Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションガイド
はじめに
Red Hat® Enterprise Linux® は、あらゆるハイブリッド・デプロイメントに一貫した基盤を提供し、そこから得られる制御、信頼性、自由度により、お客様の組織の運営を担うアプリケーションを強化します。Red Hat はフォーチュン 500 の企業の 90% 以上にパートナーとして信頼されており、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを利用すると、オープンソース・コミュニティに直接アクセスしてサポートを受けられるほか、数千ものクラウド、ソフトウェア、ハードウェア・プロバイダーからなるエコシステムも利用できます。
Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションガイドは、使用している Red Hat Enterprise Linux のバージョンにかかわらず、お客様の技術的およびビジネス上の要件に最適なサブスクリプションを選ぶ際の重要な指針となります。サブスクリプションの利用条件の概要や、サブスクリプションの管理および更新に関する情報も記載されています。
このガイドは購入責任者や調達部門の担当者向けであり、アーキテクチャそのものよりも、アーキテクチャに合わせたサブスクリプションを選ぶための詳細事項を中心としています。一般的な開発および実稼働環境へのデプロイに対応する、シナリオベースのワークシートを用意しています。Red Hat カスタマーエクスペリエンス & エンゲージメント (CEE) をはじめとして、カスタマーポータルやサポートサービスに対するサービスレベル契約 (SLA) など、お客様やユーザーが Red Hat サブスクリプションを活用するさまざまな方法を紹介しています。
サブスクリプションの購入で得られるもの
Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションへの投資には、お客様のビジネスにとってメリットとなる付加価値があります。
製品およびサービス:
- エンタープライズ・ソフトウェア:サブスクリプションにより、オープンソースソフトウェアの制御されたサプライチェーンを通じて構築される最新の Linux イノベーションにアクセスできます (パッチの継続的デリバリーや追加費用がかからないアップグレードなど)。サブスクリプションは Red Hat Enterprise Linux に対するもので、この製品の特定のバージョンに対するものではありません。Red Hat Enterprise Linux の新しいバージョンがリリースされると、組織は追加ライセンスなしでそのソフトウェアをすぐに使用できるようになります。これにより、時間やコストのかかる販売サイクルを必要とせずに、組織にとって都合の良いスケジュールでアップグレードを行うことができます。また、このサブスクリプションにより、複数のパブリッククラウド環境で Red Hat Enterprise Linux を使用できる柔軟性も得られます。Red Hat Enterprise Linux を導入することで、Red Hat ポートフォリオ全体と連携するために開発および認定されたプラットフォームを利用できるようになります。
- 先進的なオープンソース・テクノロジー: Red Hat は信頼されるアドバイザーであり、オープンソース・コミュニティへの主要なコントリビューターであるため、先進的なテクノロジーとリソースを特定して信頼性の高いセキュリティ重視のソリューションへと進化させるための知見を有しており、お客様の現在および将来の IT ニーズを満たすことができます。また、信頼できるアドバイザーという立場から、お客様からの機能強化のリクエストをコミュニティに提案したり手引きしたりすることもできます。
- 修正、管理、自動化を備えた統合分析機能: Red Hat Enterprise Linux 環境が最適な動作を続けられるように、サブスクリプションには Red Hat Lightspeed (旧称 Red Hat Insights) へのアクセスが含まれています。AI を活用した管理機能および高度なセキュリティ機能が環境 (基盤となるサーバーと SAP や Microsoft SQL Server などのアプリケーションを含む) を分析し、セキュリティ、コンプライアンス、可用性、安定性に影響を与える可能性のあるセキュリティの脅威、パフォーマンスのボトルネック、および構成ミスを IT チームがプロアクティブに特定して修正するのを助けます。サブスクリプションは、Red Hat Satellite や Red Hat Ansible® Automation Platform などの追加オファーをサポートしています。
- ライフサイクルサポートと柔軟性:Red Hat は、組織が複雑でコストのかかるアップグレード作業を強いられることなく、改善とセキュリティ修正を継続して受け取れるようにするさまざまなライフサイクルオプションを提供します。Red Hat Enterprise Linux のすべてのサブスクリプションでは、メジャーリリースごとに 10 年間のサポートが提供されます。追加のサブスクリプションサービスを利用すると、特定のマイナーリリースを一定期間使用し続けることができるため、より柔軟にアップグレードを計画できます。
- サポートと専門知識:サブスクリプションでは、電話とオンラインでのインシデントサポートに加えて、リファレンスアーキテクチャ、ドキュメント、動画、Red Hat エキスパートとのコラボレーティブなディスカッションなど、受賞歴のある知識ベースのサポートシステムを利用できます。さらに、Red Hat カスタマーポータルでは、サポートとベストプラクティスの共有だけでなく、継続的なセキュリティの脆弱性、およびチームがその影響を緩和するための重要なステップに関する情報を提供します。また、Red Hat サービスでは認定コンサルタントを利用できます。お客様の業務をスピードアップし、価値実現までの時間を短縮します。これらのサービスは、有料サブスクリプションでのみ利用できます。
- プロアクティブなセキュリティリソース:Red Hat は、リスクを監視して特定し、プロアクティブにお客様への通知を行う専任のエンジニアチームを有しています。Red Hat セキュリティチームは、Red Hat Enterprise Linux の全バージョンに対して、サポートされているライフサイクル期間にセキュリティパッチの作成、テスト、提供を行うことにより、これらの脆弱性を修復します。エンジニアが提供するものには以下のものが含まれます。
- kpatch:お客様は再起動せずに、実行中の Linux カーネルにパッチを適用できます。これによってシステム管理者は、長時間にわたって実行されるタスクの完了、ユーザーのログオフ、スケジュールされた SLA の期限を待つことなく、重要なセキュリティパッチを即座にカーネルに適用することができます。セキュリティや安定性を犠牲にすることなく、アップタイムをより細かく制御できます。
- Red Hat の共通脆弱性識別子 (CVE) のデータベース:MITRE が管理する最終版にリンクしており、Red Hat 固有のソフトウェア実装における重大度とリスクに関する追加情報を提供します。Red Hat が問題にどのように対処したかを説明し、お客様の環境を脅威から保護するために何をすべきかについて詳細なガイダンスを提供します。これにより、お客様は的を絞ってセキュリティへの取り組みを優先できます。
- Red Hat Enterprise Linux とその他の製品を対象とした、政府および民間の主要なセキュリティ標準に向けた認定およびコンプライアンス・エンジニアリング。
支援:
- Red Hat Enterprise Linux に対する可視性と影響力: Red Hat Enterprise Linux はアップストリーム・プロジェクトを基礎としているため、組織は Red Hat Enterprise Linux に組み込まれたコンポーネントに影響を与えたり、ロードマップの強化に貢献したりすることができます。サブスクリプションでは、アップストリームから 3 年間の製品ロードマップまで、製品プロセス全体を確認できます。これにより、組織は独自のライフサイクルを計画しやすくなります。
- オープンソース・プロジェクトにおけるコミュニティのリーダーシップ: Red Hat は、オープンソース・コミュニティでのリーダーシップと主要な貢献を通じて、お客様とパートナーが必要としているものを提唱します。サブスクリプションの利用料金は、お客様の要望を提唱してそれらが将来の Red Hat Enterprise Linux の製品機能として実装されるように、アップストリーム・プロジェクトへの継続的なサポートに充てられます。また、Red Hat は Fedora などのコミュニティプロジェクトを後援することでイノベーションを促進しています。これによってコミュニティは、Red Hat だけでなく誰からでもフィードバックを得ることができるというコミュニティ主導のガバナンスモデルに基づき、テクノロジーを作成、テスト、統合できます。さらに、Red Hat は CentOS Stream などのプロジェクトを作成しており、製品の有効なライフサイクルにわたってコミュニティが製品に貢献できるようにしています。
- ハードウェア、ソフトウェア、クラウドプロバイダーとのパートナーシップ:サブスクリプション料金は、Red Hat Enterprise Linux を当社の大規模な認定済みハードウェアエコシステムと統合するために必要なリソース用の資金として使用されます。これにより、認定済みのエンタープライズ・ソフトウェア・アプリケーション向けの安定した高性能プラットフォームが提供されます。また、すべての主要な認定クラウドプロバイダー上での Red Hat Enterprise Linux の実行およびそれらの統合に必要なエンジニアリングの資金としても使用されます。これらのパートナーシップにより、Red Hat Enterprise Linux エンジニアリングチームとの早期の継続的かつ集中的な技術コラボレーションが実現し、次の Red Hat Enterprise Linux リリースまでに問題を特定し、修正することができます。これにより、組織は任意のアーキテクチャとハードウェアを使用して、Red Hat Enterprise Linux で標準化できます。
