[ソルトレイクシティ-KUBECON + CLOUDNATIVECON NA - 2024年11月12日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下、Red Hat)は本日、Red Hat Device Edge 4.17を発表しました。今回のアップデートは、企業が最も遠隔かつ分散した場所での時間重視のワークロードを最新化することを目的としています。新たな低レイテンシーおよびニアリアルタイム機能は、より高速で信頼性の高いレスポンスタイムへの需要の高まりに対応できるように設計されています。
Red Hat Device Edgeは、Red Hatが主導するオープンソース・コミュニティプロジェクト MicroShift(Red Hat OpenShiftのエッジ機能から派生した軽量Kubernetesディストリビューション) のエンタープライズ対応ディストリビューションと、Red Hat Enterprise LinuxおよびRed Hat Ansible Automation Platformを組み合わせたものです。Red Hat Device Edgeは、リソースに制約のあるエッジ環境向けに、より一貫性のあるプラットフォームを提供します。エッジ環境では、小型フォームファクタのデバイスとコンピュートリソースによって、効率よくほぼリアルタイムでアクションとデータを収集、分析、応答する必要があるため、より低レイテンシーのオペレーションが求められます。
産業環境や、自律走行車からオンラインゲームやスマートシティに至るまでの環境が、よりタイムリーで応答性が高く、一貫性のあるアプリケーションを必要とする要因となっています。予測可能性と低レイテンシーが求められるユースケースをサポートするために、組織は現在、レイテンシー要件が1ミリ秒をはるかに下回るソリューションを実装すると同時に、一貫性のある結果を保証する信頼性の高い決定性パフォーマンスも提供しています。Red Hat Device Edge 4.17は、ますます重要性を増すワークロードをサポートし、ほぼリアルタイムの応答時間とデータ処理を必要とする、今までにないレベルのエッジユースケースを実現するための方法を提供します。
エッジでのAIの可能性を引き出す
ITリーダーには、スピードと俊敏性が常に求められています。そのため、エッジにおける人工知能と機械学習(AI/ML)によって、より高速で軽快なオペレーションを可能にする強力な機能の組み合わせを提供します。AIをエッジに拡張することで、企業はデータの収集、画像の処理、モデルのトレーニング、推論の実行ができるようになりますが、リアルタイム応答、オフライン機能、セキュリティ強化などに関する要望にも応える必要があります。例えば、工場フロアでは、わずか20ミリ秒の遅延が特定の操作の成否を左右する場合もあります。
低遅延かつ予測可能なレイテンシー機能によって、AI 主導の制御と機能によるプロセスの合理化が実現できるようになります。Red Hat Device Edge 4.17は、より適切にサポートする機能を追加することでこれらのワークロードを強化します。Red Hat は最近、NVIDIA Jetson Orin™および NVIDIA IGX Orin™上でのRed Hat Device Edgeの技術プレビューを発表しました。また、Red Hat Enterprise Linux 9.4では 、FIPS 対応エッジイメージに対する追加サポートを提供します。Jetson Orin Nanoからエンタープライズ対応の NVIDIA IGX プラットフォームまでの一連のソリューションによって、システムセキュリティの強化のような基本的な運用上の IT ニーズを犠牲にすることなく、ほぼリアルタイムの精度とイノベーションが実現します。
シングルスタックとデュアルスタックの統合による IPV6 サポート
また、ネットワーク機能を強化するために、Red Hat Device EdgeにはIPv6サポートに関する追加アップデートも加わっています。そのため、シングルスタック IPv6デプロイメントまたはデュアルスタック (IPv4 と IPv6) 構成のいずれの場合においても、インフラストラクチャ管理の柔軟性が向上します。
サポートコメント
Red Hat 車載オペレーティングシステムおよびエッジ バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Francis Chow (フランシス・チョウ)
「エッジコンピューティングは世界中の業界に変革をもたらしており、Red Hatは組織が潜在能力を最大限活用できるように支援しています。最新機能を備えたRed Hat Device Edgeは、企業が新たな機会やユースケースを活用できるように支援するだけでなく、エッジおよびAIテクノロジーを導入しやすくするのにも役立ちます。つまり、あらゆる規模の企業が、エッジでAIをシームレスに活用しながら競争力を維持できるようになるのです」
その他のリソース
その他のリンク
- レッドハット株式会社 について
- Red Hat newsroom について
- Red Hat blog を読む
- Red HatのX/Twitter をフォローする
- Red HatのFacebook に参加する
- Red HatのYouTube動画 を視聴する
- Red HatのLinkedIn をフォローする
本件に関するお問い合わせ
- レッドハット株式会社 広報担当 pr-jp@redhat.com TEL:03-4590-7472
- Red Hatについて
エンタープライズ向けオープンソースソフトウェア・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるLinux、ハイブリッドクラウド、コンテナ、Kubernetesなどのテクノロジーを提供しています。お客様の新規および既存のITアプリケーションの統合、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、業界をリードする当社のオペレーティング・システムによる標準化、および複雑な環境の自動化/セキュリティ確保/管理をお手伝いします。受賞歴を誇るサポート、トレーニング、およびコンサルティング・サービスにより、Red Hatはフォーチュン500企業に対する信頼すべきアドバイザリーとなっています。クラウドプロバイダー、システムインテグレーター、アプリケーションベンダー、お客様、およびオープンソース・コミュニティの戦略的パートナーとして、デジタルの未来に備えるための準備を支援します。
- 将来の見通しに関する声明
ここに記載されている過去の事実に関する情報および討議を除き、本プレスリリースに含まれる表現は、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)が定める定義の範囲内で「将来の見通しに関する声明」に相当する場合があります。将来の見通しに関する声明は、将来の事業および業績に関する当社の現時点での仮定に基づいています。これらの声明には、様々なリスク、不確実性、その他の要因が含まれており、実際の結果は、そうした将来の見通しに関する声明で示されたものと実質的に異なる場合があります。このプレスリリースに掲載されている将来の見通しに関する声明は、その発行日時点の当社の見解を示したものです。法令により義務付けられる場合を除き、当社は、将来の見通しに関する声明を更新または訂正する義務を一切負いません。
###
Red Hat、Red Hat Enterprise Linux、Red Hatロゴ、JBoss、Ansible、Ceph、CloudForms、Gluster、OpenShiftは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.およびその子会社の商標または登録商標です。Linux®は、米国およびその他の国におけるLinus Torvaldsの登録商標です。OpenStackワードマークは、米国およびその他の国におけるOpenStack Foundationの登録商標/サービスマークまたは商標/サービスマークであり、OpenStack Foundationの許可を得て使用されています。Red HatはOpenStack FoundationやOpenStackコミュニティとは提携しておらず、承認も後援も受けていません。