RH199
RHCSA 速習コース
概要
コースの説明
Red Hat Enterprise Linux の構成、管理、メンテナンスの重要事項を凝縮して学習する、経験豊富な Linux システム管理者向けコース
RHCSA 速習コース (RH199) は、Red Hat® Enterprise Linux® 9 を対象としたコースで、Linux 管理の経験をすでに相当量積んでいる学習者向けです。このコースは、Red Hat システム管理 I (RH124) と Red Hat システム管理 Ⅱ (RH134) の重要な内容を組み合わせ、短時間でタスクを復習します。
このコースは Red Hat® Enterprise Linux 9.3 に基づいています。
コースの修了後、仮想環境を含むすべてのコースについて、ハンズオンラボへの 45 日間の延長アクセスをご利用いただけます。
注:このコースは、5 日間の対面授業、5 日間の仮想ライブ授業または自習形式で提供されます。期間は受講方式によって異なる場合があります。コースの詳細、スケジューリング、価格については、右側のメニューでお住まいの地域を選択して「詳細はこちら」をクリックしてください。
学習内容サマリー
- 新しいリポジトリ構造とアプリケーション・ストリーム・モジュールでパッケージを管理する
- Stratis ストレージ管理を含め、ストレージデバイス、ボリューム、ファイルシステムを作成する
- ネットワークサービスとセキュリティを設定する
- プロセス、スケジューリング、チューニングを管理する
- ユーザー、グループ、認証を管理する
- Cockpit Web 管理ユーティリティでサーバー管理を実行する
- トラブルシューティングしてサポートを利用する
- コンテナを実行する
コース対象者
このコースは、現在のスキルの補強または他のチームメンバーの支援に関心がある Windows システム管理者、ネットワーク管理者、その他のシステム管理者、および同様の業務を担当する Linux システム管理者向けです。
- 確立された標準と手順を使用した、Linux システムの設定、インストール、アップグレード、保守
- 運用面でのサポートの実施
- システム管理によるシステムパフォーマンスと可用性の監視
- タスク自動化とシステム管理のためのスクリプトの作成とデプロイ
受講の前提条件
- 基本的な Linux コンピューティングの概念を理解しており、システム管理タスクを実行するための Red Hat Enterprise Linux の手法を実践する準備ができていることが求められます。システム管理者として Linux を扱った豊富な現場経験が推奨されます。
- 基本的な Linux コンピューティングの概念の経験がない場合は、Red Hat システム管理 I (RH124) コースから受講することをお勧めします。
- 無料のスキルチェックでこのコースが自分のスキルに最適かどうかを確認してください。
学習内容
学習内容
- システムへのアクセスとヘルプの利用
- ローカルおよびリモートの Linux システムにログインし、Red Hat Insights およびサポートから得られる問題の解決方法を探ります。
- ファイルシステムのナビゲーション
- bash シェルで操作して、ファイルをコピー、移動、作成、削除、および整理します。
- ローカルユーザーとグループの管理
- ローカルユーザーとグループ、および管理者のローカルパスワードポリシーを作成、管理、削除します。
- ファイルへのアクセスの制御
- ファイルに Linux ファイルシステム・パーミッションを設定し、さまざまな権限設定のセキュリティ効果を理解します。
- SELinux セキュリティの管理
- SELinux を使用してサーバーのセキュリティを保護して管理します。
- システムパフォーマンスのチューニング
- プロセスを評価して制御し、チューニング・パラメーターを設定し、プロセススケジューリングの優先度を Red Hat Enterprise Linux システムで調整します。
- ソフトウェアパッケージのインストールとアップデート
- Red Hat および DNF のパッケージリポジトリからソフトウェアパッケージをダウンロード、インストール、更新、および管理します。
- 基本ストレージの管理
- コマンドラインからストレージデバイス、パーティション、ファイルシステムを作成して管理し、スペースをスワップします。
- サービスとブートプロセスの制御
- systemd を使用して、ネットワークサービス、システムデーモン、およびブートプロセスを制御および監視します。
- ネットワークの管理
- Red Hat Enterprise Linux サーバーのネットワーク・インタフェースと設定を指定します。
- ログの分析と保存
- トラブルシューティングのために、システムイベントログを検索して正しく解釈します。
- 高度なストレージ機能の実装
- コマンドラインからファイルシステムを含む論理ボリュームを作成して管理し、スペースをスワップし、Stratis および VDO で高度なストレージ機能を設定します。
- 将来のタスクのスケジュール
- 将来自動的に実行されるようにタスクをスケジュールします。
- ネットワークアタッチトストレージへのアクセス
- NFS プロトコルを使用してネットワークアタッチトストレージにアクセスします。
- ネットワークセキュリティの管理
- システムファイアウォールと SELinux ルールを使用して、サービスへのネットワーク接続を制御します。
- コンテナの実行
- シンプルで軽量なサービスを単一の Red Hat Enterprise Linux サーバー上のコンテナとして取得、実行、管理します。
成果
組織にとっての効果
Red Hat Enterprise Linux の管理、設定、迅速なデプロイは、効率的な IT インフラストラクチャの基盤です。このトレーニングでは、チームメンバーに Linux システム管理の強固な基盤を根付かせ、インフラストラクチャを効率的に管理する能力を強化します。これにより、システムの信頼性が高まり、システムとストレージの利用効率が向上し、システム障害に迅速かつ正確に対応できるようになります。このコースでは、新しい Linux システム管理者が設定の問題の解決、Red Hat Enterprise Linux と他の既存システムの統合、ユーザーとグループの管理、利用可能なストレージソリューションの使用を効率的かつ安全に行うための基盤を構築します。Linux の基本的知識を持つコンピュータ・プロフェッショナルを、短期間で有能な Linux 管理者に育成する速習コースです。
このコースはお客様にメリットをもたらすように作られていますが、個々の会社やインフラストラクチャの特徴は異なるため、実際に得られる利点には差異が生じることがあります。
個人にとっての効果
このコースを受講することで、ネットワーク接続の確立、物理ストレージの管理、基本的なセキュリティ管理など、Linux の基本的なシステム管理タスクを実行できるようになります。
以下のスキルを習得できます。
- コマンドラインへのローカルおよびリモートでのアクセス
- コマンドラインでのファイル管理
- ローカルユーザーとグループの管理
- Linux プロセスの監視と管理
- サービス、デーモン、およびブートプロセスの制御
- 既存のコンテナイメージで提供されるサービスの管理
- システムパフォーマンスのチューニングプロファイルの管理
- ファイルシステム・パーミッションによるファイルへのアクセス制御
- ログファイルの分析と保存
- OpenSSH サービスの設定とセキュリティ保護
- ソフトウェアパッケージとアプリケーション・ストリームのインストールとアップデート
- Linux ファイルシステムとボリュームの管理
- Linux ネットワークとファイアウォールの管理
推奨されてる次のコースまたは試験
スキルパスを構築する
このコースは Red Hat ラーニングサブスクリプションの一環として受講できます。このサブスクリプションにより、Red Hat のオンライン学習リソースをオンデマンドで 1 年間無制限に利用できます。
自身の知識を検証する
無料のスキル評価をご活用ください。自分の専門知識に対する評価を実施してスキルギャップを特定し、Red Hat トレーニングをどこから始めるべきかについて提案を受けることができます。