- お客様のセキュリティニーズ:Red Hat はセキュリティ基準を定める団体からの信頼を得ており、コミュニティ、政府、業界団体にお客様の声を伝えることができます。Red Hat は、他の組織のさまざまなセキュリティチームとも提携しており、公開前の脆弱性情報にアクセスすることができます。Red Hat は、セキュリティ上の問題と、製品へのその影響を評価し、必要に応じてパッチや修正プログラムを発行しています。また、Red Hat Enterprise Linux には、Identity Management、SELinux、Linux 監査サブシステム、およびコントロールグループなどのさまざまなセキュリティ機能も含まれており、行政機関、規制の厳しい業界、資産と評判の保護に関心のあるあらゆるお客様に、実際の問題に関するサポートを提供します。Red Hat はこうしたコラボレーションの触媒として機能し、さまざまな人々が互いにつながり、チームとして共通の問題を解決できるよう支援します。
プロダクション環境向けのサポート
Red Hat のサポートは、各分野の知識豊富なエキスパートにより、お客様とのコラボレーションを通して提供されます。Red Hat のサポートプロセスを利用すると、ソフトウェアの開発やテストの担当者と接して、基盤となるテクノロジーのオープンソース開発を目にする機会を得られます。お客様からご連絡いただければ、インフラストラクチャの計画、テスト、デプロイ、保守、アップグレードのすべての段階で、Red Hat の専門知識を活用できます。このようなやり取りは、サブスクリプションの一環として利用できます。
Red Hat が提供するサポートには、開発とプロダクションの 2 つのモードがあります。このセクションではプロダクションサポートについて説明します。このサポートは Red Hat のパートナーの協力により提供される場合があります。開発サポートについては、このガイドの「開発環境」のセクションで説明します。
プロダクション環境をカバーする Red Hat サブスクリプションには 2 つのサポートレベル (Standard と Premium) があり、初期対応と継続的対応の時間を定義する SLA が異なります。
また、Red Hat は、エンタープライズ向けハードウェア、ソフトウェア、および認定クラウドプロバイダーに対して、サードパーティによるサポートも提供しています。Red Hat 製品認定は、サードパーティ製ツールおよびソリューションが Red Hat Enterprise Linux 上で検証および認定されているという信頼と保証を提供します。テスト済み、認定済み、サポート対象のコンポーネントの全リストは、Red Hat Ecosystem Catalog を参照してください。サポート対象のコンポーネントとサポート対象ではないコンポーネントに関する一般的な情報は、「サードパーティ・コンポーネントを使用している顧客に対して、Red Hat はどのようなサポートを提供していますか?」を参照してください。
表 1.Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションの SLA
Red Hat Enterprise Linux のサービスレベル | |||
| サービス | Self-support | Standard | Premium |
| 対象時間 |
なし
|
通常の営業時間
|
通常の営業時間 (重大度 1 と 2 の場合は年中無休)
|
| サポートチャネル |
なし
|
Web および電話
|
Web および電話
|
| ケース数 | なし | 無制限 | 無制限 |
| 応答時間 | |||
| 重大度 | Standard | Premium | |
| 初期対応と継続的対応 | 初期対応 | 継続的対応 | |
| 重大度 1 (緊急): プロダクション環境におけるソフトウェアの使用に深刻な影響を与える問題 (たとえば、プロダクションデータの損失やプロダクションシステムの不具合など)。業務を停止せざるを得ない状況であり、手続き的な回避策がない。 | 1 時間 (営業日内) | 1 時間 | 1 時間または合意済みの時間 |
| 重大度 2 (高): ソフトウェアは機能しているが、プロダクション環境での使用が大きく制限される問題。業務の一部に深刻な影響を与える状況であり、手続き的な回避策がない。 | 4 時間 (営業日内) | 2 時間 | 4 時間または合意済みの時間 |
重大度 3 (中): プロダクション環境にとってビジネスへの中から低程度の影響があるが、手続き的な回避策の使用などにより、ビジネス活動は続行できる。開発環境にとってはプロジェクトを続行できない、またはプロダクション環境に移行できない状況にある。 | 1 営業日 | 4 時間 (営業日内) | 8 時間 (営業日内) または合意済みの時間 |
| 重大度 4 (低): 一般的な使用に関する質問、ドキュメントの誤りの報告、将来の製品強化または修正の推奨。プロダクション環境にとって、ビジネスまたはシステムのパフォーマンスまたは機能に対する影響は低い、またはない状態。開発環境にとってビジネスへの中から低程度の影響があるが、手続き的な回避策の使用などにより、ビジネス活動は続行できる。 | 2 営業日 | 8 時間 (営業日内) | 2 営業日または合意済みの時間 |
用語集
ゲスト:ハイパーバイザー上で実行されている仮想マシンで稼働しているソフトウェアのインスタンス。Red Hat サブスクリプションモデルでは、ゲストは物理システムに関連付けられます。
物理ノード: ソフトウェア全体またはその一部をインストールまたは実行する物理システム。サーバー、ワークステーション、ノートパソコン、ブレード、または状況に応じてその他の物理システムが該当します。
ソケット: マザーボード上の中央処理装置 (CPU) ソケット。
ソケットペア:システム上にある最大 2 つのソケットで、各ソケットには 1 つの CPU が搭載されています。それぞれ 1 つのソケットが搭載された 2 台のサーバーを運用する場合、個別にエンタイトルメントを付与する必要があります。この場合、各サーバーに 1 つずつ、合計 2 つのサブスクリプションを購入することになります。
スタッキング:複数のソケットを備えたマシンに対応するために、複数のサブスクリプションを購入すること。たとえば、基本サブスクリプションのユニットは 1 つのソケットペアで、8 つのソケットがあるマシンに対応するには、4 つの基本サブスクリプションを購入することになります。
システム:ソフトウェア全体またはその一部をインストールまたは実行するシステム。システムには、サーバー、ワークステーション、ノートパソコン、仮想マシン、ブレード、ノード、パーティション、アプライアンス、エンジンなど (これらに限定されない) にインストールまたはそれらで実行されるソフトウェアの各インスタンスが含まれます。
仮想ノード: 仮想マシンまたはコンテナで、全体またはその一部が実行されるソフトウェアのインスタンス。
サブスクリプション・パッケージ・モデル
今日の複雑なインフラストラクチャ環境は、物理、仮想、クラウドのデプロイメントが組み合わされて構築されているため、柔軟に選択できる購入モデルが必要です。Red Hat Enterprise Linux Server サブスクリプションモデルでは、購入のベースの選択、購入を効率化するためのサブスクリプションのスタッキング、変化する要件に対応するための物理から仮想やクラウド、またはその逆方向へのサブスクリプションの移行が可能です。
注: IBM Z および LinuxONE を利用している場合、Red Hat Enterprise Linux では物理ノード全体にエンタイトルメントを付与する必要はなく、Red Hat Enterprise Linux によって使用されるコアのみが必要になります。IBM Z と LinuxONE では、これを「サブキャパシティ」エンタイトルメントと呼んでいます。Red Hat Enterprise Linux 向けの IBM Z および LinuxONE 環境で使用可能なコアのサブセットのみを利用している場合、Red Hat Enterprise Linux インスタンスの実行に使用されるサブセットのサブスクリプションのみが必要です。これは、CPU プーリング、キャッピング、別個の論理パーティション (LPAR) など、CPU パーティションの作成方法に関係なく適用されます。
各物理ノードのソケットペアまたは 2 つの仮想ノード
Red Hat のお客様は、Red Hat Enterprise Linux 製品のデプロイを物理ベースにするか仮想ベースにするかを選択できます。Red Hat Enterprise Linux を物理ハードウェアにデプロイする場合、サブスクリプションは使用するシステム上のソケットペアの数がベースになります。仮想環境に Red Hat Enterprise Linux をデプロイする場合、オンプレミスか、パブリッククラウドのようなサードパーティのサービスでホストされるかに関係なく、サブスクリプションは製品を実行する仮想ノードの数がベースになります。物理サーバーおよび仮想サーバーで Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを取得することにより、仮想ソケットにかかわらず、最大 2 つのソケットまたは 2 つの仮想ノードを持つ物理ノードでそのサブスクリプションを使用することができます。 このモデルが適用されるサブスクリプションには、以下のものがあります。
- Red Hat Enterprise Linux Server Standard および Premium
- Red Hat Enterprise Linux アドオン
Self-support サブスクリプション
- Red Hat カスタマーサポートは利用できません。
- 他のサブスクリプションとスタッキングできません。
- プロダクション環境向けではありません。
- Red Hat Cloud Access では使用できません。
- エントリーレベルのサーバー・サブスクリプションは、Self-support でのみ利用可能です。物理的なシステム上にのみデプロイでき、スタックすることはできません。
仮想デプロイ・サブスクリプション
Red Hat では、Red Hat Enterprise Linux 仮想インスタンス数を無制限で実行できるサブスクリプションモデルも提供しており、高密度の仮想環境に最適です。このサブスクリプションモデルは物理ソケットペアをベースとして提供されます。
