オープンソースソリューションのプロバイダとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下Red Hat)とNECは、OpenStackプラットフォームでキャリアグレードのネットワーク機能仮想化(NFV: Network Functions Virtualization)ソリューションを実現するために共同開発を進めています。共同開発したOpenStackのNFV対応機能はRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platformにも実装されています。
通信キャリアが通信インフラとサービスの最適化に取り組む際、NFVはより容易かつ迅速に、顧客向けサービスを提供し、需要の増大に対応します。NECのネットワークとIT両面で蓄積されたノウハウ及びグローバルで進めている通信キャリアとの共同NFVプロジェクトでの経験は、OpenStackのNFV対応機能開発に活かされています。また、それらは拡張性の高いIaaS(Infrastructure-as-a-Service)ソリューションであるRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platformに統合され、通信キャリアが仮想化に移行できるよう設計されています。
NECとRed Hatは、10年以上に渡ってオープンソースソフトウェアの共同開発で協業しています。ここ数年、両社は通信ネットワークに関するNECの広範な知識を活用したNFVシステムとOpenStackの統合作業に重点を置いてきました。これによって、データプレーン開発キット(DPDK)によるデータプレーンの高速化を含む、OpenStackとKVM(Kernel-based Virtual Machine)のNFV機能の高速化が可能になり、キャリアグレード/キャリアスケールのシステムを実現しています。これらの活動成果はOpenStackコミュニティへ還元され、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformは、NFVのための主要クラウドプラットフォームとして活用されます。この協業の直接的な結果として生まれたNFV機能のいくつかはOpenStack Junoリリースに含まれており、また次のOpenStack Kiloリリースでの実装が予定されています。
今回、Red HatとNECは、信頼性が高く、オープンで、スケーラブルなOpenStackベースの通信キャリア向けクラウドプラットフォームを実現し、NFVの普及を目指しています。OpenStackベースのクラウドプラットフォーム上で実現されるNECのNFVソリューションには、vEPC(virtualized Evolved Packet Core、モバイルパケットコア仮想化)やvCPE(ユーザー宅内装置の仮想化)等があります。NECとRed Hatは、この協業関係を継続し、Red Hat Enterprise Linux OpenStack PlatformとNFVの統合と最適化、およびOpenStackとOpen Platform for NFV(OPNFV)を含むオープンソース・コミュニティへの貢献を続ける予定です。
サポート・コメント
Red Hat インフラストラクチャビジネスグループ シニアバイスプレジデント Tim Yeaton
NFVは、通信業界を変化させ、CSPがお客様にソリューションを提供する方法を根本的に変える大きな潜在力を備えています。NECは以前から『オープン』の力を評価しており、常に素晴らしいパートナーでした。CSPがコストの削減と新しい高価値サービス提供のためのソリューションを求めている中で、Red Hatは今回の協業の拡張を通してNFVとオープンソースクラウドプラットフォーム(より具体的にはOpenStack)に対するCSPの関心に対応できることを非常に嬉しく思います。
NEC 執行役員 河村厚男
当社はRed Hatとの長期にわたる継続的な協業を通して、NFVの普及・拡大につながるオープンな業界標準を確立するための活動を進めています。OpenStackの世界の上位10位内に入るコントリビュータであり、ネットワークベンダーとしての定評があるNECは、Red Hat との協業を継続し、オープンソースを通した通信ソリューションの革新を目指しています。NECはすでにvEPCとvCPEを含むSDN/NFVソリューションを提供しており、幅広いお客様の大幅なTCO削減を実現しながら、迅速で安定したサービス提供、およびセキュリティの向上を促進し、広範な仮想化ネットワークの構築によって革新を推進し続けます。
関連リンク
- Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform について
- NEC Telecom Carrier SDN Solutions について
その他のリソース
- レッドハット株式会社 について
- Red Hat newsroom について
- Red Hat blog を読む
- レッドハット株式会社の Twitter をフォローする
- レッドハット株式会社の Facebook
- Red Hat videos on YouTube を視聴する
- Red Hat on Google+
本件に関するお問い合わせ
- NEC コーポレートコミュニケーション部 矢代 y-yashiro@bc.jp.nec.com TEL:03-3789-6511
- レッドハット株式会社 広報担当 pr-jp@redhat.com TEL:03-5798-8550
- About Red Hat
オープンソース ソリューションのプロバイダとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるクラウド、Linux、ミドルウェア、ストレージおよび仮想化テクノロジーを提供、さらに サポート、トレーニング、コンサルティングサービスも提供しています。Red Hatは、企業、パートナーおよびオープンソース・コミュニティのグローバル・ネットワークの中核として、成長のためにリソースを解放し、ITの将来に向 けた革新的テクノロジー創出を支援しています。詳細につきましては、http://www.redhat.com をご覧ください。
レッドハット株式会社について レッドハット株式会社は、米国ノースカロライナ州ラーレーに本社をおく、エンタープライズLinuxの世界的なディストリビューションRed Hat, Inc.の日本法人です。オープンソースを基盤として、組込み系からエンタープライズサーバまで対応する普遍的なプラットフォームとサービスを提供してい ます。
- Forward-Looking Statements
このプレスリリースに含まれる表現は、1995年 米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)が定める定義の範囲内で「将来の見通しに関する声明」に相当する場合があります。将来の見通しに関する声明は、特定の仮定に基づいて将来の出来 事に対する現在の期待を表明したものであり、過去または現在の事実に直接関連しない声明を含んでいます。実際の結果は、そうした将来の見通しに関する声明 で示されたものと実質的に異なる場合があります。それは、IT投資に関する延期や削減に関するリスク、業界の統合による影響、当社の競争力、買収先の統合 や獲得した技術や商品の市場投入に関するリスク、訴訟や関連する事項の不確定要素や不利な結果、当社の知的所有権を適切に保護できるかどうか、サードパー ティの知的所有権に関してライセンス侵害の主張がなされる可能性、新しい商品や技術的革新をタイムリーに提供し需要を喚起できるかどうか、データと情報の セキュリティ脆弱性に関連するリスク、当社の成長と国際業務を効果的に管理し、統制できるかどうか、為替レートの変動、主要スタッフへの依存性、および当 社のForm 10-Qに基づく最新の四半期報告(コピーはSECのWebサイト http://www.sec.gov から入手可能)に含まれるその他の要因(「リスク要因」および「財務状態と営業成績に関する経営陣の議論と分析」の項に記載された要因など)といった、さ まざまな重要な要因に左右されます。さらに、本プレスリリースに記載された将来の見通しに関する声明や結果は、一般産業、市場の状況、成長率、経済及び政 治的な状況、政府及び公共政策の変更、地震や洪水などの自然災害の影響などの一般要素によって異なる場合があります。(制限無く)本プレスリリースの発行 日現在の当社の見解であり、これらの見解は変更される場合があります。ただし、当社は将来のある時点でこれらの将来の見通しに関する声明を更新する場合も ありますが、更新についていかなる義務も負うものではありません。これらの将来の見通しに関する声明は、本プレスリリースの発行日より後のいかなる時点に おける当社の見解も表すものではありません。
Red Hat、Red Hat Enterprise Linux、Shadowmanロゴ、JBossは米国およびその他の国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。LINUX®は米国及びその他の国におけるLinus Torvaldsの登録商標です。OpenStackのワードマークは、米国とその他の国におけるOpenStack Foundationの登録商標/サービスマークまたは商標/サービスマークのいずれかであり、OpenStack Foundationの許諾の下に使用されています。Red Hatは、OpenStack FoundationやOpenStackコミュニティに所属しておらず、公認や出資も受けていません。