Red Hat Ansible Towerの最新バージョンを発表、ハイブリッドクラウド管理全体に渡るオートメーションを統合

Red Hat Ansible Tower 3.4は、ハイブリッドIT環境全体へのより安全でシンプルな管理を実現するために設計された、新しいワークフロー機能およびセキュリティ規格を導入

東京 -

[ノースカロライナ州ローリー – 2019年1月9日 (現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

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"We have seen enterprises look to build automation centers of excellence to accelerate automation across a broader set of domains, including compute, network and storage. With the new features available in Red Hat Ansible Tower 3.4 organizations are able to increase the scale and scope of their automation activities together with increased control and visibility."

Joe Fitzgerald

vice president, Management, Red Hat

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc. (本社: ノースカロライナ州ローリー、社長兼CEO: ジム・ホワイトハースト、NYSE: RHT、以下Red Hat)は本日、インフラ、ネットワーク、クラウド、およびセキュリティを含む、ITオペレーション全体のオートメーションのためのエンタープライズ・フレームワークの最新バージョンであるRed Hat Ansible Tower 3.4の一般提供開始を発表しました。Red Hat Ansible Tower 3.4は、複雑なハイブリッドクラウド・インフラの管理に伴う課題をシンプル化するよう設計されており、ネステッド・ワークフローやワークフロー・コンバージェンスなどのワークフロー拡張機能を含んでいます。

企業でよく見られる現実として、個別のITチームがそれぞれ独自のAnsible Playbookを利用してオンプレミスのITとクラウドサービスの管理を行っている状況が挙げられます。分断されたインフラ全体に渡って自動化の利点を最大化するために、組織は自動化を実装する「センター・オブ・エクセレンス」の創設へ移行すべきです。センター・オブ・エクセレンスは、エンタープライズ全体に一貫した自動化を提供し、社内の新しいIT領域に自動化を導入する際に、共通のソリューションおよび、合意された戦略を共有するために役立ちます。Red Hat Ansible Tower 3.4で、ユーザーは特定テクノロジーのサイロ化に陥ることなく、ハイブリッドなインフラ全体をカバーするように設計されたひとつのマスターワークフローを定義することで、ITの様々な領域を結合できるようになります。

Red Hat Enterprise Linuxの管理のためのRed Hat Satelliteと、ベアメタル、仮想マシン、およびプライベートクラウド運用のためのRed Hat CloudFormsを含むRed HatのマネージメントポートフォリオをRed Hat Ansible Towerと連携することによって、ITチームはエンタープライズITインフラ全体にわたるワークフローのオーケストレーションを、より一貫性のある形で行えるようになります。

 

高度なワークフロー
新しいワークフロー拡張機能によって、ユーザーは様々な環境および、シナリオに基づいてオートメーション・ワークフローを再利用し、ハイブリッドクラウド・インフラを、より効率的に管理できるようになります。Red Hat Ansible Tower 3.4で利用可能なワークフロー拡張機能には、以下が含まれます。

  • ネステッド・ワークフロー:再利用可能な、モジュール形式のコンポーネントの作成を可能にし、単純なPlaybookと同じ容易さで、Red Hat Ansible Towerを使ってより複雑なオペレーションを自動化できるようにします。
  • ワークフロー・コンバージェンス:ワークフロー・ジョブを複数の他のワークフロー・ジョブの終了と無関係に続行させることを可能にし、異なるステップ間の調停ポイントを実現します。
  • ワークフロー・オールウェイズ・ジョブ・テンプレート:ジョブの成功、または失敗に左右されない実行を可能にします。ワークフローの終了ステータスに関係なく依存サービスを実行させておく必要がある場合、業務の継続的実行に役立つようにワークフロー・オールウェイズ・ジョブ・テンプレートが設計されます。
  • ワークフロー・レベル・インベントリー:アクセス可能なインベントリーへのワークフローの適用を可能にし、複数のデータセンター、環境、およびチームにわたるデプロイメント・ワークフローの再利用に対応します。


スケーラビリティの向上
ジョブ・スライシングによって、数千のマシン用に設計された単一の大型ジョブを、複数のより小型のジョブに分割し、Towerのクラスタ環境内に分散させることが可能になります。これによって、ジョブの実行の信頼性向上と完了の迅速化が可能になり、ユーザーはオートメーションをよりうまく拡張することが可能になります。

セキュリティの強化
さらに、Red Hat Ansible TowerはFIPS準拠モードのRed Hat Enterprise Linux上での実行に対応しました。米国立標準技術研究所(NIST)の連邦情報処理標準(FIPS 140-2)セキュリティ認証は、暗号モジュール(ハードウェア・コンポーネントとソフトウェア・コンポーネントの両方)の要件を規定したコンピュータのセキュリティ規格で、慎重な扱いを要するものの機密ではない情報を保護するためにセキュリティ・システム内で使用されます。Red Hat Ansible TowerをFIPS準拠モードのRed Hat Enterprise Linux上で動作可能にすることによって、組織は革新的で、柔軟なソフトウェア・ソリューションに対するニーズの面で妥協することなく、必要な情報セキュリティ・ガイドラインを満たすことができます。

 

サポートコメント

Red Hat マネージメント製品担当バイスプレジデント Joe Fitzgerald

「コンピュート、ネットワーク、およびストレージを含むより広範な領域に渡って自動化を促進するために、企業はオートメーション・センター・オブ・エクセレンスの構築を目指しています。Red Hat Ansible Tower 3.4で利用可能な新機能によって、組織は自動化実現への活動の規模と範囲を拡大するとともに、制御性と可視性を向上させることができます。」

 

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