[ノースカロライナ州ローリー2022年7月12日(現地時間)発表]アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat Inc.は本日、マット・ヒックスをRed Hatの社長兼CEO(最高経営責任者)に任命したことを発表しました。ヒックスはこれまでRed Hatの製品とテクノロジー部門のエグゼクティブバイスプレジデントでしたが、この度Red Hatの会長に就任したポール・コーミアの後任を務めます。
今、この瞬間にこの職務に就くことができて、身が引き締まる思いですし、活力も湧いてきます。この業界でこれほどエキサイティングな時期はなく、Red Hatの前にあるチャンスは膨大です。
2006年にITチームの開発者として入社して以来、ヒックスはRed Hat社内の実践的なリーダーとして知られています。すぐに組織全体のリーダー的ポジションに就き、Red Hatがオープンなハイブリッドクラウド技術のリーダーとしての地位を固めるのに貢献しました。特に注目すべきは、Red Hat OpenShift を開発したエンジニアリングチームの基礎メンバーであったことです。この Red Hat OpenShift は、業界全体におけるハイブリッドクラウド展開のバックボーンに成長し、今では業界トップのエンタープライズKubernetesプラットフォームとして機能するようになりました。以来、彼はハイブリッドクラウド・コンピューティングとRed Hatの製品戦略の最前線に立ち続けています。
ヒックスは、製品とテクノロジー部門のエグゼクティブバイスプレジデントとして、Red Hatの製品戦略およびエンジニアリング全体を統括していました。ヒックスのリーダーシップの下、Red Hat のオープンハイブリッドクラウド戦略とポートフォリオは、オンプレミス環境から複数のクラウド、そしてエッジまで、あらゆる場所であらゆるアプリケーションを構築、展開、管理できるよう拡張されています。これには、お客様がクラウドネイティブアプリケーションの開発を加速させるための新しいマネージドクラウドサービスやAI開発を加速させる新機能、エッジのユースケースを可能にする製品バリエーション、ハイブリッドクラウド環境を網羅する新しいセキュリティアプローチの提供などが含まれます。
オープンソースのソフトウェアは、IT 業界におけるイノベーションのエンジンです。25年以上にわたるLinuxの経験、コンピュータエンジニアリングのバックグラウンド、業界のビジョンとビジネスセンスを持つヒックスは、お客様やパートナーと共に、オープンソースのイノベーションで次世代のIT課題を解決することで高い評価を受けています。
2020年に社長兼CEOに就任したコーミアは、Red Hatに21年間在籍している間、同社のオープン・ハイブリッドクラウド戦略を推進し、オープンソース・イノベーションに基づきRed Hatのポートフォリオをモダンで包括的なITスタックに拡大する上で重要な役割を担ってきました。Red Hat Linux を自由にダウンロードできるオペレーティングシステムから、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のサブスクリプションモデルへと転換させた彼の努力は、新たな時代の幕開けとなりました。彼のリーダーシップにより、Red Hat は業界のリーダーとして確固たる地位を築き、ハイブリッドクラウドとモダン IT の中核をなすオープンイノベーションへの道を切り開きました。RHELは現在、業界をリードするエンタープライズLinuxプラットフォームであり、Fortune 500企業の90%以上に信頼され、2022年には13兆ドルを超える経済効果を生み出すまでになっています。RHELをオープンなハイブリッドクラウドの基盤とすることで、Red Hat はエンタープライズITの未来を創造しているのです。
コーミアは、業界の多くに先駆けてオープン・ハイブリッドクラウドのビジョンを提唱し、エッジやベアメタルから複数のパブリッククラウドまで、あらゆるインフラ上で様々なアプリケーションを、共通の、より一貫した方法で提供する柔軟性をお客様に提供しました。今後は会長として、お客様がそのビジョンを実現できるよう、引き続き尽力していきます。コーミアは、Red Hatで戦略的な価値判断を担う重要なアドバイザーとして、今後も会社の規模を拡大し、より多くのお客様がオープンソース・テクノロジーの採用を加速させ、オープンなハイブリッドクラウドアーキテクチャを構築することに注力していきます。
Red Hat で26件以上の買収を主導してきたコーミアは、今後のM&A戦略についても同社の経営陣と緊密に連携していきます。2019年にRed HatがIBMに買収されて以来、コーミアは同社の市場中立性を維持しながら、会社の拡張と加速に尽力してきました。彼は今後も、IBM会長兼CEOのアービンド・クリシュナとともに、その任に当たっていきます。コーミエとヒックスの両名は、クリシュナの直属となります。
サポートコメント
Red Hat 社長兼CEO マット・ヒックス
「Red Hatに入社した当初、私はオープンソースと私たちのミッションに熱中し、その一員になりたいと思いました。今、この瞬間にこの職務に就くことができて、身が引き締まる思いですし、活力も湧いてきます。この業界でこれほどエキサイティングな時期はなく、Red Hatの前にあるチャンスは膨大です。私は、より一層気合を入れて、オープンソース・テクノロジーが本当に世界の可能性を解き放つことができることを、証明する準備ができています。」
Red Hat 会長 ポール・コーミア
「マットは、真のRed Hatterの模範であり、この役割を担うのにまさに最適の人物です。彼は、私たちのビジネスの様々な部分における経験によって、私たちがどのように協力してスケールを拡大し、オープンなハイブリッドクラウドのリーダーであり続けることができるかについて、深く、幅広い知識を身につけています。彼は、当社の製品戦略や業界が進む方向性を、他の追随を許さないくらい理解しています。私は会長として、お客様、パートナー、そしてマットと新たな形で協働できることを楽しみにしています。私は今後、オープンソース・テクノロジーをベースにしたハイブリッドクラウドプラットフォームで、お客様がイノベーションを推進できるよう支援することに重点を置いていきます。オープンソース・テクノロジーはイノベーションにおける優位性を得たことで、未来がどのようなものであれ、それはオープンソース・テクノロジーに基づいて構築され、Red Hatはそこに参加することになるでしょう。」
IBM 会長兼CEO アービンド・クリシュナ
「Red Hat は、そのオープンソースとハイブリッドクラウド機能により、非常に多くのクライアントの技術戦略の基盤として機能しています。Red Hat のポートフォリオ全体に関する深い経験と技術的知識を持つマットは、Red Hat が成長を続け、業界をリードする革新的なソフトウェアを開発していく上で、理想的なリーダーです。」
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