無制限のゲストモデルのサブスクリプションは以下が対象です。
- Red Hat OpenStack® Platform
- Red Hat Enterprise Linux for Virtual Datacenters
- Red Hat Enterprise Linux アドオン
スタッキング
スタッキングは、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを集約して、任意のサイズの物理サーバーに柔軟に適応できます。ベースの Red Hat Enterprise Linux モデルにはソケット 2 つのエンタイトルメントが含まれているため、2 ソケットサーバーに対してはこれだけで十分です。4 ソケットサーバーの場合は、サブスクリプションが 2 つ必要になります。同様に、8 ソケットマシンでは 4 本のサブスクリプションが必要です。このようにして、サブスクリプションを「積み上げて (スタッキングして)」、どのようなサイズのシステムにも拡張できます。さらに、物理インフラストラクチャが変更された場合、サブスクリプションを調整してインフラストラクチャに合わせることができます。サブスクリプションの数を増やさなくても、2 台の 2 ソケットシステムと 1 台の 4 ソケットシステムとを交換できます。
サブスクリプションの可搬性
サブスクリプションの可搬性により、別の観点での柔軟性が増します。Red Hat に連絡して利用条件を調整しなくても、2 ソケットの物理サブスクリプションを、仮想インスタンス 2 つのサブスクリプションに転用できます。仮想インスタンスのペアを物理ソケットペアとして転用することもできます。このため、インフラストラクチャを継続的に物理から仮想へ移行できます。物理と仮想のデプロイメント間でサブスクリプションの移行が可能なのは、Red Hat Enterprise Linux Server とそのアドオンです。
サブスクリプション注文の構成方法
Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプションモデルには、以下の特徴があります。
- 各物理ノードのソケットペア、または 2 つの仮想ノードに基づく
- 物理、仮想、クラウドの各デプロイメントで使用できる
- スタッキング可能
- Standard または Premium サポートを利用可能
サブスクリプションの適正な本数と種類を決定するための、基本的な質問があります。わかりやすくするために、質問では物理環境または仮想環境のいずれかを運用しており、低密度環境であると仮定しています。つまり、実行しているゲスト数はシステムあたり 4 以下です。実際には、さまざまなハイパーバイザーがあるハイブリッド環境や、高密度と低密度の環境が混在する場合があります。「サブスクリプションのシナリオと推奨」のセクションでは、混在およびオープン・ハイブリッドクラウド・デプロイ環境の例をいくつか取り上げます。
- 購入するサブスクリプションの対象は、物理環境と仮想環境のどちらですか。回答が物理環境である場合は、ステップ 2 に進みます。仮想環境なら、ステップ 3 に進みます。
- 一般的な物理サーバー構成は、1 ソケット、2 ソケット、4 ソケット、8 ソケットのシステムです。
- 各種類のソケット構成ごとに、いくつのシステムがありますか。
- 保有する 1 ソケットシステムの数を数えます。それぞれにソケットペア・サブスクリプションが必要です。このタイプのサブスクリプションは、異なる物理システム間で分割できません。
- マルチソケットシステムの場合、ソケットの数を合計して 2 で割ります。この結果を、1 ソケットシステムの数に足します。この合計が、物理サーバーを利用するために購入するサブスクリプションの数になります。
- ステップ 4 に進みます。
3.仮想サーバーはいくつありますか。
- 仮想インスタンスの数を 2 で割ります。これが、仮想環境内のゲストに購入するサブスクリプションの数です。
- ステップ 4 に進みます。
4.どのアドオンを含めますか。アドオンは同じソケットペア・サブスクリプションモデルに従います。また、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションと同様に、物理システムと仮想システム間で移行できます。
5.デプロイメントに必要なサポートサービスレベルは、Standard と Premium のどちらですか。
以下のワークシートは、単純なデプロイシナリオの計算例を示しています。
サンプルワークシート 1:物理レイヤーのプロビジョニング
算定方法 | システム | ソケットペア |
サブスクリプション |
1 ソケットシステムの数
| 10
| 5
| 10 (物理システムごとに 1 つ必要)
|
2 ソケットシステムの数
| 10
| 10
| 10 (ソケットペアあたり 1 つ)
|
4 ソケットシステムの数
| 2
| 4
| 4 (ソケットペアあたり 1 つ)
|
8 ソケットシステムの数
| 2
| 8
| 8 (ソケットペアあたり 1 つ)
|
購入するサブスクリプションの数
| 32
| ||
サンプルワークシート 2:仮想環境へのゲストの追加
算定方法
|
数
|
ゲスト数
| 20
|
ゲスト数を 2 で割って、購入するサブスクリプション数を算出
| 10
|
サンプルワークシート 3:仮想環境のセットアップ
これらのソリューションは高密度の仮想化のユースケース向けであり、このような種類のデプロイメントに対して全体的なコスト効率に優れています。さらに複雑な仮想環境については、「サブスクリプションのシナリオと推奨」のセクションをご覧ください。
ハイパーバイザー向けの算定方法
| ソケットペア |
サブスクリプション
|
1 ソケットシステムの数
| 10
| 10 (システムあたり 1 つ)
|
2 ソケットシステムの数
| 10
| 10 (ソケットペアあたり 1 つ)
|
4 ソケットシステムの数
| 2
| 4 (ソケットペアあたり 1 つ)
|
8 ソケットシステムの数
| 2
| 8 (ソケットペアあたり 1 つ)
|
ハイパーバイザーに関して購入するサブスクリプションの数
| 32
| |
ゲスト向けの算定方法
| ||
ゲスト数
| 40 (仮想インスタンス)
| |
ゲスト数を 2 で割って、購入するサブスクリプション数を算出
| 20
| |
購入するサブスクリプションの総数
| 52
| |
サブスクリプションのシナリオと推奨
このセクションのサブスクリプション・シナリオは、前述のワークシートを発展させ、実際のデプロイメントに見られる高可用性 (HA) などの要素を追加しています。
物理プロダクション環境
物理プロダクション環境には一般にソケット数が 1、2、4、8、またはそれ以上のサーバーがあり、通常は可用性、パフォーマンス、または拡張性を強化する Red Hat アドオンが追加されています。図 1 に、クリティカルなプロダクション環境に対応するために必要な Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプションの数を示します。10
クリティカルなプロダクション環境での Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプション数
以下のワークシートでは、図 1 に示されているサブスクリプション割り当てについて詳しく説明します。この例には 1 ソケットシステムが含まれていないことに注意してください。
サンプルワークシート 4:クリティカルな仮想プロダクション環境のセットアップ
算定方法
|
ソケットペア
|
ソケット数
| 76
|
ソケット数を 2 で割って、Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプション数を算出
| 38
|
High Availability Add-On のサブスクリプション数
| 38
|
仮想プロダクション環境
仮想環境には、ハイパーバイザーをホストする物理サーバーに加えて、仮想ゲストが含まれます。図 2 に示す構成では、ハイパーバイザーは Red Hat Enterprise Virtualization であり、ゲストはすべて Red Hat Enterprise Linux であると仮定しています。この構成は低密度のプロダクション環境であり、ハイパーバイザーで同時実行されるゲスト数は 4 以下です。
注:Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux Server 上の KVM ハイパーバイザーで実行されるサポート対象のあらゆるオペレーティングシステム (OS) の仮想化ゲスト上で、多数の仮想 CPU をサポートします。Red Hat Enterprise Linux で KVM を使用した仮想化の制限のリストは、KVM を使用する Red Hat Enterprise Linux の仮想化の制限を参照してください。ネットワークのセグメンテーション、負荷分散、永続性など、より堅牢な管理が必要な場合は、Red Hat OpenShift Virtualization または Red Hat OpenStack Platform を検討してください。これらは、大規模仮想化向けにサポートされるハイパーバイザーと管理ツールを提供します。
Microsoft Hyper-V、VMware、Nutanix など、Red Hat Enterprise Linux の実行がテスト済みおよび認定済みのハイパーバイザーの詳細は、Red Hat Enterprise Linux の実行が認定されているハイパーバイザーを参照してください。
クリティカルな仮想プロダクション環境での Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプション数
図 2 は、仮想ゲストが追加されている点を除いて、図 1 と同じです。このクラスタ内の各ノードは、クリティカルな環境で高可用性で実行される必要があるということを前提としています。仮想化プロダクション環境でも、物理プロダクション環境と同じ High Availability Add-On を利用します。以下のワークシートは、追加されたゲスト向けの算定方法を示しています。
サンプルワークシート 5:ゲスト向けサブスクリプションの算定
