世界保健機関(WHO)、医療従事者の支援にオープンソーステクノロジーを採用

Red Hat Open Innovation Labsのバーチャル研修を通じて、国際的な保健機関へのオープンイノベーションによるDevOpsプラットフォームの構築を支援

東京 -

[ノースカロライナ州ローリー–2020年11月17日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

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Red Hat Open Innovation Labsの導入により、オープンソーステクノロジーを使ったソリューションを作り上げるためのよりフレキシブルで迅速なアプローチが可能になりました

世界保健機構 デジタルヘルス担当CIO兼ディレクター Bernardo Mariano氏

オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、国連の専門機関である世界保健機構(WHO)とともに、WHOの新しい最先端トレーニング施設であるWHOアカデミー向けのプラットフォームであるLearning Experience Platform (LXP)の開発支援に、オープンソースによる持続可能な開発基盤を構築していることを本日発表しました。

このコラボレーションでは、Red Hat Open Innovation LabsOpen Practice Libraryの開発方法論と、Red Hatがスポンサーを務めるコミュニティプロジェクトのオープンソーステクノロジーが採用されています。関連医療情報への迅速なアクセスと、アクセスした情報の精度を高めるため、WHOは拡張性があり、よりフレキシブルなDevOpsプラットフォームを構築し、管理、テスト開発、コード解析、そしてデータの可視化などを支援しました。

 

情報に対する世界的なニーズ

医療従事者は最新で正確な情報を把握しておく必要があるため、COVID-19に関するデータはほぼデイリーベースで更新されています。タイムリーな情報を迅速に届けることが極めて重要な要素となってきており、WHOは急速に変化する世界中の医療従事者のニーズに対応するため、高度なデジタル化の推進が急務となっていました。WHOは、医療関係者や政策立案者、そのスタッフに対し最新の知見や経験、分析結果を迅速に共有するため、Red Hatへ協力を依頼しました。

 

オープンアプローチによるスピードと正確性

WHOの新しいDevOpsプラットフォームは、正しい情報を得ることが出来ないといった現状の課題に対応するとともに、新しい学習エクスペリエンス・プラットフォームを構築するために必要なスキルの獲得が可能になります。WHOは、さらに一人一人に適した学習経験の提供など、医療従事者の将来的なニーズを満たすことのできるオープンデータ・モデルのための土台を作ることに尽力しました。

Red Hat Open Innovation Labsとの8週間に及ぶバーチャル研修で、WHOチームは、Red Hatの専門家と密接に連携し業務を行いました。Red Hat Open Innovation Labsは、組織が人、方法論、そしてテクノロジーを集約し、ソフトウェアと製品開発のアジリティを高め、迅速に課題を解決できるよう支援することを目指しています。

イニシアティブの一部として、WHOの情報管理技術チームは、既存のレガシーなプロジェクト管理アプローチと合わせて、新しいアジャイル手法や効率的な製品開発、DevOps方法論の採用へ投資しました。このようなカルチャーシフトにより、変わりゆくニーズへ適応し、現在そして将来の需要に合わせてWHOのDevOpsプラットフォームを、よりスケーラブルに変えていきます。Red Hat Open Innovation Labsから得たスキルやツールは、単一の個人や技術に留まらない学習ソリューションの土台を作り上げました。一方、WHOチームは、組織内で新しいプラットフォームとプロセスを進行するための、包括的な知識と技能を獲得しました。

 

デジタル・インクルージョンを通じた誰も置き去りにしないための行動

WHOはオープンソーステクノロジーによるプラットフォームの構築を当初から決めていました。その原則に倣って、オープンソースは特に低中所得国でのクロスコラボレーションやアクセス性、そしてアフォーダビリティを可能とします。

新しいLXPは、すべてレッドハットのオープンハイブリッドクラウドのテクノロジー上で稼働し、WHOに拡張性、柔軟性、より安全性の高いプラットフォームを提供します。Red Hat OpenShiftは、クラウドネイティブな基盤、コンテナ化されたアプリケーションを構築・展開するための合理的な環境やアプリケーションのメトリクスを評価する機能を提供します。LXP開発者に、迅速で信頼性のあるKubernetes開発基盤を提供するためにRed Hat CodeReady Workspacesも使用しています。LXPをオープンテクノロジーフレームワークに置くことで、WHOは新しく開発されるアーキテクチャやアプリケーションを反復的かつ増加的に採用していくことができ、世界中の医療従事者へリアルタイムの価値を提供します。さらに、クラウドに依存しないKubernetesプラットフォームとしてRed Hat OpenShiftは、特定のクラウド・ベンダーに依存することなく、WHOは需要の増大に合わせてLXPを拡大していくことができます。

 

サポートコメント

Red Hat グローバル・サービス シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー ハンス・ロス

「世界保健機構は、公衆衛生資源に関する画期的なソリューションの開発において長年先頭に立ってきました。COVID危機だけでなく、将来の医療課題に対し、世界の対応を変える可能性のあるオープンソースプラットフォームの開発にWHOと協力できたことを光栄に思います。Red Hat Open Innovation Labsにより、WHOはDevOps方法論を代わりに採用することで、従来のIT障壁を壊し、コラボレーションとハードワーク、画期的な考え方を通じて課題を解決しました。最終的にWHOは、世界中の医療従事者へ知見をより効果的に伝えることができる、堅牢なDevOpsプラットフォームをRed Hat とともに作り上げました。」

 

世界保健機構 デジタルヘルス担当CIO兼ディレクター Bernardo Mariano氏

「Red Hat Open Innovation Labsの導入により、オープンソーステクノロジーを使ったソリューションを作り上げるためのよりフレキシブルで迅速なアプローチが可能になりました。世界保健機構は、COVIDに関連する情報と知見を世界中の医療従事者に提供することができるだけでなく、将来のニーズに合わせて拡張、応用していけるDevOpsプラットフォームの構築を実現しました。」

 

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