プライベート 5G ネットワークが増加の一途をたどっています。それはなぜでしょうか。近年のエッジコンピューティングの台頭とマクロ経済のトレンドにより、サービスプロバイダーはネットワークの運用方法を見直し、より迅速に成果をもたらして接続性と効率性を向上させるアプリケーションを運用する必要に迫られています。Industry 4.0 の製造業における新しいユースケースからスマート・インフラストラクチャ、無線アクセスネットワーク (RAN) のクラウド化まで、新たなイノベーションを実現するために、サービスプロバイダーはプライベート 5G ネットワークが提供する柔軟性と自律性を求めています。 

プライベート 5G ネットワークにより、サービスプロバイダーは、エッジで実行できるビジネスアプリケーションに加え、プライベートネットワークをホストするプラットフォームを提供できるようになり、企業の重要なビジネス運用においてより主導的な役割を果たせるようになります。これにより、フットプリントの削減、ネットワークの柔軟性と管理性の向上、総所有コスト (TCO) の低減が実現します。

プライベート 5G に向けたオープン・プラットフォームでの標準化

プライベート 5G ネットワークを支える柱は、制御性、カバレッジ、容量、自律性です。つまり、ネットワーク内のデバイスや機能を制御し、遠隔地にまでサービス範囲を広げ、アプリケーションが使える大容量の帯域幅を提供し、セキュリティとレジリエンスを高めるためにパブリックネットワークから独立して動作する能力です。 

これらの各柱を解き放つ鍵は、サービスプロバイダーが標準化されたコンポーネントでソリューションを構築し、現在のネットワーク要件だけでなく将来のイノベーションをサポートできるようにする共通のクラウドネイティブ・プラットフォームだと Red Hat は考えます。 

プライベート 5G ネットワークとアプリケーションの要件を満たすため、Red Hat OpenShift は、1 ノードから複数ノードまで拡張可能なプラットフォーム上に低レイテンシーカーネル、パフォーマンス機能の最適化、高速データパスを搭載し、ハイブリッドクラウド上の複数のデプロイシナリオにおいて一貫したパフォーマンスを提供します。Red Hat OpenShift は、産業用途の 5G 接続やエッジワークロードに対応する柔軟性を提供する共通プラットフォームであり、サービスプロバイダーがプライベート 5G ネットワークのための周波数割り当て以上のものを提供できるようにします。

熟練したエコシステムで付加価値を提供する 

Red Hat OpenShift では、アプリケーションに使用され、同一のプラットフォーム上で管理される運用機能やネットワークを提供する熟練した認定パートナーのエコシステムを活用できます。プライベート 5G ソリューションを実現するため、 Red Hat は Airspan と協業して、相互運用性とライフサイクル管理のために Airspan のクラウドネイティブ・ネットワーク機能 (CNF) をRed Hat OpenShift 上で検証しました。

プライベート 5G に関するこのコラボレーションの一環として、Red Hat はボストンにある Red Hat の 5G テレコラボ施設にディスアグリゲーションされた無線アクセスネットワーク (RAN) をデプロイしました。ここでは、Airspan のスモールセルとクラウドネイティブの無線アクセスソフトウェアに加え、プライベートエンタープライズコアに Druid Raemis を使用して、エンドツーエンドのプライベート 5G ネットワークを実証しました。

Red Hat OpenShift をベースとしたクラウドネイティブ・インフラストラクチャは、Airspan Control Platform (ACP)、Airspan 分散ユニット (DU) と中央ユニット (CU) 用の RAN ソフトウェア、Red Hat OpenShift 向けのベンダー検証 CNF を含む、ゼロタッチ・プロビジョニングでデプロイされました。さらに Red Hat OpenShift は、低レイテンシーカーネル、時間同期、SR-IOV などの機能を提供し、効率化と接続性の向上を実現します。物理インフラストラクチャは、第 3 世代インテル Xeon® スケーラブルプロセッサー、インテル vRAN アクセラレーター ACC100 アダプター、インテル Ethernet コントローラー E810、インテルの FlexRAN™ Reference Architecture for Wireless Access のコンポーネントを活用して構築されています。

Private 5G_Airspan

また、Red Hat は、Casa SystemsインテルTelenor Sweden などの他のパートナーや顧客と協力して、アプリケーションに使用され、同一のプラットフォーム上で管理される追加のネットワークおよび運用機能を提供しています。これは、さまざまなアーキテクチャでデプロイすることができ、プライベート 5G ネットワークの機能を必要な場所に拡張することができます。 

Red Hat は、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) と共に、通信業界だけでなく、何千もの業界固有かつ水平型の環境で使用される重要なインフラストラクチャを提供しています。これには、より優れたワイヤレス接続を備え、将来に備えた倉庫や製造施設を推進するために使用される産業用ソリューションも含まれます。Red Hat OpenShift という一貫したプラットフォーム上で稼働するすべてのパートナーの緊密な連携によってこそ、最高価値のビジネス変革を実現することができます。

Red Hat のプライベート 5G ネットワークについて詳しくは、MWC Barcelona 2023 の Red Hat ブース (ホール 2、ブース 2F30) にてご確認ください。Red Hat の熟練した通信パートナーエコシステムの詳細については、こちらをご覧ください。 


About the authors

Hanen Garcia is Global Telco Solutions Manager at Red Hat, with more than 20 years of experience in the telecommunications industry building network solutions and value-added services for large telecom operators. In his current role, he is driving solutions to support telecommunications service providers during their network transformation journey. Prior to joining Red Hat, he worked at Ericsson as an innovation specialist designing cutting-edge solutions for mobile networks. Garcia holds an M. Eng. in innovation management from the ÉTS in Canada and an M.Eng. in telecommunications from Polytech in France.

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Yogesh Ahire is a Telco Enablement and Solutions Manager at Red Hat, with 16 years of experience in the telecommunications industry with hands-on experience of building telco networks and service assurance solutions. Prior to joining Red Hat, he worked at NETSCOUT systems as an architect and was instrumental in designing and implementing cloud native service assurance and monitoring solutions.

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