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  • ServiceNow ITSM 向け Ansible Certified Content Collection

ServiceNow ITSM 向け Ansible Certified Content Collection

2025 年 10 月 30 日•
リソースタイプ: テクノロジー概要

サービスチェーン全体の価値を最大化

自動化は先進的な IT 組織にとって不可欠ですが、多くの企業には、新しい自動化プロジェクトを迅速かつ効率的に開始するための適切なツールがないことがほとんどです。

Red Hat® Ansible® Automation Platform を導入すると、テスト済みで信頼できる再利用可能な Red Hat Ansible Certified Content Collection を通じて、さまざまな IT プロセスを自動化できます。Ansible Automation Platform には 125 以上の Red Hat Ansible Certified Content Collection が備わっており、主要機能の自動化からプロセス全体まで、エコシステム上でソリューションの自動化を支援します。 

強化されたサービスおよびサポート体験を提供

ServiceNow IT サービスマネジメント (ITSM) 向け Red Hat Ansible Certified Content Collection は、ServiceNow ITSM に基づく新しい自動化ワークフローの作成に役立つとともに、ServiceNow 構成管理データベース (CMDB) に信頼できる唯一の情報源を確立します。その主要コンポーネントには、ServiceNow ITSM 向け Red Hat Ansible Certified Content Collection、Event-Driven Ansible 通知サービス、ServiceNow ITSM 向けの Ansible アプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) が含まれています。 

IT 組織が新しい運用モデルをどのように採用しているかを示す図

図 1.IT 組織は新しい運用モデルを採用している

ServiceNow ITSM 向け Red Hat Ansible Certified Content Collection を使用して、次のことができます。 

  • 変更要求の自動化:Ansible Playbook を使用して、変更結果やその変更に関連するすべての情報のレポートなど、ServiceNow ITSM 要求を自動化します。サービス担当者は Ansible Playbook を起動するだけで、共通する要求を解決し、単調な反復タスクを削減できます。
  • インシデント対応の自動化: ServiceNow ITSM 向け Red Hat Ansible Certified Content Collection のアセットはインシデントチケットへの自動更新をサポートし、一貫した監査証跡を提供します。チームは問題修復に必要なステップを効率化でき、このステップを広範にわたって適用できます。
  • 他の ServiceNow オブジェクトタイプの直接サポート:このコレクションは、サービスカタログの要求と項目、問題および問題のタスク、インシデント、設定項目、および添付ファイルの作成、更新、削除に対する明示的なサポートを提供します。これにより、Ansible Automation Platform から ServiceNow を操作するための豊富で包括的なワークフローが実現します。
  • 一般的な ServiceNow テーブルと API のサポート:既存のモジュールがワークフローのニーズを完全には満たしていない場合、コレクションは、カスタムの ServiceNow オブジェクトや標準データテーブルの拡張機能とやり取りできる一般的なテーブルと API のサポートも提供します。
  • ServiceNow を Ansible インベントリーとして使用:コレクションの主要機能の 1 つがインベントリープラグインです。このプラグインにより、ServiceNow 設定項目のテーブルとクエリを使用して、Ansible Automation Platform のインベントリーをリアルタイムで構築できます。
  • Ansible から ServiceNow へのクエリの実行と更新:このコレクションを利用して、Ansible ジョブテンプレートで ServiceNow CMDB から情報をクエリし、そのデータに基づいて Ansible インベントリーを更新し、必要なアクションを実行して、対応する ServiceNow 要求を進行させるかクローズすることができます。これにより、手動の手順が不要になり、ServiceNow でタイムリーかつ正確な更新を行うことができます。
  • 完全なクローズドループの自動化の提供: IT サービス管理ワークフロー項目のオープン、進行、解決を単純化し、統合されていないユーザー、チーム、アセットに対して CMDB に関連する正確な情報が常に入力されるようにします。インフラストラクチャ情報を常に最新で実行可能かつ監査可能な状態に維持し、ServiceNow へのアクセス権の有無にかかわらず、クロスドメインのチームが作業を完了できるようにします。

Event-Driven Ansible 通知サービス

ServiceNow ストアで入手でき、ServiceNow アプリケーションとして利用できる Event-Driven Ansible Notification Service は、ServiceNow と Event-Driven Ansible を統合するための主要コンポーネントとして機能します。このサービスは、ServiceNow から Event-Driven Ansible にイベントを送信するように設計されており、ServiceNow 環境内の状況や変化に自動で応答できます。

