概要
Red Hat® OpenShift® は、プラットフォームエンジニアによる DevOps の拡張を支援する一元化されたコラボレーション・プラットフォームです。
開発者は、開発業務に関連してさまざまな課題や不満に直面します。新たなスキルや不慣れなテクノロジーの習得、インフラストラクチャやアプリケーション・サービスのリクエスト、プロセスやカスタムリクエストとの格闘など、生産性を妨げ、認知負荷を増大させる要因は尽きません。また、このような複雑な問題を解決するにはコストがかかります。そこで登場したのがプラットフォームエンジニアリングです。
プラットフォームエンジニアリングとは
プラットフォームエンジニアは、組織固有のニーズに合わせてカスタマイズされたツールとプロセスのセットを厳選し、ソフトウェア開発者を支援するセルフサービス機能と自動化されたインフラストラクチャを作成します。プロダクトエンジニアリングがもたらす適応性により、開発者は画一的なソリューションに縛られることなく、プロジェクト要件に最適なツールを使って作業することができます。
プラットフォームエンジニアはまた、セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスを維持しながら、統合されたツールチェーンとワークフローを設計し、構築することで、組織全体で DevOps を拡張するという課題に取り組み、ソフトウェア開発者にとってシームレスで効率的なユーザーエクスペリエンスを構築します。
さらに開発環境とワークフローを標準化することで、プラットフォームエンジニアリングは、新しいチームメンバーの学習を容易にし、チーム間の連携をより効率的にすることで、チーム間のより良いコラボレーションを促進します。
プラットフォーム・エンジニアリングの舞台裏 (動画の再生時間:2:31)
Red Hat のリソース
OpenShift がプロダクトエンジニアリングの適切な選択肢である理由
Red Hat OpenShift は、Builds、Pipelines、GitOps、Serverless、Service Mesh のような包括的な機能セットをプラットフォームエンジニアリングに携わるチームに提供します。
これらの機能により、プラットフォーム・エンジニアリング・チームは、CI/CD、セキュリティ・ガードレール、ゼロトラスト・セキュリティ・アーキテクチャ、組織のコンプライアンス要件を含む、共通の再利用可能なツールとプロセスを厳選して開発者に提供することができます。
その結果、アプリケーションチームが複数のテクノロジーやスキルを事前に習得する必要性がなくなるため、効率が向上し、開発チームはアプリケーション開発に集中でき、セルフサービスでアプリケーション提供を自動化できるようになります。
プラットフォームエンジニアは、OpenShift、Red Hat Developer Hub、Trusted Software Supply Chain、Advanced Cluster Security (ACS)、Advanced Cluster Management (ACM)、Ansible が中核となる統合ツールチェーンとワークフローを設計し、構築することで、よりシームレスで効率的なエクスペリエンスを開発者に提供することができます。
Red Hat Developer Hub でワークフローを改善
OpenShift を Red Hat Developer Hub と組み合わせることで、エンジニアリングチームは、内部開発者向けプラットフォーム (IDP) を効果的に構築および管理し、プロジェクトテンプレート、ドキュメント、ワークフローを作成するために不可欠なツールにアクセスして、開発者に「最良の道筋」を提供できます。
Red Hat Developer Hub は開発プロセスを大幅に効率化し、生産性を高めて市場投入時間を短縮します。Red Hat Developer Hub を使用することで、開発者は統一されたダッシュボードに接続し、高品質なソフトウェアを効率的に構築するためのさまざまなツール、ソフトウェアテンプレート、ドキュメント、その他のリソースにアクセスすることができます。さらに Developer Hub は、開発者が既存のプロジェクトに参加するために必要な情報やリソースを統合し、オンボーディングの時間を最小限に抑えます。
このプラットフォームはオープンソース・イノベーションに焦点を当てているため柔軟性があり、ベンダーロックインを回避できます。また、Red Hat は安定性、サポート、信頼性に関して高い評価を得ており、ユーザーは安心して Red Hat ソリューションを利用できます。また、Developer Hub はプラグインを介して新しいツールやサービスを簡単に統合することができ、拡張性もあるため、進化する開発ニーズにも対応できる将来に備えたソリューションと言えます。
信頼性の高いユーザーエクスペリエンスを維持
OpenShift では、包括的なロギング、モニタリング、アプリケーション・パフォーマンス管理ツールをすぐに利用できるため、エンジニアはアプリケーションをプロアクティブに管理し、断続的なサービス障害が報告される前に対処できます。コンテキスト分析を活用した AI 主導型のトラブルシューティングにより、開発チームは大量のアラートを発生させることなく、顧客よりも先に問題を発見できます。
人的ミスの排除
プラットフォームエンジニアは、開発者がコードをプロダクション環境にプッシュするにあたって、基盤となるインフラストラクチャを継続的に設定し、保守しなければなりません。これに伴う多くの手作業は、プラットフォームエンジニアが直面する主な課題の 1 つとなっています。OpenShift は、コミットされる各コードに関わる手動作業について、アプリケーションのビルドとデプロイメントを継続的かつ大規模に自動化し、宣言的で不変の状態にすることで軽減します。これによりプロビジョニングの時間を節約し、より信頼性が高く、よりセキュアなアプリケーション・デプロイメント・プロセスを提供することができます。
セキュリティに妥協のないイノベーション
Red Hat は、プラットフォームエンジニアがすべてのクラウド環境にわたってリソース、セキュリティ、コンプライアンスをプロアクティブに監視できるよう支援します。
Red Hat Enterprise Linux 上に構築された OpenShift は、その固有のセキュリティ機能を活用し、自動セキュリティパッチ、より安全なコンテナポリシー、ロールベースのアクセス制御を提供します。そのためアプリケーションは必要なセキュリティ対策が施された状態で構築およびデプロイされ、よりセキュアなソフトウェア・サプライチェーンが提供されます。
また、Red Hat OpenShift は Red Hat の高度なセキュリティ、コンプライアンス、管理ソリューションである Advanced Cluster Security (ACS) および Advanced Cluster Management (ACM) とシームレスに統合できます。この統合により、プラットフォーム・エンジニアリング・チームは、アプリケーションチームに負担をかけることなく、組織全体のセキュリティとコンプライアンス要件を一元的に管理しつつ、全社的に拡張することができます。
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