[マサチューセッツ州ボストン2022年5月10日(現地時間)発表]アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc. (以下Red Hat) は本日、Red Hat Edgeイニシアチブを通じて企業におけるエッジ・コンピュート・アーキテクチャの導入を加速することを目的とした、オープン・ハイブリッドクラウド・ソリューションのポートフォリオ全体にわたる新しい機能と機能拡張を発表しました。新しいクロス・ポートフォリオのエッジ機能は、複雑さを抑制して実装を高速化し、セキュリティ機能を強化するとともに、データセンターからエッジまでの一貫したシステム管理に対する信頼性を高めることにより、顧客とパートナーがエッジ・コンピューティングにうまく適応できるよう支援することに重点を置きます。
ITチームとOTチームがエッジ・デプロイメントを計画から本稼働の段階へ移行させる中、エッジ・コンピューティングはすでにビジネス上の新しい概念ではなくなっていますが、それと同時に、まったく新しい一連の課題への対処が必要になっています。Red Hat Enterprise Linux 9の包括的なエッジ管理、Red Hat Ansible Automation Platformの包括的でスケーラブルな機能、Red Hat Advanced Cluster Management for KubernetesとRed Hat OpenShiftの両方のゼロタッチ機能など、Red Hat Edgeイニシアチブの機能拡張は、そのような実稼働時の課題を克服し、オープン・ハイブリッドクラウド全体にわたってエッジ・コンピューティングの導入拡大を促進するように設計されています。
Red Hat Edgeは、Red Hatが進めるオープン・ハイブリッドクラウド全体にエッジ・コンピューティングを統合する総合的な取り組みです。このイニシアチブには幅広い革新的なテクノロジーが含まれ、Red Hat Enterprise LinuxとRed Hat OpenShiftが、まったく異なるエッジ環境全体にわたる共通の基盤とインフラストラクチャを構成しています。Red Hat Ansible Automation Platformは各エッジの実装にまたがる自動化機能を追加し、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesは、Red Hat OpenShift Data Foundationによって駆動されるエッジストレージに関するクラウド規模の管理機能を提供します。
効率化されたインテリジェントなエッジ・インフラストラクチャ
Red Hat OpenShiftは、管理機能を大規模に効率化しながら、アプリケーションをエッジのユーザーとデータに近づけることに引き続き重点を置いています。新たに提供されたRed Hat OpenShift 4.10のゼロタッチ・プロビジョニングは、反復可能な自動エッジ・プロビジョニングの簡易化を促進し、相手先ブランドメーカー(OEM)用のファクトリ・ワークフローが組み込まれています。OEMは、再配置可能なRed Hat OpenShiftクラスタを選択したハードウェア上にプリロードでき、ユーザーはこれがプリインストールされたOpenShiftクラスタとして受け取ることができます。
ユーザーは、この構成済みのRed Hat OpenShiftを使用して、次世代のモバイルネットワーク用の無線アクセスネットワーク(RAN)、製造施設用のエラー検出、その他のエッジ・コンピューティング・アプリケーションをほぼあらゆる分散した場所で迅速に導入できます。これにより、エッジデバイスを既存のプラットフォームと統合する複雑なプロセスが簡素化され、ITスタッフが限られている場合でもリモート処理への対処が容易になります。
本日発表されたRed Hat OpenShiftサービスに対する追加のエッジ機能には、次のものが含まれます。
Red Hat Advanced Cluster ManagementによるOpenShiftエッジ・トポロジーの管理:シングルノードのOpenShiftクラスタ、リモートワーカーノード、3ノードのコンパクト・クラスタなどをサポートしています。1つのRed Hat Advanced Cluster Managementハブクラスタで、2,000のシングルノードOpenShiftクラスタを実装して管理できます。お客様はゼロタッチ・プロビジョニングを使用して、これらをエッジに実装して管理することが可能です。さらに、ポリシーを適用して大規模にデプロイし、Ansible Automation Platformを使用して修復を自動化することができます。
OpenShift Data Foundation 4.10によるシングルノードOpenShiftのサポート:テクノロジー・プレビューとして提供されます。また、動的プロビジョニングを備えたブロックストレージが追加され、大規模にデータおよびストレージ・サービスのアクセスを簡素化し、整合性を向上させます。
エッジ・アーキテクチャを迅速に構築する必要があるITチーム向けに、新しいRed Hat Edgeの検証済みパターンには、エッジスタックを速やかに構築するために必要なコードが含まれており、概念化から概念実証への移行を加速させることができます。これらの新しいパターンには、次のものが含まれます。
メディカル診断:GitOpsを使用して、医療提供者が医療用画像やデータをより効率的かつ迅速に取り込み、分析し、それに基づいて行動できるよう支援します。
マルチクラウドGitOps:パブリックとプライベートの両方のさまざまなクラウド上の各種クラスタでワークロードを実行しようとする組織向けに調整されています。
コアからエッジ、クラウドまでの共通基盤
Red Hat Enterprise Linux 9は、世界をリードするエンタープライズLinuxプラットフォームが果たしているミッションクリティカルな役割に基づいて開発されており、高信頼性プラットフォームの一貫性、柔軟性、およびイノベーションをエッジ・デプロイメントにまで拡張します。Red Hatは本日、包括的なエッジ管理機能セットを発表しました。これにより、エッジ・デプロイメントの監視とスケーリングを一元管理できる上、Podman用のインテリジェント・ロールバックにより、エッジデバイスのアップタイムを延長することが可能になります。
