RH199
RHCSA 速習コース
コースの説明
Red Hat Enterprise Linux の構成、管理、メンテナンスの重要事項を凝縮して学習する、経験豊富な Linux システム管理者向けコース。
RHCSA 速習コース (RH199) は、Red Hat® Enterprise Linux® 10 を対象としたコースで、Linux 管理の経験をすでに相当量積んでいる学習者向けです。この速習コースは、Red Hat システム管理 I (RH124) と Red Hat システム管理 II (RH134) の基本内容を組み合わせたものであり、学習者が Red Hat Enterprise Linux システムを運用、管理、保守できるよう支援します。
このコースは Red Hat Enterprise Linux 10 に基づいています。
学習内容サマリー
- ユーザー、グループ、認証を管理する
- 新しいリポジトリ構造と AppStream モジュールでパッケージを管理する
- Flatpak を使用してデスクトップソフトウェアを使用および管理する
- プロセス、スケジューリング、チューニングを管理する
- ネットワークサービスとセキュリティを設定する
- Stratis ストレージ管理を含め、ストレージデバイス、ボリューム、ファイルシステムを作成する
- Cockpit Web 管理ユーティリティでサーバー管理を実行する
- 問題をトラブルシューティングしてサポートを利用する
コース対象者
- Linux コマンドラインの基礎を理解し、Red Hat Enterprise Linux システムを管理するための主要タスクを習得しようとしているシステム管理者、プラットフォームエンジニア、開発者、およびその他の IT プロフェッショナル。
受講の前提条件
- 基本的な Linux コンピューティングの概念を理解しており、Linux ユーザーとしての経験があり、システム管理タスクを実行する準備ができていること。
- システム管理者として Linux を扱った豊富な現場経験が推奨されます。
- 基本的な Linux コンピューティングの概念の経験がない場合は、Red Hat システム管理 I (RH124) コースの受講から始めることをお勧めします。
- 無料のスキルチェックでこのコースが自分のスキルに適切かどうかを確認してください。
テクノロジー上の留意事項
- オンライン、自習型、クラスルームの学習者:
- インターネット接続が必要です
- ラボは Red Hat のオンラインラーニング環境で実施されます
- Red Hat は今後、クラスルーム学習者に、ローカルにインストールされたクラスルーム環境を代替の選択肢として提供する可能性があります。
学習内容
Red Hat サポートへのシステムの登録
Red Hat アカウントを使用してシステムを登録し、Red Hat が提供するサポートサービスとソフトウェアを取得します。
コマンドラインを使用したファイルの管理
コマンドラインでファイルをコピー、移動、作成、削除、および整理します。
テキストファイルの編集
コマンドラインでテキストファイルを作成、表示、編集します。
ローカルユーザーおよびグループの管理
システムへのスーパーユーザーアクセス権を取得し、ローカルユーザーとグループを作成、管理、削除し、ローカル・パスワード・ポリシーを管理します。
ファイルへのアクセスの制御
ファイルに基本パーミッションを設定し、さまざまな権限設定によるセキュリティ効果を理解します。
RPM を使用したソフトウェアのインストールと更新
Red Hat および DNF のパッケージリポジトリからソフトウェアパッケージをダウンロード、インストール、更新、および管理します。
Flatpak を使用したアプリケーションのインストールと更新
Flatpak を使用して、Red Hat Ecosystem Catalog からデスクトップソフトウェアをインストール、アップグレード、使用します。
リムーバブルメディアへのアクセス
リムーバブルメディア・デバイスをファイルシステム階層内のディレクトリにマウントして、そのデバイス上のファイルシステムにアクセスします。
Linux プロセスの監視と管理
Red Hat Enterprise Linux システムで実行されるプロセスを調査、制御、終了します。
サービスとデーモンの制御
systemd が起動するシステムサービスとデーモンを制御および監視します。
ネットワーク設定の管理
Red Hat Enterprise Linux Server のネットワーク・インタフェースと設定を指定します。
システムタスクのスケジューリング