ゲスト向けの算定方法 |
仮想インスタンス |
備考 |
ゲスト数
| 116
| インスタンスベースの仮想パッケージには物理システムまたはソケットペアの算定は不要です。
|
ゲスト数を 2 で割って、Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプション数を算出
| 58
| これらのサブスクリプションは物理ソケットペアのサブスクリプションに転用できます。
|
図 3 のシナリオでは、仮想環境は 100% Red Hat Enterprise Linux 環境であると仮定しています。図 3 に、ハイパーバイザーが VMware、ゲストが Red Hat Enterprise Linux である環境を示します。
VMware 上の Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプション数
以下のワークシートは、図 3 のデプロイに対応するために必要なサブスクリプションの算定方法を示しています。
サンプルワークシート 6:仮想環境での Red Hat Enterprise Linux 向けサブスクリプションの算定
ゲスト向けの算定方法
|
仮想インスタンス
| 備考 |
ゲスト数
| 20
|
|
ゲスト数を 2 で割って、Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプション数を算出
| 10
| これらのサブスクリプションは物理ソケットペアのサブスクリプションに転用できます。
|
High Availability Add-On のサブスクリプション数
| 10
| すべてのアドオンを仮想インスタンスで利用できます。
これらのサブスクリプションは物理ソケットペアのサブスクリプションに転用できます。
|
オープン・ハイブリッドクラウド
Red Hat ではオープン・ハイブリッドクラウド環境を、物理、仮想、プライベートクラウドまたはパブリッククラウドのデプロイメントが組み合わされた環境と定義しています。Red Hat Enterprise Linux ポートフォリオには、このすべての環境に対応するサブスクリプションがあります。以下の例は、前述の例を基にしています。図 4 に示されている物理環境と仮想環境は、前述と同じ環境に、プライベートクラウドおよびパブリッククラウドのコンポーネントが追加されています。
Red Hat のオープン・ハイブリッドクラウド・ポートフォリオを構成するアーキテクチャと製品の詳細については、「ハイブリッドクラウドとは」をご覧ください。
ハイブリッドクラウド環境での Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプション数
オープン・ハイブリッドクラウド環境の物理ホストシステムとゲストは、Red Hat OpenStack Platform のサブスクリプション対象です。以下のワークシートは、プライベートクラウドおよびパブリッククラウド向けのサブスクリプション購入の算定方法を示しています。
サンプルワークシート 7:プライベートクラウド環境向けのサブスクリプションの算定
物理マシン向けの算定方法
|
ソケットペア
|
備考 |
ソケット数
| 200
|
|
ソケット数を 2 で割って、Red Hat OpenStack Platform のサブスクリプション数を算出
| 100
| この例には 1 ソケットシステムはありません。
|
ゲスト向けの算定方法
|
仮想インスタンス
|
|
プライベートクラウドのゲスト数
| 無制限
|
|
Red Hat OpenStack Platform サブスクリプションには無制限のゲスト数が含まれる
| 0
|
|
サンプルワークシート 8:パブリッククラウド環境向けのサブスクリプションの算定
パブリッククラウド向けの算定方法
|
仮想インスタンス
| 備考 |
仮想インスタンス数
| 20
|
|
仮想インスタンス数を 2 で割って、Red Hat Enterprise Linux Server のサブスクリプション数を算出
| 10
| これは物理サーバーの場合と同じ種類のサブスクリプションです。デプロイ先の環境を、物理、仮想、またはクラウドから選択できます。
|
ハイパフォーマンス・コンピューティング (HPC)
これらは、HPC (高性能計算) 環境に必要なサブスクリプションです。Red Hat はこれを、多数の同一の非インタラクティブな「コンピュート」ノードで構成され、それぞれのノードには、スケジューラーをホストする「ヘッド」ノードによってジョブが供給されるものと定義しています。ジョブはほとんどの場合、メッセージ・パッシング・インタフェース (MPI) などのツールキットを使用して複数のコンピュートノードにまたがります。
HPC のユースケース
- ヘッドノード:Red Hat Enterprise Linux for HPC Head サブスクリプションを使用する
- コンピュートノード:Red Hat Enterprise Linux for HPC Compute サブスクリプションを使用する
- ログインノード:Red Hat Enterprise Linux Standard サブスクリプションを使用する
- ストレージノード:Red Hat Enterprise Linux Standard サブスクリプションを使用する
障害復旧
Red Hat は 3 種類の障害復旧 (DR) 環境を定義しています。すなわち、ホット、ウォーム、コールドです。有料の Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションが必要なのは、ホット DR のみです。
- ホット DR システムは、完全に機能しプロダクションシステムと同時に実行されるものと定義されます。これらは、プライマリー環境内で障害が発生した場合に、直ちにトラフィックを受信して引き継ぐ準備ができています。データボリュームがシステム間で同期または非同期でアクティブにレプリケートされている場合、それらは「ホット」DR システムとみなされます。
- ウォーム DR システムは、ソースで見つかったワークロードの合理的な複製を表すワークロードをデプロイおよびホストする準備がすでに整っているものとして定義されますが、ソースシステムからのお客様のワークロードは含まれていません。ウォーム DR システムは、同期でも非同期でも、システム間でのアクティブなデータボリューム・レプリケーションに参加させることはできません。ウォーム DR リカバリーでは、お客様のデータをソースシステムの外部から既存のシステムハードウェアに復元する必要があります。
- コールド DR システムでは、インフラストラクチャは整っていますが、サービスの復元に必要なテクノロジー (ハードウェア、ソフトウェア、データ) が揃っていません。
ウォーム DR とコールド DR のどちらの場合も、障害が発生したときに Red Hat Enterprise サブスクリプションをプライマリー環境から DR 環境に移行して、サービスを復旧し、Red Hat のサブスクリプション規約への準拠を維持します。
開発環境
Red Hat Enterprise Linux には、開発チームをサポートするさまざまな種類のサブスクリプションがあります。サブスクリプションを選択する際には、チームの規模と必要なサポートレベルが判定要因となります。
1.チームの規模:
- 25 名以上のチームの場合、Red Hat Enterprise Linux Developer Support Professional が対応時間 2 営業日の開発者サポートを提供します。
- 25 名以上のチームの場合、Red Hat Enterprise Linux Developer Support Enterprise が対応時間 4 時間という最高レベルの開発者サポートを提供します。
2.サポートサービス:
- Self-support では、ソフトウェア・アップデート、Red Hat ナレッジベース、Red Hat カスタマーポータルの技術コンテンツを利用できます。
- Red Hat からの電話または Web によるサポートは利用できません。
- Red Hat 側に問題がある場合は、チケットを送信することでサポートを受けられます。
- Professional サポートの場合、通常の営業時間内の Web および電話による回数無制限の問い合わせを利用でき、対応時間は 2 営業日です。
- Enterprise サポートでも、通常の営業時間内の Web および電話による回数無制限の問い合わせを利用できますが、対応時間は 4 時間です。
すべての開発サブスクリプションには Red Hat Enterprise Linux 開発者プログラムへの加入権が含まれています。このプログラムは開発者が Red Hat Enterprise Linux を最大限に活用できるよう支援します。Red Hat Enterprise Linux 開発者プログラムは、カスタムアプリケーションを構築するエンドユーザー開発者、可搬性のあるアプリケーションを構築する独立系ソフトウェアベンダー (ISV) および付加価値再販業者 (VAR)、そして開発者用ツール、サブスクリプション、サポート、トレーニングなど、顧客向けにアプリケーションをカスタマイズするシステムインテグレーターを対象としています。
Red Hat Enterprise Linux for Workstations
Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションにはもう 1 つ、ワークステーション向けのカテゴリがあります。シングルユーザーのユースケースの場合は、Red Hat Enterprise Linux for Workstations を検討してください。このサブスクリプションはインストールしたシステム単位で購入します。サブスクリプションの選択の際には、ユーザーの要件を検討してください。
- 複雑なアプリケーション、特にデジタルアニメーション、視覚効果、コンピュータ支援設計、エンジニアリング、地質調査、その他ビジュアライゼーションに重点を置いたワークロードなどで見られるような、グラフィックスを多用するアプリケーションのユーザー。
- GPU を集中的に使用するワークロード用のフロントエンド・モデリング・システムまたはインタフェースは、HPC クラスタまたはスーパーコンピュータにデプロイ可能。
