本日、当社は、マット・ヒックスが Red Hat の社長兼 CEO(最高経営責任者)に就任し、この度 Red Hat の会長に就任したポール・コーミアの後任を務めることを発表しました。ポールは、以下のメールを Red Hatter と共有しました。

皆さんへ

まもなく、Red Hat のリーダーシップ・チームに関する最新情報を社外に公表しますが、その前に、皆さんと共有したいと思いました。

Red Hat 入社から 21 年が過ぎ、会長の役職に完全に移行することを決めました。Red Hat の経営陣と協働して、ポートフォリオの成長とリーダーシップの育成に焦点を当てた活動や、戦略的なお客様やパートナーと協働して、当社の戦略と彼らの戦略をより効果的に融合させるための活動に時間を費やしたいと考えています。また、M&A 戦略についても、引き続きチーム全体と協働していくことを楽しみにしています。

私は、これからより多くの時間を当社の将来について考える時間に費やすことができることを楽しみにしています。業界のオープンソースのリーダーとして、当社がお客様から期待されていることはハイブリッドクラウド・コンピューティングをリードし続けることです。オープンソース・テクノロジーのイノベーションを推進し、真のオープンなハイブリッドクラウド・アーキテクチャを実現する製品やサービスを提供し続けることが、お客様から求められているのです。

本日は、Red Hat の新社長兼 CEO(最高経営責任者)としてマット・ヒックスを発表する、Red Hat にとってもエキサイティングな日です。マットは、まさに Red Hat を率いるのに最適の人物です。彼は、15 年以上にわたって、IT、コンサルティング、製品およびテクノロジーにおける役職から、Red Hat のビジネスに対する驚くべき深い理解を構築してきました。マットは OpenShift チームの創設メンバーであり、それ以来ずっと製品戦略に深く関わってきました。彼は Red Hat の概要と軌跡を熟知し Red Hat の文化を生きている真の Red Hatter であり、私が一緒に仕事をする特権を得た中で最も情熱的な人物の一人です。マットには、Red Hat の前にある素晴らしいチャンスを捉えるためのビジョンと意欲があります。

マットと私は何年間も親しく仕事をしてきましたが、2020 年に私が CEO に就任して以来、Red Hat の将来について考え、率直に言って、この瞬間に向けて計画を立てることに多くの時間を費やしてきました。私は、彼のリーダーシップスキル、製品戦略とテクノロジーに対する深い理解、ユニークな視点があいまって、まだ想像もつかないような場所に連れて行ってくれると完全に信頼しています。

オープンソースの開発は優位性を得ています。ハイブリッドクラウドは、お客様が求め、必要とするアプローチです。エッジ・コンピューティングはハイブリッドクラウドなしでは存在せず、オープンソース基盤の上に構築されます。Red Hat は、そのオープンなハイブリッドクラウド・テクノロジーのリーダーです。私たちは素晴らしい場所に身を置いています。しかし、これは勝利の瞬間を迎えているわけではありません。その地位を維持し、さらにスケールを拡大するために今後も推進していく必要があります。

最後に、Red Hat を現在の形にするために、皆さんが毎日行っているすべてのことに感謝したいと思います。この 21 年間、毎日目覚めるたびに、オープンソース・イノベーションで世界を真に変えてきた世界中の Red Hatter の皆さんと一緒に働けることがどれほど幸運なことかを実感しています。まだまだこれからです。


執筆者紹介

Paul Cormier is Chairman of Red Hat. He has been with the company since 2001 and previously served as President and Chief Executive Officer. During his tenure, he has driven much of the company’s open hybrid cloud strategy, playing an instrumental role in expanding Red Hat’s portfolio to a full, modern IT stack based on open source innovation.

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