デーモンやオペレーティングシステムの機能をサポートするために、繰り返し実行する必要があるシステムプログラムをスケジュールします。
ログの分析と保存
トラブルシューティングのためにシステムログを検索して解釈し、ログイベントの正確なタイムスタンプを確保します。
SELinux によるセキュリティ管理
SELinux を使用してシステムを保護し、セキュリティを管理します。
基本ストレージの管理
コマンドラインからパーティション、ファイルシステム、スワップ領域を作成して、ストレージデバイスを管理します。
論理ボリュームマネージャーによるストレージの管理
論理ボリュームマネージャー (LVM) を使用して、ファイルシステムとスワップ領域を含む論理ボリュームを管理します。
ブートプロセスの制御とトラブルシューティング
システムのブート方法を管理して、開始するサービスを制御し、ブート時の問題をトラブルシューティングして修復します。
スーパーユーザーのアクセス権の回復
スーパーユーザーのパスワードが不明またはロックされている場合に、システムへの管理アクセス権を取得します。
ネットワークセキュリティの管理
システムファイアウォールを使用してサービスへのネットワーク接続を制御し、SELinux を使用して特定のポートにバインドできるネットワークサービスを制御します。
ネットワークアタッチトストレージへのアクセス
ネットワーク・ファイルシステム (NFS) プロトコルを使用して提供されるネットワークアタッチトストレージに、手動または自動マウンターを使用してアクセスします。
理解度の確認
RHCSA 速習コースで習得したスキルを実践します。
組織にとっての効果
Red Hat Enterprise Linux の管理、設定、迅速なデプロイは、効率的な IT インフラストラクチャの基盤です。このトレーニングにより、チームメンバーは Linux システム管理の強固な基盤となる知識を得て、インフラストラクチャを効率的に管理する能力を向上させることができます。これによってシステム管理者は、システムの信頼性を向上させ、システムとストレージの効率的な使用を改善し、システム障害に迅速かつ正確に対応できるようになります。このコースでは、Linux システム管理者が設定の問題の解決、Red Hat Enterprise Linux と他の既存システムの統合、ユーザーとグループの管理、利用可能なストレージソリューションの使用を効率的かつ安全に行うための基盤を構築します。Linux の基本的知識を持つコンピュータ・プロフェッショナルを、短期間で有能な Linux 管理者に育成する速習コースです。
個人にとっての効果
このコースを受講することで、ネットワーク接続の確立、物理ストレージの管理、基本的なセキュリティ管理の実行など、Linux の基本的なシステム管理タスクを実行できるようになります。
以下のスキルを習得できます。
- コマンドラインへのローカルおよびリモートでのアクセス
- コマンドラインでのファイル管理
- ローカルユーザーとグループの管理
- Linux プロセスの監視と管理
- サービス、デーモン、およびブートプロセスの制御
- 既存のコンテナイメージで提供されるサービスの管理
- システムパフォーマンスのチューニングプロファイルの管理
- ファイルシステム・パーミッションによるファイルへのアクセス制御
- ログファイルの分析と保存
- OpenSSH サービスの設定とセキュリティ保護
- ソフトウェアパッケージのインストールとアップデート
- Linux ファイルシステムとボリュームの管理
- Linux ネットワークとファイアウォールの管理
推奨される次のコースまたは試験
オンサイトトレーニングをご利用いただけます
チーム全体に対するトレーニングをご希望の場合は、お客様の施設で、対面またはリモートで実施することができます。
Red Hat ラーニングサブスクリプション
Red Hat 製品に関する包括的なトレーニングとラーニングパス、業界で認められた認定、柔軟で動的な IT 学習体験。
Red Hat ラーニングコミュニティで、このコースについての他の受講生のレビューをご確認ください。
スキルパスを構築する
このコースは Red Hat ラーニングサブスクリプションの一環として受講できます。このサブスクリプションにより、Red Hat のオンライン学習リソースをオンデマンドで 1 年間無制限に利用できます。
自身の知識を検証する
無料のスキル評価をご活用ください。自分の専門知識に対する評価を実施してスキルギャップを特定し、Red Hat トレーニングをどこから始めるべきかについて提案を受けることができます。