- VM ベースのワークステーションをエンドユーザーが使えるようにするために、リモートアクセスまたは仮想デスクトップ・インフラストラクチャ (VDI) テクノロジーを使用するお客様のプライベートクラウド環境での仮想化デプロイメント。
- VM ベースのワークステーションをエンドユーザーが使えるようにするために、リモートアクセスまたは仮想デスクトップ・インフラストラクチャ (VDI) テクノロジーを使用するパブリッククラウド環境での仮想化デプロイメント (特に GPU で高速化されたインスタンス)。
- シングルユーザー用の 1 台または 4 台の VM 用のホスト (詳細は SKU の説明を参照してください)。
- デプロイメントターゲットが Red Hat Enterprise Linux または Red Hat OpenShift であるアプリケーション開発の場合。
Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、x86 アーキテクチャ用の Premium、Standard、および Self-Support オプションで利用できます。
表 2.Red Hat Enterprise Linux for Workstations サブスクリプションの技術仕様
技術仕様
| Red Hat Enterprise Linux for Workstations |
x86
| 〇
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物理 CPU の最大数 (ソケット)
| 2
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最大メモリー
| 無制限
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最大仮想化ゲスト数
| 1 または 4
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サブスクリプションの管理
Red Hat サブスクリプションを管理し、提供されるサービスとツールを最大限に活用するには、Red Hat Enterprise Linux に含まれる Red Hat Subscription Management またはコマンドライン・インタフェースを使用してシステムを登録する必要があります。Red Hat では、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションの管理に役立つサービスやツールを用意しており、次のようなものがあります。
- Red Hat Subscription Management:Red Hat のシステム管理ツールと連携して、サブスクリプションのステータスと管理のためのツールを提供する、顧客主導のエンドツーエンド・ソリューションです。製品のサブスクリプションを購入すると、Red Hat サブスクリプション (RHSM) は、インベントリー内のどのシステムがサブスクリプションに登録されているかを追跡します。登録されたシステムは、サポートサービスに加え、Red Hat CDN からエラータ、パッチ、アップグレードを受け取ることができます。Red Hat Subscription Management は Red Hat カスタマーポータルからアクセスできます。
- Red Hat Lightspeed:Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションに含まれており、主要な管理サービスを提供します。環境をプロアクティブに分析し、セキュリティ、パフォーマンス、可用性、および安定性における潜在的なリスクを特定し、修復ガイダンスを提供します。システム管理者は、エージェントのサポートにより、これらの領域での潜在的な問題に関する日次レポートを取得できます。Red Hat Lightspeed はシステム管理者に、ダウンタイムなどの問題を最小限に抑えるために必要な情報を提供します。
- Red Hat Satellite:Red Hat Satellite は、パッチ管理、プロビジョニング、構成管理機能を提供します。また、Red Hat Enterprise Linux システムのセキュリティを高め、運用を効率化し、組織や法的な基準に準拠できるようにするさまざまな機能を提供します。また、割り当てられた利用可能なサブスクリプションと有効期限に関する詳細なレポートを提供して、サブスクリプション・インベントリーの管理を支援します。
サブスクリプションの更新
Red Hat サブスクリプションの有効期間は、Red Hat と締結した契約で指定された期間となります。テクニカルサポート、セキュリティパッチ、製品アップグレード、パートナーおよびエキスパートのエコシステムのあらゆる面への参加など、Red Hat サブスクリプションのすべてのメリットを継続的に享受するための唯一の方法は、期限切れになる前に更新することです。
サブスクリプションの有効期間中は、お客様のアカウントチームにいつでもご連絡ください。またアカウントチームからもご連絡を差し上げます。サブスクリプションの有効期限の 90 日前、60 日前、および 30 日前になると、契約で指定された担当者に Red Hat から通知の E メールが届きます。この通知にはサブスクリプションを更新する手順が記載されています。更新方法は、サブスクリプションの購入方法によって異なります。E メールが届かない、または誤った担当者に送信されたと思われる場合は、Red Hat カスタマーサービスまでご連絡ください。
サブスクリプションの利用条件
このセクションでは、Red Hat エンタープライズ契約の付録 1 に規定される Red Hat サブスクリプションに関連する利用条件の一部をまとめています。付録 1 は法的拘束力のある文書であり、このガイドの記載内容よりも付録 1 の条項が優先されます。最新のローカライズ版を参照してください (Red Hat エンタープライズ契約および製品付属書)。ご不明な点については、Red Hat アカウントチームにお問い合わせください。
システムの対応範囲
- 当社の契約では、Red Hat Enterprise Linux がインストールされている貴社内のすべてのシステムおよび仮想インスタンスにサブスクリプションを購入することが規定されています。たとえば、5 台の開発マシンと 10 台の 2 ソケットのプロダクションシステムに Red Hat Enterprise Linux がインストールされている場合、インストールされている Red Hat Enterprise Linux のバージョンに関係なく、これらのマシンをカバーするのに足りるサブスクリプションを購入する必要があります。これらが 2 ソケットマシンの場合、開発者サブスクリプション 5 本と、プロダクションシステムをカバーするサブスクリプション 10 本を購入する必要があります。サブスクリプションを通じて、お客様のご都合に合わせて最新バージョンにアップグレードできます。
- サブスクリプションの総数がインストールされたシステムの総数と一致していれば、サブスクリプションを追加購入しなくても、同様の特性を持つ別のシステムにサブスクリプションを移行することができます。
- Red Hat Enterprise Linux for Server および関連するアドオンのサブスクリプションを、物理環境と仮想環境およびクラウドデプロイ環境との間で移行できます。サブスクリプションの利用条件の変更、サブスクリプションの追加購入、Red Hat への通知は不要です。たとえば、物理マシンに割り当てた 1 つのソケットペア向けにサブスクリプションを購入した場合、このソケットペアのサブスクリプションを仮想化またはクラウドデプロイの 2 つの仮想インスタンスを対象とするサブスクリプションに転用できます。その後、2 つのインスタンス向けのサブスクリプションを 1 つのソケットペアの割り当てに戻すことができます。
- 関連のない Red Hat Enterprise Linux for Server サブスクリプションを、Red Hat から許可を得ることなく、オフサイトまたはクラウド環境に移行することはできません。詳細については、Red Hat エンタープライズ契約の付録 1 を参照してください。
サポートサービスレベル
- Red Hat サブスクリプションを購入する際には、サポートサービスのレベルを選択する必要があります。開発者向けサポートレベルは Professional と Enterprise、プロダクション向けのサポートレベルは Self-support、Standard、および Premium です。Red Hat Enterprise Linux Server Entry Level および Self-support は、一部の地域でのみご利用いただけます。
- プロダクション向けのサポートでは、プロダクション向けに使用されるソフトウェアのインストール、アプリケーションのテスト、使用方法、問題診断、バグ修正のサポートを受けられます。コード開発、システム設計、ネットワーク設計、アーキテクチャ設計、最適化、チューニングの推奨、セキュリティルールまたはポリシーの開発や実装、Red Hat ソフトウェアから使用できるサードパーティ・ソフトウェア、補足チャネル、プレビューテクノロジーについては、支援を受けられません。
- サブスクリプションは異なるサポートレベルで購入できます。たとえば、ビジネスに影響を与えるワークロードに対して Premium サポートサービスのサブスクリプションを購入し、重要度の低いワークロードには Standard サポートサービスのサブスクリプションを購入できます。サポートレベルを決定する際には、システムが使用できなくなることの影響を理解することが重要です。たとえば、開発サーバーが利用できなくてもお客様にはすぐに影響はありませんが、開発者の待機時間や製品の遅延によるコストを考慮すると、ビジネスに重大な影響が及ぶことがあります。レベルの高いサポートサービスを使用して、レベルの低いサポートサービスを割り当てたシステムに対してサポートを受けることはできません。たとえば、Standard サポートが割り当てられているシステムのサポートを依頼して、別のサブスクリプションに基づく Premium サポートを要求することはできません。
