パナソニックISとレッドハット、オープンソースソフトウェア分野で戦略的協業

お客様の課題解決、ビジネスの効率化と柔軟性、競争力強化に貢献

東京 -

オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするレッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月 弘一)と、パナソニックグループの情報システムの設計・構築~運用管理およびパナソニックグループ外へのシステムインテグレーションサービス提供を担うパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:石井 誠、略称:パナソニックIS)はこの度、レッドハットのオープンソースソフトウェアを活用したITソリューションの提供における戦略的協業を開始することを発表しました。

IDC Japanの「国内エンタープライズITインフラストラクチャ市場予測」*によると、クラウドITインフラストラクチャ市場においては、2016年の市場規模は前年比22.9%増の1,576億円、2015年~2020年の年間平均成長率は14.7%を見込んでいます。また、「国内企業におけるオープンソースソフトウェアの利用実態調査結果」**におけるクラウドサービスとOSS使用の関係分析では、IaaSを利用している企業の42.5%、PaaSを利用している企業の53.1%がOSSを積極的に使用していくという方針をとっており、クラウドサービスの利用とOSSの使用は強い関連があることが明らかになっています。このため今後、クラウドサービスの普及に伴いOSSを使用する企業がさらに増加していくと考えられています。

この様に近年、クラウドコンピューティングの利活用の拡大に伴いその親和性の高さから、オープンソースソリューションに対する期待が高まっている中、パナソニックISとレッドハットはこの戦略的協業を通して、お客様のベストパートナーとして、経営課題の解決、ビジネス変革の支援を加速します。

  • パナソニックグループ内外で培ったシステムインテグレーション力をベースにオープンソースソフトウェアを活用した先進的なITソリューションの提供を両社で推進:パナソニックISがパナソニックグループ内での豊富な経験から生み出したシステム構築力、自社データセンターを活用して提供する高品質なシステム運用サービスと、レッドハットの有するオープンソースソフトウェアの先端技術を融合させることにより、業種・規模を問わず幅広いお客様へ、課題解決ソリューションを提供いたします。
  • お客様のビジネスの効率化、柔軟性、競争力強化の実現:パナソニックISは、その培ってきたシステムインテグレーション力とこれまでレッドハットと行ってきたオープンソース関連プロジェクトの実績を最大限に活かし、サービス開発やシステム運用の支援に留まらず、ビジネスを加速させる革新的なIT基盤の構築を支援するために、各種オープンソースソフトウェアを活用したお客様への提案を促進してまいります。

    • Red Hat Enterprise Linuxを共通の基盤とした、クラウドへの移行支援、運用の効率化、また、ハイブリッドクラウド環境の運用サポート
    • 柔軟で堅牢なプライベートクラウドを構築するために、Red Hat OpenStack Platformの導入を支援
    • お客様のビジネスアジリティの向上を目指したDevOpsの推進や、コンテナプラットフォームとしてRed Hat OpenShift Container Platformの導入を支援
    • 企業ITの構成管理の自動化を促進させるために、IT自動化フレームワークのAnsible Tower導入とITオートメーション環境の構築を支援

 

オープンソースソリューションを積極的に提案することで、お客様の課題解決やビジネスの効率化、柔軟性と競争力強化に貢献していきます。

パナソニックISでは、このレッドハットとの戦略的協業により、12月より新たにオープンソースチームを発足し、レッドハットのエンジニアとの技術交流を深めながら、オープンソースソフトウェアを活用したシステムインテグレーションビジネスの展開に向けた取り組みを開始します。また、レッドハットは、パナソニックISの上記活動に向けコンサルタントを配置し、パナソニックISとの緊密な連携の上、共同で営業・マーケティング活動を実施するなど、国内におけるさらなるオープンソースソフトウェアの利用拡大を目指します。             

*出典:IDC Japan株式会社 プレスリリース 2016年11月29日「国内エンタープライズITインフラストラクチャ市場予測を発表」
**出典:IDC Japan株式会社 プレスリリース 2016年2月4日「国内企業におけるオープンソースソフトウェアの利用実態調査結果を発表」

 

サポートコメント

株式会社大和総研ホールディングス顧問 鈴木孝一氏 (レッドハットユーザー会会長)

「国内のオープンソースソフトウェア利用は、長らく通信/情報や金融部門の比率が高く、業種によるプロダクトの偏りは否めませんでした。パナソニックIS殿との戦略的協業は、IoTやAIなどを活用した業種超越の顧客志向サービス実現に向けた大きな一歩と期待しておりますと共に心より歓迎いたします。」

 

レッドハット株式会社 西日本支社 支社長 山中 孝城

「この度、パナソニックIS様と共にオープンソースソフトウェアを活用・推進に向けた協業ができることを、大変嬉しく思っております。革新的な技術を安心して業務システムに活用いただけるように、レッドハットは実績のあるソリューションの提供、コンサルタントによる技術支援、および深いナレッジベースを備えたサポートサービスの提供を通じて、お客様を支援してまいります。」

 

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 専務取締役 大西 元

「今回のオープンソースソフトウェア活用の拡大に向けたレッドハット様との戦略的協業は、パナソニックISにとって、今後の事業展開における非常に重要な一歩です。アジャイル型のシステム構築やパブリッククラウドとプライベートクラウドをつないだハイブリッド運用サービスの提供により、お客様のビジネスイノベーションへのスピードに対して一層最適なご支援ができるものと考えております。オープンソース分野では、パナソニック株式会社としても既に“The Linux Foundation”のゴールドメンバーとして、オープンソースソリューションの普及に力を入れております。パナソニックISもこのたびの協業により、オープンソースソリューションの活用拡大に努めてまいります。」

 

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