このサービスは、以下によって価値をもたらします。

  • ServiceNow イベントを EDA に送信する:ServiceNow を構成することで、特定のテーブル (インシデント、問題、カタログ要求など) を監視し、事前定義された条件が満たされたときに (レコードが作成されたときやその状態が変更されたときなど)、Event-Driven Ansible コントローラーへのイベント送信がトリガーされるように設定できます。
  • 自動化された修復とワークフローの許可:EDA に ServiceNow イベントを送信することで、自動化された修復アクションのトリガー、他のシステムのアップデート、ServiceNow 内で検出された変更や問題に対する複雑なワークフローの開始を、手作業を介することなく実行できます。また、AAP ではジョブテンプレートやワークフローで認定コレクションのすべての機能を使用できます。
  • 柔軟な構成:このサービスには ServiceNow 内での構成オプションがあり、送信するイベントや、ターゲットとなる EDA Webhook またはイベントストリーム URL を定義できます。また、オンプレミスの EDA コントローラーとの通信に MID サーバーを使用することを指定できます。
  • サービス管理と自動化の橋渡し:ServiceNow のサービス管理プロセスと Event-Driven Ansible の自動化機能が直接リンクされます。これにより、サービスに影響を与えるイベントで、適切な自動化応答をリアルタイムで自動的にトリガーできます。
ServiceNow ITSM 向け Ansible Automation Platform のアーキテクチャの図

図 2.ServiceNow ITSM 向け Ansible Automation Platform のアーキテクチャ

Event-Driven Ansible Notification Service を ServiceNow インスタンスと統合することで、問題にプロアクティブに対処し、ServiceNow 内で管理される IT サービスの動的な状態に対応するワークフローを自動化できます。

ServiceNow ITSM 向け Ansible API の機能

認定コンテンツコレクションと Event-Driven Ansible Notification Service を補完するのが、ServiceNow ITSM 向けの Ansible アプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) です。これは ServiceNow Store から無料で入手できます。この API アプリケーションは、ServiceNow ITSM の問題オブジェクトの状態の推移を管理するのに役立ちます。

ServiceNow ITSM 向け Ansible API は、テーブルに重要な機能を提供し、堅牢な相互運用性を実現します。

  • Ansible からの ServiceNow の問題の更新:Ansible ジョブテンプレートで API を使用して、ServiceNow の問題を作成、更新、解決することができます。これにより、手動の手順が不要になり、ServiceNow でタイムリーかつ正確な更新を行うことができます。
  • データの整合性と監査可能性の確保:API が促進する双方向の通信により、自動化によって変更が行われている間も、インフラストラクチャに関する情報が ServiceNow CMDB で一貫して最新かつ監査可能な状態に保たれます。
  • クローズドループの自動化:API は真のクローズドループの自動化を実現するために不可欠で、Ansible Automation Platform ワークフローによる ServiceNow ITSM のさまざまな問題オブジェクトのオープン、クローズ、更新を可能にします。

この堅牢な相互運用性をサポートすることにより、ServiceNow ITSM 向け Ansible API は、認定コンテンツコレクションとの連携によって 2 つの分野における最適な成果をもたらします。それは、必要なアクションの柔軟な自動化が組み合わされた先進的なサービス管理システムと、IT アセットの構成情報に関する信頼できるソースです。

Event-Driven Ansible Notification Service と ServiceNow ITSM 向け Ansible API によって強化された、ServiceNow ITSM 向け Red Hat Ansible Certified Content Collection の最新機能により、Ansible Automation Platform ユーザーは、レコード添付の追加、レコードへの特定のフィルターの適用、複数の CMDB アセット項目の同時更新などを利用できます。ファクトを収集し、自動化ワークフロー内に変化が生じたら CMDB に情報を追加して更新できます。詳細な情報を基にシステムがインシデントチケットを生成して更新するので、自動化が失敗しても、問題の追跡、確認、修正に必要なデータは手元にあります。

デジタル・トランスフォーメーションとアジリティおよび説明責任とガバナンスのバランスを取る

Red Hat Ansible Certified Content Collection、ServiceNow ITSM 向け Ansible API、Event-Driven Ansible Notification Service を使用すると、厳格な監査可能性と制御を維持しながら、IT サービス管理プロセスを変革してモダナイズできます。ロールベースのアクセスや ITSM ワークフローとの統合で組織全体を強化し、制御を損なうことなく開発、テスト、プロダクションのオーケストレーションを行うことができます。 

利用を開始する

Ansible Automation Platform のお客様は、console.redhat.com の Ansible Automation Hub で、ServiceNow 向け Red Hat Ansible Certified Content Collection をはじめとする多数のコレクションにアクセスできます。 ServiceNow ITSM 向け Ansibleアプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) と Event-Driven Ansible Notification Service は ServiceNow Store から無料で入手できます。また、ServiceNow については最新の 3 つの製品バージョンをサポートします。Red Hat は、ServiceNow の新しい製品バージョンがリリースされた際のサポートに全力で取り組んでいます。

Ansible Automation Platform を初めて使用する場合は、当社の Web サイトをご覧になり、どのようにして ServiceNow 向け Red Hat Ansible Certified Content Collection と Event-Driven Ansible Notification Service、および付随する API が ITSM 運用の向上に役立つかについてご確認ください。これらを活用することで戦略上の最優先事項に集中できるようになります。 

その他の資料

  • 動画:ServiceNow カタログの注文処理を自動化する
  • 自習型ラボ:ServiceNow の自動化を始める
  • ソリューションガイド:ServiceNow ITSM 自動化
  • 概要:ServiceNow ITSM のための自動化の詳細

タグ:自動化と管理

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