- アドオンには、関連付けられている Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションの SLA が継承されます。たとえば、High Availability Add-On が Red Hat Enterprise Linux Server の Premium SLA サブスクリプションに関連付けられている場合、High Availability にも Premium SLA が継承されます。
- 開発者向けサポートでは、インストール、使用方法、問題診断、バグ修正のサポートを受けられます。また、アプリケーションのアーキテクチャ、設計、開発、プロトタイピングについてのアドバイスも得られます。補足チャネルやプレビューテクノロジーから利用できるソフトウェアはサポートされません。
サブスクリプションとサービスの適切な使用
- Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションの評価版は、所定の期間を超えて使用したり、評価の利用条件に明示的に規定された目的以外に使用したりすることはできません。
- ソフトウェアおよびサポートサービスのサブスクリプションは、社内利用のみに限定されます (「社内」には関係会社が含まれます)。サブスクリプションをサードパーティに譲渡することはできません。
- サブスクリプションを目的外のユースケースに使用することはできません。たとえば、Red Hat Enterprise Linux for Workstations サブスクリプションをプロダクションサーバーとして使用することはできません。また、開発者サブスクリプションを使用してプロダクション向けのサポートを受けることはできません。
次のステップ
Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを購入したら、次のステップとして以下のことを行ってください。
- Red Hat カスタマーポータルに登録する
- サブスクリプションを有効化する
- サブスクリプションを関連付ける
- ソフトウェアをダウンロードする
Red Hat カスタマーポータルへの登録
Red Hat サブスクリプションの価値を最大限に活用する最初のステップは、Red Hat カスタマーポータルへの登録です。IT 部門の誰もが登録できます。アカウントごとの登録者数に制限はありません。
カスタマーポータルはサブスクリプション管理サービスとツールへの玄関口であり、サブスクリプションの有効化、権利付与、更新、管理、レポート処理を実行できます。これらのサービスとツールに加えて、カスタマーポータルにはナレッジベースと情報リソースの広範なライブラリがあり、初心者からエキスパートまでさまざまなユーザーをサポートします。
サブスクリプションの有効化
サブスクリプションを注文する前に Red Hat アカウントを作成した場合は、このステップを省略できます。ソフトウェアがアカウントに配信済みのため、エンタイトルメントのプロセスを開始できます。
サブスクリプションを注文した後に Red Hat アカウントを作成した場合は、まずサブスクリプションを有効化する必要があります。チームがインストールするソフトウェアに対応するサブスクリプションを有効化する必要があります。
カスタマーポータルの [Subscription (サブスクリプション)] タブにあるツールを使用して、サブスクリプションを有効化できます。サブスクリプション有効化ツールで、Red Hat から E メールで受け取った製品アクティベーション・コード (サブスクリプション番号とも呼ばれます) を入力します。その後、ソフトウェアのダウンロードを開始できます。
サブスクリプションの関連付け
最後のステップとして、システムを登録してサブスクリプションを関連付けます。サブスクリプションをシステムに関連付けるプロセスは、Red Hat Subscription Management サービスまたは使用するツールによって異なります。サブスクリプションのインベントリーの関連付け、管理、レポート、更新の手順については、該当する Red Hat 製品のマニュアルを参照してください。
ソフトウェアのダウンロード
ソフトウェアをダウンロードする権限が (組織の管理者によって) 付与されているチームメンバーは、ソフトウェアのダウンロードとインストールを開始できます。デフォルトでは、Red Hat アカウントを最初に作成したユーザーが管理者です。管理者は、同一アカウントに複数の管理者を指名できます。ソフトウェアは、Red Hat 製品ダウンロードからダウンロードできます。
Red Hat Enterprise Linux 製品
Red Hat 製品はサブスクリプション・ベースで利用できます。
製品
| 説明 |
Red Hat Enterprise Linux for Workstations
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Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、より強力なハードウェアで作業する高度な要件を持ったユーザー向けに設計されており、高性能のグラフィックス、アニメーション、科学計算に最適化されています。Red Hat Enterprise Linux for Workstations は、アニメーション、コンピュータ支援設計/コンピュータ支援エンジニアリング (CAD/CAE)、科学研究などの高性能でグラフィックスを多用するワークロードに最適化された OS です。また、ホストする仮想マシン (VM) は 1 台か 4 台を選択できます。ワークステーションのユーザーが必要とするすべての機能とアプリケーションに加えて、プロビジョニングと管理のための開発ツールが含まれています。 |
Red Hat Enterprise Linux for High-Performance Computing | Red Hat Enterprise Linux for HPC オファリングは、HPC クラスタにコスト効率よく対処する特殊なユースケース向けです。標準の Red Hat Enterprise Linux for Server コンポーネントに基づいており、標準のインストールとエンタイトルメントを使用します。HPC クラスタには同じ方法で構成された多数のサーバーがあり、ほとんどの場合、すべてのサーバーで同じアプリケーションを単一のジョブとして並列して実行し、結果を 1 つだけ返します。 |
Red Hat Enterprise Linux for Real Time | Red Hat Enterprise Linux for Real Time は、保証されたレイテンシーが求められるアプリケーション向けに設計されています。レイテンシー (または応答時間) は、イベントとシステム応答の間の時間と定義され、通常はマイクロ秒 (µs) で測定されます。2025 年 4 月 1 日以降、Real Time コンポーネントが Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションに含まれています。 |
Red Hat Enterprise Linux for Distributed Computing (DCS) (別名:Edge Server) | Red Hat Enterprise Linux for Distributed Computing (DCS) Server は、カスタマイズ可能なイメージ生成、リモートデバイスのアップデートの同期、インテリジェントなロールバックを提供し、エッジサイトでのアプリケーションとデータ処理の安定性を最大化する、一貫性と柔軟性に優れたセキュリティ重視の基盤を提供します。 |
開発者向け
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Red Hat Enterprise Linux for Business Developers | Red Hat Enterprise Linux for Business Developers は、Red Hat Developer プログラムを通じて利用できる無料のセルフサービス型オファリングです。この製品は、ビジネス環境における開発およびテストのユースケース専用 (プロダクションではない) の Red Hat Enterprise Linux ソフトウェア一式を提供します。登録ユーザーごとに 25 の物理インスタンス、仮想インスタンス、またはクラウドベースのインスタンスにアクセスでき、セルフサポート型で、有料の開発者サポートのオプションもあります。 |
Red Hat Developer Subscription for Individuals | このサブスクリプションでは、最大 16 の物理ノードまたは仮想ノードで Red Hat Enterprise Linux に無料でアクセスできます。このサブスクリプションは、Red Hat Developer プログラムを通じてセルフサービスで利用できます。個人のみが対象で、企業は対象外です。開発、テスト、またはプロダクションに使用でき、セルフサポート型です。このサブスクリプションでは、Red Hat ポートフォリオ全体にもアクセスできます。 |
Red Hat Developer Subscription for Teams | Red Hat Developer Subscription for Teams は、ビジネス環境における開発およびテストのユースケース専用 (プロダクションではない) の Red Hat Enterprise Linux ソフトウェア一式を提供します。この無料のサブスクリプションでは、物理インスタンス、仮想インスタンス、またはクラウドベースのインスタンスに無制限にアクセスできます。その他の Red Hat 製品を導入済みの組織に、Red Hat またはパートナーのアカウント担当者を通じて提供されます。セルフサポート型で、有料の開発者サポートのオプションもあります。 |
プラットフォーム向け
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Red Hat Enterprise Linux Server
