをデプロイして複数のクラスタを管理し、複数のクラスタへポリシーを広範囲に適用する方法について、詳細をご覧ください。