Red Hatは、オープン・ハイブリッドクラウドとエッジ・エコシステムではハードウェアの多様性とお客様の選択肢が極めて重要であると考えています。基盤となるアーキテクチャにおいてお客様の選択肢をさらに拡大するため、エッジ重視の新しいパートナー2社がRed Hatのパートナー・エコシステムに加わりました。
OnLogicは、小型の産業用ファンレスデバイスから、高度な人工知能および機械学習(AI/ML)ワークロードを実行できる堅牢な高性能コンピュータまで、幅広いRed Hat認定システムを提供します。
Intel NUCは幅広い業界において必須のテクノロジーとなっており、最新のNUC ElementモジュールはRed Hat Enterprise Linux 8とRed Hat Enterprise Linux 9の両方に対して認定されています。これは、Red Hat Enterprise LinuxとRed Hat OpenShiftをエッジで使用する組織に強力な選択肢を提供します。
ハイブリッドクラウドからエッジまでの大規模な自動化
Red Hat Ansible Automation Platformは、組織のエッジ実装全体にわたる可視性と整合性の向上に向けて管理と自動化のニーズに対処します。Red Hat Ansible Automation Platformに対して最近実施された再設計は、ハイブリッドクラウドとエッジ環境全体にわたる大規模な自動化の実装を簡素化することを目的としています。最近導入された自動化メッシュと、新たに追加された自動化メッシュの視覚化機能は、自動化が実行される環境を明確に把握することを可能にします。これにより、ITチームは自動化を必要に応じてより柔軟にスケーリングでき、エッジ環境の拡大に合わせて能力を拡張して、自動化をエッジ・ワークフローに近づけることができます。
サポートコメント
Red Hat 車載用オペレーティングシステムおよびエッジ担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー フランシス・チョウ
「ITチームとOTチームがエッジ・デプロイメントを計画から本稼働の段階へ移行させる中、エッジ・コンピューティングはすでにビジネス上の新しい概念ではなくなっていますが、それと同時に、まったく新しい一連の課題への対処が必要になっています。Red Hat Enterprise Linux 9の包括的なエッジ管理、Red Hat Ansible Automation Platformの包括的でスケーラブルな機能、Red Hat Advanced Cluster Management for KubernetesとRed Hat OpenShiftの両方のゼロタッチ機能など、Red Hat Edgeイニシアチブの機能拡張は、そのような実稼働時の課題を克服し、オープン・ハイブリッドクラウド全体にわたってエッジ・コンピューティングの導入拡大を促進するように設計されています。」
コンピューティング・情報システムセンター(Mamram)、J6およびサイバー防衛局 エッジ・クラウド・プラットフォームR&D責任者 イスラエル国防軍(IDF)中佐
「Red Hatは、エッジ・コンピューティングのロードマップなど、ビジネス上の課題や技術的な課題に対処するための人材と製品の最適な組み合わせを提供しています。Red Hatのハイブリッドクラウドテクノロジーが当組織のエッジ・コンピューティングの取り組みを支えており、ミッションクリティカルなアプリケーションの安定性を損なうことなく、アプリケーションとサービスを数週間どころか数時間でエッジ・デプロイメントへ移行できるようになりました。」
HPE DoDチーフ・アカウント・テクノロジスト Jeff Winterich氏
「HPEはRed Hatと長年にわたる協力関係にあり、エッジソリューションを強化してお客様への導入を加速することで引き続き協力できることを楽しみにしています。コンパクトかつ堅牢で過酷な環境向けに最適化されたHPE Edgeline Converged Edgeシステムと、Red Hat OpenShiftの新しいゼロタッチ・プロビジョニング機能を組み合わせることで、当社は迅速にソリューションを稼働させ、お客様がネットワーク全体でエッジアプリケーションを実行し管理するとともに、リアルタイムのエッジ主導データを使用して革新的な体験を実現することを可能にすることができます。」
IDC クラウドおよびインフラストラクチャサービス担当リサーチ・バイスプレジデント Dave McCarthy氏
「エッジ・コンピューティングがますます多くの企業で引き続き主流の必須テクノロジーとなる中で、Red Hatはこの分野の主要ベンダーとして浮上できる有利な立場にあります。IDCの世界的な購買者トレンド調査であるEdgeView 2022によると、エッジの導入は加速しており、組織の74%が今後2年間でエッジソリューションへの支出を増やすことを計画しています。エッジ固有の機能を既存のテクノロジーポートフォリオに組み込むというRed Hatの戦略により、同社の顧客はエッジ・デプロイメントをデータセンターの拡張として扱い、インフラストラクチャの存在する場所にかかわらず、複雑さを低減して整合性を維持することができます。」
OnLogic エンジニアリングおよび製品管理担当バイスプレジデント Michael Kleiner氏
「エッジ・コンピューティングは、オープン・ハイブリッドクラウドの将来にとって極めて重要な構成要素です。お客様は、よりエンドユーザーやデータポイントの近くにワークロードを配置し、ビジネスの成果を最適化することをますます目指すようになります。Red Hat Enterprise Linux 9上でエッジでの運用向けに認定されたOnLogicのハードウェアデバイスにより、お客様は、信頼性の高いエッジデバイスを使用してより効率的にハイブリッドクラウド機能をスケーリングすることができます。」
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