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Red Hat Enterprise Linux Server は、物理システム上に、最も広く普及しているハイパーバイザー上のゲストとして、またはクラウド環境内にデプロイできる汎用プラットフォームです。このサブスクリプションは、物理マシンで使用する場合はソケットペアで、または仮想マシンで使用する場合はインスタンスペアベースで購入できます。サブスクリプションはスタッキングできます。たとえば、2 つのサブスクリプションをスタッキングして、1 台の 4 ソケット物理サーバーのサブスクリプション要件を満たすことができます。 また、Amazon Web Services (AWS) や Microsoft Azure ではクラウド・マーケットプレイス製品として提供されています。 |
Red Hat Enterprise Linux for Third Party Linux Migration | Red Hat Enterprise Linux for Third Party Linux Migration は、他の rpm ベースの Linux ディストリビューションから移行する組織を対象に、競争力のある価格設定と単純化された変換プロセスを提供します。最大 4 年間の延長ライフサイクルサポート (ELS) も選択できます。 |
Red Hat Enterprise Linux for Server Entry Level、Self-support
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Red Hat Enterprise Linux for Server Entry Level は物理システムにのみデプロイできます。セルフサポートでのみ利用できます。このサブスクリプションはスタッキングできません。このサブスクリプションで購入できる唯一のアドオンは Red Hat Satellite です。このサブスクリプションはプロダクション環境向けではなく、Red Hat Software Collections の利用対象にはなりません。 |
Red Hat Enterprise Linux for ARM | Red Hat Enterprise Linux Server for ARM および Red Hat Enterprise Linux for Server for HPC for ARM は、x86、IBM POWER、IBM Z などの複数のアーキテクチャをサポートする Red Hat 戦略の一環です。Red Hat Enterprise Linux for ARM は、高性能で信頼性が高く、セキュリティをより重視したプラットフォームを提供します。これには、物理、仮想、およびクラウドのデプロイメントにわたって一貫したアプリケーション環境が含まれます。 |
Red Hat Enterprise Linux for ARM (64K ページサイズの新カーネル) | 64k ページサイズのカーネルによって、大規模データセットのワークロードに対応できる大容量の物理メモリーを搭載したデータセンター級 ARM サーバーを購入されるお客様に、最高クラスのパフォーマンスを提供します。これらのアプリケーションには従来の HPC ワークロード、大規模データベースの実装、人工知能と機械学習 (AI/ML) が含まれる場合があります。どちらのカーネル (4k および 64k) も ARM ベースの幅広いサーバーで問題なく動作しますが、64k カーネルは大容量の物理メモリーを搭載したマシンでの使用を想定しています。 |
Red Hat Enterprise Linux for IBM Power Little Endian
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このサブスクリプションは、IBM Power システムに Red Hat Enterprise Linux をデプロイして大量のデータやクラウドデプロイメントをスケールアウトしたり、低容量のサーバーを追加して需要の増加に応じて増大するワークロードの処理コストを管理したりするために使用されます。このクラスのサーバーの性質上、関心をお持ちの場合は担当の Red Hat アカウントチームにご相談の上、具体的なガイダンスを得る必要があります。この製品は、コアおよび論理パーティション (LPAR) ベースでサブスクリプション購入できます。LPAR は仮想マシンに相当するものです。 |
Red Hat Enterprise Linux for IBM Z and LinuxONE with Comprehensive Add-Ons
| Red Hat Enterprise Linux for IBM Z and LinuxONE with Comprehensive Add-Ons には、アップタイムを増加させる Red Hat Enterprise Linux High Availability Add-On、Red Hat Enterprise Linux Extended Update Support (EUS) Add-On、Red Hat Enterprise Linux の最適化と管理を提供する Red Hat Satellite、無制限の仮想ゲスト、物理マシンからハイブリッド・マルチクラウドまで Red Hat Enterprise Linux を管理できるようにするプレミアムサポートが含まれます。このクラスのサーバーの性質上、関心をお持ちの場合は担当の Red Hat アカウントチームにご相談の上、具体的なガイダンスを得る必要があります。 注: IBM Z および LinuxONE を利用している場合、Red Hat Enterprise Linux では物理ノード全体にエンタイトルメントを付与する必要はなく、Red Hat Enterprise Linux によって使用されるコアのみが必要になります。IBM Z と LinuxONE では、これを「サブキャパシティ」エンタイトルメントと呼んでいます。Red Hat Enterprise Linux 向けの IBM Z および LinuxONE 環境で使用可能なコアのサブセットのみを利用している場合、Red Hat Enterprise Linux インスタンスの実行に使用されるサブセットのサブスクリプションのみが必要です。これは、CPU プーリング、キャッピング、別個の論理パーティション (LPAR) など、CPU パーティションの作成方法に関係なく適用されます。 |
Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions
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Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions は、SAP などの重要なシステムのアップタイムと可用性を促進する高可用性基盤です。SAP HANAⓇ および SAP S/4HANAⓇ 向けの Red Hat Enterprise Linux High Availability ソリューション、ライブカーネルパッチ、インプレース・アップグレードなどの機能は、SAP プロダクションのデプロイメントでダウンタイムをほぼゼロにするための基盤となります。このサブスクリプションには標準の Red Hat Enterprise Linux と同じモデルが適用されます。 S/4HANA デプロイメントの下で SAP HANA を運用する必要があるお客様に適しています。豊富な機能セットを備えており、SAP 向けの Red Hat Enterprise Linux High Availability Add-On ソリューション、Red Hat Lightspeed、Red Hat Satellite、EUS、Red Hat Enterprise Linux Update Services for SAP Solutions (E4S)、RHEL System Roles for SAP、そして SAP HANA 実行用の compat-sap-c++ などのソフトウェアパッケージがあります。 この SKU のユースケースは、Linux OS を導入して 2027 年までに SAP S/4HANA に移行する必要があるお客様、SAP のテクノロジーやソリューションへの依存度を下げたいと考えているお客様、新しく先進的かつ革新的なソリューションを日常業務に取り入れ、アジリティによって競争力を高めたいと考えているお客様に適しています。 また、AWS、Azure、Google でクラウド・マーケットプレイス製品としても提供されています。 |
Red Hat Enterprise Linux for Virtual Datacenters (VDC)
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このサブスクリプションでは、Red Hat Virtualization、VMware、Microsoft HyperV などのサポート対象ハイパーバイザー上の仮想環境に、Red Hat Enterprise Linux ゲストを無制限にデプロイできます。このサブスクリプションには、Red Hat Virtualization の物理的なエンタイトルメントは含まれません。Red Hat Enterprise Linux for Virtual Datacenters をプールするとき、クラスタ内のすべてのホストについて同一の SLA を購入する必要があり、クラスタ内のすべてのホストをサブスクリプションに登録する必要があります。 使用しているハイパーバイザーが、クラスタ内のハイパーバイザーのサブセット上でのみ Red Hat Enterprise Linux ワークロードの実行を制限および強制する機能をサポートしている場合、仮想化クラスタのサブセットをサブスクライブすることができます。
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Red Hat Enterprise Linux 障害復旧 | Red Hat は 3 種類の障害復旧 (DR) 環境を定義しています。すなわち、ホット、ウォーム、コールドです。有料の Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションが必要なのは、ホット DR のみです。
ウォーム DR とコールド DR のどちらの場合も、障害が発生したときに Red Hat Enterprise サブスクリプションをプライマリー環境から DR 環境に移行して、サービスを復旧し、Red Hat のサブスクリプション規約への準拠を維持します。 |
アドオン注: Red Hat Satellite を除くすべての Red Hat Enterprise Linux アドオンは、Standard または Premium サブスクリプションでのみ利用できます。 | |
Red Hat Enterprise Linux High Availability Add-On
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High Availability Add-On では、クラスタ内のノード間でフェイルオーバーサービスを使用できるので、アプリケーションの可用性が向上します。最大 64 個のノードをサポートし、カスタマイズ可能なエージェントを使用する大半のアプリケーションや仮想ゲスト向けに構成できます。このサブスクリプションには Red Hat Enterprise Linux と同じモデルが適用されます。
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Red Hat Enterprise Linux Resilient Storage Add-On (Red Hat Enterprise Linux 10 ではサポートされていません)
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Resilient Storage Add-On は、クラスタファイルシステムが同じブロックストレージ・デバイスにネットワーク経由でアクセスできるようにします。サーバーのクラスタに一貫したストレージを提供し、いずれかのサーバーに障害が発生しても保護されたグループ内の各サーバーが使用できるデータのプールを作成します。最大 16 ノードをサポートします。Resilient Storage Add-On には High Availability Add-On が含まれています。このサブスクリプションには Red Hat Enterprise Linux と同じモデルが適用されます。 |
Extended Update Support Add-On (2 年間) Enhanced Extended Update Support Add-On (4 年間)
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Extended Update Support Add-On および Enhanced Extended Update Support Add-On は、特定の Red Hat Enterprise Linux マイナーリリースのサポート期間を一般提供後から最大 24 カ月または 48 カ月まで延長し、Red Hat Enterprise Linux および新規サーバーハードウェアの新機能を導入する時期を、お客様が柔軟に決定できます。社内要件に基づいてリソースおよびデプロイサイクルを効果的に計画し、システムのセキュリティを維持できます。このサブスクリプションには Red Hat Enterprise Linux と同じモデルが適用されます。注:Red Hat Enterprise Linux EUS (2 年間) は、x86 の Premium サブスクリプションに追加費用なしで含まれています。 Red Hat Enterprise Linux 8 の場合:EUS は、Red Hat Enterprise Linux Server (Intel/AMD64) Standard サブスクリプション、および Red Hat Enterprise Linux for IBM Power LE サブスクリプションのアドオンとして購入できます。 Red Hat Enterprise Linux 9 の場合:EUS は、Red Hat Enterprise Linux Server (Intel/AMD64) Standard サブスクリプション、Red Hat Enterprise Linux for Workstations、および Red Hat Enterprise Linux for IBM Power LE サブスクリプションのアドオンとして購入できます。Red Hat Enterprise Linux Server (x86) Self-Support は、EUS Add-On の対象外です。 Enhanced EUS (Red Hat Enterprise Linux 9 のみが対象) は、Red Hat Enterprise Linux Server (Intel/AMD64) Premium または Standard サブスクリプション、Red Hat Enterprise Linux for IBM Power LE サブスクリプション、および Enterprise Linux for IBM Z サブスクリプションのアドオンとして購入できます。Red Hat Enterprise Linux Server (x86) Self-Support および Red Hat Enterprise Linux Workstation サブスクリプションは、Enhanced EUS Add-On の対象外です。 詳細については、拡張および強化アップデートのサポートページをご覧ください。 |
Extended Life Cycle Support | Extended Life Cycle Support (ELS) は、一部の Red Hat Enterprise Linux サブスクリプション用の任意のアドオン・サブスクリプションです。延長ライフフェーズ中に利用できる ELS は、Red Hat Enterprise Linux の特定のバージョンの最後のマイナーリリースに対して、重大な影響を与えるセキュリティ修正、緊急度の高いバグ修正、およびトラブルシューティングを提供します。ELS の期間は、Red Hat Enterprise Linux の 10 年間のライフサイクルを超えて最低 36 カ月間継続します。10 年のライフサイクルが終了するまでに、Red Hat Enterprise Linux メジャーリリースからの移行を計画する必要があります。ELS では、短期間の追加の移行期間が提供されます。ELS Add-On は Red Hat Enterprise Linux Premium で利用でき、IBM Z および x86 アーキテクチャでは標準提供されています。Red Hat Enterprise Linux Self-support サブスクリプションでは購入できません。 Red Hat Enterprise Linux 7 の ELS は、AWS、Azure、Google でクラウド・マーケットプレイス製品としても提供されています。 |
Red Hat Enterprise Linux Security Select Add-On | ELS または EUS/EEUS サブスクリプションで Red Hat Enterprise Linux を使用している場合、新しいアドオンによってセキュリティパッチの入手可能性が強化されます。Security Select Add-On を使用すると、より幅広い CVE の修正をリクエストできます。詳細については、データシートをご覧ください。 |
管理向け | |
Red Hat Satellite Server | Red Hat Satellite サブスクリプションに付帯する Red Hat Satellite Server は、Red Hat Enterprise Linux システムを効率的に管理するためのシステム管理プラットフォームです。Red Hat Satellite Server は、Red Hat カスタマーポータルのコンテンツを同期し、ライフサイクル管理、ロールベースのアクセス制御、GUI/CLI/API アクセス、統合されたサブスクリプション管理機能を提供します。 また、Red Hat Satellite は優れたパッチ管理、マルチシステム・プロビジョニング、構成管理、きめ細かなレポート機能を提供し、システムのセキュリティの強化と各種基準への準拠を支援します。 |
Red Hat Satellite Capsule Server | Red Hat Satellite サブスクリプションに含まれる Red Hat Satellite Capsule Server は、Satellite Server のコンテンツをミラーリングして、地理的な場所にまたがるコンテンツ・フェデレーションを容易にします。ホストシステムは、Satellite Server ではなく、地理的位置を特定された Capsule Server からコンテンツを取得できます。Capsule Server は、管理対象システム数の増加に応じた Satellite 環境のスケーリングを支援します。 |
Red Hat Satellite
| Red Hat Satellite は、物理環境、仮想環境、クラウド、エッジを問わず、任意の Red Hat Enterprise Linux インフラストラクチャをプロビジョニングし維持管理するように作られたインフラストラクチャ管理ソリューションです。標準運用環境の定義とデプロイから、パッチ適用、システムの保守やアップグレードまで、繰り返しのタスクを効率化することでエンドツーエンドのライフサイクル管理を単純化します。すべての Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションに含まれる Red Hat Lightspeed を Red Hat Satellite と統合すると、Lightspeed の可視性と分析機能が拡張され、環境におけるリスク、脆弱性、コンプライアンスの問題を特定できます。その後、Red Hat Satellite は Lightspeed が作成した修復 Playbook にアクセスし、既存の Satellite Server と Capsule を使用してこれらを実行します。これらの Playbook には、推奨されるパッチの適用、脆弱性の更新、コンプライアンス要件が含まれます。Red Hat Lightspeed で問題を特定し、Red Hat Satellite で修復することで、解決時間が短縮され、手作業によるエラーを削減できます。Red Hat Lightspeed と Red Hat Satellite を組み合わせることで、システムのセキュリティ重視、可用性、コンプライアンスを維持しながら、運用効率を向上させることができます。 |